---えどめぇるまがじん--- 
創刊号

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   えどめぇるまがじん---創刊号(2001/11/02 Vol1.-No.1)

    江戸料理百選:http://www.asahi-net.or.jp/~UK5T-SHR/
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■目次---------------------------------------------------------■

・『えどめぇるまがじん』口上
・創刊の御挨拶
・特集記事:「米と日本人の生活」原田 信男先生の講演を聞きに行く。
・定例記事:江戸瓦版 「江戸料理百選」がPowerUpしました!!
      都営大江戸線1周旅行 第1回 「光が丘」
      江戸冊子紹介 「2050年は江戸時代」 著:石川英輔
・読者参加企画
・編集後記
・奥付

■『えどめぇるまがじん』口上--------------------------------------■

ついにメルマガ配信の運びとなりました。ただ「風の種を蒔いた者は、
嵐の芽を刈り取りに行かねばならない」の言葉の通り、始めることだけが
大事なのではなく、常に良いContentsを提供し続けていくことこそが大事
だということを、今から我が身にひしひしと感じております。そんな期待と
プレッシャーの中、身を引き締めて編集にかかっている今日この頃です。

登録して読んで下さっている皆様・・・本当にありがとうございます。
これから長いお付き合いをできましたら・・・と考えております。
ひとつ、これ以降も末永く、よろしくお願いいたします。
 『えどまが』デスク:satoru.@UNIZON Co,Ltd

■創刊のご挨拶--------------------------------------------------■

この度、「えどめぇるまがじん」発行に際して、『江戸料理百選』に
携わっている皆様より御挨拶がございます。

●江戸の知恵を現代に活かす---------------------------------------
『江戸料理百選』発刊から約17年。再び日の目を見ることになり著者の一人
として感慨無量です。江戸時代人の知恵は現代人にとっても大変参考になり
ます。とくに飽食の現代にあっては料理に対する考え方や工夫、季節を愛でる
心など見習うべき点が大変多いように思います。今回の『えどまが』がそう
した江戸時代人の知恵を活用できるきっかけになればと願っております。
------------------------江戸料理再現人 福田 浩(大塚「なべ家」主人)

●江戸の町で迷子にならないように----------------------------------
日頃より『江戸料理百選』を御贔屓いただきありがとうございます。実は
2001年4月から、メールマガジンの発行を計画しており、ようやく発刊できる
ことになり大変喜んでおります。江戸関連の情報と言っても大変広範囲に
なりますので、江戸の町を初めて踏み込んで迷子にならないよう頑張る次第
です。『江戸料理百選』同様、今後ともよろしくお願い致します。
-----------------------『江戸料理百選』Webサイト管理人 佐原 みどり

●江戸に関するあらゆる話題を集積----------------------------------
江戸時代の料理を再現する試みをNHK「ニュースセンター9」で知り、その
成果を『江戸料理百選』にまとめ始めてから約20年が経ちました。豪華本にも
かかわらず1000部用意した初版は早々と完売、500部製作した第2刷りも完売
してから約17年が経ちました。その後暫く絶版となっておりましたが、昨今
の江戸時代へ関心の高まりを背景に再刊しました。そして『えどまが』を
創刊すると同時に、現在展開している『江戸料理百選』Webサイトを江戸に
関する井戸端会議の場に育てていきたいと考えています。江戸時代の料理
文化を軸としますが、江戸をキーワードにした広範な情報を発掘・提供。
単なる懐古趣味に陥らず、江戸時代の知恵を現代に活かすという温故知新を
モットーに編集していきます。
---------------------------------『えどまが』編集兼発行人 佐原 勉

■特集記事-----------------------------------------------------
「米と日本人の生活」原田 信男先生の講演を聞きに行く。(1)--------------■

 さる10月28日、雨の降りしきる東京・赤坂で、株式会社虎屋文庫主催による
 「米と日本人の生活」と題した原田 信男先生の講演会が開催されました。
 今回は江戸料理とは切っても切れない関係の「米」をクローズアップして、
 『江戸料理百選』の寄稿者でもある原田先生の講演会の模様をリポートします。
 今回は第1回目・・・文明が始まって、人間が文化として農業と向かい合い、
 米と関わりあうところまで遡って、稲作文化の源流を探ります。
          原田 信男先生のプロフィール及び詳細な講演内容。
      →http://www.asahi-net.or.jp/~UK5T-SHR/harada_1.html

★定例記事-----------------------------------------------------★
・江戸瓦版 「江戸料理百選」WWW-SiteがPowerUp!!----------------・

 『えどめぇるまがじん』・・・略して『えどまが』公開を機に、WWW-Siteの
 方も、PowerUpしました。メルマガ登録・解除用のフォームができました。
 どなたでも簡単に『えどまが』を登録することができますので活用して
 下さい。 
  →http://www.asahi-net.or.jp/~UK5T-SHR/merumaga.html
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・江戸冊子紹介・第1回「2050年は江戸時代」------------------------・
                     著:石川英輔 講談社文庫
 まず、その題名に眼を惹かれました。「2050年は江戸時代」・・・SFに
 しては不思議である。未来のテクノロジーへの憧憬や畏怖など、とに
 かく「現在の世の中にはないもの」をカタチにするのがSFだとすれば、
 「未来が江戸時代になってしまっている」という題名から既に一読者と
 しては、この物語の世界に引き込まれてしまう。そして、その副題でも
 ある「衝撃のシミュレーション」は、ある意味、現代への警鐘としての
 意味も持っている。

 今回は第1回から、いきなり毛色を変えて、江戸に関する「SF」を
 取り上げてしまいます。
      →http://www.asahi-net.or.jp/~UK5T-SHR/edosassi_001.html
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・都営大江戸線1周旅行 第壱回目 「光が丘」-----------------------・
 さて、ここは都営大江戸線の始発駅・・・「光が丘」駅です。ここから、
 都内最深40メートルを走る地下鉄、都営大江戸線1周の旅の始まりです。

 必ずしも『えどまが』と「大江戸線」と直接的な関係はないのですが、
 都営大江戸線沿線には、江戸時代の名残を色濃く残した駅もあります。
 この旅では、なるべく「江戸」の香りを発掘しながら、そぞろ歩きを
 楽しみたいと思います。
    →http://www.asahi-net.or.jp/~UK5T-SHR/ooedosen_01.html
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☆読者参加企画--------------------------------------------------☆

 皆様からの投稿をお待ちしております。どしどし御応募を!!

・一句投稿---------------------------------------------------・
 ◎冬ぞきて 肌身離せず 朝布団 起きるも億劫 寝るも寒しや
 △早日暮れ 遅き朝日の 寒き日に 30分ずつ 宵闇に添う
 ■木枯らし吹く コートの襟立て 帰り道 家路に浮かぶ 娘の笑顔
                     投稿者:"のんちょ"のちち
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「江戸」にまつわる作品をお寄せ下さい。
俳句や短歌だけでなく、写真やコラムなども大歓迎です。
          『えどまが』デスクMail-Address:edoedo@mac.com
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・口コミ情報大募集「『江戸』・・・知りませんか?」-----------------・

◎11/3 Sat 15:00〜
 東京都江戸東京博物館1Fホールにて"麻生八咫の大活弁"が行われます。

 "麻生八咫"氏は、「映画」がまだ「活動写真」だった頃に存在した
 「活動弁士」に魅せられて"最後の弁士"と称される池 俊行氏に入門。
 現在は愛娘"子八咫"さんと共に全国各地に無声映画のフィルムを携え
 精力的に活動している、現代の「活動写真の伝道者」です。1998年
 には、活動弁士としては初めて「文部大臣賞」を受賞されました。

 第一部は"麻生八咫"と"子八咫"の掛け合いで、チャップリンの名作
 無声映画「冒険者」を弁士・楽士のパフォーマンスで上映します。

 第二部では「懐かしの銀幕歌謡ショー」としまして「アラビアの歌」、
 「沓掛時次郎」などの往年の名曲を披露。

 そして、トリを務めます第三部では、あの阪東 妻三郎主演の「雄呂血」を
 "麻生八咫"氏の活弁により披露・・・2001年度文化庁芸術祭参加作品です。
 そして"楽士"は、あら懐かしや「歌舞伎ロックス」が務めます。

            詳しくは、麻生八咫氏Official WWW-Siteにて。
                 http://www.sunforce.co.jp/yata/

 デスクは早速取材に向かう手はずを整えております。
 次号以降で取り上げるかも知れません・・・皆様、乞う御期待♪

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「江戸」に関わるイベントなどの情報をお寄せ下さい。取材に行きます。
          『えどまが』デスクMail-Address:edoedo@mac.com
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・「江戸」に関する疑問質問Q&A--------------------------------・

Q:江戸とは現在の東京の何処から何処ら辺までをさしたのですか? 
A:なかなかイ〜イ質問です。
  しかしながら、それを厳密にお答えすることはできません。何故なら、
  江戸は絶えず大火によって焼け、そして復興して更に大きくなると
  いう「常に成長し続けている市街」だったからです。時期により範囲
  も線引きの定義や解釈も異なります。その上、当時の世界レヴェルで
  も100万人の人口を擁する都市は江戸の他に例がなく、世界第1位の
  人口を誇る巨大都市だったのですから。

  江戸が公式に定義されたのは1818年(文政元年)のこと。それ以前に
  数回の大火、そして更なる発展を経て元禄期に俗にいう江戸八百八町
  が形成され、さすがに「一体、何処から何処までが江戸なんだ」とい
  う疑問が幕府内から出て必要性にかられた時の老中阿部出精の命により
  「江戸朱引図」が作成され範囲が示されたとのことです。しかし江戸
  開府以来200年以上経っての、ようやくの定義とは・・・のどかな時代です。

  江戸と称される地域は「御内府」と呼ばれていましたが、大体の定義は
  「江戸朱引図」によると、北は護国寺・本郷・湯島の範囲、西は現在でいう
  ところの山手線のライン・・・品川・渋谷・新宿(目黒は除外)、東は隅田川
  まで。永代橋・両国橋・寛永寺のライン、南は江戸湾までの城下町・・・現在
  でいうところの銀座・有楽町・日本橋のライン、そして江戸湾までです。
  (・・・とはいっても、現在の東京湾とは違い、埋め立てが完備されてない
  ので、江戸開府当時は江戸城のほとんどすぐ目の前が海という状態なの
  ですが)大体イメージできますでしょうか? だいたい現在でいうところ
  の山手線の枠内約2/3、そして墨田川までの総武線周辺の部分と考えてい
  ただければ少しは分かりやすいかも知れません。

  ちなみに記録によると、この「江戸朱引図」が作られた約20年後の天保
  年間には江戸は更に巨大都市となり1700町、幕末ともなると2700町もの、
  膨大な市街に発展していきます。こうなると何処から何処までが江戸なの
  やら・・・もしかしたら誰にも分からなかったのかも知れません。

     その中でも「下町」と呼称されるのは、江戸城直下の商業地・・・つまり
  「城下(しろした)の町」です。本来は神田・日本橋・銀座・新橋の商家が
  立ち並ぶ一角を指しました。最近のイメージとして浅草や上野、寅さん
  で有名な葛飾や、向島、本所などがありますが江戸の下町の定義とは
  少しはずれます。また、四谷・赤坂などは武士の住む武家町で、その一帯
  を総称して「山の手」と称しました。地形的にも江戸城を取り囲む"山の
  手"のように考えられていたからです。ちなみに新宿も武家町ではありま
  したが、当時は寂れた宿場町のひとつで、高田馬場も田畑ばかりでした。
  (でも「馬場」ということは馬を飼っていた・・・つまり武士の軍事的拠点
  ・・・「基地」であり「訓練場」に相当した訳です)

  ちなみに「江戸っ子」とは江戸の地区に3代以上住み続けた人というのが
  一般的な定義なのだそうですが、よく東京23区生まれの方が「おいらぁ
  江戸っ子でぇ」などと言ったりしますが、それは、たまに間違っている
  場合もありますので、皆様、御注意を。
          参考資料:イラスト図鑑 大江戸暮らし PHP研究所
              らっしゃい東京インタビュー:杉浦 日向子
              http://www.tcvb.or.jp/jp/f_r_tokyo.html
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「江戸」についての質問疑問をお寄せ下さい。誌面にてお答え致します。
          『えどまが』デスクMail-Address:edoedo@mac.com
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■編集後記---------------------------------------------------■

寒くなってきましたね・・・爽やかな秋風が急に冬の冷たい風に変わっていく、
そんな冬の気配をところどころで感じるようになりました。現代でこそ、
季節の風を感じる位ですから、江戸時代の人達は、その冷たさを、もっと
その肌身で感じたのかも知れないですね。そろそろ炬燵を出したり、七輪の
埃を払ったり・・・そんな冬支度が始まっていたのでしょうか?

 『えどまが』デスク:satoru.@UNIZON Co,Ltd

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えどめぇるまがじん---創刊号(2001/11/02 Vol1.-No.1)
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http://www.asahi-net.or.jp/~UK5T-SHR/merumaga.html
発行日:第1・3金曜日発行
えどまがデスク:清水 智
編集兼発行人 :佐原 勉
『えどまが』デスクMail-Address:edoedo@mac.com
           All Reserved By 2001年社 & 株式会社ユニゾン
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