江戸料理百選タイトル   

雪消飯

          うどん豆腐の如く切り、眞の八杯とうふの如く烹て、小寧楽茶甌を温めをきたるに入れ、おろし大根をおき、其上へ、湯とり飯をよそひ出す也。風味きゆるが如し。是亦、清味第二品にくだらず。 ○湯とり飯は、最精の飯をたき、沸湯へ入れ撩し、笊籬へあげ、復、もとの釜へ入れ、火気のある竈へかけ、よく熟す也。
         

            伊万里染付金彩蓋茶碗

江戸料理食べる人

『豆腐百珍』『名飯部類』絶品


材料および概量
     
 豆腐   1丁、300g
 大根   おろして120g
 白飯   450g、軽く茶碗4杯分 
     

一、大根をおろし、やや水気を切る。
二、豆腐は小指位の太さの拍子木に切る。
三、鍋に湯を沸かし、二、の豆腐を入れ、温める。
  一方、温めた茶碗に、温めた豆腐を入れ、
  大根おろしを乗せて、温かい飯をその上に盛る。
  醤油を好みで落し混ぜて食す。


 扉 【留意点】

*湯とり飯を使うように記されているが、普通に炊いた飯を洗い、
 それを温める方法を採った。
*八杯とうふのように煮る、とあるが、ここでは
 とうふを温めて醤油を落として食す方法にした。

【試作余話】

春の泡雪のようにすーっと消えゆくような食べ心地とでも言うのでしょうか。
適度な空腹感がきっとそんな境地に誘いこんでくれるかもしれません。
吸物に少し醤油を足した位の汁で汁かけ飯にしてもよいでしょう。
ただし、大根おろしが入りますから、その量、絞り具合、
辛味があるかどうかで汁の加減をします。



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