☆. BX-301:ボクシング .☆

(BOXING)

- S59.07.31 Released (\.6000) -

永らくゲームボーイギャラリーのギャラリーコーナーで紹介されていた画面くらいしか知らなかったのですが、先日樋詰修@so-netさんという方から現物をお譲り頂き、初めて (本ゲームというだけでなく、マイクロVSシステム としても) 遊ぶことが出来ました (お心遣い感謝いたします>樋詰さん)

まず本体ですがサスガに大きいですね。実際にはマルチスクリーンの方が厚身もあり広げた時の大きさもマイクロVSシステムよりも大きかったりするのですが、本体 (&液晶画面) が横長なのとコントローラーが分離しているので遥かに大きく感じてしまうのかもしれません。

従来のシリーズと違って、ボタン電池を直列に並べてセットするようになっているというのも初めて知りました。本体の厚みやスペースを考えると何故このような仕様になっているのか分からないのですが、少なくとも個人的には電池をセットしにくいのであまり好きではありません (苦笑)

あと、資料で写真を見た時は本体にケーブルを収納するものだと思ってたんですが、実はコントローラー側に収納する様になっててビックリ。しかもコントローラーは結構厚みが薄いというのにも感動しました。もっとも、コントローラー裏に巻き取り用のリール (回転板) があるのですが、コントローラーを持った時コレがペコペコ動いてしまい感触が悪いのが難点ですね。

さて、肝心のゲームの方ですが、コレはもうタイトルそのままのボクシングゲームです (^_^;)。説明書が無いので詳しいことは分からない (というか正しいかどうか分からない) のですが、操作は十字キーの上下でパンチの打ち分け (顔面/ボディ)、左右でボディウェイトの変更 (ノーマル<>スウェイバック)、パンチボタンでパンチを放ちます。

画面上部中央に両選手のステータス (スタミナ?) と、ダメージメーター (黒いブロック) があります。レフェリー (妙に鼻のでかいオッサン (笑)) のゴングとともに両者リング中央で試合開始。相手の動きを良く見てガード (or スウェイ) しながらパンチを当てていきます。パンチがクリーンヒットするとステータスとダメージメーターが一つ減り、メーターが0になる毎に相手ロープ側に選手が移動します。この時点でダメージメーターは回復しますが、相手陣地側のロープ際でメーターを0にすると、ダウンを奪えます。この時、ステータスが0になっていればKO勝ちとなります。

試合は9ラウンド制で1ラウンドは約1分となっています (1ラウンドの残りが10秒になるとステータスが点滅します)。9ラウンド戦った時点でKO出来なかった場合はステータスの値が大きい方が勝ちとなります。ちなみに、ステータスはラウンドが変わる時にダメージメーターの減った数分が引かれますので、残り時間が少なくなったら追いつめることをしないでメーターの数を減らした状態にしておけば、次のラウンド以降も有利に戦いを進められます (微々たるものかもしれませんが、無いよりはマシです)。

個人的にボクシングゲームというとカシオが出していたゲーム電卓のボクシングを思い浮かべるのですが、それに比べるとどうも本作はイマイチって感じがしないでもないです (ゲームとしての練り込みが足りない)。たとえば、カシオの方はパンチ力っていう概念があって、自分のスタミナとか相手の階級、スウェイで空振りさせた時に変化があったりするのですが、G&Wの方はそういう細かな部分が無く (戦略的要素がほとんど無い)、ただ単純に殴り合ってるだけという感じになってしまっています。せっかくハード的に冒険したんですから、それに見合うだけの内容であって欲しかったですね。もっとも、本作のウリである2人対戦を体験していないので、あまり強く言い切る事は出来ませんけど (苦笑)

自分が負けた時点でゲームオーバーなのでミスマークとかいう概念は無いみたいです。あと、アラームマークは単なるベルマークになってしまっていて面白味は全くありません。せめて、ゴングにするとかくらいの工夫は欲しかったですね。ちなみに、大きさ的に時計として携帯する人はほとんどいないでしょうが、コントローラーを収納する蓋は結構ヒンジがキツイので置き時計用のスタンドとして使う事が出来ます。目覚まし時計代わりに使用するってのは良いかもしれませんね!?

余談ですが、海外では全く同じ内容で PUNCH OUT というタイトルでリリースされていました。