モトクロスマニアックスアドバンス

コナミのGB初参入ソフト・モトクロスマニアックスが10年以上の時を経てGBAで復活 (いや、ホントは海外で続編のモトクロスマニアックス2ってのがGBC用でリリースされてたんだけどね (苦笑))。そのタイトル通り非常にマニアックというかコアなファンが多いこのゲーム (GBソフトらしからぬストイックさと難易度を誇るというのがその要因らしい) が果たしてGBAでどのように蘇るのか?このソフトを買う前から非常に期待してました>私

変更点は多々あるのですが、まずはゲームモード。GB版オリジナルでは、とにかく制限時間内にゴールするという意味でタイムアタックの意味合いが大きかったですが、それはGBA版でもタイムアタックモードというカタチで残っています。GBA版では他にチャンピオンシップモードというのがあります。これは、グランプリ戦でポイントを稼ぎチャンピオンを目指すというもの。数種類あるグランプリには各々3〜4のコースがあり、この各コースでの順位によりポイントを加算。最終的に総合ポイントの一番多かったライダーの勝ちとなります。GB版と違い、GBA版では4人 (1人プレイの時はCOMが3人) でレースをすることになります。で、今までのタイムアタックと趣が違うのは、あくまでも勝てば良いというところ。何を言ってるかというと、アイテムを使って相手の邪魔が出来るのです。アイテムには、ミサイル (前方のライダーを撃墜) や地雷 (後方のライダーに仕掛ける) やカミナリ (コース上の他のライダーを全員転倒させる) があり、いざというときにコレを使って邪魔が出来るのです。速い走りではなく、勝つ走りが求められるモードと言って良いでしょう。もちろん、自身の走りもシッカリしていないとダメですが (ガス欠とかニトロ不足でスピードが出ないとかいうのは論外ですから)、今までとは違った戦略が要求されるレース展開は、他のゲームではありがちではありますけど、モトクロスマニアックスというゲームにおいては非常に新鮮で楽しめると思います。

他にスコアアタックモードというモードがあります。これは、コース上に散らばっているコインを集めることによって点数を稼ぐことの他に、スタントをして点数を稼ぐというモードです。このスタントというのは、格闘ゲームのコマンド入力みたいなもの (A→左→左) で、各ライダーは数種類のスタントを備えています。入力が簡単なスタントは安全に決められますが点数は低く、入力が難しいスタントは転倒の恐れがありますがそのぶん高得点です。気を付けなければいけないのは転倒はペナルティになること。かといって転倒を恐れて何もしないとそれはそれでスコアが低くなります。確実にスタントを決められるポイント (基本的にジャンプ中にスタントを行うので、より大きなジャンプ台でスタントすればそれだけ難しいスタントの成功率も上がる) を見極めることが大事です。他のモードほどストイックな雰囲気は無いですが、COMの出しているハイスコアが意外に高くて結構ムキになって遊んでしまいます (笑)

あと、多人数プレイを想定していると思われる (もちろん、一人でCOM相手に戦うことも出来るのですが) アクションモードというのがあります。このモードにはさらに3種類のゲームがあります。一つ目はバクダンどかんで、一人が爆弾を持ってスタートします。他のライダーに接触すると爆弾はそのライダーに移ります。爆弾が爆発すると爆弾を持っていたライダーは失格になり、最後まで残ったライダーの勝ちとなります。コースはループ状になっているので、ニトロで振り切れば勝てるという訳ではなく逆にループして止まっているライダーに追いついて爆弾をなすりつけられてしまうということもあります。二つ目はゾンビぐしゃで、コース上に現れるゾンビをニトロダッシュで轢き殺せばOK (苦笑)。ゾンビには点数があり、またルートの分岐によっても出てくるゾンビの数が違うので如何に高得点を稼げるルートを見極めるかが勝負のカギです。三つ目はひみつラボで、コース上に浮かんでいる星をニトロジャンプで取ってスコアを稼ぐというもの。ジャンプに失敗すると、爆弾にぶつかってダメージを受けてしまいます。個人的に、このモードのゲームは一人でCOM相手に遊んでもあまり面白くありません。ライダーの操作というよりも、他のライダーとの駆け引きが重要なウェイトを占めるゲームだからです。という訳で、このモードに関しては紹介だけにとどめておきます (このゲームを他の人とプレイした事が無いので)

さて、次の変更点としてライダーの数が増えたということを挙げておきます。GBオリジナル版では、ライダーは変更出来ませんでしたが、GBA版では隠し2人 (という表現には語弊があるのですが、まぁそれは実際に遊んで確かめてください (笑)) を含めて8人。単にキャラクタのグラフィックが違うというだけではなく、トップスピードや安定性、そして先程述べたスタントの種類などが異なっています。コレ結構重要なポイントでGB版ではとにかくCOMの要求する運転レベルに達しないとまともにゲームすることすら出来なかったのですが、性能の異なるライダーの中から自分に合ったライダーを選べることでゲームに対する間口が広がっています。もちろん、タイムアタックなどでタイムを極めるとなると自ずと使うライダーは決まってきますが、慣れた状態でそういったライダーを使うのと、慣れてない状態でいきなり使うのでは雲泥の差があります (いうなれば、自転車にも載った事の無い人がいきなりナナハンに乗るようなもの)。事実、GBオリジナルは難しくてダメという人もいましたしね。個人的には、エディットライダーの類を用意してプレイヤー好みにカスタマイズ出来ればもっと良かったんですけどね。ま、それは続編 (出るかどうか分からんけど (笑)) に期待ですかね?

コースに関しては雑誌の写真などを見てもらっても分かるようにかなり変わっています。ノーマルのモトクロスコースの他に砂漠を走ったり海辺を走ったり工事現場を走ったり雪の中を走ったり中国に行ったり、とにかくグラフィックが派手に変わっています。また、初心者向けのコースでは普通に走っているだけでもニトロやガソリンが拾えるような親切設計になっているのでGB版の様に1個アイテム取り逃したらオシマイというようなことは少なくなっています ()。もちろん、コースによってはラジアルを使わないと上手く進めないとか、ガソリンの量がギリギリという設定もありますが、GB版に比べれば全然余裕だと思います。この辺もやはり敷居を低くして新たなプレイヤーを取り込もうとしている姿勢が感じられて良いことだと思います。ただ、GBCで発売されたモトクロスマニアックス2をプレイしていると物足りなさがあります。というのも、モトクロスマニアックス2では単にコースのグラフィックが奇麗になっているというだけでなく、コース上に奇抜なギミックが用意されていたからです。たとえば、メトロクロスのクラッカーの様にジャンプできる仕掛けがあったりとか、遊園地のコースでは観覧車をループしたり、アドバルーンの上をジャンプして渡っていったりとか、とにかく仕掛けに凝っていました。また、コースのエディットが出来るというのも大きなポイントでした。それに比べると、GBA版はたしかに奇麗にはなったけれども結局GB版のコースのグラフィックを変えただけで大きな変更はなく、またコースごとにグラフィックは違うけどそれは単に砂地が雪になっているとかいった見た目だけの変更でコースのカタチ自体は何も変わっていない (ループは結局ループのカタチのまま) という仕様なのです。もちろん、GB版からそのまま流れてきた人には違和感無いと思うのですが、ちょっと残念な点であります。

アイテムに関しては先程書いたので省略して操作系の話です。今回は今までのアクセル、ニトロダッシュという操作の他にブレーキアイテムの使用という操作が加わりました。後者はチャンピオンシップモードで使うのですが、ブレーキはねぇ。もちろん障害物を避けるためとか、ループの頂上で止まって落下しながらアイテムを取るとかいう場合に有効なキーだとは思うのですが、GB版に慣れてるとブレーキってナカナカ使えません。どうしてもアクセルオフしちゃうので (苦笑)。まぁ、記録を目指す場合とかには効果的に使う必要があるのかもしれないけれど、今のところ使う場面はありません。それよりも、今回新たに加わったアクションのニトロジャンプの方が重要。これは、ウィリーしながらニトロダッシュすると飛距離は短いけどジャンプが出来るというもので、ジャンプ台が無い時でも上の段に移動することが可能になります。GB版では1度下に落ちてしまうともうほとんど復活は無理で、高レベルのコースだと即ゲームオーバーを意味していましたが、この機能の追加によりかなり延命率が高くなっています。まぁ、現実的に考えるとちょっとおかしな挙動ではあるんですけど、ゲームとして見た場合にはこれくらいの措置が無いとやってられないというのも正直なところ (笑)

で、まぁそうなると当然ニトロダッシュの方が使用頻度が高くなるのですが (普通にコースを走っている時でもニトロダッシュはしますからね)、ここで問題なのがキーコンフィグ。アクセルがAでアイテムの使用がLというのはまぁ良いのですが、ニトロダッシュがBでブレーキがRボタンに割り当てられているのです。いや、GB版の時もそうでしたけど、Aボタンを押しながらその隣のBボタンを押すって結構操作系としてはツラくありません?特にニトロはタイミングが重要なので私は人差し指の背でAボタンを押しながら親指でBボタンを押すという変則的な指使いだったんですけど、これが長いこと遊んでいると指が痛くなるんだ (苦笑)。まぁ、GB版のキーコンフィグでOKという人は問題無いんだろうけど、個人的にはニトロはRボタンでブレーキはBボタンだろうと思う訳ですよ。いや、それが絶対という訳ではないのでキーコンフィグを変えられるようにしてくれるのが当然だろうと。でも、それが出来ないんだなぁ、コレが (苦笑)。設定の類が一切無いので結局GBAでも変則的な持ち方してプレイしてます。GBAは横長だから余計に持ち辛い・・・

まぁ、気になったのはコレくらいですかね (いや、結構重要なことではありますけれども)。GB版のようなストイックな遊び方 (タイムアタック) も出来るし、今風のレースゲーム (マリオカートのようなレースゲームのことね) の様にレースというよりもアクションを楽しむという楽しみ方も出来る。GB版が好きだった人は買って損は無いと思います (4800円だしね)。まぁ、ただ強力にオススメ出来るほどのゲームではないので、ちょっと買ってみようかなというくらいの考えの人は様子を見た方が良いかもしれませんね。

ソフトウェア一覧表に戻る

ハイパースポーツ 2002WINTER

ハイパーオリンピックといえば、コナミの代表作であるとともに『スポーツ=連打で体力勝負』というシステムを作り上げたことでもゲーム史に名を残す作品ですが、オリンピック毎にリリースされてると食傷気味というか、グラフィック意外に大きな進歩が無い (というか元々シンプルさがウリのゲームだった訳だけど) という、いわば頭打ち状態になってきてるのが実情だったりします。実際、私が本作品を買ったのは某ゲームショップのワゴンセールで980円で売ってたからだったりします。さらに、もし収録されてるゲームに気になるモノが無ければ見向きもしなかったというのが本音です (苦笑)

で、気になってたゲームというのはフィギュアスケート。これはDDRと似たシステムの音ゲーになっていて、左側に表示される指示に従ってA,B,十字キーをリズムに合わせて押していくというモノ。いや、個人的に音ゲーって好きなんだけど、どういう訳かGBAではほとんど発売されてないんですよね (どーもくんの不思議テレビMary Kate and Ashley -Girls NightOut- くらい)。で、まぁそういうジャンルに飢えた状態だったので手を出してみた、と (笑)。実際にプレイしてみての感想としては可もなく不可もなくといったところ。選べる曲が3曲しかなく一番難しいレベルの曲の方が10点満点を出しやすいという謎なところがイマイチですが、キーのレスポンスが良いのでプレイしていてストレスは溜まりません。あえて文句を付けるならグラフィックをもう少し・・・(苦笑)

フィギュアスケートも含めて収録されているゲームは全部で10種類。内容は、(1).スキージャンプK900 (風向きを決定してから滑走を始め、タイミング良く踏み切った後は空中の姿勢を保つ。2回の飛行でフォームと飛距離の総合得点を競う)、(2).スキージャンプK120 (基本はK90と同じ。ただし、着地がする場合もタイミング良くボタンを押さなくてはいけない [K90は自動的に着地])、(3).アルペンスキー・ダウンヒル (旗門の間を通過してゴールまで如何に速く滑りきるかを競う単純なスクロールゲーム (苦笑))、(4).フリースタイルスキー・モーグル (LRボタンで上手くコブを乗り切って加速し、ジャンプ台でコマンドを入力してトリックを決める。ターン技術、タイム、エアートリックの総合点で競う)、(5).ショートトラック500 (とにかく連打のハイパー系の基本のようなゲーム)、(6).スノーボード・ジャイアントスラローム (赤と青の旗門の間を交互に滑走してゴールまでのタイムを競う。基本的に(3).と同じだけどエッジの効かせ方とかに違いが・・・あるかな?)、(7).スノーボード・ハーフパイプ (滑走中に下のバーをタイミング良く止めて表示されたコマンドを素早く入力することでトリックをキメる。標準技、回転、技の大きさ、技術点を競う)、(8).バイアスロン (LRでスケーティングし射撃エリアに着いたらAボタンで的を射る。射撃に失敗するとペナルティタイムが加算され最終的に滑走タイムとの合計で優劣を競う)、(9).リュージュ (1人乗りのソリでタイムを競う。ABで加速。十字キーで方向調整。コースを大きくずれない様にするのがコツ?)、となっています。

意外にスノーボード・ハーフパイプが面白かったです。スクロール系は画面が単調だし、ジャンプ系はコマンドを入力するバーばかり見てて肝心のグラフィックを見る余裕が無いんだけど、ハーフパイプはゴルフゲームでお馴染みのバーでタイミングを計ってコマンドを入力するという作業が完了した後で、実際にトリックをキメてるグラフィックが表示されるので演出も楽しめるという点が良いのです。というか、グラフィックを見る余裕も無いゲームって単なる作業でしか無いと思うんですけどね、個人的には。

まぁ後は特に書くことも無いというか、元々オリンピックという旬のゲームだし、GBA版はマイナーな種目が入ってたりということで今ごろ買うのもどうなのよ?というカンジです (ぉぃ)。いや、オリンピックの開催期間であったとしても買うようなゲームかどうか。とりあえず、私と同じ様に音ゲー (フィギュアスケート) 目当てなら買うのもアリかもしれませんが、定価買いは避けた方が良いでしょう (これで定価5800円って・・・)

ソフトウェア一覧表に戻る

マーメイドメロディ・ぴちぴちピッチ

コナミマガジンvol.27にタイトルだけ載ってたんですがゲーム内容は書かれておらず、どうせまたキャラ使ったミニゲームか、喋るだけが取り柄のアドベンチャー風ゲームだろうと思ってたら音ゲーだったりしてチョットやられたってカンジ (苦笑)。ちなみに、このタイトルはテレビ東京系列で放映中のアニメで、唄の力で敵を倒すという (マクロスかよ (笑)) 内容らしく、それで音ゲーのシステムが採用されたとかしないとか。

で、肝心のゲーム内容ですがこれがもうモロにDDRだったりします。若干違うところといえば、十字キー以外にA/B (あるいはL/R) ボタンを使用すること。十字キーはメロディパート、A/Bボタンはダンスパートに割り当てられ、それぞれタイミング良くキー入力が出来ればきちんとしたメロディが流れたり、ダンスシーンのアニメが挿入されます。逆に失敗すると音程が外れたり、グラフィックに変化が無かったりといったカンジです。

ダンスのグラフィックに関しては、正直変化のパターンも少ないし、グラフィック自体もチョット荒いので特筆すべきことはありません (システムとして2個のキーを新たに追加してDDRの幅を広げたという功績はあると思うけど)。それに比べて音楽の方はかなり凄いことになってます。曲数はアニメのサントラから選出された8曲と少ないのですが、全てヴォーカル入り。まぁ、容量の都合で音質の方はかなり落ちますが、聴きとれないほど酷くはないし、選んだキャラクタ (アニメに登場する3人の主人公キャラから選ぶ) によって、ヴォーカルのパートが変わり、しかもそれぞれのヴォーカルがそれぞれの声優の声で入っているという懲りよう (ちなみに、3人のキャラが全員で唄うのは3曲で、残り5曲は1人のキャラがヴォーカルを取る固有曲になっている)。この辺の仕様はDDRというよりギターフリークス (ギターパートとベースパートが選べる) といったカンジでしょうか。

もちろん、光ディスク媒体のゲーム機ではヴォーカル入りの曲なんて当たり前だし、グラフィックだってガンガン動く訳だし、何をいまさらそんなことで騒いでいるのか、ってカンジだけれども、それらの媒体に比べて極端に容量の少ないROMで、しかも性能の劣るハードでこれだけのことをしているということに驚かされている訳です (まぁ、裏を返せばそれだけ携帯機の性能が劣っていると自覚している訳ですけどね (笑))。また、なんでここまでのことが出来るのに今の今までコナミがGBAでポップンビーマニをリリースしなかったのかが謎。キーコンフィグの調整はあるにしても、システム的に不可能ではないし、ブームが下火になってきているにしてもそれなりの需要はあると思うので是非リリースしてもらいたいものです。

さて、話を本ソフトに戻しますと、ゲームモードは大きく分けて3つあります。ひとつは一人用の『ひとりでピッチ』モードで、8曲の中から自由に1曲を自由に選んでプレイする『とことんピッチ』モードと、8曲を続けてプレイする『つづけてピッチ』モードがあります。なお、難易度は『かんたん』『ふつう』『むずかしい』の3つで、さらにコマンド(矢印/A/B)の出現パターンについて標準仕様である『いつもの』、ランダムで出現パターンが変わる『きぶん』の2つから選べます。なお、『とことんピッチ』でプレイしたデータは任意にセーブすることができ、『ライブでピッチ』モードでいつでも再生可能になります。

最大3人まで遊べる『みんなでピッチ』モードでは、各プレイヤーが1人ずつキャラクタを選んで演奏を競う『いっしょにピッチ』モードと、赤・青・緑に割り振られたキャラをそれぞれ選択して自分のキャラの色のコマンドのみを上手く入力し、他のプレイヤーとセッションする『どこまでピッチ』モードがあります。残念ながら他にこのソフトを持っている人がいない (というかGBAで遊んでる人間自体がいないんだけど (苦笑)) ので、どんなカンジになるのか分かりませんが、音ゲーといえば一種のパーティゲームみたいなもんですし (ビートマニアは除く) 結構楽しいんじゃないかと思います。

さらにもうひとつ『ヒッポとピッチ』モードというのがあります (一人用モード)。これは、あらかじめ用意されている曲 (アルプス一万尺) の歌詞を自由に変え、そのデータでプレイ出来るというモード。一応、ちゃんと音程に合わせて唄うんだけど・・・なんかコレ聴いてたらPC-6601 (元祖唄うパソコン (笑))を思い出しちゃったよ。ちなみに、変更した歌詞はセーブすることも可能。面白い歌詞を作って友達にプレイさせて楽しむことも出来る。ちなみに、声はトレモロがかったカンジなのでエロい言葉を言わせても萎えるだけなので期待しないように (笑)

その他に先ほど書いた再生専用モードの『ライブでピッチ』、プレイヤーの名前や背景のグラフィックを変更出来る設定モードの『あなたのピッチ』がありますが、まぁゲームとはあまり関係ないので割愛 (まぁ詳しく書くほど内容も無いけどね (笑))。曲数も少ないし、ゲームモードも少ない、さらに難易度『むずかしい』にしても簡単にクリアできてしまう難易度設定など、正直ゲームとしてはかなり物足りない気がします。もっとも、このゲームの対象年齢を考えた場合、どう考えても私のような大人ではなく、このアニメを見てる女の子がターゲットだと思うので難易度を下げるのは当然といえますが (大きなお友達については考えないということで (笑))

ただ、そういったユーザー層を狙っているとした場合、説明書の説明不足が非常に気になるところ。プレイ中に表示される右上のメーターが何を意味するのかまったく説明が無い (まぁ、上手くキー入力できればメーターが上がるってのは直感的に分かるけどさ) ほか、右下に表示される点数が何を意味するのか分かりづらいという。というのも、右下に表示される点数とステージクリア時に表示される点数が全然違ってるからで、もし同じならプレイ中に自分の評価が分かって良いなと思えるんですが、画面の表示が100点なのに最終的な評価の画面になると97点とかになってて???という気分です。まぁ、それでもクオリファイには十分すぎる点数なんで問題無いといえば問題無いんですけどね (苦笑)

以上の点も踏まえて、正直にこのゲームの感想を述べると、音ゲーを期待してると肩透かしを食らうぞ、と (笑)。ただ、アニメソング (アイドル歌謡と考えても可) が好きな人なら楽しくプレイ出来ると思うし (難易度低いからストレスも溜まらないし)、上手くプレイできて奇麗にヴォーカルがハモった時には結構感動するので一度は遊んでみて欲しいところ。ただ、キャンペーン (なんか色んな関連商品も含めてオリジナルグッズがもらえるらしい) に応募するつもりがないならば中古で買った方が精神的にもフトコロ的にも良いかもしれません (笑)

ソフトウェア一覧表に戻る

マーメイドメロディ・ぴちぴちピッチ・ぴちぴちっとライブスタート!

売上はともかくとして、アニメの世界観に合った内容と技術力の高さで一部マニアの間で評判になった前作から半年も経たないうちにリリースされた続編。基本的なシステムは変わりませんが、色々とパワーアップしています (良い意味でも悪い意味でも (笑))

前作同様、画面に現れるアイコンに合わせてボタンを押し、上手くいけば綺麗な、失敗すると音痴な唄 (単に音が出ないというのではなく本当にテンポや音程がずれたヘロヘロな唄) になってしまいます。今回は追加要素として、連打アイコン (アイコンが表示されている間中、該当のボタンを連打する) が出現するようになりました。単調な展開になりがちなゲームだったのでメリハリが付いて良いかな、と最初は思いましたがGBAで連打すると画面が揺れて見辛かったりするんですよねぇ (苦笑)。しかも、GBA-SPだと微妙に連打しにくいし。まぁ慣れの問題でしょうからこの追加要素が悪いとは思いませんけどね。

今回、一人用のモードに『アニメでピッチ』というのが加わりました。これは実際に放映されているアニメのダイジェストみたいな感じで話が進み(全39話)、アニメで実際に歌われた曲をプレイして無事に完奏するとステージクリアとなります。タイトルコールやエンディングの一言が再生されたり、各話のグラフィックが数枚ずつ表示されたりして、パッと見たカンジは凝ってるなぁと思うのですが、全てが一枚絵で動かない物であり、展開に乏しいのが残念。また、演奏中にアイコンの流れているバックグラウンドにセリフが表示されることがあるのですが、プレイに集中するとセリフが読めないし、セリフに気を取られるとミスするしでなんかこう釈然としないものがあります。あと、まぁこれはアニメを踏襲してるから仕方ないと思うのですが、プレイする曲がほとんど同じモノの繰り返しなんですよね。正直、アニメのファンの人でもこう何回も連続で同じ曲をプレイさせられたら飽きるんじゃないでしょうか。というよりも正直いってこのモード無くても良かったんじゃないかと。グラフィックやヴォイスデータに容量割くくらいなら一つでも多くの曲を収録してもらいたかったです。

要らないといえば『あつめてピッチ』というのも個人的には不要のモードと思いました。今回、曲をクリアするとスコアによってコインが貰え、そのコインを使ってミニゲームをプレイすると、グラフィックのデータだとか、ぬいぐるみアイコンのデータだとかが入手できるようになっています (入手したデータは、自分の部屋に飾りつけることが出来る)。まぁ、一種のやり込み要素だとは思うんですが、ミニゲームはどれも出来がイマイチだし、そんなミニゲームが複数あっても遊ぶ気にならないってのが正直なところ。なんかこう間違った方向に力入れちゃってるというか、あくまでも曲を楽しむゲームであって(アニメ自体が音楽を扱ってるものなんだし)、携帯機のグラフィックでアニメのキャラ見てもあんまり嬉しくないんだよねぇ。こんなところに力入れて肝心の曲のデータを減らしたり、クオリティを下げたり (なんか、今回の曲は妙にこもってるというかサンプリング周波数低い気がするのと音のバランスがずれてる気がする) するのは本末転倒も良いとこかと。

唯一、音ゲーとしてまともにパワーアップしたのが『ヒッポとピッチ』モード。前作では『アルプス一万尺』しか選択出来ませんでしたが、本作では『すいかの名産地』『山の音楽家』『かえるの歌』が追加され、また句読点の設定で発音が変わるなど、よりいっそう替え歌の世界を楽しむことが出来るようになっています (まぁ、実際にこのモードで遊んでいる人がどのくらいいるのかは疑問ですけど (苦笑))

前作に比べると収録曲数も増えているし、同じ曲でもアレンジが変わっているので前作を持っている人でも買って損はしないと思います。まぁ、ちょっと余計な飾りが多くて音ゲーという観点から見ると不満ではありますけどね。総合的にキャラクタの側面も併せて考えると良いセンいってるのではないかと。ただ、売れてるのかねぇ (苦笑)。是非とももっと収録曲を増やした続編を出して欲しいので売上的にある程度成功して欲しいのですが・・・

ソフトウェア一覧表に戻る