1974 1300
日本に初めて輸入されたFIAT X1/9。73年秋の東京モーターショーから半年、本国デビューからは1年半も後のことである。1300cc51年排ガス規制の前なので後期の5マイルバンパーモデルより若干パワーがある(66ps)。当時のメインディーラーはロイヤルモータースで、価格は189万円。
注意点:タマ数が少ないモデル。チョークレバーあり、エンジンフードは1977よりも高さがなく薄い、左のCG撮影車両はリアウィンカーレンズが赤い。
1977 1300
5マイルバンパーとストロボラインでお馴染みのアメリカ仕様1300モデル。1977年6月から東邦モータースを通して販売されたこのモデルはしっかりと51年排ガス対策を受けたもので、エアインジェクションと触媒つきだ。パワーも情けないもので61ps(ちなみに本国仕様は75ps)
注意点:75-76モデルとこの77-78モデルは同じバンパー(厳密にはゴムラバー形状が違う)が付き似ているが、多少の違いあり。フロントポジションランプの取り付け位置、内装シート、それに51年排ガス対策を受けているかいないか。
1978 1500
大きな変更点はミッションが4速から5速になったこと。よりパワーアップされた1500ccモデル。それにしても排ガス対策で66psだ! なんとかしてほしい。(ちなみに本国仕様は85ps)東邦モータースより78年秋から輸入された1500モデルはクロモドラホイールとカセットステレオのついたデラックス版もありオプションでエアコンもついた。ノーマル239.7万円 デラックス253.7万円
注意点:東邦モーターズによって後付されたエアコン(助手席の前に付くクーラー)仕様あり、逆にFIAT純正エアコンは少ない。東邦クーラーの場合、ヒューズボックスの移設や、コンプレッサーの追加に無理があり、多少オリジナルを損なう。
1983 bertone1500
おまたせしました。やっと本来のパワーを備えたX1/9の登場です。FIATでなくbertone、ディーラーもBICSへと変わってしまいましたが、あのパワーが帰ってきました。bertone製となって室内は黒もしくは赤の本革! 左右のドアはパワーウィンドウ! 5JアルミホイールにピレリP3までついていた。そして値段は299.8万円
注意点:82/10このモデル以降、ステアリングラックの取り付けブラケットに変更があり初期のものよりハンドリングのシャープさに欠けるとの報告あり。
1987 bertone1500
よくわからないのがこのモデル。86年頃からあるらしい。リアウィングにサイドプロテクトモールさらにスピードライン製アルミホイールと現代的になったX1/9はBOSHのLジェトロニック・インジェクションを備えていた。'87頃からオートリーゼンにより正規輸入された。'90年登録もあるらしい最後のモデル。
注意点:ギアレシオに変更あり。このモデル以降1stがよりローギアードになっているとの報告あり。
おまけ
あのbowさんがX1/9を過去に描いていた!
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