TASCAM DA-3000 デジタルレコーダ



上はハイレゾ用PC、下がDA-3000

現在の接続図

 DA-3000 ハイレゾ・デジタルレコーダ
(接続や配置を大幅に変えたので、2016年5月12日に改定しました。)

 DATがいずれは再生できなくなることが心配になってきたので、ハイレゾ・デジタルレコーダ DA-3000 を導入しました。
 でも、DATを吸い上げたあとはやることもないし、(・・・って、DATの時と同じパターン)、それじゃ、アナログディスクをデジタル記録しておこうか、と考えました。

 私は2008年くらいからアナログレコードもデジタル化し、DEQ2496でイコライジングして聞いてきたので、いままでデジタル記録はしてなかったの? と思われるかもしれません。
 でも、
アナログディスクも、これまでは常に生再生で聴いてきました。それには過去の苦い記憶があったのです。

20年前のデジタルアーカイブは失敗
 ハイレゾでアナログディスクのアーカイブをしようとしたのは、たぶん、私はたいていの人より早かったはずです。なにしろ、それは20世紀のことです
 当時、初めて「96kHzハイレゾモード」を搭載したDAT、D-07aを、早々に手に入れ、
オープンリールテープの吸い上げが終わったあとに、今回と同じように思い立ったのは、アナログディスクのコピーでした。 DATにして聞けば、擦り減らないし、ディスクのホコリ掃除も不要で楽だろうと思って。
 でも、これは完全に失敗でした。DATに録音して再生した音は、96kHzでもぜんぜん違うのです。音が劣化します。それ以後、トラウマになって、アナログディスクをAD変換でDEQ2496で聴くようになってからも、アーカイブには抵抗があったのです。 それが、20年の時を経て、ついに再挑戦。


ADコンバータの選択

 DA-3000にも、もちろんADコンバータが入っています。これでOKということになれば、一番配線も単純だし、普通はこれを使うでしょう。
 しかし、これまでアナログディスクのデジタル変換で、ADコンバータによる音の差が大きいことを認識してきた私は、配線が単純にできるというだけの理由では、DA-3000のADコンバータに踏み切るわけにはいきませんので、いろいろテストしてみました。

 DA-3000のADコンバータには、わりと期待したのですが、すこし高域が強調され、その分、低域がやせる気がしました。これが「すっきりしてよい音」、「色付けがないハイレゾ音」という言い方もありという音ですけれど、私の好みからは、もうしわけないけれど、選択肢には入りません。

 SACDのデジタル化で不採用となって宙に浮いたADコンバータ RMEのADI-2 も試しました。こちらは、DA-3000よりは高域がしなやかで、私の好みに近い。最初は、「お、これは良いかも」と思い、でも一週間ほど聞くうちに、「これは違うな」と感じるようになったり、曲によってはいいな、と思ったり、迷いました。
     しかし、専用(おまけ、と言うべきか)のしょぼい付属スイッチング電源を、オーディオデザイン製のDCA-12に変更してからは、ADI-2がいい、と思うことが増加し、最終的に、アナログディスク用のA/Dコンバータは、ADI-2に収束しました。


記録媒体はCFカード
 DA-3000で記録される音楽データはCFカードに入ります。
SDカードも使えます。USBメモリも刺せますが、直接録音はできません。CF/SDカードに記録してからコピーすることになります。



DA-3000に差し込んだCFカード(32GB)


DA-3000の使い勝手
 録音のスタート、停止がシンプルなリモコンでできるのも便利です。また、音が基準レベルを4秒間下回ると、トラック番号が変わるように設定できるので、おおむね順調に楽章ごとにトラック番号がつきます。 

 ただ、アナログディスクの場合、曲間にパチパチ音が入ることがあるので、いつも自動でうまくいくわけではないみたいです。

 DA-3000には、USBメモリ用とは別に、
キーボード接続専用のUSB端子が前面左についています。ファイル名をキーボードから直接入力できてすごく便利ですが、有線キーボードだとケーブルの引き回しが見苦しいと思い、マニュアルには使用可と書いていなかったのですが、試しに無線USBキーボードの受信チップをキーボード用USB端子に差し込んでみたところ、直ちに認識し、入力可能になりました。入力時にキーボードを手元に動かせるし、これは便利でお薦めです。

  トップの写真の上段はハイレゾ用に導入したPC(Windows8.1)。 DA-3000は自作の木製ケースが被っていますが、かなり発熱があるので、今回の自作ケース上には、ベント用の開口を作っています。上のPCとの間も、大きなインシュレータとガラスで距離を取りました。

2016年5月
2018年7月改定

 

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