平安時代(794〜1191)
年代のあるもの
西暦 和暦 事象 資料 備考 830 天長七 双六賭博の記述 「西宮記」 833 天長十 囲碁の記述 「僧尼令」 833 天長十 仁明天皇が放鷹を行う。 834 承和元 騎射の記述。 「続日本後記」 837 承和元 打毬の記述。 「続日本後紀」 839 承和六 囲碁の記述。 「続日本紀」 853 仁寿三 なんこの記述。 「文徳実録」 860 貞観二 賭弓(のりゆみ)始まる。 874 本康親王と安倍貞行が囲碁を打つ。 「三代実録」 882 天慶六 弘徽殿の前で闘鶏。 「三代実録」 901 延喜元 前栽合。 「日本紀略」 902 延喜二 小弓会 「西宮記」 905 延喜五 仁寿殿で蹴鞠会。 949 天暦三 雀小弓 959 天徳三 清涼殿で詩合わせ。 973 天禄四 乱碁 「拾遺和歌集」 986 寛和二 打毬の記述。 「日本紀略」 1051 永承六 菖蒲根合わせの記述 「古今著聞集」 1057 天喜五 平定家が河原で笠懸。 「定家朝臣記」 1065 康平年間 ばくち打ちの記述。 「新猿楽記」 1083 永保三 吉彦秀武が清原真衡に祝金を持参したが真衡は奈良法師との囲碁に熱中してこれを無視。 秀武は怒って戦争に発展。後三年の役に。 1093 寛治七 根合わせの記述。 「中右記」 1093 寛治七 加茂競馬が行われる。 1096 永長元 白河上皇が流鏑馬を見る。 1114 永久二 双六の禁令。 「中右記」 1142 康治元 大将棋を指した記述。 「台記」 1176 安永二 蹴鞠会。 1177 治承元 平家の公達が貝覆いを行う記述。 「源平盛衰記」
年代のない資料
事象 資料 備考 囲碁 「源氏物語」「枕草子」「古今著聞集」 絵合 「源氏物語」 『碁、雙六の盤、調度、弾碁の具など、田舎わざにしなして、念誦の具、行ひつとめ給ひけりと見えたり。』 「源氏物語(須磨)」 『簾高くおしはりて、五節の君とて、されたる若人のあると、雙六をぞ打ち給ふ。』 「源氏物語(常夏)」 『かの致仕の大殿の近江の君は、双六打つ時の言葉にも、明石の尼君、明石の尼君、とぞ 賽はこひける。』 「源氏物語(若菜(下)」 『所につけて、御しつらひなど、をかしうしなして、碁、双六、弾碁の盤どもなど取り出でて、心々にすさびくらし給ふ。』 「源氏物語(椎本)」 『きよげなるおのこのすぐろくを日ひとひうちて猶あかねにや。』 「枕草子」 『すぐろくうたんといへば、よかなり、ものみつぐのひにとて、女うちぬ。』 「蜻蛉日記」 双六 「大鏡」「今昔物語」「明月記」「栄華物語」「平治物語」「石山寺縁起絵巻」 『ちょうはみにちょうおほくうちいでたる』 「枕草子」 石名取 「栄華物語」 打毬 「西宮記」「平家物語」「源平盛衰記」 後一条天皇が独楽をした記述。 「大鏡」 貝合せ 「堤中納言物語」 投壺、なんこ、打毬、蹴鞠、囲碁、弾碁、ちょぼ、八道行成、双六、意銭(穴一か) 「和名類聚抄」 将棋の記述。 「二中歴」 三善為康編纂。将棋に関する最古の記述。
その他のこの時代の遊び
事象 備考 打鞠→まりうち 石名取 貝覆い 合わせもの(草合わせ、菖蒲根合わせ、前栽合わせ、鳥合わせ、鶏あわせ、虫合わせ 扇合わせ、香(たきもの)合わせ、物語り合わせ、詩合わせ 小弓、雀小弓)