ホーム > パソコン考現学 > デジカメ写真の整理術
16   デジカメ写真の整理術 (2001.4.17)

キャノンIXY DIGITAL を購入して10ヶ月あまりたちました(購入の顛末は奮闘記の第92話奮闘記の第98話を参照)。購入時は結構ハイスペックだった210万画素ですが最近のデジカメは300万画素が標準?になりました。それでも普段の生活の一瞬一瞬に消えていく目の前の世界を残していくには十分な機能です。

我が家のパソコンのフォルダに現在約3,000枚の写真が記録されています。実際に撮った写真はもう少し多いのですが、デジカメはモニタで確認して失敗作はすぐに削除できるので必要な写真だけを残しています。今までのスチルカメラでは年間で24枚撮りフィルムで15〜20本程度、枚数にして400〜500枚程度の写真を撮ってきました。成長期の子供が3人いるので写真を撮る機会は多い方だと思います。でも、デジカメを買ってから今まで10倍近く(学校の広報委員をやったり、旅行へ行ったせいもあるが)のペースで写真を撮っている事になる。

デジカメは撮ってすぐに見られる手軽さと、フイルム代や現像代などのランニングコストがかからないため気軽にシャッターを切れます。このためスチルカメラと比べて膨大な撮影枚数になります。どうでもいいような写真も多いけど。操作も簡単なので、5歳の三男も上手に作れたレゴの作品を自分で記念に写しています。デジカメは写真のありかたを変えますね。

もし、この膨大な写真をネガやプリントで管理するするとなると収納場所だけでも大変です。でも、デジカメのデータは0/1のディジタル情報なので場所もとらずパソコンで管理できるので非常に便利です。今回は我が家で実行しているデジカメ写真の整理法をリポートします。

撮った写真はなるべく当日中にパソコンに移します。スチルカメラはフィルム1本、24枚なり36枚を取り終わらないと現像できませんが、デジタルカメラでは自分の都合で区切って画像データをパソコンに転送できるのが大利点です。デジカメとケーブルで接続してデータ転送するよりも、最近購入したUSB接続の「コンパクトフラッシュカードリーダー」を使うと転送速度が速く快適便利です。

DIGITAL IXYの画像データは自動的に「IMG_3288.JPG」というファイル名がつく。この「3288」はDIGITAL IXYを使い始めて3,288枚目の写真という意味です。このファイル名だけで写真を管理するのはちょっと困難です。山根一眞さんも言っていたが2001年3月15日16時34分11秒に撮った写真は「20010315163411.JPG」と自動的にファイル名がつくともっと管理しやすい。

そこでデジカメ写真用に「010411花見」というようなフォルダを作成して写真を入れています。「2001年4月11日に花見に行った」という意味です。初めは日付の「010411」だけで管理していたのですが、日付だけでは内容が思い出せない(老化だな)ので、簡単なその日のメインの行事をフォルダの名前に入れます。「001022次男運動会」とか「010110大雪だるま」なんてね。

この方法だと時間の経過を追ってフォルダが並ぶので管理しやすく、目的の一枚が探しやすいのです。なぜ、当日中かというと、数日間の画像データが同じコンパクトフラッシュカードに入っていると写真を選択してコピーするのに手間がかかるからです。

画像ビューワ ViXの画面

こうして保存した写真は、ViXというフリーソフトの画像ビューワで見ています。当初はIXY DIGTALのオプションだったZoomBrowserEXを使っていたけど、枚数が多くなってきたら動作が鈍くなり最近では異常終了することも多くなり、使っていない。

ViXはエクスプローラと同じような感覚で左側にフォルダのツリーが表示され、右側のウィンドウに写真のサムネイル(ちいさな写真;英語の意味は親指の爪)が表示されます。サムネイルをクリックすると大きく表示ができます。また、スライドショーといってフォルダ内の写真を自動的にスライドのように表示させることができます。

ViXのよいところは表示がとても速いことです。一度開いたフォルダは自動的にサムネイルを作成して保存することができ、次回からは瞬時にサムネイル一覧が表示されます。また、原寸の写真もあっというまに表示されます。さらにプラグインを使うと圧縮してあるアーカイブの中身もそのまま見ることができます。

サムネイルの一覧をHTML化する機能があり、CD-Rでアルバムを作るときに利用させて貰っています。HTML化すればインターネットエクスプローラやネットスケープで見ることができるので、大抵のパソコンでアルバムを見ることができます。兄弟や親戚、友達にデジカメの写真を配るときに便利です。写真を撮って保存しておくだけではなく、トリミングしたり、キャプションを付けたらり、加工するともっともっと楽しさが膨らみます。

ViXには他にも色々な機能が満載ですが、全ては使いこなせていません。フリーですがヘルプも充実していて素晴らしいソフトです。作者のK_OKADAさんに感謝!

考現学の第2話で紹介した、デジカメの写真をプリントしてくれる「インターネットの写真屋さん」の株式会社デジタルプラザは経費削減のために韓国でプリントして郵送するそうだ。人件費の問題よりも韓国から郵送した方が国内から郵送するよりも安くできるらしい。歩いて5分の「カメラのキタムラ」にコンパクトフラッシュを持ち込んでも、インターネットの写真屋さんへ画像データを転送して韓国で印刷しても費用はほとんど変わらない。グローバル化していると言えばそうだが、これもデフレか?

郵便料金といえば、銀行も利子を郵送で通知してくれるが、この低金利時代に数十円の利子の連絡に50円の郵送料はあまりに馬鹿らしい。電話会社が民営化して競争原理により料金が下がったように、郵便も自由化して物流の改革を進めるべきだ(何だか小泉純一郎の公約みたい)。クロネコヤマトやペリカン便がハガキや封書などの私信を届けてくれてもいいじゃないと思う。もっと進んでメールで報告書を送り、浮いた郵送料を利子に上積みしてくれるとありがたいのだが。

目次 前へ 次へ
  Copyright (C) from Metal Woods 2001