10   ニューヨークとバリ、超局所的海外モバイル事情 (2001.1.28)

考現学の第2話で書いたように昨年12月にニューヨーク、年が明けて1月にバリ島に行ってきました。それぞれの国の旅行者パソコン通信事情を超局所的海外モバイル事情として紹介します。ほとんど役にたたないけど。

ニューヨークにもパソコンは持っていきましたが、短い滞在だったのでデジカメの写真のバックアップが主な目的でした。なにしろ64MBのコンパクトフラッシュには100枚程度しか入らないのだ。デジカメだと写真を撮りすぎ、一日で100枚ぐらい撮ってしまう。New York滞在記の写真は全てデジカメの写真です。

それでも、一応ASAHI-NETのローミングサービスのアクセスポイントも調べておいた。しかし、「ホテルの部屋から電話をかけると最初に20ドルかかりますよ」と、現地の旅行代理店の人に脅された。国際電話でなくても施設使用料としてかかるらしい。安いツアーだからかな? 部屋の電話のモジュラージャックはパソコンにも接続可能だったが、20ドルも払ってメールを緊急にやりとりしたりネットサーフィンする必要も無かったので部屋からのアクセスは諦めた。本当に市内通話で20ドルもかかるのかは不明だ。

街角にはインターネットカフェも多く、覗いてみたかったが忙しくて時間が無かった。パソコン関連の消耗品を売る文房具屋さんにちょっとだけ立ち寄ったが特段珍しい物はない。良いデザインのレター用紙と封筒のセットを探したが、特に収穫はなし。という訳でニューヨークについては、全然モバイル事情になってない m(_ _)m


バリ島はインドネシアの一つの島ですが、独自の文化を有し観光で成り立っている島です。家族を連れて一週間も滞在することになったので、仕事の連絡用にもモバイル環境が必要でした。

いつも使っているASAHI-NETはバリ島にローミングのアクセスポイントが無いので、今回の旅行のために「BIGLOBE」と「So-net」の会員になってユーザIDを手に入れた。2箇所に入ったのは念のため。どちらも入会金が無料なのがよい。また、So-netはローミング料金がかからないのが素晴らしいし、他のプロバイダからの乗り換えだと2ヶ月間の使用料が無料になるサービスを実施中で嬉しい。

持っていくパソコンのアドレス帳も最新のものに入れ替えて、準備万端でバリ島に出かけました。ところが、ホテルの部屋からデンパサール市内のアクセスポイントに電話が繋がらない。はじめパソコンの設定が悪いのかと思い色々やったけどダメ。試しに電話機から直接電話しても繋がらない。結局、ホテル内のコンピュータの不調が原因だった。今回も海外からのメールは無理なのか?! 電話とは直接関係ないけどインドネシアは電力事情も悪いようで、滞在中のホテルも何度か停電した。

ホテルのスタッフは部屋から外線がかけられなくても、大したことないじゃん。という南の島ならでは?のおおらかな対応だ。いつ直るのか尋ねても、「わからん。明日になったらもう一度試してくれ。」という感じなのだ。結局、滞在中に復旧することはなかった。

そこでホテルにあった "Cyber Cafe" というインターネットカフェを利用することにした。15分あたり15,000Rp.ルピア(\200程度)と、バリの物価を考えるとちょっと高い。でも、ホテル内ということで仕方ないか。ちなみに地元のミネラルウォーター500mlボトルやインスタントラーメンが1,000Rp.程度だ。

インターネット・カフェ

このインターネットカフェ、部屋は広いのだが、パソコンは4台だけでアルバイト?のようなお兄ちゃんが管理している。このお兄ちゃん、お客がいないとホテルのスタッフらしき若いおねえちゃんを横に座らせネットサーフィンとおしゃべりをしていた。なんとも気楽な仕事だ。私も南の島でのんきに暮らしたいよ。

部屋の電話が使えないので、ここの回線に持参のパソコンを繋げられないか聞いてみたら1回線しかないのでダメだと断られた。4台のパソコンで電話線1回線を共有しているようだ。そのうち1台が日本語入力と表示ができた。はじめ日本語は表示だけで入力はダメかと思って、ローマ字で入力していたらお兄ちゃんが、こうすれば日本語OKだぞ。と教えてくれた。日本語Windowsではないけど、IMEをインストールしてあるようだ。

何度か行ってみたが、だいたい一人は欧米人の利用者がいた。休暇中だってメールやインターネットが必要な人は日本人だけじゃなかったのだ。

メールは出発前に登録しておいたwww.asahi.comの運営しているClub A&AのWebメールだ。このWebメールは、他のプロバイダのメールサーバにアクセスしてメールを受信できるので、普段のメールアドレスに到着しているメールを見ることができるので便利。ただ、送信はClub A&Aからになる。メールのついでにwww.asahi.comで、鳥取の赤ちゃんが無事に保護されたニュースや、日本の大寒波、石坂浩二の再婚など日本の最新情報を仕入れては食事の時の話題にしていました。

利用時間はタイマーがデスクトップに表示され、終了時にはボタンをクリックするとサーバーに利用時間が記録されるようになっているようでした。初日は15分を気にしていましたが、翌日は座ったときにはすでにタイマーが進んでおり、どうもいい加減な様子。結局30分程度使いましたが、15,000Rp.ですみました。その後も時間に関係なく15,000Rp.でした。まあ、それほど長時間は使用しませんでしたが。そんなアバウトなのも南の島ならでは?ってな感じです。

結局、持参のパソコンはデジカメでとった写真のバックアップと、Webメールをだすときのアドレス帳代わりになりました。昼間はよく遊び、夜はよく食べて飲んだので部屋でパソコンを使って滞在記を書くほどの気力もなかった。まあ、南の島にでかけてまでパソコンやインターネットを使おうなんていうのが野暮なのかもしれません。郷に入っては郷に従えで、世俗を忘れてのんびりするのが一番です。というのが結論。

p.s.
 バリ島滞在記は別途書く予定です。

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