9   2001年アシモの旅 (2001.1.8)

2001年になって、やはり「2001年宇宙の旅」のアーサー・C・クラークさんがテレビのスペシャル番組や新聞にでていた。あの取材嫌いな人でも今年は顔を見せない訳にはいかなかったのだろうな。2001年宇宙の旅のような宇宙ステーションやHAL9000のような人工知能はまだ実現しないけど、30年以上も前にあの映画を作ったのは今更ながら凄い!! 関係ないけどお正月から始まっているローソンのTV-CM「2001年普通の旅」は初めてみたとき「はとバス」のCMかと思った。

さて、21世紀の科学技術でママが期待しているのは、DNA解読による生命化学や医療の進歩と、宇宙開発、それにロボット開発の3つだ。とくに主婦としては家事全般を助けてくれる家庭用ロボットの登場を待っている。

と、いう訳で今一番欲しい物は「本田技研」が開発したヒューマノイドロボットのASIMOだ。まだ実物は見たこと無いけど、TVやホンダのホームページで公開されている映像をみると、中に子供でも入っているのかと見間違える動きをしている。

もしホンダの車を買えばおまけについてくるなら(そんな訳ないけどね)今すぐにでもホンダ車を買っちゃうぞ。と思っていたら、ホンダの新春のキャンペーンでASIMOのLEGOを貰えるというので、子供3人をだしにしてホンダのお店で貰ってきた(^_^)。残念ながら1台だけなので3人兄弟の我が家では大問題。今のところはこれは私のロボットです。お店には等身大?のASIMOのビニール人形もいました。この人形も欲しいぞ。

HONDA ASIMOのページでは、ASIMOのスペックや紹介・歩行ムービーなどが見られます。また、今ならアンケートに答えるとASIMOピンバッチがあたるアンケートもあります。アンケートに答えると、パソコンのデスクトップ用壁紙もダウンロートすることができるので、ASIMOファンの方はアクセスしてみてはいかがでしょう。

LEGO ASIMO
LEGO ASIMO パッケージ座るLEGO ASIMO

ロボットは、ASIMOのような汎用のヒューマノイド型と、ロボットには見えない専用ロボットの2通りがあるようだけど、少なくとも日本の家庭に入るロボットはヒューマノイド型になるだろうというのが、私の予想です。

人間が使うのと同じ道具を使いこなし、ドアを開け、階段を上り下りし、トイレなどの狭い場所にも入れ、車の運転ができるヒューマノイド型こそ家庭向けのロボットですね。ASIMOのように人間とほぼ同じ身長と体重なら日本の木造家屋や畳の部屋でも大丈夫だ。

掃除機や洗濯機を使いこなし、洗濯物を干し、取り込んでアイロンがけや畳んでタンスにしまう。食事の支度もスーパーマーケットへの買い出しから、キッチンでは冷蔵庫から材料を取り出し、包丁・鍋・釜・フライパン・レンジを使いこなす。ゴミも回収日に出してくれる。子供の勉強の補助もしてくれる。もし私が年寄りの一人暮らしになったとき話し相手や、介護が必要なら助けてくれ、いざというときにはドクターの代わりにもなってくれる。あ〜ぁ、21世紀の主婦の夢だ。

これらのことをそれぞれ専用ロボットで実現しようとしたら、家中ロボットだらけになってしまう。でもヒューマノイド型なら1台あれば大丈夫だ。あれこれ頼んでも不平は言わない? だろうし、疲れることもない。きっとネットワークで世界中に繋がっていて、ママの興味のある最新の情報を日々収集してくれるので、話題にも事欠かないし。ロボットの制御ソフトも自動アップグレードされて、賢くなっていくだろう。

もちろん、専用ロボットも普及していくだろう。今のカーナビや衝突回避システムなどをみるとSF映画のように自動車はそれ自身がロボットになっていくような気がする。また、家全体を管理するコンピュータも一種の専用ロボットだろう。危険な作業や工事を行うロボットなども専用化しそうだし。でも、私はヒューマノイドロボットに親しみがあるし、期待もしたい。

ASIMOがアシモフの小説のようなロボットに成長するのはあっという間だろうな。なにせ、飛行機がライト兄弟の飛行から100年を経ずに今日のような航空機全盛の時代になった。コンピュータに至っては発明されてから50年ちょっとで各家庭に何十台(家電や車などにはいっているマイコンも含めて)も入っている。携帯電話の進化を顧みるとロボットが家庭に入るのも時間の問題だ。

前話で鉄腕アトムに憧れた子供時代を書きましたが、こうして2本足で歩く人型ロボットが実現してくると21世紀中にアトムは誕生するかもしれない。少なくとも私自身が介護や補助が必要となる頃、若い人を介護で疲弊させたくないのでぜひ人型ロボットに介護されたい。

21世紀の初めに当たり、ロボットの進化に夢を託して今回はおしまい。次回はバリ島家族旅行報告も兼ねて、海外モバイルについて考現学する予定。では、行ってきま〜す。

目次 前へ 次へ
  Copyright (C) from Metal Woods 2001