当会は2010年5月より2年ほど事務局を休会します。協会主催の企画はその間ありませんが、さまざまな情報などは適宜掲載します
(反原発は協会の原点ですので、休会中ながら、現在更新中です)。

全般(放射線、水道、福島原発状況、世界各国の拡散予測。原子炉の情報が有益です。ただし、政府、東電発表のデータ)
福島第一原発事故(ウィキペディア)
放射能累積降下量(3月18日からセシウム累計。福島、宮城は計器故障で少なくなっています)
文科省SPEEDI 茨城県放射線テレメータ・インターネット表示局ナチュラル研究所(東京都日野市
ドイツ放射線防護規定製造所記号Wiki・OK FOOD

小出裕章非公式まとめ(ラジオでの放送、ネット放送など)
原子力資料情報室(記者会見、原発の現状説明会などの中継・録画あり)
原子力教育を考える会(原発、放射能、原子力防災などの基本情報)
ATOMICA(原子力百科事典)
反原発の行動行事カレンダー ・
福島原発事故がもたらした深刻な土壌汚染

内部被曝を防ぐための保護者用のリーフレット・「ママたちの声(MSCR)

被災地NGO恊働センター
  郵便振替01180-6-68556
 口座名義:被災地NGO恊働センター 通信欄に「東北地震支援」と書いて下さい。

2011年12月29日

 経産省資源エネルギー庁の「電源立地推進調整等事業(即応型情報提供事業)」事業で、反原発の市民、団体が監視されていたことはすでに過去にお知らせしましたが、このほど情報公開でその中身がわかりました。私と親しい橋爪さんや反原発かごしまネット、私が参加した佐賀のプルサーマルに反対するメンバー、その支援をやっている小山さん、アイリーンさんや小出さん、広瀬さんなどの有名人などが挙げられています。(20:00)

 医療ガバナンス学会に「村田メールと旧内務省」(その1その2)が掲載されています。南相馬市に副市長として総務省から出向している村田崇氏が、南相馬市の非常勤医師である坪倉正治医師にまるで戦前の内務省官僚のような対応をしたこと、そして福島県と福島県医大の医療統制が批判されています。

 すでに何回か指摘したとおり、ICRPが政治的圧力で放射線のリスクを低く評価していることが、昨日のNHKの番組で紹介されました。(19:00)。

 低線量被曝が問題になっていますが、物理学者田崎博明氏による内部被曝のリスク評価食品中のセシウム摂取による内部被曝の計算例です。ICRPの評価にもとづくと、成人は一日のセシウム摂取が30ベクレル以下であれば、とりあえず安全の目安になるというわけです。

 しかし、被曝の一番の問題は、現在、福島原発で働く作業員たちです。週刊ポストの記事では、その実態が取材されています。

 事故以前から、原発で働く労働者の相談をしていた福島県いわき市の渡辺博之市議による、8月の日弁連の「原発労働問題シンポジウム」での報告「原発労働問題〜現場からの報告」の要旨が参考になります。こういう現実に対して政府も警察も何の対応もしていないのです。

 27日の「玄海原発市民訴訟」の事務局による報告です。

 28日は「原発とめよう!九電本店前ひろば」の忘年会(自称「希望年会」)で、顔を出してきました。25日に玄海4号機が停止し、これでテント村も終了ということで忘年会を28日に企画したのですが、3月11日の「3万人集会(仮称)」の事務局として来年も継続という意見になり、年末年始の休暇を挟んで1月4日からまた再開するそうです。(10:40)

 

テント村忘年会の様子
アピール中なので静かにしてますが、もっと盛り上がっていました

2011年12月28日

 昨日14時に、佐賀地裁に玄海原発1〜4号機差し止め訴訟の提訴をしました(記事)。これまでになされていたプルサーマル訴訟の追加変更になります。これは九電相手の民事訴訟で、政府相手の行政訴訟ではありません。基本論点はこれまでの安全基準、対策が福島原発事故で国でさえ不十分と認めたことから、対策が施されないかぎり運転を中止するというものです。原告は佐賀を中心に全国260名。私も原告になっています。(10:48)

 提訴の様子と記者会見の一部

2011年12月27日

 九電が5パーセントの節電要請をしていますが、これは昨年の実績にもとづいた試算で、今年の夏に見られたような節電効果を考慮していません。また、冬は夏と比べて基本的に多量の電力を必要としませんが、「節電」を主張することで「原発がないと困る」と思わせたいようです。しかし、夏もそうでしたが、問題なく乗り切れば「何だ。原発停まっても大丈夫じゃないか」と逆効果になるでしょう。毎日の電力需要の数値はNHKの「でんき情報」などでわかります。

 12月15日、ドイツの経済紙「ハンデルスブラット」に、デュッセルドルフで行われた特派員会議で話された東京特派員のスピーチが紹介され、その翻訳が出ています。

 電力労連が原発の再稼働を求めています(記事)が、調査報道集団Hunter が電力労組の政治資金について報告しています。とくに九電労組が突出しています(「検証・電力労組の政治資金(2)」)「検証・電力労組の政治資金(3)(上)」「検証・電力労組の政治資金(3)(下)」も参考になります

 東京新聞が、「原子力安全基盤機構(JNES)」と業界との癒着の記事を掲載しています。

 26日、政府の福島原発事故調査検証委員会の中間報告が発表されました(記事1記事2記事3毎日新聞社説)。地震による細管破断は確認できないとしている点で、原子力業界に配慮しています。

 強制捜査がなく、東電の説明を受け入れているだけなどの問題点については、上杉隆氏がラジオ放送で語っています。(8:30)

 Webでは一部しか読めない東京新聞の記事「政府の「除染と帰郷」方針は東電と原子力ムラ、財務省の救済狙いか」が個人ブログに再掲されています。

 すでに何回か話題にはなりましたが、経産省が発送電分離と電気事業法の改変に乗り出すという記事です。電気事業法を変えられることは電力会社にとって一番痛いことで、電力会社のうまみであった地域独占、総括原価方式が崩壊します。以前の電力自由化の動きを官僚を抱き込んで阻止したように、また骨抜きにするかと思いますが、そうさせないよう注視しなければなりません。(9:15)

 

2011年12月25日

 ついに今日で九州の原発はすべて停まります。あとはこれを再稼働させないように住民が働きかけるだけです。

 その一つとして、玄海原発市民訴訟があります。27日に提訴し、集会もあります。私も原告になりました。これはすでに起こされていた佐賀県民の「玄海原発プルサーマル裁判」を継承するものです。他にも九州全体の原発の差し止め訴訟も準備中です。

 グリーンピースが佐賀県に要求していた玄海原発事故時のSPEEDIのデータを公開しました。佐賀市はもちろん福岡市も危険であることが証明されています。

 原子力委員会の委員長、近藤駿介が事故時に菅首相(当時)に依頼され、最悪のケースのシミュレーションを提出していたことを毎日新聞記事が報じています。菅首相が「日本の半分が滅ぶ」とか「福島には人が住めなくなる」といい、マスコミから批判されていたのはこれが理由でしょう。

 その辺の動きは、すでに出ていたものですが、菅首相が事故対策のために緊急に参与にした田坂広志氏の談話で、今になるとよくわかります。

 16日に紹介したNature誌の記事の翻訳が出ました。

 またカナダ医師会の日本政府「冷温停止状態」宣言への批判も翻訳が出ています。(10:00)

 八ッ場ダムの建設の推進が東京電力救済のためだったという放送の書き起こしです。(11:53)

 東京新聞に谷洋一さん(水俣病被害者互助会事務局長)のインタビューが掲載されたようですが、Webではイントロしか読めません。谷さんは、大学の尊敬する先輩で、大学をドロップアウトしたあと、ずっと水俣で患者支援の活動をしている人です。(13:28)

 

2011年12月23日

 九電やらせメール事件は、九電の側の強硬なねばり戦術が功を奏し、経産省が報告書を受理する結果となりました(毎日新聞記事)。市民の側で引き続き、九電の責任を問い続けなければならないようです(記事)。野田政権が来年には再稼働を認めるために、そろそろうけいれどきという判断なのでしょう。(21:05)

 アメリカの医者たちが、福島原発事故の放射能の影響によるアメリカでの乳幼児死亡の数は最初の三ヶ月半で、14,000人に昇るという論文を発表したということです。純粋にチェルノブイリ原発事故時の死亡者数の増加と比較対比しての結論づけのようです。複合的な原因の考慮がされていないことが気になりますが、一つの立場として参考になります。

 御用学者による政府の「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」の報告書が昨日出ました。すでに新聞報道でなされたとおり、年間20ミリシーベルトでよいというものです。

 これよいはずがないことは、チェルノブイリで弾圧されたバンダジェフスキー博士論文を見ればわかります。解説は翻訳されたstudy2007さんのブログにあります。バンダジェフスキー博士の研究は松本市長の菅谷昭さんも「非常に信頼性が高い」と言明しています。

 その菅谷さんは市長の三選出馬を表明したということです。福島での子どもたちの医療支援も考えて、迷った上での決断だそうです。医療支援をしてほしい気持ちもありますが、山下俊一のいる福島医大の強力な統制、弾圧があり、思うようにはできないのも一因でしょう。子どもや老人を大事にする菅谷さんの街づくりは支持できます。なによりも経済界が三選に反対しているという事実がそれを証明しています。(9:40)

 

2011年12月21日

 首都圏ローカルですが、12月26日3時15分から、NHKが「高木学校」の番組を放送するそうです。(14:45)

 食品の基準値の見直しについて、三重大の勝川俊雄氏が見解を示しています。一つの現実路線として参考になるかもしれません。

 週刊金曜日の記事に、再生可能エネルギーの「調達価格等算定委員会」のメンバーに買取制度反対派が多く、枝野経産相が官僚に操られているというものがあります。

 再生可能エネルギーはまだまだ抵抗勢力が多いようですが、電力会社以外の発電業者の参入が多く見込まれ、発電量は九電に匹敵すると時事通信が報道しています。価格、CO2発生量とも有利な天然ガスというのはとりあえずの選択肢としては妥当でしょう。これで原発を全部止めても大丈夫ということが証明されています。

 独自の事故調査のプロジェクトであるFUKUSHIMAプロジェクトの委員長をつとめる山口栄一氏が、福島原発事故は「海水注入」をすぐに始めなかった人為的ミスであり、それができておれば事故の拡大は防げたという見解を出しています。これはこれまでに出ていない新しい見方になります。

 この見解は時事通信が報道している東電の事故対策マニュアルの完全公開で検証できるかもしれません。

 東京新聞記事で、東電が不必要な福利厚生費、社員の財形貯蓄の利子まで、電力の原価計算に入れていたことが報道されています。電力業界の広告費によるマスメディアの取り込みはよく知られていますが、この莫大な広告費も電気代に跳ね返ってきたわけです。

 19日に行われた反原発市民団体と政府・保安院との交渉の報告です。前から質問状も出していたのに、要を得ない回答が多く、とりあえずわかった分です。(10:00)

 

2011年12月19日

 自民党の河野太郎氏が「自民党エネルギー政策議連の提案(たたき台)」を公開しています。既存の原発利用をのぞけば、だいたいは賛同できます。孤立して変わり者扱いを受けていた時期からすれば、党内に賛同者を増やした点だけでも評価できるでしょう。

 かつての流行歌手である「ジュンとねね」のねねさんが、今は脱原発と平和運動の市民活動家として活躍し、経産省前でも歌ったことを田中龍作ジャーナルが報道しています。すばらしい。次は「わが窮状」(歌詞)で知られる沢田研二さんくらいが出てきてほしいですね。「さようなら原発1000万人アクション」に賛同して下さっています。

 その田中龍作ジャーナルが、さっそく今日の新橋の様子を報告しています。今日の東京の盛り上がりはすごかったようですね。

 あちこちで衝撃を与えている山本太郎さんのチェルノブイリ報告(その1その2)です。チェルノブイリのあるベラルーシの閉鎖性に驚きます。ドイツの報告ビデオはグリーンピースに掲載されています。(15:30)

2011年12月18日

 政府の「冷温停止状態」宣言の目的の一つは、避難民に戻る希望をあたえることでしたが、河北新報記事によれば、避難民自身が宣言に批判的です。 (14:00)

 16日に「福島集団疎開裁判」の地裁判決が出ました。それに対する裁判の会の批判です。

 NHKの堀潤アナウンサーのツィッターでの書き込みが評判を呼んでいます。みな圧力を受けないか心配しています。(11:35)

2011年12月17日

 宮崎の自然と未来を守る会が、10月5日に九電宮崎支店に行った質問状に対する口頭での回答を書き起こしたページを掲載しています。ここ(その他資料2、3)には青木さん手づくりの放射能拡散シミュレーション地図(川内原発と玄海原発で福島原発事故と同規模の拡散が起きたケース)もありますので、ご覧下さい。(19:00)

 玄海原発事故をめぐる九電の迷走については、以下をご覧下さい。ポンプ主軸折損事故佐賀県議会の決議佐賀県庁の呼び出し小出裕章さんのコメント九電定例取締役会休止川内原発のお粗末プレハブ建屋

 BLOGOSに福島第一原発で作業員として働きながら、極秘に取材・撮影を続けていたジャーナリストの鈴木智彦氏が、15日に外国特派員協会で開いた記者会見のリポートがあります(前篇後編)。作業員の被曝を前提にしての作業であり、また作業員の募集に暴力団などが介入していることも報告されています。まぁ、昔から当たり前にいわれてきたことですが。

 冷温停止状態で各紙が記事を書いていますが、毎日新聞では、九大の工藤和彦氏がニューヨーク・タイムズと同じ否定的見解を述べています。推進派でも肯定できないくらいひどいまやかしだということです。(10:50)

 東京新聞記事の作業員の話も追加しておきます。(18日11:20)

 

2011年12月16日

 本日、政府は「冷温停止状態」を宣言しますが、それに対するニューヨーク・タイムズの批判の記事です。推進派の九大の工藤氏がこの宣言に反対しているというのがおもしろい。何ででしょうかね。少しは学者の良心があったか。

 Nature誌のコラムが日本の科学者のあり方を批判しています。Google翻訳で大意はわかりますが、4段目の大事なところだけを以下に訳しておきます。

「これらのすべてが福島に先行する日本の問題を示し、日本のすべての政治体制を苦しめているように見える。すなわち、政府に助言する独立した強力な科学者の声が不在だという問題である。今回の福島原発事故の場合、政府に任命された科学者の長からであれ、真に独立した原子力の規制機関からであれ、そういう(政府から独立した科学的な)アドバイスがあれば、直接の避難、医学的な救援、放射線のスクーリニング、除染の努力などを援助できていたかもしれないのだ。そしてまた、上に述べた問題の答えを探すに必要な研究を導けていたのかもしれない。しかし、そういうものはなかった」。

 東京新聞の今日の記事では、保安院は福島原発からの海への4700兆ベクレルの汚染水をゼロとしか計算しないとのことです。なんというなれ合い!

 共同通信によれば、IAEA(国際原子力機関)が日本の核施設核物質報告漏れに懸念を示し、調査をするとのことです。文科省の調査でさらに大量の報告もれがあるというのが愚の骨頂です。こういう体たらくでは放射性がれきの安全性は管理できませんね。

 今日の毎日新聞朝刊にある記事です。福島原発3号機の人為的ミスを指摘しています。(14:40)

 すでにあちこちで紹介されていますが、河野太郎氏のブログ記事「やっぱり日本の原子力の土台は腐っていた」です九大からというのは、工藤氏でしょうか、それとも出光氏

 国政はともかく、地方議会では脱原発にかんする決議が上がっています。いわき市の市民派市議佐藤かずよし氏が提案した「原発事故被曝者援護法の制定を求める意見書」が全会一致で採択されました。

 宮崎市でも社民党市議の提案した「脱原発政策の実行を求める意見書」が全会一致で14日に採択されています。 新聞には意見書の内容の記事が出ていないので、以下に掲載します。

「脱原発」政策の実行を求める意見書

 福島第一原発事故が発生してから9か月が経過したが、事故の収束の見通しはいまだにはっきりとしない。放射能汚染は広範囲にわたり、その影響は食物などを通じて日本全国に及び、国境をも越えている。被災住民は生活再建の展望が描けず、いつ終わるともしれない不安の中で暮らしている。
 定期点検等で停止している原発の運転再開について、政府は、「ストレステスト」を再開の前提としているが、原子力安全・保安院や原子力安全委員会という従来の枠組みによる安全確認では住民の理解を得ることは困難である。
 今回の事故を教訓に、住民の危険や不安を避けるためにも、国のエネルギー政策を抜本的に転換し、早期に原子力利用から脱却することを強く求め、以下の対策を取ることを要望する。

1 運転停止中の原子炉については、福島第一原発事故の収束と検証と、それに基づく安全対策の完了を経て、地元住民の同意を得るまで再稼働しないこと。
2 事故の収束は、放射性物質の放出抑制など、危険の封じ込めが確実となることが十分に確認されることが最低限必要であること。
3 事故検証は、政府事故調査・検証委員会及び国会事故調査委員会の最終報告が最低条件であり、実質的な検証が尽くされること。
4 安全対策は安全設計審査指針、耐震設計審査指針等の見直し、耐震バックチェック見直し、原子力規制行政の抜本的再編が最低条件であること。
5 「地元」は立地自治体のみでなく、「防災対策を重点的に充実すべき範囲(EPZ)」見直しなどを踏まえ、半径50キロ圏内を目途に近隣自治体も含めて広く定義し住民への説明やその意見の反映を実質的に保障すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成23年12月14日

                        宮崎市議会

 12日にお知らせした低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループが一ヶ月で報告書を出し、現状の政府の政策を支持しました(毎日新聞記事)。内閣が暫定基準を決めるにあたって相談した相手が彼らですから、こうなるのは当然です。自分で決めて自分でレフェリーをしているだけでしかありません。同じ御用学者ながら、小佐古敏荘氏は学校の20ミリシーベルト問題で4月に辞任をしました。ですから、御用学者でもこの決定が正しいと心から確信しているわけではないと思われますが、学問より権力のうまみがあるのでしょう。

 原発に批判的な学者として知られる天文学者牧野淳一郎さん(東工大)が8月より、放射線を自分で測定し、放射線について考察を書き続けています。最近の記事である「『専門家』を信用するのか?信用しないならどうするのか?ということ」は興味深い内容になっています

 昨日、NHKあさイチは「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」のミス検証の内容になっていましたが、そこで紹介された小泉昭夫氏(京都大学)らの論文「福島県成人住民の放射性セシウムへの経口、吸入被ばくの予備的評価」です。最大値は年間83.1マイクロシーベルトということなので、特別に大きな数字ではなく、福島県に住みつづける成人にとっては少しは安心できる情報です。ただ調査期間1週間だけなので、これは継続的にするか、もしくは回数を重ねないと偶然性にかなり左右されます。

 玄海原発停止求め訴訟が21日以降に佐賀地裁に提訴されます。私も原告になりました。(11:55)

 

2011年12月14日

 玄海原発3号炉停止まであと11日です。全国の原発の運転状況は日本原子力技術協会の「運転実績」で一覧できます。

 グリーンピースが、エフゲーニャ・ステパノワ博士(ウクライナ放射線医学研究センター放射線・小児・先天・遺伝研究室長)を招いて、福島市で講演会を行いました。その新聞記事です。

 そのチェルノブイリでの状況にかんして有名なバンダジェフスキー博士逮捕事件について、朝日新聞の連載「プロメテウスの罠」が書いています。原発記事にかんしては、毎日や東京新聞に負けている朝日新聞で唯一ともいえるよい連載ですが、これは頑としてWebに載せません。

 その東京新聞が「こちら特報部」で、群馬大の早川由起夫氏が会見すら大学に邪魔されたことを詳しく報道しています。

 前にもお知らせした気象研究所の放射能フォールアウト研究が原発事故以後予算をカットされた件ですが、福島原発事故以後の暫定的なデータも入れて、報告書が出ています。福島原発のフォールアウトは第3章以降にかかれています。

 今年の漢字が「絆」と新聞で報道されましたが、斉藤環氏が毎日新聞のコラムに「絆」への違和感を書き、必要なものは「絆」ではなく「連帯」だと主張しています。精神科医として現代の家庭のひずみを見てきた斉藤氏ならでは視点です。彼が社会について書くものにはあまり共感したことはないのですが、今回は賛同します。

 韓国の原発でも事故が最近続けて起こっています。九州はむしろこちらの影響が強いので心配です。韓国の原発で一番九州に近いのは古里でしょうか。

 福島原発立地点で危険区域の富岡町で暮らす人へのインタビューが毎日新聞にありました。

 エネルギー・環境会議のコスト等検証委員会が報告案をまとめ、試算を決めたという記事です。詳細資料はこちらです。報告案を読むと原発は除染費用は現在の計算だけで、また核燃料サイクルの費用の詳細が不明で、立地自治体への交付金の費用が入っていません。まだまだ検討の余地があります。(10:40)

2011年12月12日

 東京スポーツ(九州では「九州スポーツ」)が、東海第二原発が地震の際あわやメルトダウン寸前だったことを報道しています。東スポの記事ですが、発言元が日隅一雄氏で雑誌『世界』の添田孝史氏の記事を根拠にしているので信頼性はあります。下手すると日本が崩壊していたかもしれません。(18:35)

 現代ネットに週刊現代の記事「トンデモ裁判、呆れた論理。東電弁護団それを言っちゃあ、おしめえよ」が掲載されています。例のセシウムは「無主物」なので東電の所有権はないという詭弁で知られる裁判について書いています。これによると東電の弁護団は340人をかかえる四大法律事務所長島・大野・常松法律事務所だそうですが、法の精神の根底にある正義はどこにあるのでしょう?(18:08)

 少し前の情報ですが、内閣官房の「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」で、委員が推進派だけに偏っているとして、日弁連が抜本的見直しの声明を出しています。原爆訴訟で国側の証人であった者が多く、彼らと闘ってきた日弁連ならではの批判です。
 委員会では、児玉龍彦氏木村真三氏の意見陳述もありますが、多くは推進派のものです。

 その木村真三さんですが、福島県二本松での内部被曝の調査を自主的に行っています。それなりの被曝はしていますが、年間1ミリシーベルトという以前の国の基準を超えるものでないことから、住民を安心させるために「健康に問題のないレベル」としています。

 また、木村さんと河田昌東さん(チェルノブイリ救援・中部、名古屋地区で昔から反原発運動をやってきた良心的科学者)の講演会(11月13日)の書き起こし(その1その2その3その4その5その6その7)も見て下さい。その4以降が木村さんの出番です。これにかぎらず、膨大な量を書き起こしているBochibochiさんの労をねぎらいたいと思います。

 故中川保雄氏の名著『放射線被曝の歴史』は前にも紹介しましたが、中川氏について、毎日新聞関西版によい記事がありました。

 九電の玄海原発3号機の事故で放射能隠しが行われましたが、その九電にかんし、日経ビジネス・オンラインの記事「電力の財界支配と九電暴走」があります。2以降の内容の一部を以下に引用します。経産省に刃向かっているという趣旨です。

2から:「財界総理」がなぜそうまでして東電を守ろうとするのか。周知のことだが、電力会社を頂点にした資・機材調達や発電施設建設を網羅する産業のピラミッド構造が背景にある。例えば、発電所建設ならば各種機器を供給する重電メーカー、制御システムを構築する情報システム会社、送電設備に関係する電線メーカーや鉄鋼メーカー、建屋を建設するゼネコンなど多種多様な取引先企業が関与する。現行の電気料金は発電・送電・電力販売などに要する費用を積み上げ、そこに一定の利潤を上乗せする総括原価方式によって決まる。そのため、総じて電力会社のコスト意識は甘く、その甘さが取引先企業の利潤を厚くするわけだ。
 米倉会長は東電への同情や個人的な感情でこうした擁護論を唱えているのではなく、「気前の好い発注者を守りたい」という産業界の総意を代弁しているつもりなのだろう。

3から:九電の現経営陣に公益事業者としての自覚が欠如していることは容易に想像できる。だが、問題はそれを指摘するだけでは片付かない。原発のような周辺地域や住民に多大なリスクをもたらす可能性のある事業を担う企業のトップが、今回のように民間企業であることを盾に所管大臣に叛旗を翻した場合、政府はいかに対処するのか。

 11月2日、九電は補修作業のトラブルで10月4日から停止中だった玄海原発4号機を再稼働させた。原子力安全・保安院の「原因が特定され対策が取られている。おおむね妥当」との評価をゴーサインとしたようだが、「やらせメール」問題で枝野経産相との軋轢がクローズアップされていた時期だけに、地元関係者の間ではクビをひねる向きや抗議の声も上がった。玄海4号機は12月に検査で稼働が停止する予定。原発周辺の地元住民との信頼を根底から覆す「やらせ」問題が紛糾している最中に、再稼働してもまもなく停止する4号機をなぜ動かしたのか。それほど代替燃料費の上昇が業績を圧迫しているとも解釈できるが、一方で九電のトップは「経産相の圧力に負けない」という姿勢を示すために、敢えてこのタイミングで原発再稼働をぶつけてきた印象さえあった。現行の電力事業体制の欠陥や曖昧さを九電のトップは保身に利用しているように見える。

 「電力会社の財界支配」とそれが生んだ「九電の暴走」をアンチテーゼとし、抜本的な電力改革に結びつけるべきだろう。

 九電は福岡の各種スポーツ、文化事業を助成していますが、アビスパ福岡などへの支援を削減というニュースが前に出てました。私がときどき聴きにいく九州交響楽団の一番のスポンサーも九電で(九響副理事長、後援会会長などのポストが九電元会長)、おそらく次年度の援助が相当減ると思われます。しかし、ある意味うさん臭い会社からの支援がない方が気持ちよく聴きにいけるので、九響には悪いですが、めげずに別のスポンサーを見つけてほしいと思います。(10:55)

2011年12月10日

 すでに前にお知らせしたように、本日10日から、東京、大阪で原発住民投票条例制定の署名集めが始まりました。漫画家ちばてつや氏の賛同というのはけっこう大きいかも。(11:52)

 学長訓告を受け、それでマスコミから言葉狩りを食らった群馬大の早川由起夫さんが、批判にもめげずにさっそく東日本とチェルノブイリの比較地図の改訂版を掲載しています。

 上の地図を見てもわかる通り、福島県とその周辺は、移住が必要でありその権利をもつ地域になります。なのに福島県は県民の県外移転を許さない政策を取りましたが、県民の強い反発で撤回したという記事です。

 総務省の政策評価・独立行政法人評価委員会が、原発検査をする原子力安全基盤機構が電力会社出身者が多数であることを指摘して、中立性・公正さが損なわれると指摘しています。委員長は住友商事会長で、財界の人間であってもさすがにひどいと思うのでしょうね。

 政府のエネルギー・環境会議の「コスト等検証委員会」が原発の発電コスト試算を6割上げて、火力と同じと結論を出しました。しかし、前にもお知らせしたように、これでも甘く、大島堅一さん(立命館大)らは抵抗してきました。

 その大島堅一さんが毎日新聞の「ひと欄」に出ていました。やっておられることは室田武さんが80年代にしていたことなので、関係あるかなと思ってましたが、室田さんが一橋大にいたときのお弟子さんにあたるようですね。
 去年9月の原子力委員会での否定的発言をした委員とは議事録を見るかぎりでは、委員長の近藤駿介のようです。事故後もたいしたことはないという発言を繰り返している良心のかけらもない御用学者です。事故のあと試算自体の間違いがわかって、国が訂正する以上、発言責任を取るべきでしょう。

 茨城県の那珂市が、東海第2原発の再稼働の賛否を問う市民アンケートを実施するそうです。推進派が工作をするでしょうから、市民の側の動きが重要です。

 明治乳業のセシウム入り粉ミルクに関連して、超党派の議員団が食品全品目の放射能測定を厚労省に要求しました。

 汚染水を海へ流す計画が全漁連の抗議で明らかになりました。その問題の深刻さをすでにフライデーの記事が指摘しています。

 除染への疑問を書いたニューヨーク・タイムズの記事を共同通信が紹介していましたが、その原文翻訳がピース・フィロソフィーに出ています。(9:50)

 

2011年12月8日

 中学生の子どもをもつ母親がやっているOK FOODというサイトは、放射能汚染の少ないと思われる食品を紹介しています。一つの参考情報としてご利用下さい。(23:30)

 早くから、正確な放射能拡散地図を出して、市民に多大の利益を与えていた群馬大の早川由起夫氏が、大学側から学長名で訓告を受けたそうです。すでに前から口頭では文句をいわれていたそうですが。その問題にかんする早川氏のまとめのTogetterです。

 文科省が福島の事故以後、批判もあって書き換えた「放射線教育のための新しい副読本」の教員研修会を各地で開いています。この副読本や講演者への批判を林 衛氏(科学ジャーナリスト、富山大教員)が市民科学研究室のサイトに書いています。
 市民研の活動はなかなかすばらしいものがありますね。とくに原発にかんしては、「低線量被曝」研究会の実績は評価できます。出版物『原爆調査の歴史を問い直す』も読んでみる価値がありそうです。

 毎日新聞が今日の朝刊で、東電の国有化にかんする記事を掲載しています。廃炉過程の記事もありました。九電を初めとして各電力会社はみな東電の後追いをして、東電の指示にしたがってきたのですが、こうなるとどこについていくのか不明になります。おそらく原子炉の型が同じで、電事連の会長を引き継いだ関西電力が親分になるのでしょう。

 毎日新聞記事によれば、上記の「放射線教育のための新しい副読本」は原子力村の一員「日本原子力文化振興財団」への委託事業で、事故後も相手を替えなかったそうです。だから内容がぜんぜん改善されていなかったわけです。ひどい話です。(17:40)

 NEWSポストセブンのサイトに「“純福島製”ガイガーカウンター」の記事が掲載されています。「福島産の食品を買って応援しよう」というバカげた動きよりもよほど地域のためになります。iPhoneにもつけられるそうなので、孫正義さんもソフトバンクで全国購入可能にすれば、もっとよいのですが。

 東京新聞が特報記事を書いていますが、残念ながらWebでは全部読めません。ちなみにここに出てくる日本原子力研究開発機構は群馬大学と提携しています。早川さんへの圧力はこれも背景にあるのではとささやかれています。

 九電前テント村は、12月28日(水)午後4時くらいからテントで忘年会をします。鍋を囲む予定ですが、お近くの方どうぞおいで下さい。具材や飲み物など差し入れ大歓迎です。(11:58)

 

2011年12月6日

 菅谷昭さんが市長をつとめる松本市の広報12月号です。巻頭記事が菅谷さんの「原子力災害と被曝」です。除染への疑問、子どもたちの集団疎開、コミュニティの維持、松本市の受け入れ協力など重要な提言があります。市町村の広報は国の指示を無批判に垂れ流すのが相場ですが、これほど市民の側によりそったすばらしい広報はこれまであまり見たことがありません!拍手を送りたいと思います。

 各紙が、明治乳業の粉ミルクからセシウムが検出されたニュースを流しています。赤ちゃんに30ベクレル/Kgは危険です。これでまた女性、母たちの怒りが増し、行動につながるでしょう。
 今回の事件は、一般市民の自主検査(福島県二本松の市民放射能測定室)でセシウムが検出され、それを会社に訴え、明治乳業でも検出されたので隠蔽ができなくなったということらしいです。業界団体はずっと数値を公表せず、学校給食の牛乳にかんしても住民の要求を無視しています。
 二本松の市民放射能測定室では、市販の牛乳の測定もしており、39ベクレル/Kgなどすでに検出しています。このページからPDFファイルがダウンロードできます。山内知也さん(神戸大学教授)がアドバイザーをしているので信頼できます。

 共同通信が連載記事「原発の不都合な真実」を公開しています。

 フリージャーナリスト田中龍作氏が経産省前の女性テントを取材しています。(19:30)

 

2011年12月4日

 東京新聞が、政府や東電の記者会見の用語のおかしさを記事にしています。とくに「冷温停止」を指摘したことは重要です。(16:40)

 南相馬市の市議大川こういち氏が、政府の公表していないアメリカの放射能汚染データを明らかにしています。アメリカ政府発表の元データもダウンロードできます。(11:55)

 ドイツ放射線防護協会の会長の福島原発事故についてのメッセージが翻訳されて公開されています。原文はこちら

 児玉龍彦氏が昨日郡山市で行った講演会の動画がIWJに公開されました。低線量被曝は影響ないとか自然放射線の高い地区の住民は健康だという御用学者の議論を批判したり、除染への疑問にも答えています。児玉氏の原子力安全委員会や参与、政府系の機関への猛烈な怒りも見られます。
 個人的に大事だと思ったのは、チェルノブイリの教訓から、消費者チェックでは農村部や貧しい人たちに被害が及ぶので、生産者チェックしかないという指摘です。生協や産直グループから安全な食品を得られるのは、日本でも中の上の階層であり、知識がある都市部の住民です。汚染食品は適当にごまかされて格安スーパーなどに送られ、そこでしか買えない人々に影響を与えてしまいます。チェルノブイリ事故でも、先進国が拒否した基準値を超える食品は最終的に途上国に送られ消費されました。こういう事故のときに格差という問題が浮き彫りになります。

 児玉さんの話を聴いても、すでに朝日の2日の社説で論じられたように(元になった記者会見)、政府の各委員会の御用系の登用など、推進側の巻き返し、問題を形式的に議論するだけで旧態にもどす「うやむや化」が進んでいることがわかります。

 気象庁気象研究所(茨城県つくば市)が3月に降ったセシウム137は1平方メートル当たり3万ベクレル弱であることを発表しています。この朝日新聞記事で重要なのは最後の部分で、連載記事「プロメテウスの罠」でもさりげなく書かれていた政府の圧力にもめげず、研究者魂を貫いた点です。

 すでに既報ですが、福島県が自主避難者を受け入れている各自治体に支援を止めるように要請し、県民をむりやり福島に戻らせる政策を取っています。

 佐賀の武雄市のがれき受け入れは市民の抗議で中止になりました。脅迫もあったという市の談話ですが、市長側の対応もひどかったようです。官僚からの天下り市長で、古川知事と同じで、彼は古川知事も擁護している点で、市民の側とはいえません。地方を国策にしたがわせる先兵役なのでしょう。若い世代ということもあって、ネット大好き人間みたいなので、ネットで抗議するのはいいかもしれません。
 ちなみに、武雄市長の市政アドバイザーは、中川恵一氏だそうです(記事)。さもありなん。

 がれき問題については、佐賀のNO!プルサーマル佐賀ん会の満岡医師が的確に書いていますので、紹介します。この見解で対応するのがよいかと思います。(10:45)

今回がれきの放射能で一番問題になるのはセシウム(Cs137)であると思います。福島原発事故以前、

1)原子力安全委員会は平成16年に原発の解体等によってでる放射性廃棄物のセシウムの放射能のクリアランスレベルを0.8Bq/gm(800Bq/Kg)と決定してます。これは放射性廃棄物の再利用や非遮蔽廃棄による公衆への影響が、上限0.01 mSv (10μSv)/年、もしくは低確率の被曝の場合は1 mSv/年、皮膚の外部被曝のみの場合は50mSv/年を基準として放射能を算出したものだそうです。

また

2)文科省はH22年の11月に「放射線障害防止法に規定するクリアランスレベルについて」という文科省管轄の研究施設からでる放射性廃棄物について23ページに参考として、IAEAの基準 RS-G-1.7を表示し Cs137については0.1Bq/gすなわち100Bq/kgとしています。

従って、厳しい基準を設けるとするとセシウム以外の放射性物質ももちろんありますが基本的には100ベクレル/kg以下ならまあ許容範囲かと考えます。国の現在の基準の80分の1です。

しかしながら、それ以外の問題として、伴友幸さん(原子力資料情報室)から以下のような問題を提起していただきました。

「クリアランスレベルの判断に加えて、いくつかのハードルがあると思います。あるレベルの放射能で汚染されたガレキを受け、処分場に遮蔽して捨てる(これが確実に行われるか)、その後の漏えい等の監視・管理が必要ですし、 仮に漏えいした場合の対策などをキチンとしておく必要があると思います。いい加減にしておくと、河川の汚染につながらないとも限りません」。

こうした問題がきちんとクリアされるまで安易にがれきを受け入れてはいけないと思います。

 がれきだけに過剰反応するのではなく、最優先事項は、福島の子どもたち、住民の避難や食品の安全性の問題などではないかと思います。とりあえずがれき問題が片づいて、安心して夜のビールを飲んでいる人がいたら、こんなこともあるかもしれません。(11:45)

2011年12月2日

 すでに既報の通り、毎日新聞がスクープ記事を掲載しています。02年に東京電力と経産省で、六ヶ所村の核燃料再処理工場を止め、核燃料サイクルからの撤退を検討していたというものです。同じ毎日のスクープである02年にロシアがロシアでの再処理と貯蔵を提案していたという報道と比べると、そこに邪魔をした勢力を感じることができます。しかし、英国がプルトニウムの地下廃棄を進め、核燃料再処理事業から撤退します(毎日新聞記事)。英国の再処理工場の主な相手は日本だったので、ここが完全に手を引くとなると、日本の核燃料サイクルに支障が生じ、いずれにせよ原発をこれ以上稼働させて、使用済み核燃料を増やすことが困難になります。毎日新聞は狙いのたしかな記事を掲載していますね。

 東京電力が出した福島原発事故調査中間報告書です。第三者委員会である原子力安全・品質保証会議事故調査検証委員会の見解もつけられていますが、東電の発表のみのデータで、4回の会議の中で、東電の主張する「事故の原因は津波である」を追認し、「全電源喪失」を想定していなかったことが問題だとしているだけで、ぜんぜん第三者評価になっていません。「全電源喪失」が問題なら、すでに保安院の指導で、各原発にちゃちな電源車を配置していますから、それで既存の原発も安全基準を見直す必要はないということになります。

 遅くなりましたが、経団連の出した「エネルギー政策に関する第2次提言」に、300人に対してただ一人ソフトバンクの孫正義氏が反対をしたというニュースです。

 原発国民投票を進める今井一氏と俳優の山本太郎氏の対談です。

 昨日、文科省が給食は40ベクレルを基準値とすることを公表しましたが、今日それを取り消しました(記事関連ブログ)。農水省の圧力のようです。40ベクレルでも危険で、4ベクレル以下にとどめるのが妥当なのですが、それでも子どもの食品は低くした点に少しは考えているのかと思ったのに、もとの水・牛乳200ベクレル、野菜・肉500ベクレルにするとは言語道断。ただ各教育委員会に通知はしているので、あとはそちらの判断次第です。

 おしどりのマコさんが11月28日の東京電力統合対策室合同本部記者会見で、原発に近い福島県川内村での住民説明会で配布されている資料について、するどい突っ込みを報告しています。(20:50)

2011年11月30日

 昨日、保安院が原発の老朽化(高経年化)対策に関する意見聴取会を開き、玄海原発1号機についても、井野博満さん(東大名誉教授)の意見が出されています(毎日新聞記事)。推進派官僚の巻き返しもあるでしょうが、これで廃炉への方向に一歩前進になればよいのですが。

 新聞では、福島第1原子力発電所事故に関する国会の事故調査委員会のメンバーに、ノーベル賞受賞者の田中耕一さんが選ばれたことが報道されていますが、それよりは田中三彦さん(サイエンスライター、福島原発設計者)、石橋克彦さん(神戸大名誉教授)、埼山比早子さん(高木学校)のお三方が入ったことが重要です(関連ブログ)。ただ、10人の中の3人で、どうみても多数派にはならず、いちおう少数意見として聴きましたという政府系審議会のつくり方を踏襲しているようではあります。

 前にも紹介した、星川淳さんたちのプロジェクトが進めている、アレクセイ・ヤブロコフ博士らの研究グループが2009年にまとめた報告書『チェルノブイリ――大惨事が人びとと環境におよぼした影響』の日本語訳ですが、岩波書店から出るようです。一部の暫定訳が公開されています。

 紹介が遅くなりましたが、被ばく予防リーフレット第二弾の『低線量内部被ばくから子どもを守るために』が9月から公開されています。お子さんのいる家庭はどうぞお読み下さい。(9:30)

 

2011年11月29日

 玄海原発1号機の定検が12月1日に始まることを九電が発表しました。しかし、原子炉の脆性問題は調査しないということです(毎日記事)。しかし、この原発は今後運転することはないように、住民の意志と行動を示したいものです。

 グリン・ピースの企画で、福島の母親たちと山本太郎氏がドイツの反原発運動と交流する旅の記録です。ゴアレーベンの放射性廃棄物中間貯蔵所への抗議活動は私がドイツにいた1988-89年にも行われていました。今回も激しい抗議闘争を展開しています。私も当時は反対運動の中心を担ったリュチョー・ダネンベルク市民運動の人たちと交流したことがあります。

 「こどもたちを放射能から守る科学者ネットワーク」がICRP勧告にもとづいて、政府が放射線防護対策をすることを求める要望書を出しています。政府が頼りにしているICRPの基準をよりきちんと適用するだけで、多くの被害を防ぐことができるという立場のようです。

 元東電社員で福島原発にも勤務し、現在は熊本で医師として働き、事故以後は反対派として、東電に批判的なコメントを発信している小野俊一さんのブログでは、吉田所長の病気について深刻ではないかと予想しています。また後任の高橋所長の人となりについてもコメントしています。

 東電は8月の「原子力損害賠償支援機構法」により、国が支援を決め、会社も解体せず、銀行と株主、債権者の利益が保障され、消費者が電気料金の値上げで賠償金を肩代わりさせられるというナンセンスな救済策で延命しましたが、除染費用の増大のため、ふたたび国有化という話が出てきています。(18:45)

 

2011年11月27日

 佐賀の市民グループによる11.25行動の報告です。あいかわらず九電はのらりくらりの対応でした。

 玄海原発プルサーマル裁判の会が玄海原発全炉稼働差止追加訴訟の追加原告を募集しています。誰でも原告になれます。

 福岡市のアクロスで、12月18日に内部被曝の権威、肥田舜太郎医師の講演会が行われます。

 例の九電社長応援ブログに対して、郷原信郎氏が経産省宛に九電社員のアクセス制限解除の差し止めを要求する文書を提出しています。

 九電社員は上司のご機嫌取りか、もしくは命令か知りませんが、少しでも第三者委員会に疑問を呈するサイトがあれば、コメントを書き込み、このやらせブログを宣伝しています。コメント欄を見て下さい。佐高信氏が「社畜」という言葉をよく使っていましたが、そのよい事例ですね。

 すでに各新聞で報道の通り、「もんじゅ」が廃炉になり、核燃料サイクル推進が中止されるはこびとなりました。まだ抵抗はあるかもしれませんが、この通り進むなら、原子力村(とくに御用学者)の一番の利権部分だったので、彼らの金づるが一つ消えることになります。これはけっこう大きな意味があります。

 しかし、予想どおり、政府のコスト等検証委員会では、批判派の大島堅一さん(立命館大)、伴英幸さん(原子力資料情報室)が推進派や官僚相手に苦労をしているようです(記事と動画)。(20:10)

 

2011年11月25日

 西武本社版には載ってませんでしたが、昨日の毎日新聞夕刊に、菅谷昭さんの被曝にかんする特集記事がありました。低線量の被曝が免疫力を低下させることはここでもすでに何度か指摘しました。

 九電の質問書に対する第三者委員会委員の回答書が九電のサイトに掲載されました。

 東電が公表している膨大すぎて調べるのもたいへんな事故時の生資料を使って、大熊町議会議員で内情を知っている者が先に逃げたことを糾弾しているサイトがあります。同サイトの別記事「福島県が子供たちを避難させない本当の理由」も、人口減が公務員の退職金が減ることにつながるからだという指摘です。しかし、これはやや強引すぎる論理という気もします。それよりは人口減に伴う人員削減の方が大きいでしょう。(8:45)

 

2011年11月24日

 東京都内でのストロンチウム検出の記事です。ラジウム騒ぎと比べ、メディアはぜんぜん大きく報道しません。それにしても、これでは経産省前の座り込みもおちおちできませんな。

 九電が4号機の定期検査入りを伸ばし、12月25日としました(記事)。これでテント村も最低でも25日まで続けられます。迷惑なクリスマス・プレゼントになりました。

 毎日新聞のスクープで、原子力委員会や経済産業省資源エネルギー庁の一部幹部がロシアの再処理提案文書を勝手に棄却したという記事です。委員の怒りのコメント文書の内容もお読み下さい。(9:45)

 

2011年11月23日

 先日、セシウム汚染が西日本や北海道まで拡がっているという研究の報道がなされましたが、それに対して早川由起夫氏(群馬大)が事実を無視したシミュレーションにすぎないと批判しています。

 すでに一部では周知のように、九電の裏ブログがあり、郷原氏と第三委員会を批判するもので、九電内では社員にこれを読むように推奨しているそうです。これも九電の関係者ないしは息のかかった者であることは当然で、ネットアイビーニュースの記事が指摘しているように、九電の次の不祥事になるかもしれません。

 郷原氏が23日記者会見で九電の質問書への回答を明らかにしました(記事)。九電のHPに載るそうですが、郷原氏が全文掲載を要求しており、九電もそれを受け入れたようです。

 その回答書に関して、朝日新聞記事が一部を紹介しています。眞部社長が酒に酔っての無責任な発言をしたとか。マスコミの言葉狩りは、本質を問わず、些末なことを問題にするので好きではありませんが、「辞める人間だから」といいながら、一向に今に至るまで辞めないことは批判されてしかるべきでしょう。

 また古川佐賀県知事の昨日の会見の記事です。九電と示し合わせているかのようです。(23:10)

 現在、東京電力に対しては株主訴訟が取締役に対して準備されていますが、全国の電力会社に対しても株主訴訟が用意されつつあります。九電でも有志が本人訴訟で行うそうです。

 厚労省の食品安全委員会が食品の放射能規制値案にかんして国民の意見を募集し、その結果を開示しています。ほとんどは妥当な意見で、国民がよく勉強していることがわかります。これがどこまで採り入れられるか、おそらくはアリバイとしてただ訊きましたという既成事実だけに終わるかもしれませんが、審議を注視しなければなりません。

 国際赤十字・赤新月社の世界の総会がジュネーブでありますが、日本赤十字社が原子力災害の放射線被害のガイドラインを提案するそうです(毎日新聞記事)。理由が「国際原子力機関(IAEA)などの放射線の許容量を示す国際基準も被災者本位になっていない」というもので、ICRPの政治性、核保有国への配慮などを考慮しているという点が重要です。

 電気料金制度を見直す経済産業省の有識者会議は、電力会社の広告費を電気料金のコストに参入することを認めないということで合意したそうです(東京新聞記事)。これが実現すれば、巨額の広告費で新聞、テレビ・ラジオを牛耳ってきた電事連の圧力が弱まること必至です。

 ちなみに経産省にいまどのくらいこうした委員会があるかといえば、以下のページに一覧があり、会議録や会議資料を入手できます。だいたいは新しいエネルギーにかんするものが多いですが、核燃料サイクル・高速増殖炉という時代遅れもあるのが情けない。(21:33)

 

2011年11月20日

 脱原発を表明している「通販生活」が、福島県の母親たちの手記を掲載しています。現地の複雑な思いがよくわかります。

 原子力村に属する日本原子力研究開発機構の元研究者が、福島原発二号機は津波ではなく、地震による損傷が原因と解析しています(記事)。もとからわかってはいたことですが、元身内が指摘したのですから、政府や東電もいい逃れはできないでしょう。

 経済産業省資源エネルギー庁(エネ庁)がメディアの原発報道を監視して、原子力村の組織に金を流していたことは知られていますが、その報道のチェックの実態を東京新聞記事が明らかにしています。

 福島第1原発3号機の設計者であり、元佐賀大学学長の上原春男氏が記者会見し、東電の発表では真相がわからないこと、そして、地下水脈に溶融した燃料棒が到達した場合は水蒸気爆発が起きる可能性を指摘しています。

 福島での瓦礫撤去や除染のアルバイト、作業員が募集されていますが、これらの放射能対策はいいかげんで、マスクもつけず、内部被曝の可能性も高いものです。ある人のツィッターでは、募集チラシが紹介されています。賃金の高さが危険性を示しています。(13:45)

 

2011年11月19日

 多忙で更新が滞ってしまいました。

 九電の居直りはとどまるところを知りませんが、バックにはJR九州会長の石原の意向があるのかもしれません。彼は九電会長の松尾とともに九経連を支配しています。来年の総選挙で民主党が野に下ればまた自分たちの天下になるので、それまで耐えればよいと思っているのでしょう。そんな九電に誰もができる批判の行動として、電気料金不払い運動があります。佐賀県の元県議の発案だそうです。

 原発の推進を改めないどころか再稼働を要求する経団連と異なり、経済同友会はまともなビジネスの考えができるようです。発送電分離や原発の廃棄物コストなどの正確な計算を求めています(記事)。

 福島県が送ったチェルノブイリ調査団の団長を務めた清水修二氏へのインタビュー記事です。

 原発事故のあと、福島の新聞、テレビ、ラジオはひたすら「安全」を放送するという報道統制がありましたが、そのときのアナウンサーにかんする記事です。退社覚悟なら、地域FMなどに匿名出演して実は危ないとか、逃げろとか放送するなど、もう少し大胆に行動できたのではないかと思うのですが。県民に対しては被害を隠す立場にありながら、自分は避難ができたという恵まれた境遇にあったことの後ろめたさが記事では書かれていないので、その辺が気になります。

 ちなみにテニスの有名選手、マリア・シャラポワは両親がチェルノブイリ事故から逃れた被災者でもあることから、チェルノブイリ支援の財団をつくり支援していることでも知られます。

 福岡の動きは若いママたちとサウンドデモの若者たち、そしてテント村に集まった若者たちが盛り上げてきましたが、既成左翼もこの波に乗り遅れまいと動いているようです。呼びかけ人は反原発の活動を長年やって来た信頼できる方も多いのですが、顔ぶれからするにどうも中核派系が関与しているのかなという気がします。福岡での準備会は長年福岡市の反原発の市民活動をやってきた田宮さんの娘さんがリーダーです。(11:01)

2011年11月15日

 チェルノブイリ視察の経験をもつ医師が述べたコメントを間接的に紹介したブログがあります。少しひっかかる点もありますが、ガン以外の放射線の影響を考察しており、参考になります。(21:45)

 佐賀の「玄海原発プルサーマル裁判の会」が11月25日の「あれから2年、さよならプルサーマル12・2緊急佐賀行動」を呼びかけています(チラシ)。平日ですが可能な方はぜひ協力をお願いします。

 ドイツの脱原発を描いた記録映画「アンダー・コントロール」(予告編)の評判がよいようです。福岡での上映館はまだ不明です。

 13日の一万人集会(記事)は大成功で、とくに「ママは原発いりません!福岡」のみなさんのアピール力は抜群でしたが、次は路上のアートの出番です。経産省前の8人の女性のパフォーマンスが注目を浴びています。(15:30)

 

2011年11月13日

 さよなら原発!一万人集会」は大成功のうちに終わりました。1万5千人が九州各地、韓国などから集まりました。協会関係者も、たくさんの人なので、誰がどこにいるかわからず、確認できただけで5人はおられました。職場の同僚のみなさんも参加されていました。ありがとうございます。
 「ママは原発いりません 福岡」とサウンド・デモは福岡の新しい世代のスタイルとして、大いに期待できると感じました。古い世代のジグザグデモもそれはそれで楽しかったのでけどね。今回は多様な世代の集まりのせいか、警察の管理もあまり厳しくはなかったようです(サウンドデモがやっている裁判の影響もあるかもしれません)。(22:25)

 今朝の新聞各紙は福島原発構内に入ったことを報告していますが、すでにフリージャーナリストが数人入って報告していることは一部ここでもお知らせしました。週刊朝日にルポを書いた今西憲之氏へのインタビューの番組があります(三回に分けてあります)。

 静岡大の小山真人氏が「パニック神話に踊らされる人々」(岩波書店『科学』第10号掲載)を自分のページに公開しています。小山さんは独自の県内の放射線測定もしています。

 ICRPなどの放射線の「防護基準は核・原子力開発のために被曝を強制する側がそれを強制される側に、被曝はやむをえないもので、我慢して受忍すべきものと思わせるために、科学的な装いをこらしてつくった社会的基準」だと立証した中川保雄氏の古典的名著『放射線被曝の歴史』が福島原発事故の評価も加えて増補版として復活しました。これとゴフマンの『人間と放射線』を併せて読めば、放射能対策には十分です。なお、前に紹介したチェルノブイリ事故被害の実態を報告したショッキングなヤブロコフ・ネステレンコ報告「チェルノブイリ:人々と環境に対するカタストロフィーの帰結」(紹介)も星川淳さんたちが鋭意翻訳中とのことです。この三冊がお勧めです。

 赤旗が「広島・長崎原爆 「黒い雨」データ1万3000件あった。厚労相に公開を要望」という記事を載せています。広島の放射能影響研究所が実態は米軍の人体実験データ収集施設であったことはすでに知られていますが、これまで外部被曝しか考慮されていなかった広島・長崎の被爆者たちの低線量被曝、内部被曝の貴重なデータになります。しかし、請求者が長崎県保険医協会となれば、山下俊一の長崎大学医学部の影響が強そうで、重要情報の公開は期待できないかもしれません。(9:30)

 新しいパソコンが11日に届き、環境の復旧がほぼ終わりましたので、また更新を開始します。前はMacProという大きなデスクトップでしたが、今度は小さなMac mini です。20分の1くらいの大きさ(価格は6分の1くらい)ですが、性能がずいぶん上がりましたので、今はこれでも十分使えます。

2011年11月11日

 児島研二さん(市民オンブズマン福岡代表幹事)に教えていただきました。昨日のNHKの番組で、デンマークの再生可能エネルギーの番組で「自然エネルギーの島 デンマーク・ロラン島」です。ロラン島(ファルスター島の左の島)と書くと小さな島のようですが、種子島くらいの大きさがあります。ここは暖房・給湯に化石燃料を使うことができません。わら、家畜の糞、木材チップなどを使用します。5月頃か、私にNHK制作部から電話がありましたが、たぶんこの取材につながったのでしょう。ウルリヒの「分散型エネルギー社会をめざしての闘い」もご覧下さい。番組に出てくるウフェ・ゲルツェンはウルリヒを通じて会ったこともあります。彼はホイスコーレ運動の68年の改革者のリーダーでもありました。プレーベンを最初に日本に呼んだのは(1992年)当協会です(参考)。(23:45)

 ここでも何度も除染はあまり意味がないことを指摘してきましたが、飯舘村では移住もままならない雰囲気があると「週プレニュース」が報告しています。

 地方自治体も少しは勉強をして、放射線対策のためのヨウ素剤購入を決めたり、小規模水力発電に関心を寄せているそうです(記事)。小規模水力は適正技術のエネルギーで、日本の地形に適しています。

 13日の福岡市での1万人集会ポスターを市の許可を取って、実行委員会メンバーが街頭に掲示しましたが、いろいろな難癖をつけて市や警察がはぎ取っているとのことです。

 福島の女性たちが子どもを連れての避難を、動かない政府に申し入れています。そのための署名を集めているそうです(Facebook)。

 有機農産物の生産者、消費者のネットワークのみなさんが「品川宣言」を出しています。基本的にはこの立場で福島産の農産物や汚染がれきに対応すればよいかと思います。(18:00)

2011年11月8日

 パソコンはまだ復旧しておりませんが、手許のノートパソコンでできる範囲の更新をしておきます。

 10月30日に新聞記事を紹介したノルウェーの研究者たちの論文について「Nature」誌の記事の翻訳がでました。

 NHKが放送したシリーズ原子力@/原子力秘められた巨大技術(その1その2)です。(18:05)

2011年11月6日

 4日にパソコンが壊れてしまいました。ハードディスクからのデータの取り出しや新しい環境の設定などに時間がかかりそうです。その間更新できませんので、ご容赦ください。

2011年11月3日

 昨日、仕事の合間に、九電本社に行き、短時間ですが、市民団体の抗議に加わってきました。福岡のプルサーマルに反対する市民団体と「子供の安全を考えるママの会ネットワーク福岡」の人たちが別個に申し入れしていました。前者の人たちは広報の社員が「自分たちは管轄外なのでわからない」と答えるので、「責任者を出せ」と社長室の階まで上がり座り込んでいましたが、警察の出動があり「責任者を出す」というので、会議室へ戻りました。でも、結局来ませんでした。
 ママの会については、毎日新聞記事をご覧下さい。下の画像はそのときのママたちです。こういう一般の方がやむに止まれず動くというのは、よいことだと思います。9日に改めて担当者が説明するということになりました。

2011年11月2日

 手順書のミスで停止していた玄海原発4号機が抗議をおそれて深夜にこっそり再稼働をしました(記事1記事2)。この会社の体質はほんとうに腐っており、郷原信郎氏もあきれています(メールマガジンTwitter)。

 毎日新聞が、原発検査の丸写しを報道しています(記事1記事2記事3)。

 大前研一氏のグループが福島原発の事故分析を行っています。しかし、東電、日立、東芝からのメンバーで、しかも東電発表のデータだけにもとづいていますので、あまり内容がありません。この程度ならこれまでのメディアの情報を追っている普通の市民でもできることです。

 加工食品会社52社の放射能対策を紹介したページです。(9:07)

2011年10月30日

 11.11-12.11再稼働反対!全国アクションのページです。お近くの会合にご参加下さい。(21:45)

 田中龍作ジャーナルの続報で、福島の女性たちが昨日東電前でデモをしたというニュースです。動画もあります。大阪でも28日に座り込みがありました(記事)。「原発いらない全国の福島の女たち」のブログがこの間の動きを報告しています。九電前はもちろん7ヶ月を超えました。だんだんと市民が電力会社や政府を包囲しつつあります。(19:50)

 松本市長の菅谷昭さんの福島での講演会(10月14日)の書き起こしです。直前には文科省に呼ばれ、意見をいってきたとか。反映されるとよいのですが。除染への疑問、日本人の危機感がなかったことなど、鋭い指摘があります。
 このページにある原子力資料情報室の動画、田中三彦、後藤政志、渡辺敦雄さんらによる「政府・東京電力の福島第一原発事故報告批判」の書き起こしも読んで下さい。

 フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が、福島第1原子力発電所の事故で海に流出した放射性セシウム137の総量が2.71京ベクレル(京は兆の1万倍)で東電発表の20倍だったとする報告書を発表しました(記事)。またノルウェーなどの研究者が、福島原発事故で放出されたセシウムは政府発表の3倍であるという記事も出ました。こういう記事が出るから、政府や東電の発表がますます信用されなくなるわけです。意図的な過小評価を改めるべきでしょう。(10:05)

2011年10月28日

 前にお知らせした女性たちの経産相前座り込みが始まりました。田中龍作ジャーナルの記事です。

 毎日新聞に漫画家の萩尾望都さんの記事が掲載されています(西部本社版にはなし)。福島原発事故にまつわる連作を書いたそうです。「プルート夫人」というのがおもしろそうですね。少女マンガは読んだことはないのですが、さすがに萩尾氏のものは読んだことがあります。圧倒的な画力、構成などひときわ抜けた存在であった記憶があります。この人は別の分野でも成功していた人ではないでしょうか。

 もう一つ毎日新聞記事です。石橋克彦氏が原子力安全委員会耐震指針検討分科会の委員を辞めた経緯が書かれています。御用学者のひどさ、無反省ぶりがよくわかります。(8:46)

2011年10月26日

 20日に行われた原子力損害賠償紛争審査会(原賠審)での中手聖一さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表)の意見のレジメです。この中の住民アンケートで、福島県知事が自分の子どもは県外に避難させているという記事があります。それなのに、この知事は県民の自主避難を許さないのです。あきれてモノがいえません。

 知人より、小出さん、今中さんたちの福島原発事故以後を追った「放射能汚染の時代を生きる〜京大原子炉実験所“異端”の研究者たち〜」の動画が掲載されていることを教えていただきました。河合塾にも来ていた取材クルーはこの一環だったわけですね。

 政府の原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会の資料と会議の音声があります。内閣府原子力委員会の専門部会はコストを低く見積もったものをこの小委員会に出すようですが(記事)、検討小委員会での伴さん、大島さんたちの反論に期待したいものです。(10:35)

2011年10月24日

 九電と枝野経産相との間でさや当て合戦が繰り広げられていますが(記事)、一番の悪玉は会長の松尾新吾です(記事)。社長の眞部氏は彼がひきあげた子飼いの部下で、東電の会長と前社長との関係と同じ(参考記事)。ちなみにある情報筋によると、松尾新吾は無類の麻雀狂いで、大学時代は授業に出ず雀荘に入り浸り、今でも財界のつきあいは麻雀だそうです。賭け麻雀でいくらでも逮捕できる証拠はあるのですが、まぁ警察もぐるですから、それはしないでしょう。眞部氏抜擢で冷や飯をくわされた反主流派のクーデター(記事)でも期待するしかないですね。

 このページでも前に紹介したスイス・インフォの情報をまとめてお知らせします。スイスの内科医マルティン・ヴァルター氏による「福島原発事故、遺伝子突然変異は人類にとっての問題」。低線量被曝の問題を提起しています。次に、来年1月14-15日に横浜市で行われる「脱原発世界会議」の主催者へのインタビューです。

 22日に福島のいわき市で行われた「東電の計画書について専門家に評価を聞く意見聴取会」の記事です。小出さんもずっと指摘してきたことですが、御用学者ですらも「冷温停止」がウソであることを指摘しています。また、今後の地震による損傷予測の確率論も一蹴されています。この件にかんする東電の資料は以下のページにあるものと思われます。

 福島での放射線量説明会を報告した雑誌記事です。問題になっている渡利地区です。ちと周りの広告が刺激的ですが(笑)。しかし、週刊プレイボーイは昔から反原発の拠点メディアの一つで、明石昇二郎氏のルポを載せる機会を提供するなど貢献してきました。現地住民のおばさんたちに資料として見せたとき、ふとグラビアが見えてしまったりすると「まぁすごか。あんたたちも若いね〜」などと揶揄され、意外なコミュニケーション・ツールにもなりました(笑)。(8:15)

2011年10月22日

 東京電力前で福島の女性たちが座り込みを始めるそうです。タンポポ舎でその会議があったということ(報告)です。福岡の九電前のテント村のようにみんなが集まることのできる広場にするとか。いいですね。
 私は福島の人たちが数万人東京まで歩いて行進するとおもしろいだろうなとかねがね思っていました。水や食料、毛布などは街道の人々が喜捨するというインドの巡礼のイメージです。あるいはチベットを逃れてインドに住みついたチベット難民たち。彼らにはそうする権利があります。福島の県民を捕囚にしている県知事も慌てるはず。

 昨日、岩上安身さんが福島県川俣町の佐久間さんにインタビューしたものの録画です。けっこう怖い話があります。

 前にも紹介した『現代ビジネス@福島』キックオフ座談会の第三回目です。ここでも話題になっていますが、食料の暫定基準値を政府も下げる意向はあるようです(記事)。(11:35)

2011年10月21日

 朝日新聞は科学医療部や経済部が原子力ムラの利権にからめとられていますが、社会部はそうでもないようです。評判を読んでいる連載記事「プロメテウスの罠 第一部 防護服の男」と現在連載中の「第二部 研究者の辞表」の転載です。これが朝日新聞のサイトで読めないというところに社内の推進派の抵抗があるのかもしれません。(15:09)

2011年10月20日

 東京新聞夕刊(12日)に掲載の作家金原ひとみ氏の記事がありました。ある意味では幼児をもつごくふつうの母親の気持ちが書かれていますが、とくに最後の部分がよいですね。組織や今の生活レベルというものから自由でありたいものです。(11:10)

 朝日新聞に東京での反原発デモの参加者にアンケート調査をした社会学者の記事がありました。調査対象の48パーセントがデモに初めて参加した人だということです。たしかに、若い世代の積極的な参加は福岡のデモや集会でも感じます。ネットやツィッターの利用や多様な世代の参加という傾向も同じです。
 しかし、今の瓦礫受け入れ問題に少し見られるように、素朴な生活防衛が下手すると福島住民の棄民化になる怖れもあります。沖縄の基地問題と同じ構造です。福島の子どもたちや親の移住を各地で受け入れ、支え、彼らの棄民化を許さないことを若い世代と語っていきたいと考えています。(10:40)

 「原発とめよう!九電本店前ひろば: 第183日目報告」に17日に行われた佐賀県議会での、郷原第三者委員会委員長の参考人質問の傍聴報告がありましたので、協会ブログに転載します。自民党県議が知事を擁護しているのが滑稽です。(9:00)

2011年10月18日

 茨城の協会会員小山哲司さんから、東海村の村上達也村長の発言をめぐるその後の動きを教えていただきました。村議会も推進派が多数で、県知事も批判的で、村上村長が孤立しているようですが、世論で応援していきたいものです。(20:50)

 食品の放射能関連は「SAVE CHILD」の「食品関連」を参考にして下さい。

 経産相発言で、九電と佐賀県の癒着が改めて新聞沙汰になっていますが、その中で、HUNTERが「西日本新聞と九電 佐賀知事・県議へ献金の元支店長が堂々の紙面評価」を掲載しています。

脱原発をめざす女たちの会」が発足しました。11月23日に東京で発足の集会をします。呼びかけ人の他に、吉永小百合さん、竹下景子さんらが賛同人になっています。呼びかけ人の中に「きっこのブログ」のきっこさんがいますが、あれは虚構の人物で男性記者たちのなりすましと聞いたのですが、真相はどうなんでしょう?(19:15)

2011年10月16日

 現代ビジネスに「南相馬・現地ルポ、ストロンチウム続々検出!」が掲載されています。周知の通りストロンチウムはセシウムよりもはるかに危険です。同じサイトの「電力会社10社に緊急アンケート」も興味深い内容です。

 哲野イサク氏が、「<参考資料>ECRR勧告:欧州放射線リスク委員会 第7章低線量における健康影響の確立:リスク及び第8章低線量における健康影響の確立:疫学その? ガンに集中するICRPと幅広い健康損傷に注目するECRR−リスク観の違い」を掲載しています。やや専門的ですが、御用学者がよくいう自然放射線ですが、それと人口放射線との違いも触れています。第3章と第4章もお読み下さい。(20:50)

2011年10月15日

 ウィキペディアの福島第一原発事故のサイトが充実しているとのことです。これまでの報道、会見などをもとにしているので、全貌をつかむのに便利です。

 「米国大使館からアメリカ国民のみなさんへ−日本に旅行する場合の注意」を翻訳したサイトがあります。福島第一原発80キロ圏内は1年以上定住するなという趣旨で、これだと福島市、いわき市も入っています。

 原発は事故がなくても危険で、地域を破壊するものです。初心に返って、福島第一原発にかかわり、GE社幹部でもあった元原子力技術者の菊池洋一さんの昔の講演を紹介します。(20:50)

2011年10月13日

 ピース・フィロソフィーにバンダシェフスキー教授による「チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非ガン性疾患」が掲載されています。10ベクレル/kg程度のセシウム137の摂取がガン以外にもさまざまな疾患を引き起こすことを証明したものです。専門的な内容ですが、「子どもの臓器と臓器系統では、50Bq/kg以上の取りこみによって相当の病的変化が起き、10Bq/kg程度の蓄積でも様々な身体系統、特に心筋における代謝異常が起きる」という最後のまとめと結論を先に読むとわかりやすくなります。今の基準値がいかに経済優先で子どもたちの健康を犠牲にしているかがよくわかります。

 河野太郎氏が電機メーカー展示会で講演をしたことが朝日新聞記事で報告されています。もう一歩進めて即時停止にしてもらいたいところです。まずはLNG、段階的にガスコンバインド発電への切り替えでCO2をあまり増やさずに当座の代替はできます。

 タレントのいしだ壱成くんが事故前の反原発の思いを書いたブログを半年ぶりに更新していました。いろいろ考えた思いをぶつける内容で、それでも1000分の2から3しか書けていないそうです。その思いや放射能対策を本に書いて出すとのことで、その意欲やよし、というところです。(9:55)

2011年10月12日

 児玉龍彦氏が除染などの復興事業が新たな利権になってはいけない旨を書いていましたが、福島県立医大や東北大学医学部はこの震災、原発事故を新たな利権にしようとしています。医療ガバナンス学会の小松秀樹さんがその動きへの批判を書いています。福島県立医大が原発事故以後いかに被災者に対しひどい扱いをしてきたか、そして福島県庁の非人道性も報告されています。(23:40)

 このページを見ていただいている読者のHさんから、グーグルキャッシュに10月8日までの分が残っているとのお知らせをいただき、さっそく8日までは復旧できました。Hさんに心より感謝申し上げます。何人かの方からも復旧のご期待のお言葉をいただきありがとうございました。これを励みに少しでもお役に立つように努力したいと思います。(23:22)

2011年10月11日

 これまでのファイルがなぜか壊れてしまいました。以前の情報が見られませんので、お詫びします(まぁ期待してみて下さる方も少ないでしょうけど。苦笑)。

 村上東海村村長が東海第二原発の廃炉を国に要求したというニュースです。この間の村長の覚悟した動きはこのためだったわけですね。(21:25)

 毎日新聞11日夕刊に載った東海村にかんする記事です。これを読むと村上村長のメッセージインタビューの真意がわかります。村内外の推進派の批判を受けて、それへの反論だったわけです。

 美浜の会が出したリーフレット 「福島原発事故がもたらした深刻な土壌汚染」 です。チェルノブイリと比べて福島の汚染がどうなのか、これが一番わかりやすいでしょう。今後はこれをお使い下さい。

 朝日新聞(記事1記事2)によれば、政府が除染基準を年間1ミリシーベルトに下げたそうです。自治体の抗議などあったということですが、福島県民の自主的な抗議活動なども大きかったと思います。(18:15)

2011年10月8日

 福島集団疎開裁判で、矢ヶ崎克馬氏が出した意見書です。郡山市がすでにチェルノブイリに近い被曝の危険性をもつこと、ICRPの内部被曝軽視などが指摘されています。

 物理学者の田崎晴明氏(学習院大学)は、「中立」の立場から(今はすっかり原発批判派のようですが、しかし、ICRPにまだ依存しています)事故以後から原発や放射能について、わかりやすい解説(初心者にはお勧め)をウェブに掲載してきましたが、「被ばくによってガンで死亡するリスクについて」を新たに改訂しています。報道の間違いを指摘しており、それでも誤りを認めなかった原発推進派マスコミの牙城、朝日新聞科学医療部のことにも言及しています。

「放射線衛生研究」という個人のサイトには、セシウム汚染食品を食べ続けるとどのくらい蓄積するかを予測したシミュレーションがあります。これを見ると一ヶ月に一度が限度ということがわかります。また、1000ベクレル/kgの食品を一度摂取するのと、10ベクレルの食品を毎日食べ続ける場合は、後者の方が被曝量が多くなるが示されています。
 1ベクレルは低いままですから、要するに現在の事態、政府の基準値以下の汚染食品が出回り、基準値以下だから安心と考えるよりは、上のドイツ放射線防護規定の基準値(大人8ベクレル/子ども4ベクレル)を守った方がよいということです。

 福島では除染が焦点になっていますが、あくまでも暫定的な処置であり、これに過大な期待をかけてはなりません。毎日新聞7日の夕刊に特集記事「道のり険しい除染、識者に聞く」が出ていました。この記事も住民の期待を裏切らないように、除染は本質的な解決ではないことをはっきり書いていません。

 「食の研究所」に「現代ビジネス」の座談会記事「放射能と戦う福島の農業の実情」、「農作物の安全、国民の安心のために何をすればいいのか」が出ています。農業実務者の声もあり、また政府の縦割行政の欠陥、放射能にかんする法の不備が指摘されており、貴重な情報になっています。(10:35)

2011年10月7日

 11月13日に福岡市である「さよなら原発!一万人集会」のサイトです。賛同人、模擬店の出店、舞台でのパフォーマンスなど募集しています。

 福岡の幼稚園、保育所で配られている九電の御用PR誌が「放射能は安全」キャンペーンをしています。該当する保護者たちにお知らせ下さい。それよりは「放射線被曝から子どもを守るために」を勧めて下さい。

 福島の「避難の権利」を求める動きです。この2週間が山だということです。

 徳島大環境防災研究センター副所長の西山賢一氏が「福島第一原子力発電所の事故に関する新聞報道と専門家コメントからみたリスク伝達の課題」というレポートを出しています。原子力、放射線専門家と新聞が、パニックを押さえるという建前でいかに過小評価をしたかが分析されています。(8:15)

 Goodbye Steve !

2011年10月5日

 上の小出裕章非公式ページにありますので、ここで紹介しませんでしたが、映画監督の岩井俊二さんが小出さんにインタビューしたものを一つの作品として公開しています。報道インタビューとまた毛色が違いますので、見て楽しめます。(11:13)

 「こどもたちを放射能から守る科学者ネットワーク」が「食品放射能の日本政府による暫定規制値について version 1.1」を発表しています。ここではICRPにもとづいてさえ、基準値は、セシウムは70ベクレル/kg以下にすべきだという主張です。一つの目安になりますので、参考にして下さい。より安全を求める方は、上のドイツ放射線防護規定を参考にして下さい。

 少し紹介が遅くなりましたが、野田首相の国連演説に対抗して、福島の「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の市民たちがアメリカに行って現地の真実を伝えています(記事)。

 歌人の俵万智氏が放射能を怖れて子どもと避難する母親を歌った短歌を発表しています。反原発・脱原発の思いがうかがえます。

 9月11-12日に福島で、御用学者たちのシンポジウムが行われましたが、それを検証する市民側のシンポジウム「市民・科学者国際会議:放射線による健康リスク〜福島「国際専門家シンポジウム」を検証する〜」が10月12日に東京で行われます。関東在住者で、放射線について不安をもち、詳しく知りたい方は参加するとよいかと思います。(8:30)

2011年10月3日

 毎日新聞西部本社が「やらせメール」問題で、九電と県との癒着を書いた「つくられた民意」()を連載で載せています。

 茨城の協会会員小山哲司さんから、水戸市で行われたJCO臨界事故12周年集会の報告が送られてきましたので、紹介します。小山さんの書いているとおり、村上達也東海村村長のメッセージは、自治体首長としてはなかなかの見識を示しています。長野県の松本市長、菅谷昭さんに続く脱原発首長ですね。茨城新聞にあった村上村長のインタビューにもリンクしていますので、お読み下さい。(6:30)

2011年10月2日

 当会の交流団体でもある「たんぽぽとりで」が、10月8日(土)に崎山比早子さん(高木学校、放射線の専門家)の講演会を開きます。どうぞ、おいで下さい。(21:30)

2011年10月1日

 すでにいろいろな自主調査でわかっていたことですが、国が今になってプルトニウム、ストロンチウムが拡散していることを発表しました(記事プレスリリース)。プルトニウムの濃度が高い場所が調査からもれている可能性もあります。公的機関、自主的な測定含めて、しらみつぶしに測定していくしかありません。

 九州電力の「やらせメール」問題についての第三者調査委員会の最終報告書が出ました(新聞記事1新聞記事2最終報告書やらせメール報告書プルサーマル討論会、川内原発3号機討論会報告書)。自分たちが設けた第三者委員会なのに、その調査を妨害したり、非協力であったり、会見への出席要請を拒否したりして、第三者委員会から批判され、その調査結果も否定するというおかしな対応をとった経営陣に会社運営の資格はありません。
 報告書にも「その責任は、もっぱら会社上層部にあると解するべきであり、それらを実行した担当部門の社員の個人的責任を問うことは適切ではない」と書かれています。
 また「本件調査を担当した弁護士チームも、当委員会も、ヒアリング等で接した九州電力の社員等から、同社の中堅以下の社員の人材の質は高いという印象を受けており、 上記組織風土調査の結果に違和感はない。 同社から地域社会及び電気利用者等の消費者からの信頼を著しく失墜し、厳しい批判にされている現状は、もっぱら経営トップを中心とする経営陣の側に問題があると考えられる。社内の多くの良質の人材が、公益事業者としての九州電力の信頼性を高める方向に十分に活用されていないことは、地域社会にとっても損失と言えよう。 有能で意欲ある人材を適切に評価し、活用できるよう社内の人事、教育システムの抜本的改善が必要だと考えられる」とも書かれており、要するに、経営陣はダメ人間と判定されています。なのに、社長は辞任発言を否定して、続投するといっているおかしな会社が、九州電力なのです。まぁ社員が優秀でトップがダメというのは、日本の大企業、どこも同じなのですが。(6:00)

2011年9月29日

  福島の市民放射能測定所が、ドイツのフードウォッチ、IPPNWによる汚染食品のプレス発表リスクレポートを掲載しています。(13:25)

 今の政府(資源エネルギー庁など)がエネルギー対策を何もちゃんとやっていないという事実が、河野太郎ブログで明らかにされています。しかし、これは民主党の責任というより、自民党も含めて、官僚を野放しにしてきた政権政党の責任でしょう。

 市民の関心は放射能汚染食品に移りつつありますが、福島産の米は基準値(これがまたそもそも高すぎて問題外ですが)以下でも避けられるために、業者の産地偽装の可能性もあります。実際にこんなサイトがあります。Q&Aがブラックジョークになっています。

 朝日新聞記事によれば、国会に有識者による事故調査委員会が設置され、証人喚問で偽証罪告発も可能だそうですが、これまで原発利権にあずかってきた自民、公明、たちあがれ日本による提案というのがくせ者です。責任を問うべき本丸は擁護して、トカゲの尻尾切りで終わるのではないでしょうか。世論による追求、証人要求が必要です。(11:20)

2011年9月27日

 kyokuken77さんより、9月18日の小出さんの九電前テント村訪問の動画のお知らせをいただきました。私も一部写っていておもはゆいかぎりです。

 総合資源エネルギー調査会基本問題委員会の第1回会合が10月3日にあります。ネット中継されるそうです(なんでニコビデオ?)。伴英幸さん(原子力資料情報室共同代表)、大島堅一さん(立命館大学)、橘川武郎氏(一橋大学)などが委員になり、電力業界からはなしというのはいいですが、工学系学者やシンクタンクはみな推進派で固めています。飯田哲也さんもくせ者ではあります。まぁ、あまり期待せず、様子をみていきましょう。(17:25)

2011年9月26日

 昨日の毎日新聞に官僚と電力会社の天下り、天上がりの特集記事が出ていました(その1その2その3その4)。よい記事ですが、大学への天下り、天上がりがないのが少し残念です。九大の春日キャンパス(総合理工学)は実現しそうにない核融合研究を行い、動燃から天下りを受け入れることで、長年巨額の研究費を国からもらっていました。東大の大橋、北大の奈良林は電力会社からのいわば出向で、研究費を電力会社からもらえ、また学生の就職先にもなるという蜜月関係になります。政府と東電の責任は指摘されても、大学(原子力学会)の責任を指摘するマスメディアがあってもよいはず。

 上関町長選は残念でした。あれだけの事故があっても、前よりも反対派の票が減るということが理解しがたいです。そこの事情もあるかとは思いますが、事故の実感がないのでしょう。上関町民に福島見学させて被災住民の話を聞かせるくらいしないと行けないのかもしれません。(7:00)

2011年9月23日

 「九電前ひろば」からのメールによると、今週月曜日から北九州市であった原子力学会に、北九大の女子学生がハンストを三日つづけたそうです。経産省前のハンストの若者に呼応した行動とか。健康が気になりますが、その意気には感心します。彼女たちの文章を以下に掲載します。 (21:55)

 おはようございます。今日も小倉は朝からすがすがしいお天気。はんすとと座りこみの、三日めの朝です。原子力学会は、昨日で終わりました。エラそうな人たちばかりかと思っていたら、物腰が丁寧な人もたくさんいて、おもしろい出会いがたくさんでした。
 泊まりこみもしようと思ってましたが、おまわりさんにこの辺は、拉致してレイプする輩が多いから、本当にやめなさい、と言われ、夜は旦過市場の大學堂で寝泊りしています。ござの上で寝れるのは、身体がとっても楽です。

 二日めの朝、なかなかへろへろでこれはまずいと思い、びわ茶を飲むことにしました。その日、一緒に座り込んでくれたきのこちゃんに瀬戸の藻塩とドクダミなどが入った薬草茶をおすそ分けしてもらいました。

 遠くから応援してくれている人たちや、直接おしゃべりをする人たちからもらう 気 を食べて、不思議なことにけっこう元気にいます。呼吸がおいしいとも、感じます。

 今日は最終日。九州電力、北九州支店前へこれから向かいます。福岡の本社前では、もう長いあいだ、座りこみが続いています。わたしはこの、北九州の地から。
 追伸.今日の日の入り後、大學堂でささやかなおかゆぱーてぃをします。どうぞ、遊びに来てください。

一日めの、朝ののろしです。

のろし

 この 北九州の地で日本原子力学会が 開かれている東京の 経産省前でハンストをした 四人の若い人たち
 からだをからっぽにして ゲンシリョクと向かい合いたいからっぽのからだになったとき なにが みえてくるんだろう
 四人のおもいを引き継ぐかたちで 
 この 北九州の地ではんすとと座りこみの のろしをあげるところ 原子力学会会場・国際会議場前から
 と き 二三日日の入り迄。

 水(根曲がり竹炭入)、地球(ほし)の塩はからだにとり入れます。

2011年9月21日

 ハイロアクション福島・武藤類子さんが19日の集会で述べたスピーチです。歴史的な演説になるのではないでしょうか。福島の人たちの思いや境遇を切実に共有しなければと改めて痛感させられます。
 このページを見ていただいている方から、Our Planetに武藤さんの動画もあることをお教えいただきました。最後の方になります。(23日20:45)

 国の食料基準値についての松田浩平氏(東北文教大学)の見解を紹介したブログです。たしかに非常時の値であることは事実です。(11:30)

2011年9月20日

 岩上安身氏が、鉢呂前経産相辞任は記者クラブの陰謀だという記事を書いています。

 また、オーストラリアのABC放送が、6万人集会を大きく報道しています。
「日々坦々」というブログでは、東京新聞の6万人集会密着ルポの記事を転載しています。デスクの最後のコメントがいいですね。また、各種報道の違いも明らかにしています。(23:15)

 日本の新聞はあまり載せないのですが、昨日の6万人デモについてのシュピーゲル誌の写真です。

 経産省が、東京電力の会計規則を改正することについて、パブリックコメントを募集しており、それに対して反対意見を送ろうという動きです。趣旨は賛成ですが、意見書をコピー&ペーストする際に、「会社が破綻した際は、責任官庁である経産省が責任をもって賠償を完遂する」旨を加えて下さい。(15:25)

2011年9月18日

 反原発・脱原発のオピニオン・リーダーのあの小出裕章さんが今日、福岡を訪れました。午前は、福岡、九州の脱原発市民運動の交流の場となっている脱原発九電本店前広場に来て交流し、午後は河合塾福岡校で、福島原発事故について生徒向けの講演会(河合塾文化教育研究会主催)をしました。私は、78年頃に鹿児島の川内市に講演に来ていただいたときと99年の小倉での講演以来、三回目の出会いです。今日の小出さんのフォトアルバムです。動画も以下に挙げておきます。

 余談ですが、京都大学は最近定年が65歳までに伸びたそうで、小出さんはまだあと3年は京大でご活躍できると伺いました。これは当会スクープかも!(22:34)

生徒の質問に答える小出さん

 小出さんの講演内容は、直前の13日の講演でお話しされたことと部分的に重なりますので、そちらを参照下さい(その1その2)。

 今朝の毎日新聞は、久々によい記事を二つ載せていました。WHOがチェルノブイリを初めとした放射線被害についてIAEAの管理下に置かれ、まともなデータを出せていないことは前から知られていましたが、それを一般紙として初めて明らかにしました(記事1記事2)。また西部本社版には、唐津市が水面下で核廃棄物最終処分場を誘致していた記事もあります。(9:15)

2011年9月17日

 政府発表の福島周辺の海産物の放射能検出結果の一覧です。各地の米のモニタリング結果もあります。

 「現代ビジネス」の記事で、鉢呂前経産相の辞任の真相が検討されています。

 フランスの核施設の爆発についてはヨーロッパの情報が信頼できます。スイス・インフォの記事です。(23:08)

2011年9月15日

 ドイツのシュピーゲル・オンラインに東北の震災後の変化がわかるフォトアルバムが出ています。半年経って、混乱や生活の不安はあるものの、震災からの復興が見てとれます。しかし、福島原発周辺地域はこれが不可能なのです。11日の東京でのデモの写真もあります。(22:08)

2011年9月13日

 協会の交流団体でもあるスロービジネススクールから、福岡市での「『いのちの映画祭』プレ上映会のお知らせ」をいただきました。『100,000年後の安全』を見逃した方はぜひおいでください。(10:35)

 鉢呂前経産相へのマスコミによる辞任騒ぎ、相次ぐ財界の再稼働要求、御用学者の国際学会、マスコミによる9.11デモの無視など、原発推進勢力の攻勢が目立ちます。もうすっかり済んだ話にされつつあります。鉢呂氏は、福島の小中学校の20ミリシーベルト問題で、それを1ミリにまで下げよと動いた人で、河野太郎氏のブログによれば、推進派経産省官僚の異動を計画していました。官僚、経済記者クラブ、原子力利権の動きで辞任にまで追い込まれました。

 原子力資料情報室が、例の国会に提出された東京電力の黒塗りのマニュアルを掲載しています。まぁダウンロードしてもほとんど黒塗りなので、意味のないものですが。

 九州電力の第三者調査委員会の報告書も九電は掲載していますが、一見どこかわかりにくいようにしています。これについては、八木啓代さんが郷原信郎委員長とトークライブをしたそうで、そこにも問題にすべきは、古川知事のいったいわないよりも、これまでの説明会・ヒアリングでの社員動員だろうと指摘されています。(10:25)

2011年9月11日

  今日11日午後3時から福岡市で行われた脱原発サウンド・デモの様子です。600人くらいの参加でした。福岡市近辺にこれだけの若い人たちが原発の問題をしっかり受けとめていることは、昔を思えば隔世の感があります。(21:40)

 

 

 今日はあちこちで、9.11行動(脱原発デモ、集会、あるいは9.11テロにかんする集会など)があります。お近くの会合にぜひどうぞ。福岡はこちら。私も行きます。

 御用学者の集まりで、福島原発事故に責任がありながら、事故調査委委員会に「個人の責任を問うな」と逃げている日本原子力学会の全国大会が9月19日(月)〜22日(木)の日程で、北九州国際会議場であります。初日の19日に一般公開特別シンポジウム「東京電力福島第一原発の事故を受けて」があります。シンポジウム開始前9:00〜10:00に国際会議場前で北九州の市民が抗議行動をするそうですので、暇と意欲(怒り)のある方ぜひご参加下さい。

 全国市民オンブズマンの大会で、「エネルギー選択と情報公開」というタイトルで、自治体と原発のとのかかわり、原子力村の金の流れなどが報告され、そのときのスライドが掲載されています。原発関係はこちらです。(10:20)

2011年9月9日

 日本アイソトープ協会が「原子力村」に属し、電力株を多くもっているという指摘の記事です。またここには、大熊由紀子が日本アイソトープ協会の監事をしていることも報告されています。(9:00)

 今朝の毎日新聞に小出裕章さんのインタビューが特集記事の中にありました。紙面掲載は全部ではなく、紙面掲載は全部ではなく、かなり省略や書き換えをしており、ウェブ記事がご本人の発言に近いと思われるので紹介します。下にリンクしているそれ以外の震災特集記事もご覧下さい。(8:27)

2011年9月8日

  グリーンピースの自主測定では、茨城県日立市沖で獲られたエゾイソアイナメからも、国の暫定規制値を超える放射性セシウムが出ています。すでに原子力機構が海洋汚染の放射能排出総量は東電推定の3倍の1.5京ベクレルと発表しています(記事)が、福島産は規制されているものの、茨城、千葉、宮城県の海産物は流通しており、注意が必要です。(23:56)

 福島の市民放射能測定所が、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ヴィンフリード・アイゼンベルク(小児科医)の見解を掲載しています。また、福島県の県民健康管理調査次第とそれに対するECRRのバスビー教授の反論も掲載しています。

 昨日は久しぶりに九電前の脱原発テント村に行きました。仕事の関係でしばらく行けず、メンバーが変わったと聞いてましたが、相変わらずの若者メンバーでした。(14:50)

2011年9月6日

 11-12日に福島市で国際専門家会議「放射線と健康リスク」(主催:日本財団)が開かれます。IAEA、WHO, ICRPなどに属する原子力推進派の学者を招いて、「安全だ。健康への影響はない」などと福島の放射能不安を払拭するための会議となりそうです(プログラム)。日本の学者もみごとに御用系学者ばかりです。チェルノブイリで、重松逸造が果たした役割と同じです。たぶん、福島の市民団体が抗議することでしょう。(15:20)

 五十嵐敬喜氏(前内閣官房参与)が官邸内部での事故当時の状況を一部報告しています。

 農水省が、福島県、宮城県と関東各県の土壌汚染調査結果を出しています。

 毎日新聞西部本社版の玄海原発にかんする記事の続きです。記事2記事3。ちなみに4日に「脱原発ネットワーク九州」が玄海町に行き、戸別訪問をしてアンケートを採りました。報告の中にこういう箇所があります。(15:00)

 「私たちが訪問する2,3日前に、九電も戸別訪問をやったようです。私たちが配布している「玄海原発は日本で一番危ない原子炉」というマンガチラシに対抗し、「玄海原子力発電所1号機の安全・安定運転への取り組みについて」というリーフレットをつくったようです。9月発行になってますので、出来たてのほやほや という感じです。その中に面白い発見があります。九電の予測曲線は、98℃になるようにカーブを描 いていて、「第一回から第4回の取出し試験片から得られた脆性遷移温度を包括するよう、安全側に設定しています」と書いてあります。この予測カーブは九電独自の「脆化予測法」を使って調べたのでしょう。中々、大胆なことをやってきます。そのうち、九電と面白い交渉ができると思います」。

2011年9月4日

 1日に紹介したZDFの動画ですが、インタビューを受けた当事者が話したことと違う内容になっているなど、報道の偏向、センセーショナルにするための改竄を指摘しています。それゆえ、これは削除します。(21:05)

 政府発表の福島原発周辺自治体の最新の放射線マップです。(14:00)

 市民オンブズマン福岡が、原発立地自治体の情報公開条例と政治倫理条例についての報告書を掲載しています。また玄海原発をめぐる動きについても簡潔にまとめています。これらの調査は代表幹事の児島研二さんを中心になされたということです。

 同様に、毎日新聞西部本社が、玄海原発と玄海町のつながりのドキュメント記事を掲載しています。これまでは反原発運動関係者には周知のことで、それ以外では、ドキュメンタリー作家が著作として出し、一部の者がそれを読むだけ、ということが一般的でしたが、大手新聞にこういうことが載り、人口に膾炙するというだけでも意義があるでしょう。(9:07)

2011年9月1日

  「非核の政府を求める京都の会」が4月のテレビ局の原発報道をモニターした報告を出しています。(16:00)

 福島県内の病院、医院は福島県立医大の山下俊一氏(副学長)によって診察の結果が情報統制されているそうです。何よりも医者の逃亡を防ぎ、県民の診療に支障を出さないようにすることが目的なのです。
 福島県で精力的に活動している「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」代表の中手聖一さんの東京での講演(8月27日)では、以下の言葉がありました。

 「恐ろしいほどのお金と決定権を持った人間が、福島を動かしているんです。医大の副学長となって、福島県内の医者、ただひとりも反旗を翻しません。 なさけなくてしょうがない。福島県内で、広島の被曝者の支援をやっていた、私の主治医でもありますが、一番最初に寝返ってしまいました。 えー、彼は医療生協という、いってみれば共産党系の病院で働いていて、最も期待してきた人なんですが、有名な肥田先生とも協力しながら 働いてきた先生なんです。肥田先生は非常にショックを受けられて、今まだ福島に行く気になれないといっています。それくらい医者は全滅です。 全員が口をつぐんでいます。われわれに連絡をとってくれる先生が数名人いますが、名前は勘弁してくれ、家族は逃がしたんだけど、自分は医者なんだ患者を置いては逃げられないから残っているが、いつかは協力したいと思っているが、とてもじゃないが今は名前はだせない、という状態だそうです。(10:20)

2011年8月30日

 すでに各種メディアが既報のとおり、福島原発下請作業員が急性白血病で死亡しました。東電は、今回の福島原発事故との因果関係はないとしていますが、ドイツの国営放送ZDFの突入リポートを見るかぎりでは、マスクなどもつけず休憩している環境でもあり、これまでの作業歴も調べず断定するのはまちがいです。(16:24)

 福島にフランスのCRIIRADのアドバイスを受けて「市民放射能測定所」ができています。

 原発が停止されているので、当面は火力発電に頼りますが、その状況見通しを日本総研が出しています。日本は原発をベース発電にしようという意図が働き、LNG火力への対応をおろそかにしていました。その反映が各種の故障や技術者不足(定年後補充していない)、そして高い燃料価格にあらわれています。(9:20)

2011年8月28日

 国立環境研究所が「福島第一原子力発電所から放出された放射性物質の大気輸送沈着シミュレーション」をアメリカの学会誌に発表しています。それぞれの図をクリックすれば大きくなります。こういうものはすでに「SPEEDI」などである程度わかっていたことで、なぜ早く出さなかったのかと改めて思います。

 ZAKZAKによい記事が出ています。低線量被曝のデータを実は日本がもっていたというものです。この話は前にも聞いたことがありますが、それが参議院で8月1日に議論されました。しかし、この話題は「タバコと酒のせい」と黙殺されつづけています。当日の参議院復興特別委員会の議事録もあります。長いので「古川俊治」で検索して下さい。(12:32)

2011年8月27日

 日大の糸長研究室が続けている飯舘村支援再生プロジェクトですが、メンバーの小澤祥司さんが補足で除染に過大な期待をもたせないこと、再生可能エネルギー法に欠けている視点などを指摘しています。これがいちばん適切な意見でしょう。(7:25)

 がれき受け入れを表明した自治体マップがあります。受け入れを回答しても公表していない自治体が多いということで、公表した自治体は九州と北海道に偏っていますが、昔から放射性廃棄物の中間施設や最終処分場を九州や北海道、あるいは四国の辺境や離島に置こうとしてきたのが政府なので、その方針には合致します。辺境の棄民政策は今もなお継続しているということなのでしょう。

 脱原発を表明したタレントが、外資系の生保会社が「ガン保険」の販売を止めている伝聞を挙げています。理由は福島原発事故で子どもの被曝があるからとのこと。信憑性は保証できませんが、ありえる話ではあります。

 保安院が発表したという核種別の放出量試算です。数値を並べているだけで、これでもわかりにくい。新聞記事などではセシウム137は広島原爆の168.5倍だとしています。(7:00)

2011年8月25日

  本日25日、NGO6団体が、放射線基準値などをめぐって厚労省、食品安全委員会、文科省らと交渉しました。その報告です。政府の対応はあいかわらずで進展がありません。(20:15)

 毎日新聞が8月後半からずっと原発と立地自治体の関係を描いた特集記事「この国と原発:第1部」を連載しています。つっこみに甘さも感じますが、とりあえずの資料としては読めます。原発マネー1原発マネー2原発マネー3玄海町敦賀市美浜町上関町三重県大木町北海道泊村北海道幌延町双葉町1双葉町2

 すでに70年代の新全総や新産都計画、80年代の石油備蓄基地反対運動やその頃からの反原発運動は、土建屋政治の批判、地域のエコロジカルな自立を提起し、そのための理論武装として生命系やコモンズの経済学を唱え、ある程度は人口に膾炙したと思っていたのですが、いまさらこのような特集記事が出るのをみると、この30年の言論界、学会は進歩するどころか退化していたことがよくわかります(14:48)。

2011年8月23日

 橘川武郎氏(一橋大)による「脱原発依存」のシナリオです。段階的に廃止でも原発が減らないことがわかります。橘川氏は即時停止は非現実的と書いていますが、廃炉にしないかぎり、地震大国の日本では、大事故の可能性が残り続けます。福島原発事故の収束は50年以上はかかり、莫大な経済的負担になりますが、もう一度福島原発事故レベルの事故が起きれば、日本の財政は破綻し、原発の即時停止以上の低成長になってしまいます。

 福島第一原発を廃炉にしたらいくらかかるかを計算した毎日新聞記事です。

 福島県の放射線アドバイザーの山下俊一氏にドイツのシュピーゲル誌がインタビューした記事の翻訳が出ています。(14:00)

2011年8月21日

 堀江邦夫さんの原作に水木しげる氏が絵を描いた、原発労働者のマンガが再発売されました。堀江さんは、その昔鹿児島に招いて講演会をしたことがあります。私の教え子が、宇井純さんのいた沖縄大学でかつて学び、当時沖縄在住であった堀江さんにも私淑して、現在は新聞記者として活躍しています。
 
 8月下旬から9月19日にかけて、全国で「さよなら原発デモ」や集会、講演会があります。どうぞお近くの会場へ。福岡県はこちらです。(14:38)

2011年8月19日

 「Our Planet TV」に、福島の子どもたちが文科省に申し入れにいったときの映像などが出ています。

 日本政府や御用学者が根拠にしているICRP(国際放射線防護委員会)は、核兵器所有国の意向を配慮し、核兵器に不安をもたせないために、内部被曝を重視せず、外部被曝だけのデータで基準値を設けていることは周知のことですが、ジャーナリスト哲野イサク氏によると、実は内部被曝のデータももっており、軍事面ではそちらの基準で動いているのではないかという二重基準値説を提起しています(第1回第2回)。東京消防庁の発言がその根拠になっているというのも興味深い視点です。他にもよい記事がありますので、一読してみて下さい。(14:08)

2011年8月17日

 今日の毎日新聞の夕刊に高木仁三郎さんの特集記事が出ています。西部本社版には今日はまだ出ていませんでした。

 北海道の学者たちが、泊原発の無条件の営業運転開始に抗議して声明を出した(記事声明文)ということですが、会見に出た一人、干場信司さん(酪農学園大教授)には、2005年12月に私が酪農学園大に講演に呼ばれたときにお会いしたことがあります。気さくな先生でしたが、行動派だったんですね。今後もがんばって下さるでしょう。(22:00)

 北海道の泊原発の再開が問題になっています。「泊原発を止める会」の代表、牧野時夫さんは当協会の会員でもあります。また同じく会員である赤井川村議会議員中村明子さん(ブログ)も道議と連携して中止のために動いています。
 佐賀にも来た俳優の山本太郎氏は今度は北海道へ飛んで精力的に活動しています(記事)。

 その泊原発は、検査で不正があったと元安全審査検査員が週刊誌記事で証言しています。(8:17)

2011年8月15日

 グリーンピースが二度目の福島沖で取れた魚の放射能調査結果を発表しています。基準値を超えることが確認されました。PDF書類もご覧下さい。(9:26)

 脱原発漫才コンビ「おしどり」のマコさんの情報では、東大の研究者が飯舘村でネプツニウム239を検出し、これはプルトニウム239になる前の核種で、プルトニウムが周辺に拡散したことが確認されたそうです。8月10日の記事も読んで下さい。

 東京新聞が原子力予算についての記事を掲載しています。原子力関係の予算は国会での審議がいらない特別会計で、特別会計は各省庁のへそくりとして、勝手に使え、利権の温床になっています。道路、ダム、社会保障などとならんでメスをいれるべきところなのですが、原子力だけはなぜか「聖域」でした。これを機に解体を願いたいものです。(8:58)

2011年8月13日

 昨日の毎日新聞夕刊に手塚治虫氏が「反原発」の立場だったという特集記事が出てました。彼が原子力産業からアトム、ウランちゃんのキャラクター利用を申し込まれ、拒否していたことは80年代にはすでに知られていたことです。
 他にも杉良太郎宮崎駿氏などの発言、行動もあります。(10:40)

 児玉龍彦氏が記者会見を開き、放射能汚染拡大を防ぐ特別立法を提案しました。第三者の新しい委員を選べというのもいいですね。(10:10)

 政府が原発シンポジウムなどで国や電力会社からの働きかけを受けた人に情報を求めています(窓口)。原発建設ヒアリングなどはもろに国が選んだ地元住民でしたが、退職者に聴けばわかること。内部調査でみな黙秘しているんですかね。

 福島産の米の生産地偽装工作がすでに始まっているという記事です。茨城県東海村JCO臨界事故の際も同じことが行われ、今回もまた繰り返されるということです。

 京都の大文字送り火に陸前高田の薪を使うという事件のまとめWikiです。善意で始めたことが無知ゆえにアダになったということですね。放射線を甘く見ないことです。
 陸前高田市は地震被災が最も深刻な場所でもあるらしいので、もっと実質的な援助が必要だと思います。
(0:01)

2011年8月11日

 福島出身者ということで注目を浴びている若い研究者開沼博氏がいます。彼へのインタビューです。彼が根本的に見落としているのは、福島に原発建設が押しつけられる過程で、地域が破壊されたり、人心が荒廃したりしたことです。できてしまってそれに依存している人々をどうするのかといいますが、それ以前に反対してきた人々を無視し、札束や地域ボスの圧力で反対の声を黙らせ、貨幣万能主義を押しつけてきた帝国主義的・植民地主義的構造を調査すべきでしょう。これでポスト・コロニアリズム専攻というのだから、あきれます。

 宮崎学氏が反原発派が原発解体の技術論まで提起すべきだったという意見を述べていますが、故高木仁三郎さんは講演会でしょっちゅう「原発の廃炉や放射性物質の線量低下の技術や研究こそがこれからの研究だ。廃炉や廃棄物処理がこれからの課題となるからだ。アメリカなどではそういう学者が育っている」といっていました。「たねまきジャーナル」での小出裕章さんと原子力工学専攻学生の対談など聴けば、彼の提案を日本の大学や推進派学者がまったく無視していたことがわかります。
 菅首相が「脱原発」を提唱する以前に、1989年には高木さんは「脱原発法案」を提出し、世論がまったく盛り上がらなかったことで落ち込みました。反原発運動はすでに今いわれているようなことを前からいってきたのに、自分たちの不勉強を棚上げして、「反原発運動のあり方もまた原発推進に一役買っていた」という趣旨の発言をするポッと出の評論家(武田徹など)にはうんざりです。(9:58)

2011年8月9日

 首都圏の土壌の放射線測定を市民団体「放射能防御プロジェクト」が公表しました(記事)。最高で14,140ベクレル/kg(埼玉県三郷市)というのは、チェルノブイリの一時移住地域(義務的な移住)と同じです。調査結果は「放射能防御プロジェクト」にあります。

 福島第一原発3号機が3月20日過ぎに「再溶融」したという専門家の見解が学会で発表されるという記事が出ました。6月27日に、ここでも、3月20日に3号機の格納容器が爆発したという見解を紹介しました。再溶融と爆発は現象が異なりますが、どちらも多量の放射能が外に出たという指摘は共通しています。いずれにせよ、東京電力は発表しておらず、重大な事実を隠蔽していることははっきりしています。(8:40)

 福島原発の焦点は、環境に振りまかれた放射能による被曝問題になりつつあります。住民としては核保有国が不安を与えないために結成したICRP(国際放射線防護委員会)よりは、危機を多めに見積もるECRR(欧州放射線リスク委員会)の基準で動いた方が賢明です(日本の基準値はICRPよりも高めになっているので、もっとお粗末です)。
 福島に関しては、クリス・バズビー委員長の報告書が出ました。また、放射線の影響について詳細に知りたい方は「ECRR2010年勧告」の翻訳がありますので、そちらもご覧下さい。(7:50)

2011年8月7日

 児玉龍彦氏と津田大介氏の対談というか津田氏によるインタビューの文字起こしが出ましたので、紹介します。しかし、これを読むと官僚主義の弊害がもろに出ていることがよくわかります。この国はいくつかに分けて、連邦政府にするしかないですね。(9:20)

2011年8月6日

 チェルノブイリの話では、ナターシャ・グジーさんの動画も見せました。ナターシャさんが福島の子どもたちを支援している様子を見せた新しい動画がありましたので、紹介します。(18:10)

 講演でもチェルノブイリの話をしましたが、イギリスBBCによるドキュメンタリー再現ドラマ「チェルノブイリの真相」です。真相隠蔽、官僚や原子炉組織トップの保身、そして住民の犠牲の構造は福島とまったく同じといわざるをえません。(17:10)

 講演も無事終わりました。70名くらいの参加者でしたが、協会会員が3名、実行委員を入れると4名も来られて、ありがたいかぎりでした。

 放射線にかんしては、日本保健物理学会有志が「暮らしの放射線Q&A」をつくっています。参考にして下さい。ただし、ICRPを基準にしています。(16:30)

 保安院・東電の記者会見に出て鋭い質問をしている脱原発のお笑い芸人「おしどり」が、案の定(?)干されているとのことです。カンパ口座を用意したということなので、余裕のある方はどうぞ。(7:12)

2011年8月3日

 8月6日の原発講演の準備に追われています。しかし、いい話ができそうです。映像もたくさんあります。どうぞおいで下さい。

   第11回志免町平和を考える町民の集い
   主催:「第11回志免町平和を考える町民の集い」実行委員会
   時間:8月6日(土)10時〜12時 
   場所:福岡県志免町シーメイト
   内容:「アニメで学ぶ原子力〜被曝者は広島・長崎だけではない」)
   講師:清水 満(日本グルントヴィ協会幹事)
   学生時代川内原発反対運動に従事し、その後は九電株主権裁判原告として九電と長年渡り合う。
   元九電脱原発消費者株主の会事務局長。ドイツでも反核運動を行う。

 ドイツでの反核ランニングや映画「ホピの予言」ドイツ語版製作については、昔書いた文章があります。

 準備資料で役に立つページ「原子力百科事典」がありました。推進側である政府・文科省の下部機関によるものですが、基本的な知識を得るのには便利です。

 毎日新聞が会社挙げて、脱原発を訴え、再生可能エネルギーへの道を説いています。社説1社説2特集1特集2特集3(21:25)

2011年8月1日

 食品の汚染が拡大しています。前に紹介した「食品の放射線検査データ」を参考にして下さい。話題の牛肉は品目別で探せます。(19:12)

 ネットでのニュースなどを網羅した福島原発にかんするまとめサイト「日刊福島第一原子力発電所」ができています。参照に便利です。ここで紹介されている週刊朝日の記事(前編)によれば、玄海原発1号炉の再稼働はまったく危険なものになります。後編記事も興味深い内容です。(18:05)

 だいぶ古くなりますが、福島原発事故をめぐる政治家、政府、東電関係者らをあつかったパロディのアニメ()があります。作者の情報は浅薄なメディアのもので、内容はないために、これまで紹介しませんでしたが、笑えるのはたしかなので、納涼の一助にでも。(18:52)

2011年7月30日

 保安院がやらせや動員の張本人であることが暴かれています(記事)。院長の寺坂信昭は事故以来の記者会見ということで、こいつが一番の悪党なのですが、逃げ隠れして批判をまぬがれていました。これ以外にも情報隠蔽などの悪事も重ねており、保安院と原子力安全委員会の責任を改めて問うべきでしょう。

 この問題にも見られるように、首相官邸と経産省の間で齟齬が生じていますが、その事情を明らかにした記事があります。(10:35)

 28日に紹介した児玉龍彦さんの熱弁がさっそく書き起こされ映像が出回り、ネット界で評判になっています。そういえばかつてこの人と金子勝氏の著書『逆システム学』(岩波新書)を読んだことがあるのでした。おもしろい内容だったことを覚えています。

 前に紹介した映画「100,000年後の安全」が21日、国会で上映されたということです。提案者は田中康夫、河野太郎議員らで、田中氏がその意図を日刊ゲンダイに書いています。(7:46)

2011年7月28日

 昨日27日に行われた衆議院の厚生労働委員会での参考人発言の様子を見ることができます。御用学者以外にも、児玉龍彦さん(東大教授)、今中哲二さん(京大原子炉実験所)、沢田昭二さん(名古屋大名誉教授)らがそろっています。とくに自ら南相馬市で放射線除去活動を市とともにやっている児玉さんの熱弁は聴く価値があり、また事態の深刻さを改めて理解することができます。時間があれば議員からの質問への応答も聴くといいでしょう。

 比較的安価の家庭用サーベイメーターが発売されます。これでエステー化学の株価が上がったというのが笑えます。ただし付属の冊子については監修者の福士政広氏は御用系学者なので、あまりあてにしない方がいいでしょう。

 前にも紹介した「チェルノブイリ・ハート」の一般上映が始まります。徐々に全国上映になると思います。(9:15)

2011年7月26日

 「子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク」が結成され、8月には最初のアクション・ミーティングがあります。長年市民運動にかかわっていますが、いざというときに頼りになるのはたしかに女性です。

 「ダイヤモンド・オンライン」の上杉隆氏のセシウム汚染牛にかんする記事です。マスコミが報じるときはすでに遅く、犠牲が出ていることが指摘されています。

 毎日新聞が福島原発事故の検証の続きをやっています(その1その2その3)。今回は追及が今ひとつ甘いか。(9:25)

2011年7月24日

 以下の催しがありますので、お知らせします。8月6日は、協会会員仁田坂さんのお世話で、私が原発について話すことになりました。平和教育の一環です。7月30日は、私は上にあります「原子力はいりません」バッジとシール(いずれも日本語、オランダ製)を販売しますので、欲しい方はぜひおいで下さい。デンマーク・ドイツとコンタクトのある当会独占販売です!

1,◆◇♪♪≪さよなら原発・夏祭り≫♪♪◇◆

 ★ 私たちの声と行動で原発再稼働は止められる ★
   ★原発とめよう! 座り込み100日間!! 

     みんなつながっている
         絆
   大地 水 空 生きとし生けるもの
 
 日 時:7月30日(土)18:30から20:30
 場 所:福岡市中央区警固公園 地図
 主 催:★原発とめよう!九電本店前ひろぱ★
 連絡先:090-1324-8588(ひろば) 080-6420-6211(青柳)
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ◆◇♪♪≪さよなら原発・夏祭り≫♪♪◇◆
 ◇・夕涼みで(出会いと交流)・大型トラック・ステージ(舞台)設置
・ひろばからの挨拶(100日間の思い)
・マイクアピール
    ひろば:『楽しい節電ライフ』
    ひろば:ひなんカフェ
・ギター演奏
・原発音頭(みんなで歌って踊ろう)
・映画DVD上映(九電交渉・デモ・株主総会・ひろば)
    福岡での行動ドキュメンタリー
・キャンドルナイト・詩の朗読
   原発の火を消し、命と希望の灯火を!!
 ※ろうそく・提灯をご持参できるかたはよろしく。

どなたさまもご自由に参加下さい。
「原発いらない」思いの人たちとつながろう。
※食べもの・飲みものは各自持参で分かち合い(アルコール可)
※さしいれ・カンパ大歓迎 ※ゴミはお持ち帰りいただきます

2,第11回志免町平和を考える町民の集い
   主催:「第11回志免町平和を考える町民の集い」実行委員会
   時間:8月6日10時〜12時 
   場所:福岡県志免町シーメイト
   内容:「被爆国ニホンは、実は、核大国だった!〜ヒロシマ・ナガサキ、そしてフクシマへ〜」
    (別タイトル:「アニメで教える原子力?原爆投下から現在まで?」)
   講師:清水 満(日本グルントヴィ協会幹事)

 毎日新聞記事では、金属工学の権威井野さんたちの分析で、玄海原発の製造ミス、鋼材そのものにむらがあることが指摘されました。玄海原発はそもそもが欠陥商品だということです。(10:41)

2011年7月22日

  21日のモーニングバードの「そもそも総研」です。総括原価方式がわかりやすく説明されています。HDなので、拡大しても鮮明です。

 「拡散希望」で次のメールが回ってきたので、掲載します。(12:10)

九電の大企業体質を暴露?・・・少しでも原発を停める糧になるならと。

この話は時効と思われるのですが・・・・
私は、30年前位に主に九電の下請けで「A」社という名の印刷関係の会社に務めて営業をしていました。ある日、九電の一部署から一千万円位の売り上げになった「本」の仕事を私は受注しました。
何百冊か作ったと思うのですが、納入した後に担当者が一冊いくらになるか聞いてきました。
そんな質問をしてくるのは初めてのパターンだったので「?」とは思いましたが、 お客の言うことなので計算して伝えました。

私はその後、すぐに「A」社を退職しました。
退職して3ヶ月後位に「A」社に遊びに行くと、私の上司でもあった「U」係長がやって来て「おまえ辞めて良かったぞ!あれから大変だったんだから!」と言うではありませんか。

私が納入した本の一冊の値段を尋ねて来たと前述しましたが、何と、その本を下請けの関係の会社に強引に買わせていたそうです。
その売り上げ?は、その印刷に関わっていた九電の社員で山分けして、自分の懐に入れてしまったのです。
電力会社は「半官半民」と言われてその公共性から考えてみてもとんでもない行為です。

果たして内部告発があったのか警察が動き出しました。

当然、逮捕されるべきは九電の社員です。ところが、これを知った上層部は九電の社員が逮捕、しかも公共的予算を自分の懐に納めてしまったのが世間に知られては大変と思ったらしく、全ての罪を「A」社に被ってくれと言ってきたのです。罪を被ってくれたら、今後はよりいっそうの仕事を発注するという条件で。
ところが、罪を被る人間になるはずの私は辞めていないので、仕方なく「A」社は、私の直属の上司で次長の「S」さんを犯人にしたてあげ罪を被ることになったのです。

「S」さんは「お前の、おかげで俺は前科者になったぞ。」と笑いながら言ってたのを覚えています。

大体、五月の連休のドンタクのお祭りの時にも、九電の社員は参加するのが嫌なものだから全部下請けの連中に押しつけて、のうのうと連休を謳歌していました。私はせっかくの連休になんで、九電の社員になりすまして参加しなくてはいけないのかと上司に訴えましたが、断ったら仕事がなくなるし、これがバレたら大変な事になるから絶対に他言するなとも言われました。

こうした、下請けに押しつけてしまう大企業体質は現在も健在で、原発で働く末端の方々に大きな不安や、健康被害などを負わせています。
こういった現場の人達の苦労や苦しみを聞こうともしない九電の大企業体質を今回の「やらせメール」事件の発覚をきっかけに徹底的に暴き出し、深く深く猛省させ、原発廃絶へと導こうではありませんか!

という感じで、後、高校野球の「トトカルチョ」や、30年も前に研究していた「太陽光発電」の研究を封印した話とかを紹介したいと思っています。

ちなみに転送勝手に大歓迎。

2011年7月20日

 昨日、福島市で行われた市民団体による県民と国の原子力災害現地対策本部との交渉の報告です。政府の対応のいいかげんさがよくわかります。配られた資料も有益です。県民の声などは読むのが辛いですね。彼らの提案する「サテライト疎開」などをどうして実現しないのか。福島県民の置かれた状況をわれわれも政府などに訴えていかねばなりません。(16:28)

 来日中のECRR(放射線リスク欧州委員会)委員長のバズビー博士の松本市での講演(18日)の書き起こしがあります。(その1その2その3質疑応答)(9:10)

2011年7月18日

 フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)による「土壌の放射能汚染に関する情報の要旨」の改訂版(7月13日)の要点のまとめです(その1その2)。

 汚染牛肉問題は共同通信の特集ページで各地の記事を見ることができます。こういうことは初めからわかっていたことで、福島県、茨城県などの農産物の一時的な出荷停止をして、徹底調査をすべきでした。日本全土に広まることで、福島県産の農産物がよけいに差別されます。「風評被害だ」と強引に出荷して「風評被害」をはるかに広めているのは愚行としかいいようがありません。東京電力に損害賠償をさせない政府、財界の責任もあります。(17:25)

2011年7月17日

 原発問題が出てくると九州ではまっさきに平井孝治さん(元九大助手、現立命館大教授)が登場したものですが、今回は出てこないな、どうしたんだろうと思っていました。環境会計コンサルタントをしているので、取引先の企業との関係もあって表に出られないのでは、という噂もありましたが、立命館大の同窓会でちゃんと講演をしていました。さすがになかなか的確です。(10:35)

 食肉業界では、福島、茨城産の牛肉を全国の卸業者が請け負って、「格安の肉だ。安全だから買ってほしい」と販促活動をしているとの情報が口コミで入ってきました。当分、安い牛肉、冷凍食品、加工品、食べ放題焼肉店などを避けた方が賢明のようです(関連記事)。給食に使われるのが一番心配です。もちろん、報道していないだけで、豚肉、鶏肉、鶏卵なども同じです。
 ただ、チェルノブイリ事故でもあったことですが、日本人が食べないのなら、二束三文で途上国に送られて、貧しい人たちの食卓に並ぶのです。いずれにせよ、廃棄処分すべきものです。(10:00)

2011年7月16日

 フランスのNPOであるクリラッド(チェルノブイリ事故以降つくられた放射線の専門市民団体)の報告書の日本語訳です。彼らは5月24日から6月3日まで、福島や東京で放射線の測定をしています。福島の被曝量が危険なものであることを指摘しています。(21:12)

2011年7月15日

 九電のやらせメール関係で、毎日新聞が特集記事を書いています。また週刊文春にはこれがどこの電力会社でもやっているものだという記事も出ています。

 東大のあの有名なプルト大橋教授に、同じ東大の安富歩氏が執拗にメールを送り、返信が来たそうです(ブログ)。

 東大で行われた緊急討論会の報告があります。文系の教員は比較的まともだということがよくわかります。(17:26)

2011年7月14日

 日経新聞に九電のやらせメールの文例集が出ています。今、推進派のいう理屈とまったく同じ。こういう内容の議論は今後はもはや「やらせ」、ためにする理屈と考えましょう。(22:45)

 菅首相が「脱原発」宣言をしたことで、現在定検中の原発の再稼働はとりあえずなくなったようです。しかし、調整運転中の原発をそのまま営業運転にしていくという搦め手を使うようですが。

 昨日の報道ステーションでの東電インタビューの書き起こしがあります。東京電力はあまっている電気を他社へ融通するともいっており、いったい節電とは何だったのか、原発を止めると困るぞという脅し以外の何ものでもなかったことがよくわかります。(8:49)

2011年7月13日

 周辺情報では、菅首相は脱原発にめどをつけるまで辞めないようです。

 福島県郡山市の子どもたちが安全な環境を求める仮処分を申請し、第一回審問が5日にありました。裁判所は国の決定を追認するだけだとは思いますが、問題提起の意味があります。これで子どもたちの疎開を考えてくれればよいのですが。(13:15)

 河野太郎ブログが、自民党の総合エネルギー政策特命委員会の模様を報告しています。彼の質問事項はさすがにいいところを突いており、「どこどこの企業の製造する半導体関連のなんちゃらの部品は、日本の電力の品質がなければ製造できない等という発言が最近も自民党の会議のなかであったが、そのような電力を必要としているのは産業界でも極めて限定的」だというのはよい指摘です。これが自然エネルギーや自家発電など、電力自由化を妨げる理由の一つにされていました。他にも「経産省官僚が東電解体に動きだした」という記事も目を引きます。

 玄海町長と九電や国との癒着が報道されるようになりましたが、古川知事と九電との癒着も出てきました(記事)。すでに週刊現代や文春などが明らかにしていた内容を一般紙が追う形になっています。記事の写真はうまい場面を撮っていますね。これで県民の信用を失ったのはたしかで、本人も慌てていることでしょう。(8:10)

2011年7月12日

 玄海原発にかんする動きが盛んです。前に西日本新聞が明らかにした玄海町長とその弟の岸本組の利権の構造を他新聞も書き出しました。やらせメール問題からこれまでの説明会の動員もマスコミが追っています。西日本新聞の特集が参考になります。

 11日の県庁行動にはタレントの山本太郎さんが来たことが話題になりました。そのときの動画です。(18:26)

2011年7月11日

 昨日は名古屋でのシンポジウム。仕事の関係で日帰りになり、疲れました。名古屋の会員の坪内さん、斉藤さん(わっぱの会理事長)、三重の会員の神谷さん、ご参加ありがとうございました。

 京大原子炉実験所の原子力安全ゼミのメンバーによる玄海原発プルサーマル炉事故時の被害シミュレーションです。(7:25)

2011年7月9日

 菅谷昭さん(松本市長)が子どもたちを内部被曝から守るための本を出されています。小さいお子さんをもつ母親必読の書と思います。

 読売新聞記事に、九大の応用力学研究所の川内原発事故の際の海洋の汚染シミュレーションの記事があります。玄海原発に比べても、日本全土の海が汚染される可能性があるとのことです。(9:30)

 読売新聞記事では、玄海原発のストレステストは簡易版で、すぐに再稼働を始めたいようです。何のためのテストかさっぱりわからない。(9:07)

2011年7月8日

 本日夜の佐賀県多久市での玄海原発県民説明会の録画です。全部ではなく途中で終わっています。ちなみに県は報道も含め一切の録画、中継を禁じており、ゲリラ的な録画です。時間どおりには終わらず、不安を抱く県民が保安院担当者などに、納得のいくまで説明を求め、長引いたとのことです。たしかに住民の突っ込みは鋭く、怒りがよくわかります。(23:51)

 EUのストレス・テストについてのガーディアン紙の記事の翻訳です。日本政府がやろうしているのは、EU方式ではなく、もっと軽いもののようです。

 IRSN(フランス国立放射線防護原子力安全研究所)が、日本在住フランス人向けに出した文書の翻訳です。日本政府の文書よりもあてになります。(22:03)

 朝日モーニングバードに出演し、電力は足りているというコメントを出した高野雅夫氏(名古屋大学准教授)がブログで、最近のマスコミの変化と御用学者でない学者がもっと発言をする必要性を説いています。(21:50)

2011年7月7日

 少し前ですが、島根原発から9キロしか離れていない島根県の県庁が移転を検討し始めたというニュースです。島根原発にはヒアリング阻止闘争で行ったことがありますが、たしかにここは日本で一番県庁所在地に近い原発なのです。(20:33)

 九電が送ったという「やらせメール」依頼の文書です。(11:49)

 七夕の日です。昨日、脱原発九電前広場(テント村)で短冊にメッセージをみんなで書いたのですが、願いが通じてか(?)、玄海原発の再稼働をとりあえず防ぐことができました。このページでも6月26日に紹介したブログの例の九電の「やらせメール問題」が国会で問題となり(それまで鹿児島県議会での質疑応答やマスコミの質問でも「そんなことはしない」と虚偽の答えで逃げており、海江田氏が怒らなければ、知らぬ存ぜぬでシラを切り通したと思われます)、またストレス・テスト実施による遅延もあります。

 ストレス・テストは菅首相の延命策というまちがった認識が大手新聞などにより流されていますが、これは6月のIAEAの提案を受けたものです。その真相を報道をもとに分析したブログがあります。

 今回の「やらせメール」は、個人ブログの他は「赤旗」が書きましたが、もう一つよい記事「原発推進へ国民分断、メディア懐柔 世論対策マニュアル」を紹介します。ここに出てくる日本原子力文化振興財団は反原発運動をしていた者にはおなじみの天下り団体で、とくに学校教員を見学ツアーに招いて接待し、学校に原発読本を配って、推進の刷り込みをやってきたことで知られます。日教組も「日の丸・君が代」は問題にするのですが、これを問題にしなかったのは連合傘下の兼ね合いでしょうか。(10:57)

2011年7月6日

 佐賀では、8日から11日にかけて各種の抗議行動が続きます。8日の案内です。

 長崎県議会が玄海原発の再稼働に際し、長崎県の意志を踏まえることを要求する緊急動議を全会一致で昨日決議しました。また、水俣市、宮崎県綾町で脱原発、川内原発新設禁止の議会決議、意見書が全会一致で採択されています。地方議会のほとんどは性急な原発再開を批判しています。

 東京では企業の自家発電能力をたせば、節電の必要はまったくないのですが、送電施設を東京電力が使用させないので、電力不足を意図的に起こしていることは前にも指摘しました。それにかんする記事を紹介します。(11:04)

 小出さんに続いて、今は亡き高木仁三郎さんがメディアで紹介されるようになりました。個人的にも面識があった人だけに、こういうビデオを見ると涙なくしては見れません。彼がガンで早くに亡くなったのは、若き日に原子炉の研究所などで研究被曝をしていたからなのでしょうか。京大の瀬尾さんもやはりガンでした。小出さんもつね日頃から放射線を浴びる業務をしているので、それが心配です。(11:40)

2011年7月5日

 目下の焦点は玄海原発再開と福島原発の放射能拡散となっています。

 佐賀県庁前テント村のハンストは、武富ツィッターに情報があります。

 佐賀県の古川知事が日記を公開し、保安院と海江田経産相とのやりとりを明らかにしています。これを見るかぎり、彼の関心も反対住民と同じで、その点は評価できますが、保安院の説明をあっさり信じ込んだり、学者のアドバイザーが、出光という九大への国(動燃)からの天下り教員(=保安院と同じムジナ)や工藤和彦という九大の御用学者であったり、地震があってもたいしたことがないという説明を信じたり、プルトニウム拡散もない(東電はプルトニウムの測定をしていないと会見でいうなど、東電・保安院は隠している可能性あり)といわれ、あっさり受け入れているのが、問題です。何よりも、玄海の最大の危険性である一号炉の脆弱化を気にしながら、これを聞いていないなど、おかしな点が目につきます。初めからシナリオがあったのか。

 福島原発の放射能拡散については、週刊現代に出た木村真二さんの記事と関東の放射線測定値の記事がWebに上がり、参考になります。(16:58)

2011年7月4日

 玄海町長が再稼働を要請したニュースがかけめぐっています。前にも紹介したように調査集団HUNTERの記事では、岸本町長は、親族が原発関係の工事を請け負う建設会社、岸本組を経営しており、露骨な利権があります。HUNTERは他にも国との癒着使用済核燃料のリラッキング(小出さんのMBSラジオ放送で語られています)などを明らかにしています。

 毎日新聞では、住民たちの行動が報道されています。ここに出てくる田口常幸さんは原発の隣10キロに住み、昔から反対を唱えてきた清廉な方で、私も面識があります。頭が下がります。

 毎日新聞夕刊に、小出裕章さんの特集記事が載りました。毎日は事故初期から比較的小出さんのコメントを載せてきましたが、それでも大手紙にこのような特集記事が出るのは感慨があります。

 IRSN(フランス国立放射線防護原子力安全研究所)の海洋汚染の報告は前にも紹介しましたが、ようやく翻訳が出ました。日本政府は海洋汚染を隠していますが、今回の事故で最も汚染状況がひどいからです。この資料を暫定的に活用した方が賢明です。(21:30)

2011年7月3日

 毎日新聞が、政府が東京電力の発送電分離、会社の解体を画策しているという内部文書を入手したと報道(記事1記事2)しています。それによれば、今回の賠償システムは株式市場対策の仮のもので、本音は発送電分離をしたいようです。しかし、電力会社と利権を共有する経産省官僚が抵抗しているので、どこまで実現できるかわかりません。彼らは自民党政権になるまで待とうとするでしょう。
 発送電分離は、基本的に住民のエネルギー自治(住民がエネルギーを取り戻すこと)には叶っていますが、企業まかせの市場原理でなされるとこれまでの規制緩和路線と同じ弊害(格差の拡大、弱者、地方の切り捨てなど)が繰り返されます。これを機に市民が自覚的に地域分散型のエネルギー供給にとりくむ覚悟が必要です。

 フランスメディア・ニュースが、福島の現地調査をしたクリラッドのコメントを紹介しています。当然、補償金の抑制のために、住民を避難させなかった政府の判断を非難しています。

 自然エネルギー転換が今の政治課題になっていますが、これは原発推進派の意図が働いています。「不安定」「すぐには代替できない」と彼らが攻撃できるからです。電力会社や大企業はすでに余剰が出るほどの火力発電施設をもっており(気候変動ネットワークの資料参照のこと)、これを使うと原発が不要だと世間に知られることになるので、あえてその言及を避け、自然エネルギーだけではダメだ、だから原発がしばらくは必要だという世論づくりをねらっています。マスコミもそれのお先棒を担いでいますが、そういうマスコミを批判した記事があります。(9:06)

2011年7月2日

玄海原発が再稼働に向けて情勢急です。脱原発ネットワーク・九州より以下の行動呼びかけがありました。(22:10)

玄海原発2,3号機の運転再開を阻止するための緊急行動について

 九州各地から参加した800人の市民が埋め尽くした株主総会を、圧倒的な動員株主の数で乗り切った九電は、佐賀県古川知事を使い一気に玄海2,3号機の運転再開にと動き始めました。焦点は、7月8日の多久市における県主催の住民説明会と11日に開催される県議会原子力安全対策等特別委員会です。自民党県議団は11日の特別委員会終了後、「意見を集約する」と言っています。その後、古川知事による「再開容認」の記者会見が想定されます。私たちは昨日、佐賀市に於いて運転再開阻止にむけた緊急行動について相談会を持ち以下の点について確認しました。皆さまの参加をお願いします。

一、佐賀県庁前での無期限のハンガーストライキ決行
1,7月4日(月)12時 佐賀県庁前に集合し、無期限ハンスト突入集会。
2,現在、ハンスト参加者は3名です。1日、2日のリレー参加も可能です。大勢の皆さんの参加をお待ちしています。
3,県庁横の公園敷地に再び、テント村をオープンさせます。どしどしお集まりください。テントをお持ちの方は、テント持参で。

二、市民による玄海原発説明会の開催
 佐賀では、玄海原子力発電所の再稼働をめぐり、古川知事が再稼働を強行する意向で7月8日(金)に、佐賀県多久市において県主催の住民説明会を開催する予定です。入場者数500名とするも、入場者枠は玄海町、唐津市はそれぞれ50人、その他の市は20人、町は10人というものです。参加資格はそれぞれの自治体にハガキで応募し、抽選により選ばれます。当然、九電は社員や協力会社を使い応募してきます。市民グループにはそうした組織力はないため、説明会は「運転再開」派が多数を占めることは過去の経験からいって間違いありません。そうした判断もあり私たちは、県主催の説明会と同日7月8日に、以下の通り住民による説明会の開催を決めました。

「市民でつくる玄海原発説明会」
日時:7月8日(金) 18:00〜20:45
場所:メートプラザさが
パネリスト(本人に確認済み):藤田祐幸さん、菊池洋一さん、小山英之さん
*6月26日、7人が参加して行われた「公開説明会」で出された質問に、保安院は全く答えていません。その時の質問をベースに、3人のパネラーに答えてもらう形式にします。質問をお寄せ下さい。

三、7月11日(月)午前10時、佐賀県庁を埋め尽くす大集会
 
自民党県議団は11日の特別委員会終了後、「意見を集約する」と言っています。その後、古川知事による「再開容認」の記者会見が想定されます。古川知事に運転再開容認の発言をさせない為にも、この日、佐賀県庁を埋め尽くす人々の結集が求められます。静かな沈黙の行動になるか、唄や太鼓の鳴り響くアピール行動になるか、それとも激しい怒りの集会になるかはそのときまでの私たちの動きにかかっています。

*遠方から支援に来ていただく方々のために、ウイークリーマンションを借りる予定です。後日お知らせします。

2011年7月1日

 玄海原発再稼働をめぐる佐賀県議会の原子力安全対策等委員会が開かれましたが、知事は聴く耳をもちませんでした(記事)。ただ県民の批判が殺到しているので、菅首相来佐を条件として、責任を首相に押しつける算段のようです。

 気候変動ネットワークが再度、原発なくても電気は足りるデータを出しています(報道資料)。電力会社の今夏の需要予測は例年より高くしており、数値の操作をして、原発の再稼働が必要と脅しているわけです。

 東大の放射線の専門家でやっとまともな人が出てきました。これまでは中川恵一が無責任な発言でひんしゅくを買っていましたが、この児玉教授はまともです(記事)。中川と違い、内部被曝の危険性を指摘しています。
 「福島で母乳からセシウムが1リットルあたり2〜13ベクレル出た。チェルノブイリ原発事故で長期被曝が前がん状態を作り出したという研究報告と同レベルの濃度だ。行政の言う「ただちに健康に危険はない」という次元ではなく、異常な事態だ」。

 協会会員の小山さんの情報で、茨城県でも放射性物質で汚染されていることは聞いてますが、そのたいへんさが、朝日新聞の茨城県版で、改めてよくわかります。でも、知事の姿勢は佐賀県よりはだいぶましですね。(23:30)

2011年6月30日

 玄海原発再稼働を佐賀県知事が認めました。連日佐賀の市民グループは抗議や要請行動で忙しく動いています(ブログ)。再稼働を止めるために、市民の意思表示が求められます。

 福島原発を製造したGE社に属していた技術者、佐藤暁氏が講演スライドを公開しています。推進していた技術者ですら、メルトスルーと核燃料プールの完全火災を認めています。

 元朝日新聞原発担当記者の回想の紹介です。今の新聞報道があてにならないことがよくわかります。(11:55)

2011年6月28日

 医療ガバナンス学会のサイトに、 西尾正道氏(独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター院長)の『福島原発事故における被ばく対策の問題−現況を憂う』(その1その2)が掲載されています。3月23日以前の12日間のデータを出すこと、内部被曝の考慮がないことへの批判などが切実に書かれています。

 今日は株主総会の日です。私は仕事で行けませんでしたが、各地で盛り上がったようです。九電では800人ほど市民が集まったようです(記事)。東京電力は6時間を超える総会となり、激しいやりとりがあったようです。総会が形式で民主的な運営をまったくしないことがストリーム中継で、一般の人にわかったのが成果でしょうか。(20:28)

2011年6月27日

 これまで福島原発の大量の放射能排出は3月12日と14日あたりとされていましたが、20-21日に3号機で爆発があったが、それが隠蔽されているというが出ています。

 今回の原発事故にかんしては毎日新聞に完敗していましたが、朝日新聞がめずらしくよい特集記事を書いていました。(15:32)

2011年6月26日

 NHKニュースによれば、使用済燃料プールでの腐食の危険性があり、最悪の場合は再臨界もあるとのことです。(14:05)

 玄海原発にかんする保安院のインターネット・ケーブルテレビ説明会の録画です。反対の抗議行動もあります。(13:40)

 本日、玄海原発にかんする保安院のインターネット・ケーブルテレビ説明会がありますが、あるブログによると、九電社員が国民、県民を装って、賛成意見を書けと九電社員に職務命令が出ているそうです。

 調査報道のライター集団「Hunter」による記事では、玄海町町長、岸本英雄は、身内の経営する岸本組に玄海原発の仕事をまわし、原発による利権を得ていることが明らかにされています。

 玄海原発の隣に位置する長崎県の新松浦漁協は、昨日の漁協総会で、玄海原発再開反対の決議を全会一致で採択しました(記事)。ここは玄海原発プルサーマル利用の際にも反対の先頭に立ちました(記事)。(9:15)

2011年6月25日

 今、焦点は玄海原発の再稼働で、全世界的な注目を集めることになりました(ウォール・ストリート・ジャーナルの記事)。昨日は市民グループが知事面会を求めて押しかけ、阻止されました(報告)。武富君がんばってます!

 東洋経済オンラインに「原発「安価」神話のウソ」が出ています。ずっと反対してきた者には常識ですが、今までこの話に耳を傾けようともせず、「原発の電気は安い」「CO2を出さない」と推進側の詭弁を繰り返して報道してきたのもマスコミなのですけどね。

 千葉県野田市、埼玉県川口市が独自の放射線の基準を出していますが、これは年間1ミリシーベルト以下にするというICRPの勧告に沿ったものです。それについては、ダイヤモンド・オンラインに記事があります。関東の方は、これを参考に行動して下さい。(8:39)

2011年6月24日

 「月刊ジャーナリズム」6月号の記事「原発とテレビの危険な関係を直視しなければならない」がウェブに掲載されています。マスコミの問題が的確に指摘されており、元朝日新聞の大熊由紀子や岸田純之助らの報道責任を追及すべしとする記事が、朝日新聞のサイトに出たというのが興味深く思えます。
 しかし、この記事の(2)の検証はまちがいです。テレビ朝日は初日は、原子力資料情報室の伴さんと西尾さんを出していましたが、翌日からまったく出なくなりました。権威云々ではなく、何らかの圧力がかかったものと思われます。

 島薗進氏(東大教授、日本学術会議会員)がブログで学術会議の出した放射線防護にかんする見解を批判しています。(9:04)

2011年6月23日

 21日になされた橋下大阪府知事と関電八木社長の会談の筆記録が公開されています。(13:27)

 毎日新聞が、レベル7についての特集記事を掲載しています。保安院の弁解のお粗末さも指摘されています。こんな保安院の玄海原発の安全性の説明会を誰がまともに信じるでしょうか。(12:19)

 26日には、国(経産省保安院)の玄海原発再稼働の説明会があります。住民はたった5人しか参加できず、しかも国の側が選ぶという茶番劇です。これには、議会や市民団体も猛反発しています。しかし、議会でさえ批判するようなこういう説明会のやり方では「おざなり」、「ただしただけ」という悪い印象を県民に与えます。そういう意味では、反対する者にとってはいいのかもしれません。もし県内中を回って、誠心誠意ていねいに説明されると、納得する住民も出るでしょうから。
 また、自民党県議が玄海一号炉の廃炉を要求しています。推進派の彼らさえ危ないと思っているわけです。(9:18)

 28日は九電の株主総会の日で、脱原発の株主提案と市民の行動があります。「人間の鎖」やトラクター・デモなどがあります。時間のある方、どうぞおいで下さい。(8:53)

  〜〜九電経営陣・株主・市民に脱原発のアピールを〜〜

日 時:6月28日(火)
8:00:九電本店前集合、行動、注意事項等の確認の後、会場のニューオータニ前に移動
8:15:会場前で株主向けチラシ配布(ex.「九電が脱原発に舵を切れば株価は戻る」)
   ↓ *トラクター部隊・デモ行進で会場に到着
9:00:「人間の鎖」⇒総会会場のニューオータニの周囲を埋め尽くす。
      参加者の人数により、「人間の鎖」の範囲を判断。
         *株主総会参加者を中心に、来場する株主・周辺市民向けにリレーメッセージ
         (株主の会メンバーの入場は9:40〜)
         *トラクター隊・・会場周辺を周回デモ。
10:00:総会開始
          *総会前行動を終了し、デモに移行。トラクター(10台程度)を一定の間隔(参加者
            数による)を置いて走らせ、その間を人がゆっくり歩く⇒この間に各種のパフォーマ
            ンス⇒豊富なアイデアを!)
12:00:トラクター・人デモ終了。隊列は九電本社前に移動
    ↓ *歌や踊りのパフォーマンスで総会終了を待つ。 
13:00頃 総会終了見込み *報告集会      

 

2011年6月22日

 群馬大学の早川由起夫氏の作成した東日本の放射能の拡散地図です。福島とチェルノブイリとの比較地図も有益です。(8:45)

 8月からドキュメンタリー映画「チェルノブイリ・ハート」が日本でも上映されるそうです。福島の親たちに見せてよいのか悩むほどの重い映画です。映像もあります。(7:36)

 小出さんの21日の放送を聴いても、福島の人たちの置かれた状況の重さがわかりますが、フォトジャーナリストの森住卓さんは、3月から飯舘村の酪農家などをずっと取材して、その様子をカメラに撮り続けています。日本の近代化は辺境の「棄民」の歴史ですが、いままたそれが繰り返されています。3月4月5月6月。(7:15)

2011年6月21日

 経産省が財界と組んで(悪代官と業悪商人の関係です。橋下大阪府知事のいうとおり)、原発再稼働を立地自治体に要求しています。
 玄海原発でも古川佐賀県知事が態度を軟化しつつあります。玄海原発は老朽化が進み、通常運転でさえも事故の可能性が高い(記事)もので、停止した浜岡の次といわれていました。知事宛に反対の意志を表示しましょう(グリーンピース記事)。(21:08)

 日本版ウォールストリート・ジャーナルが、現在行われているIAEA閣僚級会議の報告書を報道しています。推進団体のIAEAにさえ、住民を避難させなかったことを批判されています。(20:47)

 昨夜のMBS(毎日放送)の「たねまきジャーナル」は2時間スペシャルでした。その録音が上がっています。政治家3人と小出さんのコメントですが、政治家には危機感がまったくありません。こんなヤツしかいないのか、という感じです。(7:10)

2011年6月20日

 「ママたちの声(MSCR)」に「放射能のキホン」が掲載されています。ダウンロードもできます。

 小出さんが16日のテレビ朝日のモーニングバードで炉心の地下への沈下を指摘し、地下水汚染を防ぐ地下ダムの建設を訴えましたが、毎日新聞の山田孝男氏のコラムでは、政府もそう進言しているのに、東電が渋っているとのことです。まったくふざけた会社です。こういう会社は即座につぶす必要があります。山田氏はいい仕事をしています。(7:10)

 上の東電の対応の記事が出て、東電が国に出したプレス対応の文書も毎日新聞が出しました。(22:00)

2011年6月19日

 チェルノブイリ事故の被害にかんするヤブロフ・ネステレンコ論文は有名ですが、それについてのレビューです。ヤブロフ・ネステレンコ論文(要旨全文)に編集者として関与したシャーマン=ネヴィンガー医師へのインタビューもあります(日本語字幕がつけられます)。

 小出裕章さんらの祝島での座談会記録(5月29日)が掲載されています。
 彼の「大人は汚染された野菜を食べるべきだ」という発言は、健康や生命を大事にする反原発運動に矛盾すると誤解されていますが、放射能で汚染された野菜や海産物を廃棄せよという都市の声に、現地の住民の長年の生活や思いが抜け落ちてしまっていることへの批判でもあるのです。
 さまざまな圧力の中で反対を貫き、農や漁に生きる少数の地域住民の姿を知っている者なら、その気持ちはよくわかります。まさしくそういう人たちが反対しつづけた祝島で、彼らと交流して、現地住民の思いを大事にする小出さんにはひときわうれしいひとときだったことでしょう。(10:34)

2011年6月18日

 16日に文科省がアメリカ・エネルギー省といっしょに行った第二次航空機放射線モニタリングのデータを公表しています。空間線量セシウム134とセシウム137地表蓄積量

 協会会員の小山さんの知人の方が、茨城県の放射線量を地図にマッピングしています。茨城県の方、どうぞ参考にして下さい。(23:05)

2011年6月17日

 前にも紹介しましたが、スイス・インフォは、原発にかんするよい記事を出し続けています(記事リスト)。母体がスイス放送協会ということもありますが、かかわっている日本人スタッフの慧眼もあるでしょう。そのスタッフの一人が、スイスの小児ガンの専門医にインタビューした記事があります。福島のみなさんの参考になると思います。(8:35)

2011年6月16日

 吉本所属の夫婦漫才「おしどり」のお二人が東電会見に出て(記事)、鋭い質問をして、ブログで報告しています。「テレビに出してもらえなくなる」という仲間の言葉にもめげず、子どもたちを守りたいという気持ちから、ジャーナリストとして、会見に出ているそうです。彼らの報告は「マガジン9」にも連載中です。仮にテレビ出演が妨害されたとしても、市民の側で応援していきたいものです。(20:25)

 テレビ朝日のモーニングバードで、小出裕章さんと小澤祥司さん(環境活動家、日大生物資源科学部非常勤講師)のインタビューが出ていますが、大手マスコミが帰れるまで(1ミリシーベルト)100年かかることを報道し、周辺には戻れないことをはっきりと放送するようになりました。3月の時点で菅首相が同様の発言をしたら袋だたきにあったことを思えば、少しはましになったのでしょうか。(20:09)

2011年6月15日

 チェルノブイリで患者を診療した菅谷昭さん(長野県松本市長)が、政府や行政、東電の体たらくにあきれています(金融新聞のインタビュー)。政府の委員会に出たときの感想も述べられています。また、松本市は福島からの子どもと親の疎開も受け入れています。長野などでは「菅谷市長を首相に!」という声も上がっていると聞きますが、その気持ちはよくわかります。

「(子どもたちが被曝して、甲状腺ガンの手術を受けるという)そういった光景を目の当たりにしたことの無い人たちには、癌に侵された子供や、その母親がどれだけつらいものなのか、どれほど切ないものなのか、わからないから、放射線の専門家という立場で意見を述べ、それをもとに規制値が決まっていく。日本ではこういった実体験を持たない人たちが、政府の諮問委員会に入って色々な物事を決めていってしまうということを初めて知り、驚いた。国民の本当の立場など考えていない。それはとても恐ろしいことだと痛感した」。(11:44)

 九電前の脱原発広場に呼応して、北陸電力前でも富山の市民グループが、ランチタイム・アピールを毎日しているそうです。九電前広場には、水(16~)、金(14~16)の午後には私も出てますので、どうぞ寄ってみて下さい。

 昨日の毎日新聞夕刊には、原発で働く被曝労働者を撮り続けてきた樋口健二さんの特集記事がありました。昔から反原発運動をしてきた者にはおなじみですが、新たに脚光を浴びるのはよいとしても、なぜ忘れ去られていたのかと問いたい気もします。これを機に若いカメラマンがその意志を受け継ぐことを期待します。(8:32)

2011年6月14日

 毎日新聞が東京電力の賠償にかんする財務試算の内部資料を入手したとのことで、記事によれば、賠償費用を電気料金に平均1000円ほど加算し、基本的に賠償金を消費者が払う仕組みになっています。東電の資産の大幅売却、経営責任、株主責任、銀行の貸付責任が問われず、痛みのないまま、関東地方の住民に責任が押しつけられるのは問題です。関東の消費者の方、電話なりして大いに抗議して下さい。

 押川さんなど東大の一部教員が、大学の出している放射線Q&Aを一部修正する要望書を出し、改善版も提起しています。(21:22)

2011年6月13日

 1日にここで紹介したフランスの放射線防護原子力安全研究所(IRSN)の報告書の日本語訳が出ています。これを訳して紹介せねばと思っていましたが、役立つのでどこかがするのもまちがいないと思っていました。ピース・フィロソフィーにはさらに日本の情報を加味した解説もあります。福島の方は、この二つの資料で動いた方が賢明です。さっそくこれを使って、院内集会があっているようです。(14:58)

2011年6月12日

 昨日の全国150ヶ所での反原発デモは大盛況のようでした(朝日新聞記事)。福岡での様子は、「あんくるトム工房」が伝えています。1〜6まであります。

 小出裕章さんの最新著は扶桑社から出ていますが、同じ出版社の「週刊SPA」も祝島や小出さんに好意的な記事を載せています。どういう風の吹き回しでしょうか。

 東日本大震災、福島原発事故から丸三ヶ月がたちました。原発事故の収束はまだ先ですが、大きな変化は少なくなり、冷却を時間をかけて待つだけになります。3月11日以来、ほぼ毎日更新してきましたが、今後は更新の頻度が下がりますので、ご了承下さい。(16:42)

2011年6月11日

 今日の午後は、日本や世界で、反原発デモの日です。どうぞお近くの会場へ。

 政府が国際原子力機関(IAEA)の閣僚級会議を前にして提出した福島原発事故の報告書です。会議前に隠していたデータを忘れていたといってどんどん出しました。IAEAも推進派(というかアメリカとフランスの意向が強い)の機関ですので、その点は割り引く必要がありますが、国民に開示していたデータよりは正確なものを提出しているはずなので、マスコミ発表の資料よりは信頼でき、現時点で政府の出している情報ではいちばん使えるものと思われます。(11:36)

2011年6月10日

 毎日新聞が、福島原発事故三ヶ月の検証を行っています。1〜7まであります。(記事

 福島大学原発災害支援フォーラム有志が、県に要望書を出し、山下俊一アドバイザーの就任プロセスの説明、彼と異なる立場の学者のアドバイザーを求めています。(9:04)

2011年6月9日

 7月10日、名古屋芸術大学で、大阪大学の浜渦研究室による科研シンポジウム「北欧ケアの実地調査に基づく理論的基礎と哲学的背景の研究」 第 5 回研究会があり、幹事の清水も報告をします(案内ポスター)。名古屋地区の会員の方、その他関心のある方はどうぞ参加してみて下さい。小池直人さん、中里巧さんもデンマーク研究では日本のトップクラスの方です。(22:30)

 グリーンピースによれば福島市の保育園などで高い放射線量が測定されています。(報告動画記事)。早く子どもたちの疎開を部分的にも実現させねばなりません。

 昨日の九電前の脱原発広場では、サーベイメーターをもってきた人がいて、九電前は常時、0.5マイクロシーベルト/時を示していました。電力会社本社は強力な電磁波が出ているようです。中央調整室なのか、無線なのかは不明ですが。(22:15)

2011年6月8日

 昨日の毎日新聞夕刊の特集記事でデンマークのユランズ・ポスト紙の特派員が「ヨーロッパなら東電のような会社は『退場』」と書いていますが、日本社会はあいかわらず大企業に甘く、保護しようとしています。会計監査法人の態度が株主オンブズマンによって批判されています(朝日:法と経済のジャーナル記事)。(11:48)

 今中哲二さん(京大原子炉実験所)さんのグループが飯舘村の放射線調査をして、それでようやく政府が飯舘村を強制避難地域にしたことはすでに周知のことですが、その今中さんと遠藤暁さん(広島大学)のお二人が飯舘村を再訪して村民に講演をしたという報告があります。
 飯舘村を支援する動きは盛んで、今中さんたちを呼んだ日大の糸長浩司研究室のグループ(NPO法人エコロジー・アーキスケープ)はさまざまな講演や情報提供、支援を行っています。御用学者とは違うこのような活動を支持したいと思います。(9:37)

2011年6月7日

 内閣不信任案は発送電分離を菅首相がいいだしたので、原子力業界が自民党をつついて出させたと東京新聞が報道しましたが(この報道は記者クラブに属していなかったからできたと編集局長が語っています。記者クラブがいかにくさっているかがわかる発言です)、菅首相は最後ッ屁として、固定買い取りなどを実現させようと考えているようです(首相官邸ブログ)。(23:28)

2011年6月6日

 低線量の放射線がどういう子どもにどういう影響があるか、矢ヶ崎克馬琉球大名誉教授が「内部被曝を考察する」でアメリカのデータを用いて示しています。この資料はICRPが内部被曝を考慮していないことを論じたものですが、後半に小児ガン、甲状腺機能低下、自閉症などの増加につながることが示されています。(7:30)

2011年6月5日

 今聴くべき声は、福島の親たちの声でしょう。「ママたちの声(MSCR)」をご覧下さい。そして全国のママたち、どうぞ激励や連帯の言葉を書き込んでみて下さい。(14:01)

 交付金づけになり、その利権から抜け出せなくなっている原発自治体の有様をニューヨーク・タイムズが記事にし、その翻訳をしたブログがあります。まぁ前からいわれていたことで、私も若い頃こういう人たちに出会ったこともありますが、それでも反対をする少数派の住民もいました(昔書いた原稿)。この人たちは事故が起きたらどうするのでしょうか。また補償金をせびるのでしょうか。人間の矜持が問われます。

 公表をふせていた高濃度の放射能測定値が、今になって「忘れていた、気づかなかった」と発表されています(記事)。これが日本という国です。いくら経済大国になろうとも欧米が日本を二流国、中国や北朝鮮と変わらない体質の国と見る理由の一つがここにあります。(0:00)

2011年6月4日

 昨日はリンクの間違いがあり、失礼しました。

 保安院、東電は、今頃になって3月12日のベント開放時の放射線拡散データや予測データを出してきています(記事1記事2)。いいかげんな理由で、危険を示すデータを隠していたことがみえみえです。

 福島の保護者グループが5月31日、県に独自の放射能低減政策と山下俊一アドバイザーの交代を交渉した模様がOur Planet TVにあります。三保二本松市長とは正反対の横柄な態度です。(6:00)

2011年6月3日

 福島原発の焦点の一つは、もれ続ける高濃度の冷却水で地下水と海洋が汚染されていることですが、報道もあまりなされません。三重大の勝川俊雄さんのサイトがずっと海洋の汚染を追い続けているので、参考にして下さい。

 放射線測定を図にしてわかりやすくしたサイトRADIATIONDOSEがあります。円をクリックすると3月12日からの累積量も出ます。ただしこれらのデータは政府発表にもとづくので、実際の値よりは少なめになります。(8:55)

2011年6月2日

 菅谷昭松本市長のイニシャティヴで、松本市では県外産の野菜(関東、福島産)を制限して、放射能ゼロの給食にしているそうです(記事)。福島の自治体も三保恵一二本松市長が県や国をあてにせず、独自の表土除去をしたり、内部被曝調査をし、子どもの疎開まで考えているそうです(インタビュー)。県から押しつけられた山下俊一氏の講演を市民に聴かせたことも自己批判しています。これは三保市長の責任というよりも、県の責任でしょう。この二人は住民の生命を守る自治体の首長のあるべき姿を示しています。(20:05)

 FoE JAPANに、福島20ミリシーベルト問題についての文科省交渉の報告と文科省の文書が出ています。これについてのオンライン署名もご協力お願いします。(20:26)

2011年6月1日

 現在、政府、マスコミは海洋汚染や福島の広範囲にわたる大地の汚染状況の正しい情報を知らせていません。フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)がそれらの分析を行っています。現時点では、最も確実性の高いものと思われます。福島原発リポート(5/23)、海洋汚染リポート(5/13)。概要はこちら。グリーンピースの報告、そして小出さんの昨日の放送も参考にして下さい。(8:09)

2011年5月31日

 たいへんよいニュースです! NPO法人「セイピースプロジェクト」から、内部被曝を防ぐための保護者用のリーフレットが出ました。ダウンロードもできます。しかし、アクセスが多く今はダウンロードできないようなので少し時間をおいて下さい(見ることができないときは、ピース・フィロソフィーのサイトに全ページ掲載されていますのでそちらをごらん下さい)。福島、関東(あるいは日本全国?)の保護者たちに見てほしい資料です。松本英介さん(岐阜環境医学研究所長)の監修なので信頼性も抜群です。(16:40)

 放射線被害の二つの国際組織、国際放射線防護委員会(ICRP)と欧州放射線リスク委員会(ECRR)の評価の違いについて、信頼できる学者である山内知也氏(神戸大学)と津田敏秀氏(岡山大学)がコメントを出しています。住民としてはECRRの評価にしたがった方が賢明です。日本政府はICRPにすら従っていません。(16:31)

 すでに既報ではありますが、山田国廣さんたちのグループが、住民自ら行う徐染プロジェクトを福島市で開始しています。(15:40)

2011年5月30日

 田中優さんが5月1日の仙台市の講演で、夏は南風が吹くので、宮城県の方に放射能が拡散すると語っています。宮城県の方、今から十分な対策(水の確保、乳幼児、妊婦の退避先確保など。参考記事)をして下さい。

 政府が原発作業員の被曝線量許容量を50ミリシーベルトまで上げるとしています(毎日新聞記事)。これは前から検討されていたことで、事故時にはすでに許容量撤廃(=決死隊ということ)も議論していたので、当然出てくる話です。しかし、上げることは許されません。作業員が足りないのは事実なので、少ない作業員に負担を集中するのではなく、今からでも養成をして人数を増やして、一人あたりの被曝量を減らすのがとるべき方向でしょう。まずは東京電力本社社員、取締役から行くべきです。(7:09)

2011年5月29日

 グリーンピースによる海洋生物汚染調査の報告です。詳しいデータはこれです。

 昨日、福島での改善の方向を書きましたが、現地の親たちを含む市民たちの報告です。(21:50)

2011年5月28日

 26日の九電交渉の様子を「あんくるトム工房」が伝えています。1〜4まであります。(19:38)

 ニュースでは、政府が福島の20ミリシーベルト基準を撤回まではしないにせよ、1ミリシーベルトをめざすとし、民主党内でも見直しの委員会がつくられ、校庭の土壌撤去を福島市でも進め、全学校にサーベイメーターを配布するなど、ようやく改善の動きが出てきたようです。

 玄海原発の老朽化の報道や石油は調達可能など、九州でも原発再開ができない状況が整いつつあります。9月以降には玄海2号機、3号機と定期検査に入るので、6つのうち5つが停止することになり、夏場のピーク時を超えれば、原発なしでもやっていけることが立証されます。あと一息です。(9:52)

2011年5月27日

 俳優の山本太郎氏が反原発の意志をはっきり表明しているために、ドラマの役を降板させられたということです。彼は3月11日の事故以来、ずっとブログなどではっきり「原発はいらない」と書いていました。また、いしだ壱成君は事故が起きて原発が焦点となる前の3月4日に、ブログで「今だからみんなで考えたいこと」と題して、伊方原発出力調整反対行動に11歳のとき母と参加したことを書き、評判を呼びました。私もこのときは参加していて、いま思えば、同じ場にこういう少年がいたのかと感慨があります。
 仕事で不利益を被ろうとも、正義を貫く彼らに敬意を表したいと思います。といっても、テレビをあまり見ないので、二人がどんなタレントかもよくわからないのですが(微苦笑)。(7:17)

2011年5月26日

 ドイツのブッフホルツ(ハンブルクの南の小都市)の緑の党などの福島原発事故の集会チェルノブイリ25周年集会やデモ(近くのキュルンメルン原発前での抗議行動)の画像があります。被災者に心をはせ、原発をなくすための連帯を示しています。

 本日11時半から、グリーンピースが福島のカキ、ナマコ、コンブなど海洋生物の放射能汚染の記者会見をします。中継あり。一部マスコミにはすでにデータを知らせています(朝日新聞記事)。(10:00)

2011年5月25日

 23日の小出さんの参議院行政監視委員会での発言の本人感想については、nyugankenshinさんのサイトで聴けます。

 上のラジオでも小出さんはチェルノブイリの基準でやれば、福島県全部が立入禁止になる旨を語っていますが、政府側の機関でも、深刻な汚染状況が報告されています(毎日新聞記事)。(8:48)

2011年5月24日

 CTBT(包括的核実験禁止条約)放射性核種探知観測所(群馬県高崎市)のデータが公表されています。3月15日の放射性物質の拡散量が飛び抜けて多いことがよくわかります。これと原発の時系列を追うと、興味深いことが見えてきます。(6:30)

2011年5月23日

 今日の参議院行政監視委員会で小出裕章さん、後藤政志さん、孫正義氏、石橋克彦氏らの発言はNHKWeb中継で録画で見ることができます。福島の20ミリシーベルト撤回を求める親たちの会も録画があります。参議院での発言を終えた小出さんも飛び入り参加しています。(21:55)

「ダイヤモンド・オンライン」に広瀬隆さんのインタビューがあります。原発をすべて止めても大丈夫であること、代替電力にガス・コンバインを勧めていることが重要です。風車はともかく、太陽光発電は製造と処分の際の環境への負荷を考えると疑問です。太陽光利用で一番いいのは植物、次に太陽光温水器になります。

 本日、13時から、文科省の前で、福島の20ミリシーベルト撤回を求める集会が行われます。福島県の親たちも参加します。東京の方、もし時間あればどうぞ。(7:00)

2011年5月22日

 26日(木)15時から17時までの時間で、九電の市民への説明会が決まりました。13時から座り込みや集会が九電前であります。私はあいにくはずせない仕事があり、今回は行けませんが、関心のある方、どうぞおいで下さい。

 明日23日13時から、参議院行政監視委員会で小出裕章さん、後藤政志さん、孫正義氏らの発言があります。NHKWeb中継

 福島原発事故でアメリカの関与があることはすでに指摘しましたが、対策もアメリカの指示という朝日新聞記事があります。(20:34)

2011年5月21日

 福島原発強制避難地域で飼われて被曝した牛が全国各地に買い取られ、肉などが出荷されています(記事)。この国は何を考えているのか。(9:00)

 東京で独自に放射線測定をすると、葛飾では政府発表の5倍になり、年間積算量は一般人の許容量1ミリシーベルトを超えてしまうという記事が出ています。これは外部被曝のみで、食品や水などの内部被曝もあるので、合計はもっと多くなります。現在の福島原発が安定するまで一年以上はかかり、子どもさんには過酷な状況といえます。(7:16)

2011年5月20日

 少し古い記事ですが、米軍のトモダチ作戦は見返りつきだという記事です。いつもは政府案に反対する自民党が率先して賛成したというところに、官僚と自民党の体質が丸見えです。この連中こそ亡国の輩ですな。(9:15)

 東京のスーパーでは産地表示が簡略化されつつあるそうです。ツィッターまとめ

 文科省が学校に配布した資料に赤字で添削したものがあります。教員、保護者はこれを参考にして下さい。(8:45)

 17-18日の共同行動の報告は以下をごらん下さい。その1その2

 NHKで放映されて評判を読んだ「ネットワークでつくる放射線地図」がYoutubeに上がっています。すぐに削除されるかもしれませんが、ご覧下さい。その1その2その3その4その5その6、その7。(7:54)

2011年5月19日

 放射線の専門家、安斎育郎さん(安斎科学・平和事務所 所長、元立命館大学教授)が内部被曝を防ぐ文書を公開しています。福島県の方、関東地方の子どもさんのいる家庭、必読です!(11:56)

 16日に発表された東京電力のデータを解析して書かれたウォール・ストリート・ジャーナルの記事があります。もう少し技術的な分析を深めてほしい内容ですが。(0:46)

 18日のNHK放送で使われた、5月14日の福島市での保育園での菅谷昭医師(松本市長)の講演録です。政府方針にしたがわざるをえない市長の立場とチェルノブイリで子どもたちの甲状腺ガンを治療した医者という苦しい葛藤が出ています。とにかく子どもの内部被曝を避けることに全力をつくすことが大事のようです。(0:25)

 4月29日に紹介したナターシャ・グジーさんの事務所が福島の子どもたちに線量計を送るキャンペーンを始めています。(0:12)

「女性セブン」に広河隆一さんの記事があります。福島の「毎時3.8マイクロシーベルトという数字は、いまは死の街となったプリピャチ市の数値とほぼ同じである」ということです。(0:07)

2011年5月18日

 17-18日の全休州共同行動に行ってまいりました。九電の前でみな座り込んだり、アピールしたり、歌ったりしました(私もオリジナル曲の「風祭の歌」[風車発電で原発を止める内容の歌]を歌いました!)。18日午後1時からは交渉を求めて、40名が会議室へ入り、残りはストリーム中継でそれをみました。老若男女いろいろ集まり、また昔からやってきた者たちはさながら同窓会みたいなもので、20年ぶりという再会もありました。

交渉前の決起集会               各グループ毎に記念写真                路上コンサート

 17日の朝には、九電の真部社長が直々にやってきて「いつまで座り込みを続けるのですか」と質問したとのこと。その後に、市役所と警察からテント撤去の命令が出たので、九電が圧力をかけたと思われます。このような締め付けに負けずに、この広場は継続します。

 協会会員では、Tさん、Kさん、Hさん、Yさんなどが駆けつけて下さいました。ありがとうございます。(21:41)

 このときに、太陽光・風力発電トラスト」の中川さんの話では、原口一博代議士が脱原発、再生可能エネルギー推進で動く意欲を見せていると聞きました。また小出さんや後藤政志さんが23日の参議院行政監察委員会に出席することを考えても、市民の側と政治の側の双方で脱原発のうねりが徐々につくられつつあります。(23:31)

2011年5月17日

 東京電力がついに事故時のデータを公表しました。場所はここです。時間をかけたので、まずいものを削減或いは改竄などもあるかもしれません。後藤政志さんや小出裕章さんの分析が近くあると思いますので、上の原子力資料情報室小出裕章非公式まとめをチェックして下さい。今晩遅く小出さんのラジオ放送がアップされるはずです。

 東京新聞が、計画停電は原発推進のためのやらせだという記事を書いています。(記事1記事2)しかし、電力会社とずぶずぶの経産省の官僚といい、政府の民主党ではなくアメリカと結託して、国益をそこねる外務省官僚といい、日本の官僚は根本からくさっています。(6:38)

2011年5月16日

 原子力コンサルタント、フェアウィンズのガンダーソン氏のビデオを翻訳しているサイトがあります。ガンダーソン氏は三号炉の核爆発説を唱えており、それは過剰反応ではないかと判断し(今回は「即発減速臨界」といい換えています。これならありうることです)、これまでは紹介していませんでした。今回の判断は妥当と思いますが、地盤の沈下は不明です。地震があったので、可能性はありますが。注意すべきは来週にNRC(アメリカ原子力規制委員会)の報告があるという点で、ここで政府、東電の発表しない重要事実が出てくる可能性があります。(17:05)

 明日は全九州の市民共同行動です。お近くの方どうぞおいで下さい。私は13時半頃にはいるかと思います。

 浜岡原発の停止で、またぞろ推進派が何とかの一つおぼえの「電気が足りなくなるぞ。計画停電になるぞ」と脅していますが、東京新聞が名古屋大の竹内氏の試算を紹介しています(記事)。原発なしで、しかもCO2も削減できます。(16:45)

 放射線は大丈夫といっている御用学者たちのネタ論文の一つはこれではないかと思われます。しかし、これにはチェルノブイリのきちんとした疫学調査もなく、また常温核融合なみに信憑性に乏しいとされるホルミシス現象を根拠にしている点でうさんくささがあります(紹介サイトでも常温核融合を例に出してますが偶然の一致です。いや必然か)。(14:50)

 日本のマスメディアは福島原発が制御できない状態になっており、人類が経験したことのない状況に対応する試行錯誤の日々であることを報道しません。その点海外メディアは責任がないので、報道してくれます。ルモンド紙5月12日の記事の紹介です。制御まで一年というのは私の読みと同じですが、もっとかかるのではないかと危惧します。100キロの範囲で深刻な健康被害が出るというのもその通りです。
 当初の予想どおり、福島県全体が汚染地区になっています。政府は県民全体の移転(まずは子どもの集団疎開から)をできるところからやっていかねばなりません。そのためには危険性の情報を正しく与え、県民に納得してもらうようにすべきです。ベーシック・インカムを特区的に雇用が安定するまで実施すれば生活は何とかなるはずです。(7:45)

2011年5月15日

 5日にドイツの原子力施設と近辺の子どもの白血病の関連のビデオを紹介しましたが、その3がすでに出ています。それについて簡潔にまとめたブログ記事があります。ここで「その3」も見ることができます。(23:09)

 市教委から「やめたほうがいい」と圧力をかけられても、子どもの健康を守るため、表土を除去し、再び独自の放射線測定の公表を始め、教育者として当たり前のことをやっている郡山市立橘小学校をほめたたえ、応援しましょう。(22:39)

 三上湖西市長が浜岡原発差し止め訴訟の原告にも加わり、「脱原発市町村長の会」を結成するそうです(記事)。圧力もあるかと思いますが、市民の側で応援していきましょう。(12:32)

 地上波でも少しずつ原発批判の放送が出てきています。反対派からすれば昔から当たり前の事実でも、一般の人に報道されて広く知られるのは電力会社、政府には頭の痛いことでしょう。(9:40)

2011年5月14日

 東京もすでにかなりの放射能汚染(チェルノブイリ第三汚染区分)になるという指摘が出ています。このまま福島原発の収束が長引けば(というか安定冷却までにおそらく一年以上かかると思われます)、東京脱出も必要になってきます。幼児、児童、妊婦はもう今の段階から考慮した方がよいかもしれません。(22:41)

 文科省の学校での20ミリシーベルト基準の算定根拠の資料が出ています。恐ろしいのは、学校は総被曝量の17パーセントにすぎないとして1.67ミリシーベルトだから20ミリシーベルトをはるかに下回ると「ドヤ顔」をしながら、全体で子どもは年間ほぼ10ミリシーベルトになることを認めていることです。学校以外のことは管轄外と知らん顔。
 推進派のICRP(国際放射線防護委員会)ですら、大人でも年間1ミリシーベルトを限度量として定め、また子どもの放射線に対する感受性の高さ(5倍ともあるいはそれ以上ともいわれています)を考えれば、とんでもないことです。(参考資料:放射線の健康被害

 その福島では、子どもたちの運動会が体育館で行われています(毎日新聞記事)。本当は隣県にでも避難したらよいのですが、アタッチメントを考えると親から離れることは子どもにはよくありません。せめてもの措置として、学校関係者の判断を評価したいと思います。(11:46)

2011年5月13日

 小出さんのラジオ放送を聞いても、一号炉はいよいよチャイナ・シンドロームの危機のようです。みなさん、ご注意を

 前にアメリカの介入をミニコミの記事で書きましたが、はたともこ氏のツィッターでは、アメリカの専門家が出入りして、いろいろ圧力を書けているようです。

 保守的なことで知られる日本医師会でさえ、福島20ミリシーベルト基準を批判する見解を公表しました。(0:20)

2011年5月12日

 ダイヤモンド・オンラインに「福島の学校の放射線許容量はなぜ迷走しているのか」という記事があります。(23:59)

財)食品流通構造改善促進機構が、食品の放射能検査データを提供しています。購入の際の参考にして下さい。(13:48)

2011年5月11日

 マスコミに出る御用学者が、内部被曝について何も知らないという事実を広島の放射線医学の権威肥田舜太郎医師が講演で述べています。また広島の医師の鎌田さんらが福島にも入り、独自調査を始めています。(11:40)

 前に小出裕章さんは福島原発の再臨界をクロル38から推測していましたが、東電のデータミスということで、それを取り消しました。しかし、アマサチューセッツ工科大(MIT)のHPに、東大の松井哲男教授のデータ分析から、再臨界があったという記事ウェブ翻訳)を掲載しています。(11:03)

2011年5月10日

 前にも掲載しましたが、ECRR(欧州放射線リスク委員会)による福島原発事故のガン予測についてのまとめの記事がありましたので紹介します。ECRRの報告書はこれですが、バスビー氏はやや大げさに評価しすぎるところがあり、参考程度にして下さい。(6:54)

2011年5月9日

 福島老朽原発を考える会、グリーン・アクションなどの市民団体の20ミリシーベルトについての政府交渉で、決定過程の恣意性が明らかになっています。おそらく福島県知事や農業団体幹部などの要望が働いたのではないかという推測が強まってきました。

 旧聞になりますが、協会会員の阿部未奈子さんの「あべぷらん」が震災の募金、パリでのチャリティーコンサートなどで大活躍しています。(7:30)

2011年5月8日

 京大原子力安全問題研究グループと関わりのある山内知也氏(神戸大学教授)が放射線の専門家として、福島県の20ミリシーベルトの基準に対し、1ミリシーベルトに下げる申入書を政府に提出しています。(17:36)

 今日の夜8時に放射性物質が放出されます記事風向きに注意して下さい。(17:44)

2011年5月7日

 昨日の河野太郎ブログですが、8日に原子炉建屋の扉を開くときに、放射性物質が外に出る(記事)ということのようです。東電、保安院は「微量」といってますが、うのみにはできません。

 昨日の合同記者会見で、すでにチェルノブイリを超える放射能が排出されたという非公式の報告もあったようですが、アメリカとの合同のマップでは、赤い部分はチェルノブイリ事故にはなかった高濃度の地区(最高300万〜3000万ベクレル/平方m)です。赤旗の記事でも、チェルノブイリなみの汚染と報告されています。(21:55)

 福島大学では12日に授業が開始される予定ですが、教員、学生らが反発しています。教員有志が「福島大学原発災害支援フォーラム」を結成し、測定や提言、情報公開など行っています。報道されない現地のことがわかるソースにもなっています。(21:26)

 小出さん、原田正純さんなど、長年市民派の科学者として活躍してきた人たちが政府宛に提言書を出していました。

 朝日新聞にアメリカと合同で放射能マップをつくった記事がありましたが、そのことに関連して、鹿児島のミニコミ(「まちづくり8・6ニュース」4月号 まちづくり県民会議)に依頼されて書いた私の原稿を掲載しておきます。(10:27)

2011年5月6日

 河野太郎ブログによると5月8日に高濃度の放射能が排出されるそうです。福島、関東地方の方、風向きに注意して、室内退避か、やむなく外出の際にはマスクをするなど、防御して下さい。念のため水道水もためるか、市販の水を買い置きして下さい。(15:55)

 多くの学会は今回の原発事故に対し、政府擁護に走っていますが、「医療ガバナンス学会」は的確な指摘を行っており、傾聴に値する意見がいくつもあります。Vol.149Vol.127Vol.121Vol.100など。他にもよい記事がありますので、ご一読下さい。(8:06)

2011年5月5日

 5月8日10時〜12時は、井野博満さん(「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」東大名誉教授)の講演会の第二回目があります。今回は放射能の危険性についてのお話です。(21:33)

 日本政府はグリーンピースの海洋汚染調査を拒否しています。東京電力の調査でさえかなりの海底土汚染が認められています。現在、汚染水が海と地下にもれ続け、たいへんなことになっており、それを隠蔽しようという動きです。グリーンピースがワン・クリック・アクションを求めていますので、どうぞ応えてみて下さい。(20:48)

 「子どもの日」ですが、原発や原子力施設は事故がなくても周辺の子どもたちに影響があります。イギリスのセラフィールド、フランスのラアーグの再処理工場での被害は知られていますが、原発周辺で白血病で死ぬ子どもたちが多いというドイツでの報告です。(その1その2、その3はまだ未掲載)

 福島の20ミリシーベルトは県の要望のようだというラジオ放送(TBS)があります。自分たちの手間を省くために、子どもの生命を犠牲にする本末転倒の考えです。福島や茨城北部、あるいは栃木で、今後、子どもたちの甲状腺ガン、白血病が増えるでしょう。それを引き起こしたのは原発を推進し、事故のあとも自分たちのことしか考えなかった人たちです。(8:32)

 5月17日の昼と夜、福岡県赤村のスローカフェ「カフェ・クリキンディ」で、アメリカのフリースクール(デモクラティック・スクール)サドベリーバレーの卒業生ベンさんとの交流会があります。どうぞご参加を。主催者とコーディネイターの児島さんは当会の交流団体です。(8:50)

2011年5月4日

 反原発運動の人にはおなじみの、小出さんと同じ熊取6人組の一人、荻野晃也さん(元京大原子炉実験所講師)の福島原発事故にかんする講演録(3月27日)があります。元朝日新聞科学部記者で原発と六ヶ所村の核燃料サイクル推進者大熊由紀子とのエピソードもあります(9頁)。大熊由紀子は、その後夫の取材の関係もあって、デンマークの福祉の専門家になり、福祉団体の講演会に招かれて、ソフトな印象を与えていましたが、あるとき講演会を主催した協会会員が尋ねたところ、その後も原発推進は変えていないといったということです。福祉団体にこの人は危険な人だといっても、自分の売り方が巧い人(権力者の男性におもねる小池百合子、大田弘子的な存在です)なので、なかなかわかってもらえなかったことを思い出します。この人も謝罪が必要な人ですね。(11:44)。

2011年5月3日

 こんな人が日本の原子力安全委員会の委員長です。このユーチューブは拡がって、取材能力のないマスコミが採りあげ、それに乗っかった議員が国会で質問して、謝罪あるいは辞任問題などになり、まだ収束していないからとりあえずは一段落するまで任務継続なんて話になるかもしれません。マスコミも国会もそのレベルというのが今の日本です。それよりはもっと彼と安全委員会の実際の責任を追及し、トカゲの尻尾切りにならない構造的な問題を解決すべきです。(20:30)

 6月11日に「6・11脱原発100万人アクション」が提唱され、各地でデモや集会などの行動が計画されつつあります。詳細は反原発の行動行事カレンダーに随時掲載されると思いますので、お近くの行動にご参加下さい。

 九電前の「脱原発広場」にときどき顔を出しています。昨夜も慰労の酒盛りで盛り上がっていました(笑)。予定の4月一杯を超えて、来年までやるか、などという話も出ています。(報告)

 1日に週刊現代の記事を掲載しましたが、政府案の報道がでました。4兆円はあまりに少ないですが、今年の株主総会を実施して、上場企業としての維持をはかるための便宜的な額だと思います。その理由は、同じ朝日新聞の特集記事にも書かれています。
 ここにもあるように、東京電力を守るのは、金融機関の保護のためです。社債に借入金、そして法人株など、金融機関、生命保険会社が電力会社と切っても切れない仲で、これらの債権や株をパーにしてしまうのを政府や金融機関が怖れているわけです。これが銀行なら解散できますが、地域独占の電力会社は代わりの競合会社がないために、解散ができません。本来、金融機関の融資も株の取得も自己責任が市場の原則です。結局は金融機関と法人株主の利益を保護するために、電気料金の値上げ分を国民が負担し、電力会社も金融機関も守られて、こんな大きな被害を出したのに前と変わりないというのはおかしな話です。(9:41)

2011年5月2日

 福島原発は平穏に見えてますが、収束もせず、放射能拡散はとまりません。福島県や関東地方の累積量も増えており、危機の状況は逆に高まっています。今こそ注意が必要です。東大物性研究所の押川正毅氏の見解を参考までに挙げておきます。(7:55)

2011年5月1日

 放射線量と避難の程度は山内正敏氏(スウェーデン宇宙物理学研究所)による「放射能漏れに対する個人対策を参考にして下さい。(16:55)

 東京電力の免責などが話題になっていますが、週刊現代に、東京電力を政府が支えると増税になるという記事があります。資産解体して国民の負担を減らし、その分少しでも福島や岩手、宮城の被災地の復旧にあてるべきです。(14:57)

 小佐古敏荘氏よりも、菅谷昭さん(現松本市長、信州大助教授のポストを捨て、チェルノブイリ支援に行き、人びとを救った名医)を内閣官房参与にすべきでした。今回の基準などについても的確な指摘をし、かつ放射線の専門家が人間を見ず、集団の確率でしか見ないことを批判しています。(9:49)
 
チェルノブイリの経験を生かして悲劇を回避せよ 松本市長/医師・菅谷昭《上》
 チェルノブイリの経験を生かして悲劇を回避せよ 松本市長/医師・菅谷昭《下》

 小佐古敏荘氏が内閣官房参与を辞任したことが美談のように語られていますが、彼は原爆訴訟で国側の証人として被爆者を虐げた御用学者であったことを忘れてはなりません。被爆者側の証人としてそのこじつけをことごとく打ち破り勝訴した沢田昭二氏(名古屋大学名誉教授)の証言を読むことをお勧めします。(8:53)

2011年4月30日

 日刊ベリタに、福島県の教員の実情の訴えが出ています。杓子定規な教育委員会の対応を改めさせるため、教育委員会意見受付から要望を出して下さい。メールの場合は、ご自分で入力を。(22:42)

 トンデモ学者として知られる武田邦彦氏がついに原子力村と別れを告げました。今までは懐疑的に見ていましたが、人間としての良心のある人だとわかりました。敬意を表します。武田さんもこれで脱原発の志ある者の仲間です。(19:50)

 昨日、小出裕章さんが明治大学で講演しました。広瀬隆さんと共演です。小出さんの講演内容のレジメです。基礎知識として役立ちます。(11:35)

 朝日新聞記事のいう東京電力の画像提供はこちらです。原発や放射線測定全体はこちら。(これは上の「全般」とほぼ同じ)(9:55)

 行政・民間を含めた放射線量測定値マップがあります。拡大すれば各地の測定値がわかります。東北、関東地方の方はご利用下さい。昨日の講演で、福島市を訪れた振津かつみさんは、政府発表よりも持参のカウンターが高い値を常時示していたと語っていました。(9:20)

2011年4月29日

 カナダの「ピース・フィロソフィー」に放射線被曝の権威沢田昭二氏(名古屋大学名誉教授)の内部被曝の論文が掲載されています。やや専門的ですが、客観性という点でこれ以上の論拠はありません。行政や教育委員会などと交渉するときに参照して下さい。しかし、この「ピース・フィロソフィー」はすばらしいサイトですね。他にもよい記事がたくさんあります。どうぞ一読してみて下さい。(20:51)

 福島県教職員組合が「放射線による健康被害から子どもたちを守るための具体的措置の要請」を県に提出しました。子どもの生命と健康を守るのは教職員の義務です。教育委員会にとってもこれは当然の義務であり、いいかげんな文科省に背いても、子どもたちを守って下さい!福島県の教育者の真価がためされています。他県の私たちも応援しましょう。教育委員会意見受付。(19:20)

 子どもの頃、チェルノブイリ事故を体験し、その後は歌手として、またチェルノブイリ支援運動などでも活躍するナターシャ・グジーさんがメッセージを送っています。それにしても「いつも何度でも」の歌詞がなんと今の状況にピッタリでしょう(これを書いた後で、作詞者の覚和歌子さんは阪神大震災をモチーフにして作詞したことがわかりました。納得)。福岡市近辺のみなさん、ぜひ今日の講演会へ。(8:40)

2011年4月28日

 保安院が今頃になって全国の原発付近の断層調査と再評価をせよといっています。(日経新聞記事)反対派がずっといってきたことで、何をいまさらといいたい気分です。

 文科省のSPEEDIは毎日更新していますので、福島県、関東の方はご覧下さい。アメリカのNRC発表の福島原発の放射性物質分布図もあります。スライドのMenuをクリックし、Fullscreenで見ると見やすくなります。3枚目が分布図です。アメリカは独自のヘリコプターや飛行機による調査です。(22:21)

 昨日九州電力本社に行き、少数株主提案権の交渉と一般説明会の要求の交渉をしました。できるだけ排除したいという姿勢は相も変わらず、消耗でしたが、市民への説明や株主への説明はしなければならないとは考えているようです。

 九電前の座り込みも続けています。(報告)

 5月17日(火)13時-18日(水)に全九州の市民共同行動があり、九電前に集まり、すべての原発の停止を要求します。どうぞお近くのみなさんもおいで下さい。各県の市民団体はバスを仕立てるようです。参加希望の方で地元の団体の車などに乗りたい方は「連絡はこちらから」のフォーム画面を使い、幹事の清水にメールで連絡下さい。調整します。(11:30)

2011年4月27日

 放射線被曝についてはICRP(国際放射線防護委員会、IAEA 国際原子力機関傘下)とそれを批判し内部被曝を重視したECRR(欧州放射線リスク委員会)の二つの指標があります。この二つの違いについては、京大原子力安全問題研究グループでの山内知也氏の報告があります。内部被曝を重視しないICRPですが、その「原子力事故又は放射線緊急事態後における長期汚染地域に居住する人々の防護に対する委員会勧告の適用」の日本語版(ICRP勧告翻訳検討委員会による)ができました。参考資料としては使えます。ダウンロード先 ICRP Publ. 111 日本語版・JRIA暫定 (8:40)

2011年4月26日

 朝日新聞記事のいう図面はこれです。(21:37)

 文科省SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)による成人の外部被曝積算量(3/12-4/24)です。(18:40)

 ダイヤモンド・オンラインに、飯舘村の放射能汚染を独自に調査した今中グループのメンバーによる報告があります。グループのメンバー(京大、広島大、國學院大、日大)とそれを応援した日大の糸長教授の研究室。御用学者大橋弘忠らと違って、これが本来の学者のあり方でしょう。この記事には、山下俊一氏(長崎大)の「安全だ」とふれまわった悪影響も指摘されています。山下氏は活動実績からすると御用学者ではないようで、被曝に対する差別を助長しないための意図が働いたようですが、それが裏目に出たようです。(19:32)

 小出裕章非公式まとめがきっかけになり、曲学阿世の輩大橋弘忠の動画がネットでどんどん拡がっています。よいことです。この話は当時耳にしたものの(記事)、会場にはいなかったので、詳細は不明でした。佐賀の人たちの怒りがよくわかります。(17:00)

 ダイヤモンド・オンラインは他にもすばらしい記事があります。チェルノブイリで汚染除去をした学者ナタリア・マンズロヴァさんのインタビューでは、14名のチームのうち、彼女だけが生き残ったという衝撃的な事実も語られています。

 協会の会員中村明子さんが、北海道赤井川村の村議会議員に当選しました。市民派としての活躍が期待されます。(16:25)

2011年4月25日

 小出裕章非公式まとめに佐賀市で行われたプルサーマル討論会の議事録のリンクがあります。そこにある御用学者大橋弘忠(敬称も必要ないくらいの人間です)の意見を以下に引用しましょう。こういう曲学阿世の輩は今の福島原発の事故を前に自分の発言に責任をもつのでしょうか。公開の場でこれだけ言い切っている以上、自分の認識の間違いについての謝罪の言葉が必要でしょう。またそこまで安全だというならプルトニウム入りの水を飲むべきです。(22:42)

【東京大学大学院 大橋教授

 2つの点を指摘したいと思うんですけれども、事故の時どうなるかというのは想定したシナリオに全部依存します。全部壊れて、全部出て、全部が環境に放出されるとなればどんな結果でも出せます。それは、大隕石が落ちてきたらどうなるかという、そういう起きもしない確率についてやっているわけですね。皆さんは原子炉で事故が起きたら大変だと思っているかもしれませんけど、専門家になればなるほど、そんな格納容器が壊れるなんて思えないんですね(←すでに2号炉、3号炉が破損している!)。どういう現象で、何がなったら、どうなるんだと。それは反対派の方は、いや分からないでしょうと。水蒸気爆発が起こるわけがないと専門家はみんな言っていますし、僕もそう思うんです(←水素爆発を含めてすでに四ヶ所爆発している!けれども、じゃあ、何で起きないと言えるんだと、そんな理屈になっていっちゃうわけです。ですから今、安全審査でやっているのは、技術的に考えられる限り、ここがこうなって、こうなって、ここが壊れてプルトニウムがこう出てきて、ここで止められて、それでもなおかつという仮定を設けた上で、更にそれよりも過大な放射能を放出された場合の前提を置いて計算をしているわけです。ここが一番難しい所ですけれども、我々はそういうのはよく分かります。被害範囲を想定するために、こういうことが起きると想定をして解析をするわけです(←これがことごとくまちがっていたので、後手後手に回った)。ところが一般の方はどうしてもいやそういうことが起きるんだと。また、反対派の方がほら見ろ、そういうことが起きるから、そういう想定をするんだというふうに、逆方向にとられるから、おそらく議論はかみ合わないんだと思います。

 
もう1つはプルトニウムの毒性です。プルトニウムの毒性というのは非常に誇張されてとらえられています。プルトニウムの毒性は、そのプルトニウムの健康被害を扱う専門家の方は社会的毒性というふうに呼んでいます。実際にはなんにも怖いことはありません。仮に大げさな話をして、プルトニウムをテロリストが取っていって貯水池に投げ込んだと。そこから水道が供給されていると。じゃあ何万人が死ぬかというと、そんなことはありません。1人も死なないというふうに言われています。プルトニウムは水にも溶けませんし、仮に体内に水として飲んで入ってもすぐに排出されてしまいますから、その小出さんが言っているような事が起きるのは、全く仮想的にプルトニウムのツブツブを1個1個取り出して、皆さんの肺を切開手術して、肺の奥深くの出てこない所に1つずつ埋め込んでいったらそれぐらい死にますよと、全く起きもしないような仮想について言っているわけです。そんな事をやっていったら皆さん自動車にも乗れないし、電車にも乗れない、何が起こるか分からないですよという話と全く同じです。

 読売新聞記事によれば、現政権では新規原発はなく、九州付近でいえば上関も川内3号機も中止に追い込めそうです。しかし、内閣が変わったり、政権が交代したり、あるいは原発利権の圧力で方針変更もあるでしょう。それをさせない国民の世論と行動が問われています。

 東京新聞記事によれば、政府はチェルノブイリ並みの決死隊を当初は考えていたようです。作業員の生命を犠牲にする原発はそもそもが建ててはいけないということです。決死隊はなくとも、それに近い被曝が起きており、作業員のみなさんの今後が危ぶまれます。(15:25)

2011年4月24日

 岩波書店などが過去の「科学」や「世界」の記事をウェブで公開していますが、潮出版社も山岸涼子のマンガ「パエトーン」を無料公開しています。当時の一般書として出ていた内容をマンガでわかりやすく書いたもの。初歩的解説として有益です。(21:00)

 Cryptome に写真が追加されています。福島原発12福島原発11福島原発10福島原発09、福島原発08福島原発07福島原発06福島原発05。(16:20)

 23日も書いた「福島の子どもたちの放射線許容量20ミリシーベルト」問題ですが、緊急署名活動がなされています。明日が締切ですので、以下のフォームをご利用下さい。

 本日はあちこちでいろいろな催しがなされています。反原発の行動行事カレンダーをご覧下さい。福岡では、29日、北九州では5月1日にチェルノブイリからゲストを招いての講演会があります。私は29日福岡会場に行く予定です。(10:55)

2011年4月23日

 福島の子どもたちの放射線許容量20ミリシーベルトという暴挙に対し、21日に市民団体が文科省と交渉しました。その模様がOur Planet TVで掲載されています(前編 後編)。スタッフの報告もぜひお読み下さい。その中にある以下の部分、

20ミリシーベルトという安全基準を誰が決めたのかとの質問に対し、内閣府原子力安全委員会の事務局担当者は、19日に内閣府原子力安全委員会が「問題なし」と決定し、助言したと回答。しかし、5人の委員が会合を開いた事実はなく、また議事録も見たことがないという。更に、国の設定した20ミリシーベルトには食物などや土ホコリなど による内部被ばくなどは含まれてないことがも判明し、再び会場は騒然とした」。

 というのはとんでもない話で、いかに安全委員会が無責任かを示しています。どうぞ文科省の意見フォームから、抗議して下さい。(10:20)

 小出裕章非公式まとめで紹介されている「木下黄太のブログ」の記事は一読の価値があります。作業員が足りないことは前から予測がついていましたが、20ミリシーベルトという許容量に対する福島県民の反応が書いてあります。それがあたりまえの反応でしょう。(10:40)

2011年4月22日

 小出裕章非公式まとめにすでに21日分もリンクされていますので、お聴き下さい。

 福岡市では避難してきた母親たちによる反原発デモが毎週土曜日に行われています。どうぞ参加を。(8:25)

2011年4月21日

 上の小出裕章非公式まとめにまだ掲載されていませんので、小出さんラジオ放送(毎日放送)20日分を挙げておきます。政府の定めた福島県の学校の放射線許容量に怒ってます。私もまったく同感です。16日にも書いたように「福島の子どもたちの生命を文科省が粗末に扱うことは許せません文科省の意見フォームから、どうぞ抗議文を送って下さい」。広瀬隆さんも昨日以下のメールを送ってきました。

みなさん、急いで動いて下さい。福島県内の子供たちが、本当の危機です。殺人者である国、原子力安全委員会をたたきつぶさないと、大変なことになります。ただの運動をしている時ではありません。マスメディアに呼びかけてください。現在の福島県内は、日毎に放射線量が増えているそうです」。

 原発は住民だけでなく、作業員の生命も粗末に扱っています。今日の毎日新聞記事1毎日新聞記事2。(12:50)

 20日福岡市の九州電力本社前の座り込みに行ってきました。(7:45)

 

2011年4月20日

 小出裕章さんの放送、コメントの書き起こしなどまとめた非公式サイトがありました。小出ファンかな。「非公式」としてますが、小出さんご本人も承知のようです。上に掲載しますので、今後は毎日放送のインタビューなどそちらをご覧下さい。また、京都三条ラジオカフェの最新の放送もあります。(9:56)

 毎日放送「たねまきジャーナル」の小出裕章さんインタビュー19日分です。(その1)(その2)(7:10)

2011年4月19日

 EUの欧州放射線リスク委員会(ECRR)が100キロ圏内、200キロ圏内に住む人のガンの発生率が上がるというショッキングな報告を出しています。(23:20)

 九州の原発に反対する市民が会見を求めて九電本社前に明日20日午後1時から座り込みを始めます。お近くの方、気楽にどうぞ。(22:25)

 環境エネルギー政策研究所の飯田哲也さんと自民党代議士の河野太郎氏(自民党唯一の反原発派)の対談があります。興味深い情報、政界内部の確執などあります。河野氏の原発にかんする発言はこちら。(22:00)

 毎日放送「たねまきジャーナル」の小出裕章さんインタビュー、今週も始まりました。東京電力が出した工程表は実行が困難だということです。(その1)(その2)(6:25)

2011年4月17日

 子どものいる家庭のみなさん「製造所記号Wiki」で、お菓子や牛乳などの製造工場の場所をチェックすると便利です。

 フィンランドの放射性廃棄物最終処分場を描いたデンマークのドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」が異例のヒットをして、全国で順次公開予定だそうです(記事)。近くに来たら、ぜひ見て下さい。監督のミケル・マーセンはデンマーク人で、将来有望な人です。原発については昔からデンマークはよい映画をつくっています。(0:30)

2011年4月16日

 小出さんは、今日の午後、静岡市で生活クラブ生協の学習会で講演していたようです。そのときの録画があります。チェルノブイリ、東海村事故、そして浜岡原発について順を追って解説します。原発と放射能の基礎学習として有益です。(21:25)

 毎日新聞に、福島の学校での放射線の安全基準を文科省が検討しているという記事がありました。代谷原子力安全委員会委員が子どもだから大人の半分の10ミリシーベルトがいいという意見を否定して、高木大臣は大人と同様の20ミリシーベルトにすると国会で答弁し、代谷委員に圧力をかけて意見を撤回させたのは、許せない暴挙です。代谷委員は小出裕章さんの元上司(元京大原子炉実験所所長)で、推進派ではありますが、それでも子どもには10ミリシーベルト以下というのは、学者としての良心がそういわせたのでしょうが、取り下げるのは情けない(10ミリでも多く、せいぜい1ミリシーベルトが許容範囲です)。福島の子どもたちの生命を文科省が粗末に扱うことは許せません文科省の意見フォームから、どうぞ抗議文を送って下さい。(15:50)

 福島大学が調査した福島県北部放射線レベルマップが公開されています。

 反原発の行動行事カレンダーです。お近くの講演会、集会などにご参加下さい。また原発関連のまとめWikiもできました。ネットでの報道のまとめです。(15:05)

 日曜日にはお子さんといっしょに「手づくりガイガーカウンター」をつくり、放射能や原発の怖さを考えてみましょう。グローランプなしに、外に出て何かを測ってみるのもいいです。

 放射性物質の拡散を防ぐために、原発建屋をシートで覆うという案は前から出されていましたが、いよいよ本決まりとなったことが電気新聞で報道されています。しかし、海や地下への排水、漏水はまだ解決していません。(14:30)

 小出裕章さんは昨晩の毎日放送「たねまきジャーナル」には出ませんでした。事情は不明ですが、おそらくいろんな取材や自分の分析などで多忙でしょうから、お休みになるのは大いにけっこうです。今回の地震で枝野官房長官と並んで一番忙しかった人の一人かもしれません。来週からまた出演されます。
 小出さんが出ているもう一つの地域FMラジオ「京都三条ラジオカフェ」は他にもよい放送を行い、ドイツ放射線防護規定を訳した松井英介さん(岐阜環境医学研究所長)の放送安斎育郎さん(立命館大名誉教授)の放送などもあります。(11:40)

2011年4月15日

 ドイツのシュピーゲル誌の写真です。こういう光景を忘れないようにしていきたいものです。(15:30)

 グリーンピースがオンライン署名「枝野さん、安全な電気がほしいです」をやっています。また、グリーンピースが独自に行った放射線調査(第二回)の報告マップもごらん下さい。(13:35)

 来日して日本医師会と情報交換し、東京の放射線を測定したチャム・ダラス氏(米大量破壊防衛研究所長、ジョージア大教授)とのインタビューがあります。「夕刊フジ」でやや信憑性にかけるメディアですが、インタビューなのである程度は信用できそうです。政府・東電の公式発表と米軍やIAEA(国際原子力機関)とのデータに大きな違いがあるとのこと。(12:55)

 恒例になった毎日放送「たねまきジャーナル」の小出さんのインタビュー(4月14日分)です。(その1)(その2)(9:30)

2011年4月14日

 相次ぐ余震と原発事故にもかかわらず、日本に残る外国人のメッセージを載せたサイトがあります。国外退避ももちろん当然の選択ですが、こういう人たちとともに復興を考えていくのも大事なことです。(13:10)

 上に掲示しているデータまとめのページに新たに「全国の食品中に含まれる放射性物質の濃度」が加わりました。野菜などの政府発表のデータです。目安として使えますが、ここにある政府の暫定基準値はリスク評価が甘いので、ドイツ放射線防護規定にしたがって摂取して下さい。

 おなじみ毎日放送「たねまきジャーナル」の小出さんのインタビュー(4月13日分)です。(その1)(その2)(9:08)

 ニューヨーク・タイムズの4月12日の記事に、以下のような記述がありました。SPEEDIによれば、福島原発の放射能排出量は、すでに、チェルノブイリの排出量の半分よりも多いということです。報道では10分の1でした。

原子力安全委員会はコンピュータモデルの使用を命じたと代谷委員(元京都大学原子炉実験所長)はいった。これはSPEEDIと呼ばれ、System for Prediction of Environmental Emergency Dose Information(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の頭文字をとったもので、発電所から放出される放射線の総量を計算する。この予測モデルを使うためには、科学者は原子炉事故からさまざまな距離の放射線測定値を入力する。そうするとモデルは、事故の場から出された放射性物質の量の評価値を出す。記者会見で、代谷委員は、それらの計算は複雑で、研究員たちが許容可能なエラーの範囲で、総量を限定できたのはつい最近だと語った。(中略)「遅いとは思わない」ともつけたした。
 たとえそうだったにせよ、エネルギー産業関係者は、数日のうちにSPEEDIの計算結果を聞いていた。上級行政官は電話インタビューで、4月4日、SPEEDIモデルの出した福島第一原発からの放射性物質の排出量は、政府発表よりもはるかに多く、おそらくチェルノブイリの排出量の半分よりも多いと語っていた。西山氏と代谷氏はそれぞれ火曜日に、その値はまちがっていたといったが、しかし、二つの政府機関が排出レベルの異なった数値を出しているかぎりでは、数値に埋め込まれた想定の程度があるように見える」。

 二つの政府機関が排出レベルの異なった数値とは、昨日お知らせした保安院の報道資料にあります。(8:38)

 福島第一原発1号炉の原子炉圧力の上昇が止まりません。近く何らかの爆発があるかもしれません。(0:10)

2011年4月13日

 福島原発にかかわる世界のデモの写真です。10日の東京高円寺のデモもあります。

 日本語版ウィキリークスができているのを知りませんでした。原発関係もあります。(12:20)

 昨日の保安院の「チェルノブイリ並み」という発表資料です。

 おなじみ毎日放送「たねまきジャーナル」の小出さんのインタビュー(4月12日分)です。(7:13)

2011年4月12日

 このページにも原発のことを学びたいからと訪問する人が増えました。反原発運動をしていた人はみな知ってますが、そうでない方のために、「チェルノブイリ20年後の真実」をご紹介します。(その1)(その2)(その3)(その4)(その5)。福島県の方にぜひ見ていただきたいものです。彼らにはきつい内容ですが、自分たちの明日を守るためです。今日の「チェルノブイリなみ」というニュースで、NHKが必死に動画の削除要求をしてますので、これもすぐに消えるかもしれません。(23:00)

 

 フランス在住の日本人がフランスの新聞記事を翻訳したブログ「フランスからのニュース」を開いていましたが、抗議で8日に一度中止になりました。3月21日のルポワン紙の記事がデマだと批判されたようです(東電から?)。しかし、11日に再開しました。よろこばしいことです。今日、保安院はレベル7に上げましたが、フランスの政府機関IRSNはすでに独自調査でそう判断していた(記事)ようです。ここは事故当時から、100人体制で追跡していたということです(記事)。(22:30)

 おなじみ毎日放送「たねまきジャーナル」の小出さんのインタビュー(4月11日)です。その1その2。今回は昨日の余震と新しい循環系構築の提案です。(7:45)

2011年4月11日

 福島県が作成した放射能拡散図です。県内のほぼ東半分が汚染されています。爆発時、西、北西方面に風が吹いていたと推測されます。(22:05)

 原発周辺20キロ以内に入り込んだフリージャーナリストの貴重なルポです。(18:10)

 ジャーナリストの岩上氏の小出裕章さんへのインタビュー第二弾があります。噂では、週刊新潮や週刊ポストが、東京電力広報部、京都大学推進派学者からの働きかけで、小出さんの金銭スキャンダルを捏造する失脚工作が始まっているそうです。小出さんは清廉なモラリストですから、スキャンダル探しはむずかしいでしょう。週刊新潮と週刊ポストの記事は信用しないで下さい。でも、ほんとにバカというか、小物というか、わかりやすい悪の動きではあります。

 4月8日の一号炉の放射線の急増ですが、計器の故障ということで9日、10日のデータは出ていません。しかし、国会議員にはデータを知らせたというツィッター記事があり、故障はウソだということになります。(7:00)(追記:翌日は故障で数値が出せないと連絡したそうです)。

2011年4月10日

 事実かどうか信憑性は不明ですが、現場作業にいった人のやりとりがあります。(21:13)

 田中宇の国際ニュースに「第二の正念場を迎えた福島原発事故」が掲載されています。(17:28)

 飯舘村村長が、作付禁止を受けた農民たちのために、ナタネ、ヒマワリを植え付けるようにしたいという朝日新聞記事がありますが、まだ安定していない時期にこれをやると農民が内部被曝して危険です。菜の花プロジェクトはあくまでも原発から放射能が排出されなくなって、土壌をモニタリングし、濃度の高い土を除去するなどして、十分な安全性が確保されてからやるべきものです。今やると逆効果になり、誤解されます。(16:40)

2011年4月9日

 アメリカ原子力規制委員会(NRC)の報告書で、福島第一原発1号炉のアセスメント部分を訳してみました。

損傷した核燃料が炉心の下に落ちてしまっているかもしれない。炉心の下部の核燃料が塩のケースでくるまれた状態で、炉心の流れが厳しく制限され、ブロックされているようである。炉心のスプレーノズルは塩で固められ、スプレーを制限している。水供給システムを通しての真水の注入は容器を冷却しているが、しかし、何かが核燃料の側を流れ過ぎているならば、それは制限されている。GE社は、水の供給が妨害されてなければ、容器の環状の部分を満たし、炉心の高さ三分の二までになっていると考えているが、炉心容器の中では水位はないようである。自然循環は炉心の損傷で妨げられていると思われる。核燃料をどの程度冷却しているかを決定するのは困難である」。(14:45)

 もうすっかりおなじみの小出裕章さん、8日のラジオ放送です。「小出哲学」満開といった内容です。その1その2。(12:50)

 本日10時から、井野博満さん(「柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会」東大名誉教授)による「お母さん、お父さんのための放射能勉強会」がストリーム放送されます。子どもをもつ親御さん必見の内容です!厚労省のリーフレットよりもよほどためになります。(9:40)

 協会の会員でもある北海道「えこふぁーむ」の牧野時夫さんが、福島原発事故を機に「泊原発を止める会」を結成しました。(9:05)

2011年4月8日

 政府が妊婦用にリーフレットをつくりました。数値もなく、安全と書いてあるだけ。国の宝である妊婦と子どもをこの国は犠牲にするのか!怒りがこみ上げてきます。政治家や官僚、学者、原子力関係者は自分の娘や孫に汚染水や汚染野菜を食わせることができるのか! そこまでの覚悟で、このパンフレットをつくっているのか!(23:02)

 さきほどの放射線の急増について、小出さんが今晩20時半から放送されたFM「京都三条ラジオカフェ」のインタビューで見解を述べています。やっぱり再臨界かも、ということです。これは毎日放送とは別の番組で、小出さんは週一回出演しているようです。(21:50)

 福島原発1号炉の放射線量が急激に上がっています(原子炉の放射線)。夜の記者会見では、計器の故障かもしれないとのことですが、何か起きている可能性があります。(20:50)

 テレビをあまり見ないので気づきませんでしたが、NHKや新聞夕刊で重大なニュースが放送されていました。原子力資料情報室の記者会見で、田中三彦さんが、東京電力が震災当日の炉のデータを公開していないので、地震でどういうダメージを受けたかがわからないという旨の発言をしていましたが、これが理由ということです。すなわち、地震が起きた時点で圧力容器が破損していたということになります。地震が原因だとすべての原発の設置基準がまちがっていたことになり、停止や改修が必要になるために、津波を原因としたいのが東京電力などの各電力会社ですが、原因は1号炉が地震に耐ええなかったということです。(15:18)

 Cryptomeに写真が追加されています。メガ・フロートの運航、アメリカ軍提供のバージに真水を積み込む様子、ロシア提供の「すずらん」など、現場の状況がよくわかる興味深い画像があります。NRC(アメリカ原子力規制委員会)の勧告書類もあります。こういうのを見ると、アメリカのかなりの介入が見えてきます。(11:05)

 小出裕章さんの毎日放送ラジオのインタビュー、7日分です。窒素注入は問題解決にならないとしています。その1その2。
実は、協会も小出さんとかかわりがあります。こういう報告も出しています。

 ニューヨークタイムズ紙が、NRC(アメリカ原子力規制委員会)の報告書の記事を出して反響があっています。真水への切り替え、窒素注入はアメリからの圧力という説もあります。この内容について紹介したブログがあります。(9:19)

2011年4月7日

 小出裕章さんのラジオ放送、昨日の続きです。その1その2。

 小出さんの見解については、岩上氏によるインタビューも参考にして下さい。(14:52)

 スイス・インフォにスイス連邦政府元原子力安全委員会の委員長をつとめたヴィルディ氏のインタビューがあります。スイスでは、原子力安全委員会は、原子力産業関係者以外から選ぶとされており、日本とは大違いです。日本は原子力村(経産省、電力会社、原発製造会社、東大、東工大関係者他)で占められています。(9:50)

2011年4月6日

 政府が食品などの摂取規制値を上げていますが、ドイツ放射線防護規定にしたがったほうが賢明です。(22:05)

 一号炉の水素爆発の可能性が高まっています。爆発後は、福島、関東に放射性物質が飛散しますので、外出には注意し、水をためておいて下さい。現時点の水道水でかまいません。爆発後数日の水道水は、風向き、爆発の程度などにもよりますが、注意が必要です。(13:20)

 小出裕章さん(京大原子炉実験所)は大阪毎日放送ラジオのインタビューに毎日出ていますが、昨日の放送では、「ヨウ素が減らない、クロル38が出ているので、1号機で再臨界が起きている可能性が高い」ということです。(インタビュー1インタビュー2)再臨界は一時的にあったともいわれていましたが、今は恒常的に起きているということになります。
 要は容器なしにむき出しで原子炉が動いているということです。放射能が延々出続けますが、高濃度のために閉じ込める作業ができません。人類が直面したことのない事態ともいえます。多くの作業員の犠牲を出して、工学的に閉じ込めるか、それとも汚染の拡大で周辺住民の生命を犠牲にすることを前提にして、だらだらと冷却し続けるか、いずれにせよ犠牲は避けられないようです。そうならないための叡智が求められています。(8:40)

2011年4月5日

 今中哲二さん(京大原子炉実験所)を代表とするチームが、3月28-29日、福島県飯舘村に入り、放射線調査を行いました。その報告です。報告書はこちら。(15:03)

 毎日新聞の昨日の検証記事の続きが出ています。「その1」「その2」(8:45)

 発信元の信頼性は不明ですが、3月14日当時の福島県川内村の避難所で、避難してきた原発で働く人たちへのインタビューがあります。現場の技術者からすれば、津波ではなく地震で老朽化していた建物が破損し、しかも穏便にすませようとして初動の対応をあやまって爆発を招いたということになります。経済産業省、保安院、東京電力、学会の原子力利権者たちは、地震による事故だとすべての原発の安全審査自体がまちがっていたことになるので、地震による事故ではなく津波による事故とするように動いていますが、今回は明らかに地震が原因です。(8:30)

2011年4月4日

 福島原発にかんする公開データをまとめたページがあります。(19:15)

 フランスのNPOで、サルコジ大統領訪問の際にいっしょに来て、放射線測定を行ったCRIIRAD(放射能に関する独立調査情報委員会)が日本語版の声明を発表しています。とくに3月30日の声明を見て下さい。
 また、日本政府などに対し「大気中の放射能に関する情報の全面公開を要求する署名運動」(日本語)を展開しています。(14:50)

 トンデモ学者として知られる武田邦彦氏ですが、今回の事故にかんしては、かつて原子力安全委員会などに属した反省を込めてか(?)比較的有用な情報を出しています。明日以降、放射性物質が日本に広く拡散しますが、その影響についての記事があります。これは私もほぼ同様の見解です。

 日本版ウォールストリート・ジャーナルが、沈静化以降の見通しを述べた記事を掲載しています。

 本日の西武本社版の毎日新聞朝刊には事故時の検証特集記事があり、これは保存すべきよい記事です。ようやくマスコミの力量を感じさせるものがでました。Web版はその最初の走りしかありません。続きは紙面に全部あります。ぜひコンビニやキヨスクで購入してみて下さい。(14:10)

2011年4月3日

 文科省の発表したデータをもとに、3月18日からの累積の放射能の降下量のWebがあります。福島、宮城は調整中などで、正確なデータが出ていません。福島はもっと多いはずです。(21:00)

 ソフトバンクの孫正義氏が、企業人としてはめずらしく反原発の論陣を張り、奮戦しています(孫正義Twitter)。経団連をはじめ、財界は原発の利権を享受してきただけに、財界で孤立したり、経営に圧力を受けるのではないかと他人事ながら心配です。もとから異端児として行動してきた強みなのでしょうか。毀誉褒貶あり、どんな人物かは存じ上げませんが、この点では大いに支持できます。今夜21時から、後藤政志さん(元東芝、原子炉設計者)田中三彦さん(福島原発原子炉設計者)らとの対談ストリーム放送があります。(20:41)

 4号炉定期点検作業者の話によれば、4号炉は作業中のため、すべての弁、ハッチが開いたままだそうです。ただし上の福島第1原発の状況にもあるように、燃料棒はありません。それでも冷却水(核燃料プール用)を注入し続ければ、建屋に水があふれ、格納容器内部の高濃度の放射性物質が外にもれだします。東京電力は定期点検作業をすべて監視カメラで録画しているとのことで、これらの映像もあるはずですが、出すとまずいので隠匿しています。

 すでにあちこちで批判が起きているように、日本気象学会が情報統制を行おうとしています(朝日新聞記事)。憲法で保障された「学問の自由」を侵害する行為です。テレビ出演する御用学者もそうですが、地位に伴うさまざまな既得権、科研費や企業のひもつき研究費ほしさのために、学者としての良心を失っているとしか思えません。中国や北朝鮮のことを笑えない状況です。

 放射性ヨウ素131は体内に取り込まなければ、8日間で放射線は半減し、あとは消えていきます。問題はセシウムですが、菜の花で吸収して、大地を再生することが可能です。チェルノブイリですでに一部実践されています(ナロジチ再生・菜の花プロジェクト)。福島のみなさん、とくに農家のみなさん、このようなプロジェクトで一部の利権のために汚された大地を浄化していきましょう。希望はあります! (9:45)

2011年4月2日

 明日から風向きが変わり、陸の方に放射性物質が飛びます(「放射能拡散予報」を参照のこと)。明日、明後日は外出時は注意して下さい。(18:50)

 このツィッター主が信用できるかどうか不明ですが、首相の発言らしきもの(1)(2)とが出ています。さもありなんと思える内容はあります。(9:25)

 毎日新聞の特集記事「福島原発事故 専門家に聞く」に田中三彦さん、広瀬隆さんが出ています。(9:00)

2011年4月1日

 下に記した小出さんのラジオ放送の一部「小出裕章先生に聞く」(3月30日)が、Ustreamにあります。お聞き下さい。(22:45)

 小出裕章さんの3月20日の山口での講演をご覧下さい。(14:21)

 小出さんのコメントでもわかるように、膨大な放射性物質が出ています。フランスのCRIIRADが勧告する(共同通信記事)ように、福島、宮城南部、関東地方の住民にヨウ素剤の配布をすべきです。これは菅谷さん(信州大医学部助教授を辞め、チェルノブイリへ単身で行き、医療活動を行い多くの子どもたちの生命を救ったことで有名な医師。現在松本市長)も何度も力説していることです。(11:57)

 小出裕章さん(京大原子炉実験所)が大阪の毎日放送のラジオで連日インタビューを受けているそうです。小出さんのコメントが市民社会フォーラムのブログに記されています。現状把握に役立つ情報です。汚染水の処理、放出された放射性物質の問題が一番深刻とのことです。(11:35)

 フランスの放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が想定している最悪事態は以下の通りです。「今一番心配なのは?」の事態はすでに起こり、現在進行しています。ここにはヨウ素しか書いていませんが、周辺20〜30キロはセシウムなども拡散しているので、100日以上経っても危険であることはまちがいありません。(9:45)

今一番心配なのは?

 施設(構造)面から考えるなら原子炉格納容器のバリア(壁)の保護(健全性維持)でしょう。も し容器壁に損傷をきたせば、大量の放射能が開放されることになるからです。一方、使用済み燃料貯 蔵プール現場の作業条件は極めて困難であり、かつ冷却手段は限られているので心配です。
  4号機においては使用済み燃料貯蔵プールが最も懸念されるところであります。プール周辺での爆発 原因の説明はつけにくく、 IRSNはプール中に貯蔵されている使用済み燃料が一体どれだけあるのか、 そしていつから貯蔵されていたのかも知らせれていません。
 放射性ヨウ素の半減期は8日ですので、このパラメータは放射能を推測するにあたって重要です。すなわち、放射性ヨウ素は発生後100日目には消失されるのです。 環境面から考えると、雨の降った半径20−30キロ圏内と以遠地域の汚染状態を把握することが不可欠です。雨によって放射性粒子が地表に降下するからです。これらの地域では汚染の為、農産物の消費不可となるおそれがあります。汚染された農産物を摂取することは体内被爆量の増加につながります。

起こりうる最悪事態とは?

 IRSNでは、溶解した炉心の放射能生成物の100パーセントが大気中に放出されたという大惨事事態をシミュレーションしました。これこそが原子炉にとっての最悪のシナリオです。3月15日以降の風向き(雨無し) を考慮に入れ、放射線物質の降下物の計算がなされたところ、降下放射性物質は距離とともに大く変 化することが分かります。30キロ以遠では対甲状腺放射線量は100mSv(ミリシーベルト)以下になっています。100mSvは日本政府が設置したヨード剤服用勧告の規制量です(フランスでは50mSv)すなわち、 風向きが内陸方向に吹くと、放射能を測定できるが、ヨード剤を服用しなければいけないような放射 能レベルに達することはないでしょう。IRSNは日本の降水量についてのデータを全く所持しないため、 雨や雪等のもたらす放射性粒子の降下放射性物質量の増加は考慮に入れられていません。

2011年3月30日

 今日明日は内陸部、関東地方に放射能が降りそそぐ風向きですので、十分注意して下さい。屋外に出ず、水道水もこの2〜3日は飲まない方がよいでしょう。部屋の換気もしなくてよいです。

 放射能拡散シミュレーションを出していたフランスの放射線防護原子力安全研究所が日本からのアクセスが多いことを知ってか、日本語版のPDFを掲載しています。

 京大原子炉実験所の小出裕章さんや今中哲二さんたちがなぜ信用できるのか、よくわかるドキュメンタリーがあります。

 現在の状況から推測するに、この事態が収まるまでは年単位でみた方がよさそうです。数年かかるかもしれません。廃炉までは50年ともいわれています。福島、関東地方の方、ゆっくりでいいですから、勤め先やお住まいを変える検討を始めた方がよいと思います。

 現在の炉の状況の政府情報は保安院が出しています。参考にして下さい。(15:25)

2011年3月29日

 御用学者と違い、数少ない信頼に足る学者の今中哲二さん(京大原子炉実験所)の調査記事が京都新聞に出ています。(12:56)

 前から掲載しようと思って忘れていた「放射線測定情報」を上に載せました。ドイツ気象庁の「放射能拡散予報」とともに、福島県・宮城県・関東地方の方、参考にして下さい。(11:21)

 プルトニウム検出が報道されていますが、これは東京電力の測定の体制が追いついていなかっただけで、最初から放出されているのはわかっていたことです。

 東京電力も、国も未知の領域で対策がないことを言明しています。作業員の被曝を犠牲に、水の入れ替え、漏洩箇所を塞ぐ工事などを行うしかないようです。そのための作業員が足りず、必死で集めているようですが(記事)、それだけの人数が集まるかどうかわかりません。そして集められた人たちの被曝の程度が心配されます。(7:30)

2011年3月27日

 昨日、長崎市で行われた「緊急報告 福島第一原発でいま何が起きているのか」での藤田祐幸さんの講演がYoutubeにアップされています。(10:30)

2011年3月26日

 毎日新聞や共同通信は、東京電力の体たらく下請け労働者の実情などを記事にしていますが、朝日新聞やテレビ朝日は東京電力の社員がいかにがんばっているか、家族の声や社員のメール(これも一般の会社なら考えられないこと)のくだらない記事を書くなど、やたら擁護姿勢が目立ちます。週刊朝日の地震特集号には東京電力の広告があったそうですが、依然として大口広告主としてご機嫌をとっているのでしょうか。(22:30)

 昨日の枝野官房長官の会見で言及された賠償の問題(毎日新聞記事)ですが、1200億円超える分の賠償を電力会社が行う事例ができれば、もはや電力会社は新設をすることはむずかしくなります。これが脱原発の始まりになればよいのですが。(13:40)

2011年3月25日

 ドイツのシュピーゲル誌の記事に、アメリカのGE社の塩にかんするコメントが出ています。

「アメリカでは、前のジェネラル・エレクトリック社(福島原発一号炉のメーカー)の原子炉安全責任者のRichard Laheyが、塩は燃料棒を固めて、それで冷却を妨害することもありうると警告していた。「ニューヨークタイムス」の報告でLaheyが判断するところでは、1号炉には26トンの塩が固められ、2号炉と3号炉はそれぞれ45トンあると見られる。ジェネラル・エレクトリック社は、福島の沸騰水型原子炉の基本設計をした会社である」。(2011年3月25日 シュピーゲル・オンライン)

 これだけあれば、米軍が動いて真水に変えろといって来ているのは、この事態がもたらす悪化を恐れてのことだというのがわかります。

2011年3月24日

 マスコミは東京の水道が汚染されたということで、キャスターの表情が他人事からわが身の問題に変わったのが皮肉ですが、肝心の福島県の状況があまり報道されなくなりました。昨日のDAYS JAPANのストリーム放送で、広河さんが周辺30キロ以内はマスコミ本社は記者に立入禁止命令を出しているといってました。現地は捨て置かれています。

 

 福島県が今朝8時の測定値を出しています。これを概況のグラフと比較し、水道や土壌汚染のニュースなどを勘案すると、北西40キロの飯舘村がどうもホットスポットに当たりそうです。ここの住民の避難を急がないといけないと思うのですが。すでに希望者2000人は避難しましたが、まだ4000人ほど残っています。私は村のHPから避難した方がいい旨訴えました。
 アメリカ軍の測定では、北西に放射能の帯があるということです。

 

 放射性物質の水道汚染にかんしては、専門的には「WHO飲料水水質ガイドライン」(容量が大きく重いので注意)の197頁以降に説明があります。WHO基準は、飲料水の年間摂取許容量は0.1ミリシーベルトです。日本の基準はこれより甘くなっています。東京で検出された210ベクレル/kgの水道水を毎日2リットル、365日飲む(および汚染が継続する)と仮定して私の概算で、3.37ミリシーベルトになり、WHO基準の約34倍になります。もちろん、被曝総量は、これ以外に自然放射線、マスコミと政府がいつも事例で使っているレントゲン、CTスキャン、野菜、牛乳などからの被曝も加算されます。(11:27)

2011年3月23日

 ドイツ気象庁が日本の放射線物質の拡散状況の予報を出しています。日本の気象庁は知ってても出しませんが、参考にして下さい。25日の予報26日の予報

 またドイツ政府環境省が、わかりやすい日本の放射線測定データの分布図を掲載しています。(21:40)

 水道水に放射性物質が検出されたのは、すでに福島県の飯館村がありますが、東京で検出されたので、メディアが大騒ぎです。飲料水を確保するのがたいへんですが、地方の名水のメーカーから通販で直接購入するという手もあります。ネット通販はみなが殺到するので、電話帳などで調べるとよいかと思います。

 時事通信がウィキリークスから入手したルモンド紙の記事を紹介しています。これはアメリカでも報道されましたが、改めて政府と電力会社の関係ということで見落とせない内容があります。(19:00)

2011年3月22日

 鹿児島の「脱原発ML」での私の投稿に、広瀬隆さんからコメントをいただきました。現在の炉への海水の放水の問題点がわかりました。冷却に一役買っているかと思っていたら、「何千トンもの海水を放水しているのものが、すべて原子炉内の放射性物質を洗い流して、海に空に放出されているのです。それは、とてつもない量であるはずです」とのことです。福島の海と土壌が放射能で汚染されているということです。冷やしても地獄、冷やさなくても地獄。ほんとうに手に負えないたいへんな問題です。(19:00)

 今日の関東地方の放射線は、昨日よりも上昇しています。これまで一番高かった15日(2号炉の格納容器破損、4号炉の建物損壊の日)を超えています。横須賀市の浦賀局。
 昨日の火災、爆発で、放射性物質が大気中に拡散したものと思われます。プルサーマルの3号炉の格納容器の損傷などあるのかもしれません。福島県、茨城県の方は、室内に退避し、飲料水は市販のミネラル・ウォーターにして、また雨に濡れないようにして下さい。関東地方の方も余分な外出は避けた方が賢明です。

 ノルウェーの国立気象研究所が、22日−27日のヨウ素(I 133)、セシウム(Cs 137)、キセノン(Xe 133)の表面濃度と総計のシミュレーションをだしています。リンク先はセシウムの総量ですが、他のものは > 印をクリックするとそれぞれ見ることができます。かなり重いというか、遅いので動きだすまで待って下さい。ノルウェーはEUに加盟しておらず、中立を貫いてますので、EUからの余計な圧力もなく信頼性が高いと思います。(10:15)

2011年3月21日

 世界のニュースで、現場で放水などの作業に従事している労働者が「Fukushima50」として賞賛されていますが、現実には50名ではなく、500人くらいで交替で作業しているようです。その中には東京電力本社社員はおらず、下請けや子会社社員ということです。この搾取の構造に立腹せずにはおれません。(参考:毎日新聞記事)(18:00)

 午後になっても高い放射線測定の数字が続いています。たとえば、川崎市の千鳥局横須賀市の浦賀局。窓を閉めて、外に出ないようにして下さい。(17:20)

 今朝3時以降、茨城県の放射線量が急激に上がっています福島県、関東地方の方、家を出ずに、雨にも濡れないように配慮して下さい。何らかの原因で、大気中に放射線物質が出ていると思われます。(7:52)

2011年3月20日

 JBプレスに仮名での現職自衛官の寄稿があります。現場を知るに役立つかもしれません。(10:55)

 中東ではリビア爆撃も始まり、西と東でうんざりするようなことが続きます。4号機の使用済み核燃料プールが破損しているという情報もあり、放水がどこまで有効か不明です。

 一番危険な3号機は東京消防庁による放水があり、一定の効果はあったようですが、予断を許しません。日本の報道はプルサーマルの危険性を隠していますが、海外では関心はもとからそこにあります。ドイツのシュピーゲル誌の記事の一部です。

 プルトニウムの毒性はたしかにものすごい。身体に取り込まれる量次第であるが、数十ミリグラムの量が致死量で、ウランではそれが1グラムと5グラムの間の摂取量である。だが、もっと危険なのは、プルトニウムの放射線である。プルトニウムの微粒子が呼吸によってとりこまれると、わずかのマイクログラムの量で、ガンを引き起こすのに十分である。プルトニウムのアルファ線被曝はたしかに肌を貫通はしないが、身体の内部で重大な放射線障害を引き起こす。とくに、骨と肝臓である。

どのくらいプルトニウムが燃料棒の中にあるか

 プルトニウムが外部に拡散することは、それゆえ「最高にゆゆしき問題だ」とヨアキム・クネーベル(カールスルーエ工科大学原子炉研究者)はいう。まさしくこれが福島第1原発で起きようとしている。日曜日に、日本の政府発表が「1号炉で起きたように、3号炉でも冷却機能が故障した」と認めたところによれば。枝野幸男は「若干の炉心溶融が起きていると思われる」と語った。1号機では、原子力保安院によれば、それはすでに起きていた。
 3号炉の燃料棒にどのくらいのプルトニウムがあったのかは不明である。一般には、新しいMOX燃料は、3から6パーセントのプルトニウムを含む。利用されるに応じて、この割合は減少する。
 「燃料棒に相対的にまだ多くのプルトニウムがあれば、突然核分裂反応を始める危険性が高くなる」とヴォルフガング・レンネベルク(元ドイツ原子力監督局長)は説明する。それはたとえ、炉が停止され、冷却されていても起こりうるということだ。というのも、崩壊熱によって炉の圧力容器の中は、依然としてきわめて高温だからである。普通は、炉心部に挿入された制御棒が、放出される中性子を押さえ、再臨界を制御する。
 炉心が溶融すれば、制御棒はもはや動かすことができない。「中性子が新しい反応相手を見つければ、再び核反応が始まる」とレンネベルクはいう。「それによって作用と温度が爆発的に増大し、炉を安全にしている防御を破壊してしまう」。そのような再臨界の危険性は、プルトニウムの場合、純粋なウラン燃料よりも高い。MOX燃料はゆっくりと冷却する分なおさらそうなのである。日本の技術者たちは、なるほど炉内に海水とホウ酸を注水した。ホウ酸は中性子を吸収する。しかし、すべてのポンプが故障した上で、冷却水とホウ酸が圧力容器内に入ったかどうかは不明なのである。
 燃料棒のプルトニウムの割合は、長く燃やしていればすでに低下しているので、再臨界の危険性は少なくなる。しかし、この場合でも別の問題がある。「その場合、高濃度の核分裂生成物が格納容器内にできている。事故のときにこれが外部に放出されるのである」とクネーベルは語る。

坂井定雄氏の記事の原子力コンサルタントS氏の発言も参考にして下さい。(9:40)

2011年3月19日

 予想されたことですが、関東地方で、野菜水道などで放射線が検出されています。飲料水、料理など体内に入る水は、産地の明記されたミネラル・ウォーターを使って下さい。(21:45)

 被災地の炊き出し、水供給、避難所をまとめたマップができています。各県版もあります。携帯電話はこちら。(7:55)

2011年3月18日

 社民党国会議員服部良一氏が、現在の福島第1原発の状況をまとめた資料を配付しています。これには使用済核燃料の総量、炉心溶融の割合、放射性物質の拡散リスクなどが示されています。

 環境エネルギー政策研究所が、福島原発の放射線量の変化をグラフにして発表しています。「モニタリングデータ」と書いてある箇所にあります。18日17日

 震災の復興はわずかづつではありますが、進んでいるようです。過疎地、交通が遮断されている地方の緊急の支援を願います。原発にかんしては、事態はいっこうに改善していません。プルサーマルの3号機の放射能物質の拡散は依然として進んでいると思われます。

 協会会員の小山哲司さん(茨城県那珂市)も被災に会い、家がめちゃくちゃとのことですが、それよりも放射能被害を避けるために、家を捨て避難しました。今、愛知県を走行中だそうです。無事であったことはよいことですが、居住する場所もありません。もし中部近辺の協会会員もしくは一般の方で、宿泊などでご協力いただける人がいましたら、幹事の清水まで、連絡お願いします。左の「入会案内」をクリックして、そこにある入力フォームをお使い下さい。(小山さんは、20日岐阜市に住居をご自分で見つけ、落ち着きました。この間ご協力を申し出ていただいた方に心より感謝申し上げます。21日記)

2011年3月17日

 事態はますます悪化しているようです。下に過剰反応するなと書きましたが、可能であれば、関東地方から西に避難した方がよい状況になってきています。明日以降がきわめて危険な様相を示しています。ダイヤモンド・オンラインに広瀬隆さんの記事が載りました。(15:10)

 ヨウ素剤や乳幼児の被曝については、原子力資料情報室の会見にも出ておられる崎山比早子さんが「ヨウ素剤Q&A」を発表していますので、これをご覧下さい。(10:40)

 首都圏などで過剰反応が起きていますが、上に挙げた放射線測定値と風向きをしっかりみて下さい。首都圏は現時点では避難の必要はありません。現地で避難もできない方々のことも考慮して下さい。できれば現地近辺の方(とくに乳幼児、小学生、妊婦)を関東地方で受け入れてもらえるとありがたいです。九州の脱原発大分ネットワークでは、乳幼児と母親、妊婦の受け入れを始めました。
  自治体レベルでの受け入れは「被災者受け入れ自治体リスト」にあります。被災者は電話などで直接申し込めます。(10:06)

 原子力資料情報室の会見でコメントを出している後藤政志さん(原子炉設計者)が17日昼12:00頃からテレビ朝日ワイドスクランブルに出演されるそうです。御用学者とは異なる客観的な情報が聴けるはずですので、ぜひ参考にして下さい。(10:20)

2011年3月16日

 福島市などかなり離れたところでも、通常の500倍などの高い放射線量が報告されています。テレビの解説者は「大丈夫」「問題ない」と無責任なことを語っていますが、それは直接にいますぐ症状に出ないという意味(これは超異常事態)にすぎず、晩発障害(数年後にガンなど発症)の危険性や体内被曝(放射性物質の微粒子を体内にとりこむとその半減期まで被曝が継続し、許容量をはるかに超えてしまう)の問題を避けています(あるいは知らない)。近辺の方、退避するか、適切な対応をとって下さい。(14:10)

チェルノブイリの記録映画『ナージャの村』『アレクセイと泉』で知られる写真家本橋成一さんが理事を務めるNPO「アワー・プラネット・TV」で、現地の状況が転載されています。(9:35)

 福島第1原発4号機で火災が二度も発生していますが、使用済み燃料プールが破損していると思われます。「美浜の会」によれば、

使用済燃料貯蔵プールでは、水を循環させて燃料を冷やす機構があるが、それが働いていないという。そうなると、燃料棒内の放射能が出す熱によって冷却水は沸騰し徐々に失われていく。燃料被覆管がむき出しになり高温になると被覆管材のジルコニウムが発熱酸化反応を起こしてますます温度が高まり、それがさらに酸化を促すという過程に入る。しかもその過程は燃料全体に急速に広がっていく。米国原子力規制委員会の文献では、このような事象をジルコニウム・ファイア(火災)と呼んでいる。
 そうなると、燃料被覆管はボロボロになり、燃料中の放射能からまずは揮発性のルテニウムが、さらにセシウムなどが飛び出してくる。これらの放射能は青天井から自由に飛び出し、風に乗って流れていき深刻な被害を住民に与える。このプールには燃料50トン(1号機炉心の73%)分の放射能が現在蓄えられている」。

 使用済み燃料プールは格納容器のように密閉されていないため、プールが破損すれば外部に流出します。現在、福島原発や周辺で高濃度の放射線反応が見られるのは、これが原因ではないかと推測されます。これが改善されないかぎり、放射能は周辺、あるいは海から陸への風向きのときには、関東へも拡散されますので、風向きに注意して適切な対応をして下さい。(9:10)

2011年3月15日

 政府(文科省)が、放射能測定の結果をウェブで公開していますが、肝心の福島、宮城、茨城県のデータを隠しています。これでは役に立ちません。茨城では、今朝、私が確認したときでも、3000ナノグレイ以上ありました。最後に掲載した三つのHPの方がよいでしょう。(22:37)

 脱原発MLで、ドイツを代表する硬派の雑誌「シュピーゲル」誌が作成した福島原発の爆発による放射能拡散のシミュレーションが回ってきました。これで見ると、アメリカ軍のヘリコプターの被曝、女川原発、関東地方での高濃度の測定などと合致します。(22:19)

 福島第一2号機で、格納容器の圧力抑制部が爆発により損傷して、高濃度の放射性物質が外に出たと判断されます。今後も排出が続く怖れがあります。事態はかなり悪化しています。周辺地域の方、北関東の方、以下のモニタリング・ポストのデータなどを参考に、避難態勢の準備をして下さい。(8:15)

茨城県放射線テレメータ・インターネット表示局
ナチュラル研究所(東京都日野市
東日本大震災・非公式・モニタリングポスト・マップ

2011年3月14日

 原子力資料情報室でも、以下に私が書いたのとほぼ同様の見解を出しました。現状の変化が繰り返し続き、予断は許しませんが、格納容器の大爆発はとりあえずは避けられるようです。このまま徐々に冷却されることを祈るだけです。(四回目更新)

東北地方太平洋沖地震についての既存の報道や交通情報などを掲載した「まとめサイト」があります。ある程度は信用できそうです。

 福島第一、第二原発とも、冷却を続け、うまくいった場合でも、水素爆発や水位の下降、圧力の上下動などが数週間にわたって繰り返されると思います。その度に、広範囲に放射性物質が拡散するのはまちがいないでしょう。冷却後、最終的に核燃料を引き抜いてコンクリートで石棺にするはずですが、それまでにはだいぶ時間がかかると思われます。(三回目更新)

 ついにプルサーマル利用の福島第一原発3号炉が水素爆発しました。関東・東北地方の方、風向きを調べ、外出は避け、窓を閉めて下さい。ラジオの電波の入りにくい、携帯電話のつながりにくい場所(コンクリートの厚いビル、トンネルなど)が比較的安全です(但し大きな余震の場合は却って危険ですが)。40歳以下の方、とくに乳幼児、子どもさんはヨウ素を用意して下さい。当該自治体に電話すれば配布状況がわかります
 もし可能であれば、乳幼児、子どもさん(と母親)は一ヶ月ほど関西以西の親戚、友人宅などに滞在されることをお勧めします。(二回目更新)

 東北地方太平洋沖地震の支援金はいくつもの団体が受けつけていますが、当会は実績、会計の公明性などから以下の団体をお勧めします。

 被災地NGO恊働センター
     郵便振替01180-6-68556

     口座名義:被災地NGO恊働センター
     通信欄に、「東北地震支援」と書いて下さい。

 現在、被害の大きかった名取市で炊き出しなどを行っています。報告をご覧下さい。

 協会員にはおなじみの、デンマークのクリスチャン・サミュエルセンから、お見舞いのメールが来ました。みなさんの安否を気遣っています。(一回目更新)

2011年3月13日

 官邸は福島原発の爆発以降、情報統制を行うようになり、必要な情報が出なくなりました。テレビもNHKの解説者が御用学者でひどいコメントを出し、まったくあてにはできません。民放は、「原子力資料情報室」の西尾さん、伴さんが出ているとき以外は信頼性に薄くなります。以下のページを参照して下さい。

 ・福島原発の現状について 小出裕章さん(京大原子炉実験所)
 ・原子力資料情報室3月12日20時記者会見
 ・原子力資料情報室

2011年3月12日

 東北地方太平洋沖地震で被災に会われた方々に心よりお見舞い申し上げます。現在、福島原発がかなり危機的状況にありますが、官邸発表の情報「東北地方太平洋沖地震について」(ファックスのpdf書類)がマスコミよりも早いようなので、こちらをご覧下さい。「東北地方太平洋沖地震への対応」

2011年2月24日

 山口県上関原発建設工事で中国電力がその手始めとなる埋め立て工事を強行しています。祝島島民たちが反対の抗議、阻止行動を身体を張って行っています(島民の会ブログ)。中国電力にぜひあなたのできる範囲で、抗議と中止の要求をお願いします。

 <届け先:中国電力本社> TEL 082- 241-0211 FAX 082-504-7006 会社へのメール

2011年1月13日

 新年になりました。協会は休会中ですが、何かとお世話になることもあるかと思います。縁ある方にはどうぞよろしくお願い申し上げます。

 昨年末から、タイガーマスクが児童援護施設に贈り物を届けているニュースが相次いでいますが、11日は、長門市の「俵山湯の家」にも来たそうです。ここは協会会員の廣岡逸樹さんが施設長を務めています。

2010年12月29日

 協会の会員であった秋田県の近藤進さんが、11月5日、交通事故によりお亡くなりになりました。享年59歳でした。2003年の田沢湖ホイスコーレを主催していただき、思い出が多くあります。ご冥福をお祈り申し上げます。

 大月書店より考える絵本シリーズ7で「しあわせ」が出ています。協会会員である中村隆市さん(ウィンドファーム)が登場人物「さちお」になっています。ご購入をお勧めします。

2010年11月23日

 江口千春さん(手をつなごうネットワーク代表)が『デンマークの教育に学ぶ』(フリーダム発行 かもがわ出版発売 1785円)を11月に刊行なさいました。デンマークの学校を訪ねて、生徒や教師にインタビューして、カラーの写真ふんだんに使ってまとめた読みやすい本です。ダム雅子さんの英語対訳もついています。幹事の清水も依頼を受けて、推薦文を書きました。最も新しくわかり安いデンマーク教育の入門書として、ぜひご購読してみて下さい。

 また江口さんの「手をつなごうネットワーク」では、2011年3月下旬にデンマーク・ツアーも企画しています。興味のある方はぜひどうぞ。

フォトシネマ「生のための学校」

フォトシネマ「聖イブス・スクールとデンマーク」

[What's New 2010年] [What's New 2009年]
[What's New 2008年] [What's New 2007年]
[What's New 2006年]
 
[What's New 2005年]
[What's New 2004年] [What's New 2003年]
[What's New 2002年] 
[What' New 2001年]
[What's New 2000年]
 [What's New 99年6-12月]
[What's New 99年3-5月]
 [What's New 98年6-12月]
[What's New 98年4-5月] [What's New 98年3月]