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GMおまけセクション
シナリオよもやま話

むーむーというGMおよびNPCプレイヤーが何をどう考えてシナリオメイクや
キャラクターメイクを行ったか、あと読み切り小説についてとか、
かなりぶっちゃけて書いてあります。
設定上だけの話になってしまっているのか。
ちゃんとプレイとしてどのように再現されたのか。
ああ、このリプレイのときのGMのこれは、この設定に従っていたのか、など、
リプレイを再び見返すのにいいかもしれないと思います。
知らない方がよかった、みたいなこともあるかもしれませんので、
興味がない方は読み飛ばしていただいても結構です。
今後、もしTRPGをやる、というプレイヤーやGM志望の方の参考になれば、と思います。

●目次

●シナリオよもやま話

●シナリオよもやま話

私自身はコンピューター用のゲームを製作する趣味を子供のころからしていたので、
ゲーム自体には相当昔から関わっていました。
TRPGの話はいろんな書籍を見て知っていましたが、
高校の時に図書室でTRPGをやっている集団がちょっと好きではなく、うるせぇ奴らだな、
と思っていたので、TRPGにあまりいい印象を持っていなかったのを覚えています。
そんな私が高校卒業して、新しくできた友人たちとともに、TRPGをプレイすることになったのです。
私が初めてゲームをプレイしたとき、まだTRPGは日本でそんなに浸透していると言い難い時期でした。
プレイするにもD&Dの高価な赤本を購入するくらいしかなく、
GMプレイヤーがお小遣いからようやく捻出して購入してプレイしたのでした。
ヒットポイント1のレベル1シーフで、罠解除一回失敗で即死というとんでもない緊張感の中、
ひたすら罠を解除しつづける優秀なシーフをプレイした記憶があります。
残念ながら、そのプレイはもろもろの事情で数回しか続かず、みんな次は何して遊ぶ―?となりました。
その時、見かけたのがロードス島戦記コンパニオンでした。
ロードス島戦記自体は小説などで知っていましたし、好きな作品でもありました。
その時GMになりたがる人はおらず、仕方なく私がGMをしてプレイを行うことになりました。
もともとコンピューターゲーム制作や小説を書いていた私にとっては、
ゲームシナリオの構築やキャラクターメイクはそんなに苦労するものでもなく、
最初の数回のセッションはかなりの好評を得ました。
コンピューターゲームをコミケ(当時はパソケットと言っていた)で販売していても、
あまり感想などをもらえなかった私は、プレイヤーが面白いという感想を
すぐにくれるTRPGにあっという間にハマり込んだのでした。
TRPGはライブ感を大事にするゲームだと思いますので、いろんな意見を聞いて、
シナリオやキャラクターの行動にすぐにダイレクトに反映させられる素晴らしいゲームだと思ったのです。

2020年の冬、某放置系ネットゲームのチャットでTRPGしたいね、などという話が出てきました。
実現するとは思っていませんでしたが、出来たらいいなくらいには思っていました。
その後、本当にやる、ということになりました。
ただメンツをそろえなければなりません。どのゲームもそうですが、何気に、メンツ選びは大切です。
同じゲームのチャットのメンバーに声をかけ、なんとかプレイできそうな人数をそろえました。
今回は本当にメンツに恵まれたと思います。
ネット全盛ではありますが、対面で会えるメンツだけにしました。
人間関係が大事なゲームですので、コミュニケーションの距離感が近しい人と
プレイすると上手くいくと思っています。
GMは私がやるということで話を進めました。
プレイヤーのうち2名は初心者とのことだったので、他にGMのなり手はいない状況でした。
自分自身もブランクがあるので、最近のゲーム事情など知りません。
今から勉強してみんなで覚えるのも苦痛だろうと思いました。
ロードス島戦記ならみんな知っているし、私も昔のルールなら余裕で取り回せるし、
これで行おうということになりました。
大事なのは最新のシステムでも、ルールを全部覚えてることでもありません。
プレイしたい、遊びたい、面白くしたい、という心意気こそが大事です。
これを参加者で共感・共有できないと、あっという間にプレイが崩壊したりします。

今回は初心者もいるので、TRPGの面白さを知ってもらいたい、とGMは強く思っていました。
せっかくなので1年くらいプレイすることを提案し、10回分くらい会ってプレイをする方針としました。
そのくらいのセッション数だと十分な量のシナリオとなり、キャンペーンと言ってもいいと思いました。
どうせなら、いろんな冒険の種類を取りそろえ、様々な風景の中を旅してもらい、
普通ではちょっと見ないようなストーリー展開にしたいな、などと、色々欲張りました。

パーティになるところから始まり、プレイに慣れてもらい、その後パーティの絆を築き、
仲間だと実感したあと、仲間に苦難が訪れていることを知りみんなで立ち向かいながら、
最後の悪と戦う、という大筋を決めました。
話としてはバラエティに富ませるため、救出劇、魔獣討伐、ゴースト屋敷探索、
宝島風ダンジョン冒険、本格的な屋敷もの探索、邪悪な組織の壊滅、パーティキャラクターの裏切り、
カラクリコロッサスを利用した大戦闘、逃走劇、無敵合成キマイラとの最終戦、因縁の敵との決着、
最後に世界樹や精霊王といったファンタジー要素の強いラスト…としました。
初心者の人が一通りTRPGをやったといえるバラエティに富んだ冒険種類と、
成長し最後には英雄になった、といえるようなそんな話を作ることにしたのです。
ようやったな、というくらい盛りだくさんにしました。

正直、だいぶ禁じ手を使った、と言ってもいいです。
  • 6人パーティに対してNPC 3人。半数がNPCというのは頭おかしいといえます。
    最後には8人パーティでNPC5人です。基地外といっても差し支えないです。
  • またキャラクターの要望した設定はおおむねOKとしました。
    ゲームバランス?公平性?何それ、おいしいの?
    へその目のためなら、世界だって捻じ曲げるぜ?
  • パーティプレイヤーに敵側専用呪文ともいえるデーモンスクリーム設定を渡しもしました。
    とはいえ、転職しない限り使えませんので、あくまでフレーバーの設定です。
    渡された人はなんじゃこりゃと思ったに違いありません。
  • またパーティプレイヤーになるNPCに敵側キャラクターであるダークエルフが
    仲間になってしまいます。まぁ、黒ギャルみたいなもんだからいいよね!
  • さらに言えば敵側専用魔法(デーモンスクリーム)を使う魔導士(ウィザード)が
    仲間になってしまうことにより、パーティプレイヤー側なのに敵側魔法で
    敵を仕留め始めてしまいます。お前殺りすぎやろ。
    恐ろしいことにウィザードは回復魔法さえ使うとルールブックに書いてありますので、
    全系統魔法が使用できるというびっくり仰天キャラが爆誕することになります。
まだまだ禁じ手のオンパレードは続きます。
  • このパーティ、もともとGMの設定ではウィスパーズ(ささやきを聞くもの)
    というコードネームを与えていました。
    全員が何かしかの声を聞く存在として設定してあるのです。
    一人じゃない。全員だよ。やりすぎだっつーの。
    幽霊だったり、母親だったり、悪魔だったり、剣だったり、神の声だったりします。
    声を聞かないのはアンスリュームくらいです。
    でもこの子も精霊の声聞けるか。なんだやっぱり全員だな。頭おかしーw
  • そもそも論、神様の声を聞くNPCがパーティのリーダっぽい辺りもだいぶ禁じ手に近いところがあります。
  • また、ルーシアの悪魔設定とか、魔法阻害領域とか、マジックリアライズとか、反則級です。
    これをプレイヤーがやりたいといったらガンジーが助走をつけて殴り倒してくるレベルで拒否すると思います。
  • あとはヤトリシノの剣辺りでしょうか?
    これは個人的にはOKの範囲じゃないかとは思ってはいますが、公式で最強クラスの剣ですら、
    +3くらいの能力しかありません。
    ヤトリシノの剣は+3(+5)です。
    命中は上がらないけど純粋ダメージ特化剣として、こんな剣公式が知ったら抹殺されるわ、
    クラスの性能であることは間違いありません。
おお、禁じ手をこうして読み返してみると、あれやな。
ライトネスが頭おかしかったんじゃないんだな。
私が頭おかしかったんだな。
うん。ライトネス、ごめんね?というような話なわけです。
ただ、これだけ禁じ手を使っていても困ったのは私なだけで、
プレイはかなり面白いものになったな、と思います。
プレイヤーが受け入れて楽しんでくれた結果と思います。
結局は、話は戻りますが、プレイのメンツなんです。これ一番大事。

というわけで、ある程度シナリオ全体としては、たくさんの禁じ手と、
バラエティに富ませようとしたシナリオ構築によって、なかなか他では経験できない
(これをやってる他のGMがいたら、そいつもだいぶやべー奴だ)
ものだったのではないかなと思っております。
楽しんでいただけたなら、良かったと思います。


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●本コンテンツについて

・本コンテンツは同好者の間で楽しむために作られた非公式リプレイ内のショートストーリーです。
・個人の趣味で行っておりますので、のんびり製作しております。気長にお待ちいただきながらお楽しみください。

・原作の設定とは無関係の設定が出て来たりしております。あくまでこちらのコンテンツは別次元のお話と思ってください。
・本コンテンツの制作にあたり、原作者様、出版社様とは一切関係がございません。
・TRPGを行うにあたり、皆が一様に分かる世界観、共通認識を生んでくださった原作者様と、
 楽しいゲームシステムを販売してくださった関係者の方々に、深く感謝申し上げます。

●本コンテンツの著作権等について

・本コンテンツのリプレイ・ショートストーリーの著作権はむーむー/むーどす島戦記TRPG会にあります。
・本コンテンツのキャラクターイラスト、一部のモンスターイラスト、サイトイメージイラスト等の著作権は、
 むーむー/マーコットPさん/アールグレイさんにあります。
・その他、原作、世界観、製作用素材については以下の権利者のものとなります。

●使用素材について

・本コンテンツは以下の製作者、原作者、製作素材等の著作物を使用して製作されています。

【プレイヤー】

・トゥナ・P
・マーコットP
・ヤトリシノP
・むーむー(GM)

【挿絵・イラスト】

・マーコットP
・むーむー

【キャラクター(エモーション・表情差分)】

・マーコットP
・むーむー

【使用ルール・世界観】

・ロードス島戦記
 (C)KADOKAWA CORPORATION
 (C)水野良・グループSNE
・ロードス島戦記コンパニオン①~③
 原案:安田均、水野良、著者:高山浩とグループSNE
 出版社:角川書店

【Web製作ツール】

・ホームページデザイナー22
 (ジャストシステム)

【シナリオ・脚本】
【リプレイ製作】

・むーむー

【ショートストーリー・小説製作】

・トゥナ・P
・マーコットP
・ヤトリシノP
・むーむー
 (むーどす島戦記TRPG会)

【製作】

・むーむー/むーどす島戦記TRPG会

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