電子メールから絵画にて その3
例えば、フォーカスの表紙を飾っている変形された女性のイメージとか、横尾
さんのイラストとか。そのような有名な作家のものでなくても、ちまたにいく
らでも見かけることができます。
例えば、シュルレアリスムで使われた「コラージュ」という技法、写真やイメ
ージ画像を張り合わせることで、それら写真とは全く異質の表現へと変貌させ
る技法ですが、これは、誰もが何の意識もせずにパソコン上で画面合成してい
ますよね。
なにをみつめようとしているのか、それさえ忘れなければ、見る人はちゃんと
伝えたいものを汲み取ってくれますよ。
「デッサン」というのは、その対象に忠実に、そこにあるものをそのまま紙の
上に写し取る作業、なのか? それとも、対象にたいする描き手の情動を写し
取ってこそ本当の「デッサン」ということになるのか?それは、どちらも正し
いが全てではないというのが、私の答えです。
有名な芸術家のデッサンを見ると良いですよ。
例えばモディリアーニの女性のデッサン、ヘンリ・ムーアの有名な防空壕での
一連のデッサン、ジャコメッティのデッサン、ボナールのデッサン・・・
デッサンに関する先入感は拭いさられると思います。
そのような巨匠のデッサンを見るには、先入感は捨てて、彼らが何を凝視した
かを見るようにして下さい、そうすれば私の言わんとするところが良く解ると
思います。
あまり考えこまず、楽しんで下さい。巧く表現できつつあるときの心はもう、
天上に遊ぶここちこそすれ、です。
皆様のお考えも、E-mailや 伝言板Villa CYBERBUSTなどにてお聞かせください。
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