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2024年 自然農見学会のご案内

耕さず、草や虫を敵とせず、肥料農薬を必要としない
生命の営みに、ひたすら沿う農……


2023 年6 月9 日、自然農の恩師、川口由一さんが、ご逝去されました。
83 歳でした。福岡には、1992 年より15 年間、自然農と漢方医学の世界を伝える べく、通ってきて下さり、ご教授下さいました。
その志を受け継ぐ者として、あらためて、自然農、生命の世界に沿う生き方、 これからの私達の在り方を、確認いたしたく、学びを続けてゆきたく思います。
元旦から、北陸能登地方において、大地震が起こりました。 今もなお、余震に怯え、冬の寒さの中で、充分な、食べ物、衣類なく生活の場を奪われ、 かけがえのない大切な人を失って、失意と悲しみの中におられる方たちがいます。
自然災害、それは長い人類の歴史の中で何度も何度も繰り返されてきたことですが、 そのたびに、人は、そのことをどう受け止め、全体として、どう成長してきたのかということを思います。
生と死のことは、まさに、私自身のことでありながら、一方では、まかせることしかできないことでもあります。
さらに、自然災害のみならず、人の営みの中で、起こるべくして起った、 戦争、紛争、侵略、殺戮、等、負のできごとを、私たちは、どうしたら、 解決に向かって歩み続けることができるでしょうか。
問いに終わらず、この今こそ、その答を生きなければなりません。
大切なことの一つは、生命(いのち)の世界が本当はどうなっているのかを、確かに、悟り識り、 常に生命の世界に身をおいて、そこから答えを出すことだと思います。
日常におこる、様々な出来事、解決しなければならない、ささいなこと、人と人との関係においてもそうです。 わかっている、知っていると思っていても、時に謙虚になって、私自身を問い、 そしていのちの世界を見つめ直すことが本当に大切です。
そのためには、一人一人の人間性の成長が欠かせません。子は、本来、親を超える存在です。
このことを、川口さんは、折りにふれ語って下さいました。そのことに希望があります。
自然農は、枯渇燃料を使わず、肥料、農薬を必要としません。耕しませんので、そこには、たくさん の生命が、息づいています。一粒の種を降ろしますと、そこには、あたらしい生命が誕生します。
私たちは、大地に立つと、その小さき生命の営みの確かさに、毎回毎回、感動せずにはいられません。 私たち人も、その大いなる営みから、外れることなく、このいのちの世界をこれ以上汚すことなく、 その一員として、各々のいのちを全うできたら、と願っています。
今年も多くの方々との、共の学びをしながら、成長できたらと願っています。


2024年 年間学習内容

月日
学習内容
4月14日(日) 春の仕事
○学びの場、実践地の見学
○お米の苗床作りと種降ろしの仕方
○春夏野菜の種降ろし数種の仕方
※お米の種籾を希望の方にお分けします。
6月9日(日) 田植えを中心に ○学びの場、実践地の見学
○夏野菜の手の貸し方、支柱の立て方など
○一貴山の田んぼで田植えの実習、畦塗や水の管理の仕方
8月4日(日) 夏の仕事
○学びの場、実践地の見学
○田の草への応じ方、田の夏の管理について
○果菜類(ナス,トマト、ピーマン、キュウリなど)の手の貸し方
○秋冬野菜の種降ろし
10月27日(日) 秋の仕事

○学びの場、実践地の見学
○稲刈り、稲架かけづくり及び稲架かけの仕方
○麦の種降ろし
○畑の野菜への応じ方と手の貸し方
11月24日(日) 実りを手にする
○学びの場、実践地の見学
○お米の脱穀、唐箕、調整(籾摺り、精米) 昔からの道具を使い手作業で行います。
○精米したお米と自然農の野菜で作ったお味噌汁を その場で炊いていただきます。
(弁当不要。各自、箸、おわん2つ持参)
2025年
2月16日(日)
冬の仕事
○学びの場、実践地の見学
○お米の苗床の準備 (畑の作物の苗床作りにも応用できます。)
○新たに畑の畝を立てる、低くなった畝を立て直す。
○エンドウの種おろし等

見学学習会の一日の流れ

9:00 集合・受付(松国学びの場−糸島市二丈松国 )
9:30 開始
午前中は松国学びの場の見学と畑の実習を行います。その後、一貴山へ移動して昼食をとっていただき、 午後は、鏡山農園と一貴山学びの場の見学、田んぼの実習を行います。見学実習終了後は、言葉を交わし ながらの学習会となります。参加者の皆さんの質問等に応じ、また、自然農の世界について、深いところ から視野を広げてあらゆるテーマで話し合いたいと考えております。
17:00 終了
●参加費: 1,000 円
●持ってくるもの:軍手、帽子、長靴、あればノコ鎌、弁当(11月は不要)、水筒
*毎回、種の交換コーナーを作りたいと思います。余分に採れた種を皆で持ち寄って分け合いましょう。

●見学学習会についての問い合わせ先
・鏡山 092-325-0745
   090-9793-9963
・村山 090-7927-2726


福岡自然農塾各学びの場と農園


福岡自然農塾(代表:鏡山 悦子)とは、松国、一貴山、花畑の3ケ所の学びの場と農園を総称しての名称です。 見学学習会においては、主に松国と一貴山がその対象となります。 個々に農園等を見学されたい方は、必ず前もってご連絡ください。

松国自然農塾

◆所在地 福岡県糸島市二丈松国
◆代表 村山 直通[TEL 090-7927-2726]
現在、85 名の方が一年間を通して、自然農のお米づくりと野菜づくりを学んでいます。 田んぼが約2.2 反、畑約4.5 反、果樹1 反で一人当たりの広さはそれほど広くはありませんが、 週末や休日を利用して福岡市内や近郊より通って楽しく学んでいます。 毎月1回(第2 日曜日)に指導と共同作業をやっています。 周囲の斜面や山林もお借りして果樹やシイタケの栽培にも取り組み、 年末には育てた稲藁でしめ縄作りなど、総合的な学びを心がけています。

一貴山(いきさん)自然農塾

◆所在地 福岡県糸島市二丈一貴山
◆代表 鏡山英二[092-325-0745]
一貴山は松国から、少し山手に入った、空気と水のきれいな中山間地の棚田地帯です。2002 年に学びの場が開か れ、鏡山家を中心にして現在33 名が学んでいます。広さは田と畑を合わせて約1町7反です。 1人当たりの広さもかなり広く、将来の農的暮らしを見据えての学びの場です。 自然農に目覚めるのは、農地を持たない都市生活者が多いので、具体的に農的暮しを始めるとなると、 一貴山のような中山間地の放棄された棚田がいろいろな視点から最適だと思います。 平地にはない厳しさもありますが、生きるための総合力を身に付けられたらと思っています。

鏡山農園

◆所在地 福岡県糸島市二丈一貴山
◆代表 鏡山悦子[092-325-0745]
1992 年より夫婦で自然農を学び始め、今年で33 年目を迎えます。 「唐原」と「上の山」での学びを経て、1996年より一貴山で自然農を営み始めました。 1999 年には家を建て、長年の夢であった農的暮らしが始まりました。 現在は、田んぼ8 畝、畑3 反、果樹地1反を営んでいます。 果物を加工したり、コンニャクや豆腐を作ったり、日々の暮らしに田畑の恵みを様々に利用する知恵は、 昔は当然だったことを、今は一つ一つ学びながら自らに備え、次の世代にも伝えていくことが静かな喜びです。 今年は、お醤油造り7 年目です。今年は11 家族が醤油造りに取り組むことになり、 先日、各々1年分の醤油を自分たちで搾ることができました。今年は、醤油麹造りに、初めて挑戦します。 また、ニホンミツバチを飼い始めて13 年目になります。感動がいっぱいです。

木下農園

◆所在地 福岡県糸島市加布里
◆代表 木下まり[090-8418-5801]
自然農に切り替えて今年で30 年目になりました。糸島半島の海沿いの温暖な地域にあります。 田んぼは2 反2畝ありますが、そのうち8 畝程でお米を作っています。畑は7 畝で、自給用の米と野菜はほぼまかなっています。 食卓を囲む家族の人数も少なくなり、作付面積を少なくしたり、周りの方にお分けすることも増えました。 農園の周囲は慣行農法の田に囲まれています。獣の害はあまりありませんが、カモの食害や、潮風の害が、まれにあります。 また、近隣の田と水を入れる時期の調整など、ここなりの工夫も要します。醤油、味噌、 豆板醤とうばんじゃん、マスタード等、自然の恵みを手作りして日々楽しんでいます。

花畑(はなはた)自然農塾

◆所在地 福岡市南区花畑3丁目
◆代表 村山直通[090-7927-2726]
都市の中の自然農学びの場です。現在28名が約2 反の畑で学んでいます。 下記の日程で見学会を開催しています。

<花畑自然農塾見学会>2024年の予定
3/3(日)、5/5(日)、7/7(日)、9/1(日)、11/3(祝)、2024年1/5(日)
集合場所:福岡市南区花畑3丁目 花畑小学校正門付近
集合時間:午後1時30分 (参加費無料)

福岡自然農塾学びの場の地図

地図は、クリックすると拡大します(ダウンロードできます)

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