WW2とは?           (1999/08/12)

 

 「WW2」とはいったい何の略でしょう? それは、
「The ILL for IN Again!」
の略なのです。

 
マツダは過去に、WRC、ツーリングカーレース、GC、そしてル・マンなど様々な分野のモータースポーツ活動に積極的にチャレンジしてきました。約30年以上にもわたるレース活動の中で、その勇姿に魅せられたファンも決して少なくはないでしょう。もちろん、私もその一人です!

 しかし残念なことに、近年マツダはモータースポーツ活動を休止したままで、結果として「マツダワークスを応援するレースがない」という悲しい現実があります。これは、マツダのモータースポーツファンにとっても「活動休止」を意味する、とても辛い事態なのです。一体、ファンはいつまで我慢し続けていればよいのでしょうか…。

 でも、マツダ車を応援する道がまったく閉ざされてしまったわけではありません。今でもごく少数ながら、熱心なプライベーター達の手によってマツダのマシンが懸命に戦っているレースフィールドも存在するのです。

 WW2は、ここにファンの力を結集して、今現在、
世界各地のサーキットで頑張っているマツダのマシン/チーム/ドライバーを応援しよう、というプロジェクトです。

 まずは身近なところから活動していきますが、WW2の求める最終目標は、発祥の地であるこのHP「ジャコバン広場」にちなんで、ズバリ

〜サルテサーキットに再びロータリーサウンドを!〜

と勝手に決めました。



 このプロジェクトは、私と同じようにマツダのモータースポーツ活動に対してアツイ想いを持つ数人のメンバーによって、数年もの長い助走期間を経て自然発生的に誕生したものです。 
 メンバーは全員、日本のみならずアメリカやヨーロッパなど世界各国のステージでマツダのレーシングマシンが活躍してくれることを切に望んでおり、そのために何かできることはないか、と一生懸命考えています。
 それもこれも、

「きっと私達と同じ想いを持つファンは大勢いるはずだ!」

という確信があってのことなのです。ですから、

 まずは「声」を集めてみることから始めよう!

と私達は思います。想いを同じにする皆さんとの接点となるのがこのWW2であり、ジャコバン広場でありたいのです。そしてこの場所が、いずれはマツダに対する「アツイ希望」を届ける「窓口」となることを望んでいます。


The WILL for WIN

 

 もしあなたが、過去にマツダのモータースポーツ活動に興味を持たれた経験があるなら、「The WILL for WIN」(勝利への意志)というフレーズに見覚え・聞き覚えがあるかもしれません。これは私達にとって大変重要なキーワードなのです。




 
かつてマツダが発行していた、モータースポーツ活動を紹介する機関誌として「POLE POSITION」という大きな冊子がありました。

 
毎年のように、ロータリーマシンによるル・マン・チャレンジの記録やWRCでのワークスマシンの活躍などを、当事者の生々しい声を中心にしてエネルギッシュに伝えてくれる、とても読み応えのある冊子でした。
 その文中にしばしば登場し、また時にはマツダ・ビデオライブラリーのタイトルにまでなったのが、冒頭に紹介したこのフレーズなのです。

 91年、ついにル・マンで大きな勝利を勝ち取った時、その冊子の中で、それまでの長年にわたる挑戦を総括して、あらためて第一の勝因として挙げられたのも、この言葉
「The WILL for WIN」でした。曰く、常に勝利を意志して、経験の蓄積の上に弛まぬ挑戦を重ね続けた結果であると。

 

〜from MAZDA AUTOSPORTS LIBRARY〜
NEW!!  Playback
 "The WILL for WIN"

Pole Position Vol.20 ('89)

Pole Position Vol.22 ('90)

Pole Position Vol.25 ('91)


 
またそれと同時に、常に新しい価値を目指し、さらに創造と挑戦を続けていくとを、「マツダ・イズム」という言葉で高らかに宣言してくれたのです。そして、制覇したばかりのル・マンでさえ「常に未来形として語るべきもの」と位置付けています。
 栄光を手にしてもなお、あくなき挑戦を誓うそのスタンスに、私達ファンは大いなる希望を抱き、それを誇りに感じたものです。



 
しかし現在、かつての希望に満ちた展望とは裏腹に、サーキットを疾走するマツダ・ワークスマシンの姿を見ることはできません。ご存知のように、ル・マンに優勝した翌年の92年を最後に、マツダがモータースポーツ活動の休止を宣言してしまったからです。
 当然、この言葉を目にする機会もなくなり、あの感動のル・マンもただの「過去形」として語られることになってしまいました…。

 当初アナウンスされた「2年間」という活動休止期間を過ぎても、一向に聞こえて来ない「再開」の声。サーキットで輝くマツダのワークスマシンの姿を待ちわびるファンにとっては、ツーリングカーレースやル・マンで活躍を見せる他の国産メーカーのマシンを横目に見ながら、ただ悶々とした日々を過ごすしか方法はありませんでした。
 さらに、99年夏のMAZDASPEEDの解散という事態に至っては、私達がじっと待ち望んできた「
モータースポーツへの復帰は、(仮にそれが一時的措置だとしても)、さらに遠く、手の届かないものとなってしまった感は否めません。


 5大ワークスマシンの激突に沸いた1999年のル・マン24時間レース。たしかに、最後まで手に汗握る素晴らしいレースでした。しかし、私達には何かが足りないのです…。そう、もしこのエントリーリストの中に「MAZDASPEED」の文字があったら、あるいは、孤高のサウンドを轟かせ激走するロータリーマシンの姿があったら、きっと私達にさらに高いボルテージを与えてくれたことでしょう…。

 正直なところ、ファンの手によって、一体何をどこまで解決できるのかは、私達も全く想像がつきません。

 しかし、例えば、プライベーター体制ながら懸命にマツダ車でレースに参戦しているチームを有志で応援してあげることはできます。それは応援観戦ツアーだったり、現場でのお手伝いだったり、あるいは、僅かではありますが資金サポートを実施するということも考えられるでしょう。


 全くの手探り状態ではありますが、
我々はこれからWW2の活動をスタートさせます。が、今すでにいろんなカタチでマツダ車のモータースポーツ活動に関わっている方々もいらっしゃると思います。そうした方々ともし意気投合できれば、協力して大きな活動に発展させていくことができるかもしれません。
 そして、このような熱心な支援活動を、
マツダワークスのモータースポーツ復帰を求めるファンの声として、しっかりHIROSHIMAにアピールすることができれば、きっと不可能なことも可能になると信じています。

 だって、我々が憧れた「あの」マツダなんですから!



 まずは声を集めることから始めませんか?私達は心強い味方がたくさんいると信じています。マツダのモータースポーツ復活を熱望する皆さん一人一人の声をぜひ、この「WW2−BBS」で交換しましょう。


追 伸

  昔のレースの思い出話も大歓迎です。
  私個人的にはやっぱり「JSPCネタ」が嬉しくて、

  「91年の787Bはホントに速くてカッコ良かった!」とか、
 
 「真夏の500Mileレースは死ぬほど暑かったよね〜」なんて声を
  ZEHI聞いてみたいと思っています!



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