改造例

今回利用した携帯ストラップの改造例をご紹介します。
まずは背面のねじを4本外して中身を拝見。勿論、電池は外して下さい。キックボタンとパンチボタンはSWボードとして独立しています。ジョイスティックの下にはSWが8個。電池ホルダーには水銀電池が2個直列に入っていました。大きな丸いスピーカーが見えます。
ジョイスティックは引っ張ると抜けてSWが8方向にズラリ放射状に並んでいます。
基板を固定しているねじを全て外して見ると、スピーカーを固定していた丸い壁を除去すれば基板が入りそうです。
早速カッターナイフで削り取りました。一気に削ろうとすると失敗して怪我をする事になりますので、少しづつ削り取りました。
このスペースに入るサイズの基板を切り出して乗せて見ました。基板の切断には金切ノコを使います。鋸刃には幾つかの種類があります。切断する物によって使い分けなければなりません。山数で表現されています。山数が多いほど目が細かくなります。基板は金属に比べれば柔らかい素材ですから山数”32山”(薄鉄板・鉄パイプ・アルミパイプ・塩ビパイプ用)が適しています。18山では綺麗に切断できませんので注意してください。ヤスリで断面を綺麗にする事も忘れないでください。
 
スイッチ基板の半田面を見ると、8個のスイッチが取り付けられている基板(メイン基板)の黒丸にモールドされている部分に、マイコンがありそうです。
このマイコンには電源の(+)側を接続しないので、SWと接続しているパターンは、切断する必要があります。SWの反対側の端子はGNDになっているのでこのまま使用できます。もう一つのSW基板はコモンとSW1、SW2の3端子なのでそのまま使用します。
メイン基板のスイッチとマイコンを接続するパターンを切断した図です。カッターを使用して1mm程度の幅で切り込みを入れて、間の銅箔を剥離してください。線材を半田付けする為に緑色のレジストを一部削り取って下さい。カッターの先端の刃ではない部分を使うと簡単に削る事が出来ます。
 
今回は上下左右の4個のSWだけを使用するので各端子に線材を半田付けします。図ではまだ付けていませんがこの他にGND線を半田付けします。
マイコン基板にはMC9S08QG8CPBEと抵抗1本と赤外線LED1個だけです。スイッチからの線をそれぞれのポートに接続すれば配線は終了です。メイン基板に電源の(+)側を接続しないでください。消費電力が増えてしまいます。使うのはSWだけです。
次はケース側にLEDの穴をあけます。LEDの位置をキチンと測定してφ5mmの穴をドリルで開けてください。一度に大きな穴を開けようとせず、小さい穴から段階的に広げていくと中心がずれる事無く、綺麗な穴あけができます。私はリモコンを操作する時に少し傾けるので、LEDより下に位置をずらせています。
下の図はLEDと正対して撮影しました。LEDが下を向いている事がお分かりでしょうか。
線材が挟まってショートしないようにチェックして、ケースを閉じればハード的には完成です。

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