組立

使用するケースはタカチのプラスチックケースSS-90を選びました。ケースにぴったりの基板が販売されているので、セットで購入すれば加工が少なくて済みます。
基板はTNF 43-66です。3mmのタッピングビスで基板を固定しますが、M3×6mmでも無理に締め込まなければ使えます。両面基板でスルーホールがあるので間違えて、付け直す時に銅箔が剥離することが少ないのでお勧めです。

【基板の加工】
基板には4か所の取り付け用穴にシルクが入っており、この穴をφ3.2mmまで広げます。ホームセンターやマルツなどで六角軸で2mmから6mmまで10本組みのドリル刃セットで販売されています。電動ドライバーも低価格の物が販売されています。基板やプラスチックケースであれば問題なく穴をあける事が出来ます。
下に敷いている木は、ウッカリして机に穴を開けないようにホームセンターで端材として1袋500円で販売されていた物です。10年分ぐらい入っていますのでお得です。

 

【三軸加速度センサーの加工】
三軸加速度センサーに付属のピンヘッダーはICソケットに入らないので丸ピンソケット両端オスをカッターでカットして半田付けします。
両端オスソケットは良く見ると太さが違います。太い方を基板に半田付けします。

 

【ピンヘッダの加工】
今回はスペースに余裕が無く、6ピンのBDMコネクタの未使用ピン3番ピンと5番ピンを抜いてパターンが通せるようにします。黒いハウジング部分を手で押さえてラジオペンチで不要ピンを力技で引き抜きます。

 

【ケースの加工】
ケース側面にLED用にφ3.2mm穴を8個あけます。ケースの長さは90mmですから中心である45mmの所に目印の点を打ちます。基板の穴ピッチは2.54mmなので定規では難しいのでユニバーサル基板の切れ端を定規の代わりに利用します。中心点に基板を合わせ中心点の次の穴(2.54mm)位置に点を打ちます。次は穴を一個飛ばして(5.08mm)点をあけます。一方向に4つの点を打ったら反対方向も4つの点を打ちます。中心の点を除く8つの点にドリルで穴をあけます。
最初からφ3.2の穴を開けようとせずに、2mm/3mm/3.2mmと広げると綺麗に仕上がります。

 

穴をあけ終わったらバリを丁寧に除去してください。

 

最後にDCジャック用にφ8mmの穴を側面にあけます。基板上の部品とDCジャックが干渉しない位置にあけてください。
6mmより大きな穴あけにはステップドリルが便利です。4/6/8/10/12mmの穴が1本であけられます。
DCジャックはこの時点で取り付けておきましょう。

 

【基板の製作】

パターン図を示します。クリックするとPDFファイルを表示します。縮尺は2倍です。まず部品面にLED以外の部品を基板に半田付けします。
高さの低い部品から始めましょう。抵抗→ICソケット→三端子レギュレータ→コンデンサ→ピンヘッダ。

 

次に基板を一旦ケースに取り付けて、LEDをケースにあけた穴に合わせて部品面から仮半田付けします。LEDのリード線は10mm程度の長さで切っておきます。
リード線を曲げる時に向きに注意してください。リード線の長い方がアノードで抵抗に接続されます。
筆者は半田面のパターン接続には、すずメッキ線0.35mmを使用しています。細すぎるように思いますが銅箔のパターンの場合、厚さは35μm程度ですから幅1mmのパターンでも断面積は0.035mu程度にしかなりません。直径0.35mmでも断面積は約1muになります。
配線が完了したらパターン図と比較して、間違いが無いか良く確認してください。筆者はパターン図をラインマーカーで塗り潰しながら確認しています。

  

基板が完成したら、DCジャック用のリード線を基板に半田付けしてからDCジャック側の半田付けをして完成です。DCジャックは外側がマイナス、中のピンがプラスです。配線後はテスターで、電源がショートしていないか確認してください。最後にICソケットにマイコンと加速度センサーを取り付けます。

 

【車内用電源ケーブル】
シガライターソケットケーブル(カマデンで購入)にDCプラグを接続します。

 

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