2.学習目的
どのように「グローバル・エデュケーション」を中学英語に関連付けていけるか?
1.位置づけ 2.学習目的 3.学習形態 4.指導計画 5.評価 6.実践例
Updated: 97/08/21 16:52:10
1.はじめに
<前提>
「国際理解教育」の外国語での位置づけが「国際理解教育の基礎を培う」ことにあり、それは生徒が「国際化社会に適応していくべき資質や心情をもつ」といった内面の変化を要求されている。そのため<仮説その1>で述べたように外国語教育において、内容の深い題材を提示し多様な学習形態と併行して生徒の意識改革をねらうことが重要であると思う。
<現状把握>
1) 「国際理解教育の基礎」としての「言語や文化についての知識・理解」は主に欧米文化中心(参考資料1.)の受信型の知識詰め込みにとどまり、生徒側に「国際化社会」をあまり意識させられない。(参考「生徒への”国際理解に関するアンケート”」)
2)学校全体として教育課程における「国際理解教育」が実質上形骸化している。(参考資料2.)
3)情報としての「国際化」のアウトラインだけは進んでいるが、精神面や考え方の面で国際化はほとんど進んでいない。
4)生徒・父兄、地域の多様化が進み「対立」や「不適応」が増えてきている。
5)「情操教育」が形骸化し生徒の「心の問題」が問われる事象が増えてきている。
<現状を改善する手だて>
1) 発信型の国際理解教育を目指し、’Action-oriented’(体験学習)な’Global Education’を導入する。
2) 国際理解教育の年間指導計画を確立するために、教科書題材分析を行い、国際色豊かな題材を深める。
3) 学習者の内面の発達をねらい、「生徒の発言の場面」や「討議」の場面などを増やした授業形態をとる。
4)「多様性」を認識し、「対立」を緩和するためにも’Global Education’を導入していく。
5)教科書題材についての’Global Educaiton’を通して生徒の心の育成(葛藤)をねらう。
2.外国語科における国際理解教育の目標
(全体目標)・