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仕事日記
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8月1日(金) 古野光昭DUO 伊勢神宮外宮勾玉池奉納舞台(水上)
明日のリハーサルがわりにと、たまたま古野さんのふるさと仲間イベントにつきあってみたら、馬には乗ってみよ、人には添うて見よ、の謂通り貴重な体験をした。神聖な場所に入るというのでお祓いをしてもらうのである。お祓いお祓いといってその辺のお祓いとはお祓いが違う。なんつったって本家本元のお祓いなんである。5人冠者の笛太鼓。これが本当にそうなんですね。真新しい30畳敷き程の広間(神楽殿)に正座した僕達の前には同じくらいの広さの神域。僕らから見て左側に、奥から琴、笛、笙。右側奥から太鼓、篳篥(この字は手では書けないなぁ)。双方最も手前には正装の巫女。一人目の神主が祝詞をあげたのち榊でお祓い(頭上をサッサッとはらう)した後ややこしくも回りくどく(例えば何度も行き来するのに、神棚の正面に当たる所を通るたびにそれが5m離れていても一旦停止のようにきちんとしゃがむ。とか)、しかし悠長でなんだかのんびりいい感じの動作でささげものを巫女さんが執り行った後、雅楽が鳴り響くのである。琴の奏でる61235の5音階にのって流れるメロディは3のフラットも混じってブルーノートのよう。たまに琴の音列に1のシャープが入ってとてもシュール。やがてメロディラインは4度上がるが、琴の和音はそのまんま。笙、篳篥、琴で天地人それぞれを表す、とはずいぶん前に東儀秀樹君に聞いたところであるが、それにしても実に興味深かった。その後にもっと偉いとおぼしき第二の神主が個人名、住所などを織り込んで、でも草書体のような喋り方でところどころわかりにくく具体的に神様に報告する。

勾玉池を取り囲む森は神道の極意のごとく“あるがまま”。枯れた大木が左手に突き出ているかと思えば右奥には一本だけ抜きん出て背の高いクスノキ。しかしよく見ると手を加えなければあり得ない枝の曲がり方をしているものも多くあり、高千穂の降臨場所の石積みの如く、最も自然に見えるものはすごく手がかかっているということか。このあたりが瀬木貴将に不自然だと喝破される所以だが僕としては個人的にすごくすんなりと受け入れられる。京都高台院や鹿児島磯屋敷など美しい庭はいくつも見たが、ひと次元ちがう落ち着きを感じたのは先入観か。
8月2日(土) 上野ジャズイン
古野光昭、大坂昌彦、チャカ
三吉のサプライズ with 本田雅人が僕らの前で、なかなかよかった。アグレッシブルに進化している様子が好もしい。三好と仙波さん、山下君らと新高円寺で待ち合わせ打ち上げ〜ジロ吉へと流れ飲み。
8月3日(日)瀬木貴将レコーディング
“悲しくてやりきれない”
何に使うかは知らないが僕の青春の一曲。冷静に演奏出来なかったかも知れない。

大森智子さんに作ってもらったクラッシック資料MD(4枚)を聞き続ける。ワーグナーには湯あたりのような熱を受けてしまい、地下鉄を一時下車して息を整えた。
8月4日(月)月刊エレクトーン取材〜MAGI(?)取材@ビクタースタジオ
新作の評判がなかなかよくてひと安心。リサイタルのことも好意的に書いてもらえそうで吉。

ライブ打ち合わせ@レディジェーン
和田誠、鈴木ほのか、安崎求。年末に目黒ブルースアレイジャパンでやろうというウタものライブの打ち合わせ。リチャード・ロジャースの3期それぞれにスポットを当てようということになり、ミュージカル話に花。こういう時間は本当に楽しい。いくら飲んでも眠くならない。
8月5日(火) WE LOVE JB 目黒・ブルースアレイジャパン
永井隆(Vo) 佐々木史郎(Tp)小林太(Tp)河合若葉(Tb)竹上(As)金子隆弘(Ts)稲葉政宏(Gi)青木智仁(B)鶴谷智生(Dr)
リハーサル中だれかれとなく“いやぁ楽しいねぇ”と声が飛び交う。なんだかどんどんうまくもなってきているみたいだし。ツアーをやりたいもんだが、この大所帯じゃちょっと無理だろうなぁ。
8月6日(水)月猫前乗り
場当たりに付き合う。1〜2曲しか仕事のないのがこの前ノリのいいところ。呼ばれるのを待つ間にピアノ倉庫の予備ピアノを弾こうと案内してもらったらな、な、なのとベーゼンドルファーインペリアルではないか!トッカータの迫力がすごくてイエイ!などと叫びながら弾いた。ずいぶん弾けるようにはなってきたが、速く弾きたいもののテンポがあがりきらない。しかし荒弾きになるのはなんとしても避けねばならぬので我慢のしどころである。
※『ずいぶん弾けるようにはなってきた』とはもちろん「ゴールドベルク変奏曲」のことです(管理人注)。
8月7日(木)月猫えほん音楽会 長久手町文化の家
光量大きいらしくスライドがじわじわと灼けていくのが見えて怖かった。ピントの合いにくい場面もあってちょっとはらはら。

本番後戻りなので僕は今日から一色町リンクスへ。リゾートホテルの2連泊は助かる。
8月8日(金)特別セッション 吉良・インテルサット
井上淑彦(Ts)米木康志(B)小山彰太(Dr)
Long Time No See(佐山)
Bud Powel(Corea)
Country(Jarret)
Everything Happen To Me(Dennis)
Breath In-Out(井上)
Fire Works (井上)
I Hear A Rhapsody(?)
道(井上)
Love Goes Marting On(佐山)
Things Ain’t They Used To Be(Ellington)key/F
いや、素晴らしい。思いのほか、といっては何だが、ジャズ本来のやってみなけりゃわからない、今。今この瞬間でしかない喜びと緊張とリラックスがある。M’sにしろポンタボックスにしろ、動いている〜何かに向かっているベクトルが締まりと高まりを生むのだが、このユニットは正真正銘の“今”なんだなぁ。下から2番目のCを切ってしまった。弦を切るのは何年ぶりだろうか。つい変な弾き方をしてしまったのだろう。1曲目、、、。
8月9日(土) 特別セッション 吉良・インテルサット
可児の片岡君がお迎えに来て可児市文化創造センターに行き、来年のM’sのコンサートの会議に参加した。近くにいるなら出席してよとのことでOKしていたのだが、なんと片道2時間かかるではないか。悠長なものである。コンサートスタッフと顔をあわせて企画をわいわい考えるのは楽しい。でも遠い、、、、、。
8月10日(日)M’s 妖怪ジャズフェスティバル
creopatra’s dream/ anthony’s scream (trio)
blue in green (+flh,ts)
wish you (+gi)
walkin’ down rexington (TOKU vo )
adios (zanpona , gi , pf )
無我夢中(+ bass , drums)
take five A trains (全員)
寺井尚子、ケイコリー、日野テルマサに先立っての一番手。逆リハのトップ出演は理想的。TOKU、川嶋哲郎(Ts)、瀬木貴将、小沼ようすけ、と多くのゲストを受け持ちながらも流れのいいショーができたと思う。
8月11日(月)off
米子市文化会館にてバッハのお稽古〜さかな料理屋で、焼き、煮、天麩羅、刺身のフルコース〜皆生温泉〜伯備線のパノラマ座席で岡山へ〜別行動の小井政都志も誘って中華料理、と、豪華!ハッシーチームが組んでくれた理想的なオフ。最後は川嶋哲郎(Ts)がDUOをやってるライブハウス“バード”へ。中村真、初めて聞いたが良。キースの閃きと言えば言いすぎだが芸術的深まりが心地よかった。川嶋はいい音してるなぁ。
8月12日(火)M’s 岡山・Mo(dern)Gra(mmer)
 
8月13日(水)M’s 京都・RAG
blue in green
autumun leaves
extended play
in the dark , before dark
joy spring
wish you
solar
seingin’ on a star
there will never be another you
my favorite things
quiet moon
take five A trains
cantaloupe island
伝兵衛のサジェスチョンでカンタロープをやった。小井と僕はいやがったが、大坂のアレンジアイデアでやってみたらえらくカッコよかった。これは使える。アンコールにバッチリ。
8月14日(木)M’s 大阪・Mistre Kelly’s
越智順子と出て以来僕は二度目。大坂昌彦はしょっちゅう来てる様子。毎日放送の楠さん来。やりやすいステージと丁度よい客席(60程か)。ダブルアンコールが来て嬉。クレオパトラを演奏。
8月15日(金)長い移動日
大阪〜中国道〜山陽道〜島波街道〜松山道〜宇和島道、宇和島から更に3時間、計11時間のドライブで城辺に到着。酒井俊グループ(黒田京子、太田恵資、関島岳郎)と岡田勉グループ(峰厚介、村上寛)と飲んでいるところへ本田竹広御大登場。松島啓二は8月15日を9月15日と間違えていて来れず。明日の本番はなんとか来るとか、、、。彼らしい失敗。
8月16日(土)M’s 南レクJF
ここでも最初の出番。逆リハで音作りしてそのまま本番を迎えるのはとてもラク。雨なので野外を中止して福祉会館で急遽決行したにもかかわらず、お客も多く、スタッフの対応も見事だった。手品師でもあるドラマーの堤さんと知り合う。峰厚介、本田竹広素晴らしかった。妖怪でもそうだったが、バンドとしてはM’sはかなりいい線いっている。野外は特にそうだがやはり色んなバンドが並ぶ時、なんと言ってもドラマーのいいのを押さえてる者勝ちである。絶頂期の古沢良治朗、ピチピチ時期の青山純、山下トリオ脱退直後の小山彰太、ピンククラウドでのりにのってるビサイドでソロ活動も順調な時期のジョニー吉長(長男ノブアキのドラム事始めも目撃できた)そしてなんといっても村上ポンタ、大坂昌彦という日本一二人、そうそう始めてのツアー21歳のときは福井五十雄とりおでドラムは山木秀雄だったもんだからドラマーに関してはだれよりもついているんじゃないだろうか。
8月17日(日)伝兵衛DUO 黒崎
北九州に本格的なジャズの店があったのだった。辛島さんなどいろんな人が来ている様子。M’sも来ようと約す。
8月18日(月)伝兵衛DUO 博多・バックステージ
以前、何かの折にタカクサキさん(今回の主催者でもある)に連れてきてもらったとてもいい感じのジャズバー。思いもよらない早い時期に演奏が実現してよかった。隣の地下のうどんやさん、とても感じよく伝兵衛の特注“かまぼこ満載うどん”こころよく作ってくれた。かんがえてみればうどんにのってる薄切りのかまぼこ1〜2枚をどのタイミングでたべるかいつも悩みますね。大好きだからすぐ食べるとそのあとの長い時間すうどんになっちゃうし、最後に汁のなかにかまぼこだけぽつりとういているのも妙に侘しいし。でもうどんが見えないくらいにかまぼこが乗っかってるのもそれはそれで不自然だった。

この二日間いっしょだったクロマティックハーモニカの西脇君がとてもよかった。テレビの仕事で一度一緒だったときにはさほど気にもとまらぬ存在だったが、これほどの音楽性を備えた人はあまりいないといえる。単旋律ながらひとフレーズ毎の背後に素晴らしい耳(聴音とその理解能力)と教養(理論倒れにならない高みにまで到達した知識体系)がみえるのである。打ち上げでの話題、物腰もとてもよく、また新しいいい出会いができた。
8月19日(火)博多にてオフ〜都城へ移動
25日の録音曲の決定がでないまま候補曲のスコアを入手できるだけ購入。伸介に頼んでおいたCD購入とMDへの録音出来。買える範囲と作業できる範囲内でといってたらほぼ全部揃って(12曲分)録音も仕上がっていてびっくり。一日半でものすごく働かせてしまった。感謝感激雨霰とはこのことである。ひたすら目(スコア)と耳(MD)で勉強。
8月20日(水)伝兵衛DUO 鹿児島・キャパルボホール
バンバンバザールと対バン。かれらとの打ち上げも楽しかったが、松尾さんという料理人と知り合って話せたのがとても良かった。六本木のセリナで18歳から10年修行したのがスタートだという。こういう芯の通った職人さんの話ほど面白くてためになることはない。ハモの真子についても耳寄りなことを聞いたが企業秘密なんである。ウシシ。
8月21日(木)伝兵衛DUO 都城
昨日は冷汁、今日は宮崎牛、ビールもワインもとても旨い。健康はありがたい。宿題(ミュージカルチューンアレンジ)と予習(有名ピアノコンチェルト抜粋録音)に追われてる。ありがたくない。
8月22日(金)瀬木貴将DUO 白馬
大きい体育館で全国山岳会のパーティ。
8月23日(土)瀬木貴将DUO 白馬
兎平のレストランにステージを特設してのコンサート。ゴンドラでふもとから兎平まで。怖くなかった。もうひとつ上には屋根のないただのベンチのリフト。怖そうだったけど乗ってしまえば怖くなかった。夏の白馬も素晴らしい。
8月24日(日)月猫絵本音楽会 橋本・杜のホールはしもと
 
8月25日(月)名古屋
リスト、チャイコフスキー、シューマン、モーツァルト(3つ)ベートーベン(2つ)のピアノコンチェルトを抜粋とはいえオーケストラと共演できたのはいい経験だった。名フィルは昨日と今日で100曲以上のクラッシック名曲の抜粋(各30秒程度)をしているのでやる気なし。不幸な出会いだったが、ここんとこ鬼のように勉強したことと、やり残して今年いっぱいくらい引き続き勉強することは僕の一生の財産になるだろう。指揮者の榊原さんとは幸運な出会い。
8月26日(火)月猫前乗り 長崎
大分・玖珠のユアサ君より電話、今博多で榊原さんと飲んでいるという。昨日の今日でこの縁つづき。必ず何か面白いこと実現せんと誓い合う。月猫ファミリーの飲み会は愉。主催してくれたブリックホールの人々は役者揃いだが課長のタイラさんがことに良かった。
8月27日(水)月猫えほん音楽会 チトセピアホール
客席から参加してもらうお父さんが今日はなんと前田さんだった(グッディグッディのライブ実現など幅広くいつも力を貸してくれているひと)。考えてみりゃ長崎なんだから不思議はないんだが。愛也さんが女性にバラを捧げる芸が前田さんの奥様にあたっちゃったりとか、今日はなんだか二人の子供を含む前田ファミリーに向けて長崎に来たようだなと言って笑ったのだった。
8月29日(金)佐山トリオ 銀座・スイングシティ
小井政都志(Bass)松山修(Dr)
M’s新レパを中心にやるのだが大坂とはまた違った味わい。
8月30日(土)佐山クインテット 銀座・スィングシティ
小井政都志(Bass)高橋徹(Dr)中西暁子(Tp)小林香織(As)
若い女性二人がよい。20代前半というのはワンステージ経る毎に成長するのが目に見えるようだ。
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