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5月1日(木)M’s お茶の水・ナル

solar
quiet moon
in the dark , before dark
extended play
blue in green
don’t let me down
wish you
joy spring
little girl blue
autumn leaves / he is
2 sessions
take five A trains
setembro
新曲の嵐で、ひさびさ脳髄があたたまる感じを実感。目をむいて、唸りまくりだったらしいが自覚のないところもなかなか良。

大五郎に会った。30年振り。二十歳頃御茶ノ水の電機大学ジャズ研によく顔を出してた頃の仲間、ベーシストである。米屋の跡取り。今は当主だという。そりゃそうだ、50歳なんだから。魚屋の跡取りのドラマー駒村もきっと元気なことだろう。ギタリストの田中は今でも僕の税理士だし、そう考えるとお茶屋の跡取り(継がなかったけど)としてはやはりどこか商売人の子供同士がなんとなく付き合い易かったのかも知れぬ。東海林さんという2つ年長のギタリストがリーダー格だったのだが、当時から営業仕事っぽいこともしてたから今もどこかでは弾いていることだろう。

キーボードマガジンの連載に書いたアルトのYこと山川君ともこのサークルで知り合ったし、そこから辿って大口純一郎と親交を深めることになるのだから、この御茶ノ水というところは国立と並んで自分史には重要な場所なんだろう。

新宿まで40円だった。当時、駅前でアメリカ人に“How much for Shinjuku?”と聞かれ、思わず覚えはじめのバンド用語で“エフジュウ(F十、40のこと)”と答えてしまったのを思いだす。

丸顔にくっきりえくぼでかわいいお坊ちゃん風采も変わらず、大五郎という綽名が今でも似合う岩瀬君とは、横浜のジャズ喫茶“ファースト”で始発を待って、夜明けに必ずかかるキースのsomewhere beforeに一緒に感激したもんだ、などど話してても当時の、つまり20歳の気分なんですね。いいもんである。ナルには大坂主宰のセッションなどに時々は来ているそうである。

5月2日(金)月猫前乗り 岐阜・可児

前乗りはイイ。気が楽である。

ピアノがイイ。スタインDの480万台。

ホールがイイ。300人で遠からず地下からず、ちょうどいい親密さの距離。

天気もいい。ひょっとしたら天気がいい、というそのことで物事が肯定的に捉えられるのかも知れぬ。

ブラジル人が多い。市民の30人に一人はブラジリアンとのこと。ホール前の芝生で露出の多い服装の若いブラジル娘をみて“あったかくなったらこうこなくっちゃね。せっかく女に生まれたんなら、生地の少ない服を着なきゃ”などと吉沢、本多らと軽口をたたいていたら、衣装の西原さんに“大きなお世話です!”とたしなめられた。これもまた愉。その場は黙っていて、後で、他所で“あの人ったらねぇ”などとどうせ言われているのである。それでもいいんだけど、その場で怒られるっていうのは清清しくっていい。

5月3日(土)月猫えほん音楽会 岐阜・可児

片岡君来訪。M's初ツアーの時のウィンク以来だから13年ぶり?ライブに来なさすぎだろう。今、ここのホールの下部団体で招聘などもしているという。次のレコ発は呼んでもらおう。森山威男さんが4年前から当地に居を構えてらして、その影響も強く、ジャズ寄りの会館になりつつあるという。喜ばし。

琵琶湖に前入りする途中下車して、いつも行く名古屋駅地下の山本屋のはす向かい、粕漬け魚屋さんに入る。全員旨い物につられて乗車変更くらいは朝飯前、いや夕飯前になるのか。

銀だら、銀むつ、鮭、やりいか、ほたて、いずれも上品な粕漬けに仕上がっているのを皆で楽しむ。

読み猫/能祖将夫、白猫/波田雅子、マイム猫/本多愛也、演出/吉沢耕一、メイク/高野理恵。飲まざるを得ない!久保田千寿。

5月4日(日)月猫リハ 琵琶湖ホール

競馬に投票。投票というよびかたがすごい。二十歳ごろ麻雀仲間に誘われて府中に一度いって以来だから30年ぶり2度目。

リサイタルの打ち合わせ出来。これで進む。結構大変。百〜二百人きてくれたら格好もつくだろうと思っていたのは大甘で、なんとキャパは600以上だそうだ。ま、知ってたら最初からやらなかったろうし、入りはともかくバッハをここまで弾きこまなかっただろうから、盲蛇に怖じず転じて福となる、とは思っていよう。

5月5日(月)月猫えほん音楽会 琵琶湖ホール

定着した感のある琵琶湖。やり易い。ピアノもよい。楠瀬女史がいい。

2時間のあいだ子供がよくもまぁ集中して聞いてくれる。

本番終わりで東京もどりは疲れる。

5月6日(火)宇野アキラ個展観
和田さんと灘本さんが“うまいねぇ本当に”と、多少のコンプレックス混じりの会話をしているのがおかしかった。山下勇三さんは“クライアントがどうあれ絶対妥協しないで自分を押し通すんだよあの人は”。総合するととてつもない人であるのがわかる。マックスファクターと寺山修司のそれぞれ一連のものが僕にはよかった。三菱ミニカのポスターなど今では考えられない(クライアントがよく通した)が、万博のパビリオンにあわせたものだと聞いて少し納得。それにしても、60〜70年代はスタイルの持ちようによって相当面白い時代だったことがよくわかる展覧会だった。20年経って現在を振り返ったときそう思えるようにもできるはず。
5月7日(水)黒葛野敦司DUO 水道橋・東京倶楽部
黒葛野がはりきっている。一時うすれたホスト的オーラが復活していて良。11月にリサイタルをするという。
5月8日(木)M’s 目黒・ブルースアレイジャパン
solar
it might as well be spring
smoke gets in your eyes
wish you(小井)
autumn leaves~he is(佐山)
extended play(大坂)
blue in green
don’t let me down
quiet moon(佐山)
in the dark , before dark(小井)
joy spring
littele girl blue
fine rouge(大坂)
daddy blue(小井)
floatin’ time(佐山)
take five A trains
setembro

急遽8月リリースの決まった第二弾のレパートリィを中心にしてみたら、暗めというかビル・エバンスよりの曲が多く、ちとまずいかな、と思いつつビデオを見返してみると、、、あらあら随分と明るいじゃないの。M'sの地のあかるさがますますつき詰まっていきつつあるタイムモジュレイションなどのアレンジの中で、いっそう浮き彫りになるのかも知れぬ。
5月9日(金)小原孝リハ 松涛・高木クラビア
3年目にしてやっとのびのびできる感じがしてきた。自分の中の小原君への尊敬感もいい意味でフラットになりつつあり、ラプソディ・イン・ブルーも1年目から候補にはなっていたがここまでためてよかった感じ。
5月11日(日)伝兵衛 三ケ日・パラディソ
Wesが聴こえる
川添いの帰り道
見上げてごらん夜の星を
Sand Castle
椰子の葉陰で
嘘つきダイヤモンド
あと一杯

京都新撰組入隊ツアー開始。
アシスタントに依田法哲、よだのりあき、と読む。お父様が法学部出身で哲学がすきだったから。どうでしょう?

今日から持ち歩くデジカメの学習をしようとしていたが、ヨーダ(と呼ぶことにした)がイマドキの若者らしく詳しそうなので、取説を渡して“学習して、必要なことだけを教えてください”と、いつものずるいパターン。そしたら驚いた。かれの学習能力も高いのだが説明も簡にして要、わからないところに粘り強く、何よりも人の役に立つのに熱意がある。こういう人は伸びるだろう。25歳。甘え上手なのではなく、誠意と人柄でかわいがられるというのは大事なことである。腕くらいは後からでもついてくるものだ。

伊藤ゆかりというのがママ、よういちマスターと夫妻で地元のアマチュア中心にがんばっているお店。三ケ日の海岸はとてもイマジネイティブで、到着してすぐに店には入らずボードウォークで風に当たる。
5月12日(月)豊川 モスク
こちらは戸川夫妻。ここも店主客層ともに和気あいあいの雰囲気で、昨日今日と初めての店ながらあたたかく迎え入れてくれるのが嬉。豊橋の山ちゃん来る。

豊川稲荷に詣でる。案内ボランティアがすばらしかった。
5月13日(火)名古屋 ランプ
がんたろうこの日のためにピアノを入れる。すごい。これがまたアップライトながらいい時期のヤマハで、昼間練習した伏見のC3より手になじんだ。わからんもんである。水もんである。和田直さん、僕が入店した時にはもう弾いていて、結局ずっと一緒。終演後stella by starlightをDUO。真剣そのものになれた。あくまで柔らかいトーンと少な目の音数に凝縮されたジャズのエッセンスと凄み。合気道のようだ。ちょっと油断すると思い切りはねとばされるのがじりじりとわかってしまう。それも自分の使う物理力で。すごい人である。家出中の70才。
5月14日(水)伝兵衛 京都・ラグ
四条木屋町に泊まる。
5月15日(木)オフ 新撰組史跡巡り
明治維新歴史資料館〜竜馬墓所〜高台寺〜壬生屯所(八木邸、第一期13名屯所、芹沢鴨暗殺現場)〜前原邸(試衛館組屯所)〜寺田屋(有馬新七烈死、竜馬遭難)〜池田屋(永倉新八ら活躍)〜近江屋(竜馬暗殺)〜酢屋(竜馬潜伏)〜千花でお食事。
5月16日(金)伝兵衛 大阪・ダルマード
 
5月17日(土)デュークエイセス 埼玉のどこか
追突事故にあう。からだ無事。車廃車。0対100でもいくらかはかかるらしい。
5月19日(月)和田さんと打ち合わせ
小原孝とのライブCDのジャケット。

M's new album のジャケット案とライナー。

安崎求、鈴木ほのかのジョイントライブの構成演出。

お願い満載で恐縮。でもレディジェーンでの飲み会は愉。
5月20日(火)益田・丸福
マスターは池野さんというのだが、みんなサダムと呼ぶ。僕はキムジョンイルに似てるし、悪の枢軸コンビである。

5月22日(木)豊岡・シモンズ

モノラル森氏と久闊を叙す。Floatin' Time はいい曲だがシャープ4つはきついとのこと。そのぐらいは弾いてもらわんとねぇ。
5月23日(金)王暁東 日野町文化ホール
田口さんというマダムのいい話。 地元民としてなにか寄付しようとホールリハーサル室に白いグランドピアノを。白くないほうがぼくとしてはよかったけど、、、。市民レベルでこういう形の寄付は日本では珍しいんじゃなかろうか。とても洒落ている。米子の奥地の印象のこの町はかの鳥取大地震の大被災地でもある。ひとびとがおだやかでシャイ、誠実さにあふれ日本人の美徳いまだ当地にはあり、との感。ハッシー来訪も嬉。海陸運輸会長も来てくれ、打ち上げを主宰してくださる。五左衛門寿司あいかわらず最高。
5月24日(土)小原孝と最終リハ
一緒に出している音の中ですごく多くのことを教えてくれる。

ごあいさつにいらした先代は永田基男さんといい、割烹という場を料亭と同じ高みにもちあげた方らしい。大仏次郎、三島由紀夫、通い詰めた文人は数知れず。最上級の食材を使い、丁寧にとった出汁で淡く味をつける。淡味礼賛。昭和21年、戦後間もなくの創業だそう。
5月27日(火)小原孝DUO 東京文化会館小ホール
モーツァルト ソナタト長調K283
ガーシュイン ラプソディインブルー
テレビ50年メドレー
ミヨー スカラムーシュ 3楽章
サヤマンボ
小原孝は安定している。僕はだめ。
5月28日(水)伝兵衛DUO 金沢・もっきりや
ティムアマスコットクァルテット全員前乗りできてくれ嬉。ピアノのブルースバースいい人。ナットキングコールの歌など聞かせてくれ愉。
5月29日(木)M'sレコーディングリハ
レパートリィの新しさによる硬さはあれどバンドサウンドの溶け込み具合いい感じ。
5月31日(土)月猫えほん音楽会リハーサル
新作作り。大まかに芝居ができたところで説明を受けながらその場で作曲していく。あわせてみて微調整。荒あわせとはいえ、この日の音を元に作りこむので取り返しがつかず、真剣。ヘンゼルとグレーテル。初の洋物。4作目にして作り方、チームワークなど佳境。イイ曲がいっぱいできたはず。
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