気さくに呑気に過ごせる場所なら軒並み 何があっても出かけたものだ
そこは目まぐるしい毎日の中でひと休みする 生きている実感を取り戻す場所
ジャズとカクテルで
知りあいの娘たちの顔は 悲しげで無愛想で翳りを帯びて そこに優雅な名残りを隠さないまま
それは君も知ってただろう粧いが 洗い流された跡だよ 一日でとても多くをこなしたから
午前零時の物語
あの時君が近よってきて まるでセイレーンの歌だね 僕を骨抜きにした
僕には君の痛々しい笑顔が 僕へのあふれる想いを帯びているように思えた
そう 僕は間違っていた また 間違えてしまった
また僕は独り すべてに手応えがあったのは去年だけだった
いままた僕は酷いあり様だ
落ち込んだ心にはぽっかりと穴が空いたまま
パリに一週間もいれば傷は癒えるかも 笑顔でいれば気にせずにいられるかもしれない
君を忘れよう きっと まだ君が脳裏に焼き付いているけど
未練は 立ち直ろうとする気持ちを ぐちゃぐちゃにする
僕はそこらの小さなバーで のんだくれている きっと
そこで僕は腐っている きっと
人生を孤独に送る常連客たちみたいに