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めんこい仔馬

作詞 サトウハチロー
作曲 仁木  他喜雄
唄  二葉  あき子
   高橋   祐子
1.濡れた仔馬の たてがみを
  撫でりゃ両手に 朝の露
  呼べば答えて めんこいぞ
  オラ、駈けていこうかよ 丘の道
  ハイド ハイドウ 丘の道

2.藁の上から 育ててよ
  今じゃ毛並みも 光ってる
  お腹こわすな 風邪ひくな
  オラ、元気に高く ないてみろ
  ハイド ハイドウ ないてみろ
3.西のお空は 夕焼けだ
  仔馬帰ろう おうちには
  お前の母さん 待っている
  オラ、歌ってやろかよ 山の歌
  ハイド ハイドウ 山の歌

4.月が出た出た まん丸だ
  仔馬のお部屋も 明るいぞ
  良い夢ご覧よ ねんねしな
  オラ、明日は朝から また遊ぼ
  ハイド ハイドウ また遊ぼ
1941年(昭和16年)

 作曲者の仁木他喜雄は明治34(1901)年11月14日、北海道の生まれ。横浜のバンド屋 (バンド部屋。斡旋業。プロダクション)「睦崎」に入門。外国人オーケストラのバンドボーイをしな がら、ドラム、パーカッションを習い、ジャズのアレンジを勉強。その後ハタノ・オーケストラ、日本 交響楽協会を経て、大正15年新響(N響)創設時にティンパニー奏者として参加。以後、昭和15年 まで在団。
 退団後は昭和5(1930)年から携わっているレコードの作、編曲家として本格的なキャ リアを積んで行く。以後、『リンゴの唄』(1945 詩 サトウハチロー 曲 万城目 正  唄 並木路子)『お使いは自転車に乗って』(1942 詩 上山雅輔  曲 鈴木静一 唄 轟夕起子)等、のアレンジ。『めんこい仔馬』(1940 詩 サトウハチロー  唄 二葉あき子 高橋裕子 コロムビア児童合唱団)『別れても』(1946年 詩 藤浦  洸 唄  二葉あき子)『銀座の雀』(1950 詩 野上彰 唄 森繁 久彌)等を作曲。今に残る数多くの名曲を数多く手がけた。昭和33(1958)年5月13日没。 享年56歳。http://www.people.or.jp/~natumero/modam2.html