別れても


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別れても

作詞 藤浦  洸
作曲 仁木他喜雄
唄  二葉あき子
1.空に鳴る木枯らし 雨戸打つ吹雪
  冬の夜は嵐に 更けて行く            
  思い出の窓辺の 青い灯火も          
  浮世の嵐に 消えて行く

	忘れられぬ思い出 懐かしい昔
	あの日が何時までも 忘られましょうか

  悲しみの涙を じっとこらえましょう
  たとえ別れても 別れても
2.楽しかったあの日は 遠い夢に消え
  冬の夜は思いに  寒々と
  片隅に寂しく あの人のギター
  切れた糸のあとも 其の侭に

	忘れられぬ思い出 懐かしい昔
	あの日が何時までも 忘られましょうか

  思い出のあの歌 そっと歌いましょう
  たとえ別れても 別れても
1946年(昭和21年)


 作曲者の仁木他喜雄は明治34(1901)年11月14日、北海道の生まれ。横浜のバンド屋 (バンド部屋。斡旋業。プロダクション)「睦崎」に入門。外国人オーケストラのバンドボーイをしな がら、ドラム、パーカッションを習い、ジャズのアレンジを勉強。その後ハタノ・オーケストラ、日本 交響楽協会を経て、大正15年新響(N響)創設時にティンパニー奏者として参加。以後、昭和15年 まで在団。
 退団後は昭和5(1930)年から携わっているレコードの作、編曲家として本格的なキャ リアを積んで行く。以後、『リンゴの唄』(1945 詩 サトウハチロー 曲 万城目 正  唄 並木路子)『お使いは自転車に乗って』(1942 詩 上山雅輔  曲 鈴木静一 唄 轟夕起子)等、のアレンジ。『めんこい仔馬』(1940 詩 サトウハチロー  唄 二葉あき子 高橋裕子 コロムビア児童合唱団)>『別れても』(1946年 詩 藤浦  洸 唄  二葉あき子)『銀座の雀』(1950 詩 野上彰 唄 森繁 久彌)等を作曲。今に残る数多くの名曲を数多く手がけた。昭和33(1958)年5月13日没。 享年56歳。http://www.people.or.jp/~natumero/modam2.html
 作詞者 藤浦 洸については、『巴里の夜』を参照されたい。