UKを知ろう


北アイルランド


アイルランド島北東部の北アイルランドはアルスターとも呼ばれ、連合王国UKの一員
を構成しています。
面積は約1万2千平方メートル、人口約160万人の規模です。

気候温和で地味の肥えている北アイルランドに、英国国教会(プロテスタント)の
創始者ヘンリー8世が目をつけ侵攻して以来、アイルランドはイングランドの支配
に抵抗してきました。
1920年および22年にアイルランド法ができ、南アイルランドがアイルランド
自由国に、さらに1937年エール共和国、1939年英連邦を離脱アイルランド
共和国になった時、プロテスタントの多い北アイルランドは英国の一部として残り
ました。

アイルランドは紀元5世紀ごろ、聖パトリックが渡来しカトリック教を布教して以来
熱心なカトリック信者が多く、聖パトリックを守護聖人として崇敬し、白地に赤の
斜め十字(St.Patrick's Cross)を国旗とし、3月17日の聖パトリックの日は北ア
イルランドは祝日です。


アイルランドの国章はクローバーの一種三つ葉のシャムロック(shamrock)です。
これは聖パトリックが布教をする時に、カトリックの教義である三位一体(天地創造
の父としての神と贖罪者としての神の子キリストと聖霊)を説明するのに使ったこと
によるといわれています。
ラグビーファンの方は、アイルランド・チームのユニフォームの胸にシャムロックの
デザインを見ていることでしょう。


経済的には弱者である少数派のカトリック教徒は、プロテスタントの支配階級や英
国政府に対立し、分離とアイルランド共和国への統合を求めるようになりました。
なかでも戦闘的なアイルランド共和国軍(IRA)は首都ベルファストやロンドン
などで爆弾テロを行って来たことはご存知の通りです。

北アイルランドとIRA問題は宗教や民族あるいは階級などの問題が深く絡んでいる
だけに、どう解決されるのでしょうか。映画や音楽や文化など話題となったものを
とりあげ、アイルランド理解を深めてみたいと思います。

イギリスという国はない
爆弾仕掛けたよ

テロの悲劇を越えて
「北アイルランド住民投票、和平合意を選択」
「ベルファストの春、北アイルランドに和平の合意」
「ブレア首相、とことん話そうよ」(IRAの再停戦宣言)
小泉八雲「ダブリン作家記念館」に栄光の帰国

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