泌尿器科医・木村明の日記

木村顔

腎尿管結石・前立腺癌・肥大症の診断が得意な超音波専門医。


前立腺癌にゾメタとタキソール:神奈川泌尿器科診療所懇話会


昨日はベイシェラトンで泌尿器科開業医の集い。開業医に役立つタイトルの講演を聴いてから懇親会。

昨年はこの手の開業医向けの会は過活動膀胱前立腺肥大症ばかりでした。これは会を後援してくださる製薬会社とも関係があるのです。

仮面ライダーが2月に新しくなるのは、スポンサーのバンダイがクリスマス・お年玉商戦が終わり、商品価値がなくなったヒーローをニューヒーローに変えることによって、入学・入園プレゼントをまた買わせるためです。

昨日の後援してくだった製薬会社は前立腺肥大症の薬を作っている会社でしたが、勉強会のテーマは再燃前立腺癌の新しい治療。骨に転移したときに使うゾメタと、すべてのホルモン療法が無効なときに有効とされ、近く前立腺癌にも使えるようになるタキソールのお話でした。

副作用の強い点滴薬ですから、ゾメタやタキソール作っている会社は勤務医向けの勉強会は開いても、開業医向けの勉強会はしてくれません。

毎度過活動膀胱か前立腺肥大症の薬の説明ばかり聞かされてきた先生達は、「今日の講演は勉強になった。」と好評でした。

スポンサーの意向ばかりを聞いていると出席者が減りますから、勉強したいテーマを選んでくださった幹事の先生に感謝です。

懇親会ではあい先生に久々に会いました。マラソンが趣味の先生で、私のブログを読んでくださっていて、「都筑区ロードレースがんばってください」と励まされました。

しかし、ある先生の親切な忠告で、○| ̄|_ 。早めにこういう情報を教えてもらえるのもこういう会の利点ですが落ち込みました。

レセプト枚数の割にPSA検査が多いのは、ホームページ読売新聞のおかげで遠方から患者さんがいらしてくださっているからなのですが、平均値から外れると目だってしまうようで....


この写真は先日の皮膚科学会の懇親会のもの。某教授が青春時代を歌いました。「青春時代が夢なんて あとからほのぼの思うもの 青春時代のまん中は 胸にとげさすことばかり」

私は今年55歳になりますが、まだ開業3年目。まだ開業医としては青春時代か少年時代。胸にとげさすことはこれからもいろいろあるんでしょうね。


この写真は青葉区皮膚科医会のもの。maitake先生はるひ野の先生との写真です。最近MRさんからもらいました。御本人に無断で載せました。お二人ともクリニックのホームページに顔写真を載せておられるのでOKですよね。

(お二人ともこのブログを見てくださっているはず。コメントに書き込んでもらえば、コメントは公開せず、写真ともども消去します。)
木村明の日記
2008年2月24日