ひとりごと -黒部アルペンルート&峡谷-


 以前から雪の大谷を見てみたいと思っていたので、GWの前日に休みを取り1泊2日で行って来ました。「雪の大谷」とは、アルペンルート(長野県の扇沢〜富山県の立山)の真ん中あたりに位置する室堂という場所で、道路の片側車線を見学用に開放して、両側の雪の壁を見学するというものです。ちなみに5月に入っても壁は見ることは出来るのですが、片側車線を開放してのイベントは行っていません(たぶん)。行かれる方は現地に確認してください。
1日目  いつもの年ならGWの前半は草津へ、帰省ラッシュが始まる前に行って、Uターンラッシュが始まる前に帰ってくる事が恒例でしたが、今年は雪の大谷ウォークが4月いっぱいまでと言うので、金曜日に休みをとって1泊2日で行って来ました。草津はGWの後半に行くことにしました。

 あろうことか前日の27日は職場の歓送迎会があり、早い時間に帰宅する事が出来ませんでした。午前様になることは無かったのですが、もともとイベントの前日は熟睡できない性質で、この日はほとんど寝ることが出来ませんでした。羽田発が6時55分であるので、4時30分頃には家を出なくてはなりません。先行き不安でしたが、眠い目を擦りながら、いつも利用している空港近くの駐車場まで車を走らせました。

 富山空港までは55分ほどで到着し、連絡バスで富山駅まで向かいました。事前のリサーチによると、電車やケーブルカーなどの乗り物の時間が、ほとんど1時間に1本しかないので、十分な計画を練ってきました。それでも心配事がありました。混雑時には乗り物に乗ることが出来ないのではないか?ということです。1本乗り過ごすと1時間待たねばなりません。

 富山駅で富山-室堂までの割引往復乗車券を入手することが出来ました。これにより乗車券を乗り換えるたびに、いちいち購入しなくてもいいので、少し安心感が出てきました。富山地方鉄道で立山まで1時間です。予想以上にローカル線で、駅舎の状態ものどかで、電車は2両編成のレ−ルを走るワンマンバスと言っても良いくらい。無人駅では後ろから乗車し、前から運転手に定期や切符を見せて降車するのです。各駅停車の1時間は睡眠不足もあって、予想以上に身体にこたえてしまいました。

 立山に到着しロープウェイ乗り場に行くと、電車はほとんど貸切状態であったのですが、ここは団体客がわんさかと溢れかえっていました。そのほとんどが外国語を話している人達でした。構内に無造作に張られている手書きの紙を見ると、前日の除雪作業で発車が遅れている様子です。それでも受け取った整理券は40分後であったので、遅咲きの桜などを見ながら駅の周辺をプラプラしていました。

 ケーブルカーは満員電車状態で、7分で美女平に到着しました。ここからは高原バスに乗り換えです。混雑していたので、往復乗車券を購入しておいたのは正解でした。

 50分程で室堂に到着し、早速今回のメインである「雪の大谷」を見に行きます。ターミナルを出たところで、4月まで限定でもらう事が出来る記念証を受け取り、歩行者専用に開放されている道路の片側1車線を20分ほどかけて歩きます。今年は壁の1番高い場所が、カーブのところで19mあるそうです。写真やテレビで何度も見ていたのですが、実際目の前で見ると迫力が違います。圧倒されます。機会があれば一度は見ておいたほうがいいかもしれません。復路は今来た道を戻る事も出来ますが、順路は壁の向こう側の雪道を歩いて戻ることになります。一面銀世界であるのでサングラスは必須品です。

 昼飯は室堂駅構内にある立ち食いそば屋で「室堂そば」を食べます。さすがに名水処富山のそば屋です。立ち食いそば屋の水も名水を使用しています。

 雪の大谷の反対側に位置する「みくりが池温泉」に立ち寄ります。アップダウンのある雪の中を20分ほど歩きました。夏はこのあたりはすばらしいハイキングコースらしいのですが、一面銀世界です。入場時に記念の紙製のコースターをいただきました。

 本来ならば黒部ダムまで行くことが出来ればベストなのですが、室堂の先の大観峰までは、長野県側の扇沢からは行った事があるということと、時間に余裕を持って、今回はここまでとしました。バスもそうですが、ケーブルカーも人の数に応じて運転本数を調整しているようで、時刻表は参考にする程度で大丈夫そうです。しかしこの時期に限った事なのかもしれないので、事前に確認してくださいね。

 今夜の宿泊は、富山駅から15分ほどのところにある「ドーミーイン富山」というビジネスホテル。駅からは少々ありますが、お風呂が天然温泉である事がポイント高しです。自分の部屋でくつろぐ、という事がコンセプトのこのホテル、部屋内にミニキッチンがあったり、内装も気取らずカジュアルなものとなっています。


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