買ってみました。
冷蔵庫が届いた。あんちゃんふたりが厳重マスク装備で来たがまぁ128L・30kgの小さな機械だから,旧機の搬出も新品の搬入も運ぶのはひとりでやっていた(おれには無理だけど)。撤去された隙に床を拭いておく。所定の位置に置いてもらい,コンセントに挿してブウンと鳴ったところで受取にサインして終了。ウチに着いて10分と経っていないのではないか。これには接触確認アプリも切歯扼腕だ。ドアを開けて取説を出し,中仕切りを留めてある養生テープを剥がすのはこっちの仕事なんだった(他人に庫内をさわられるよりそのほうがいいですな)。
ウチのくそ狭い洗濯機置き場と違って冷蔵庫置き場は幅78cmあり,買った冷蔵庫は48cmだから側面に余裕ができていろいろ貼りつけられる。ジツは買うときに筐体が鉄板かどうかチェックし忘れてたんでマグネットがつかなかったらどうしようかと思った。んでその筐体がめっちゃ熱い。手で触っていられないほどだ。取説に故障じゃありませんと先回りして書いてありやんの。
シャープのくせにドアのヒンジが右側右開き固定である。安い直冷式の故か冷凍庫部分がオーソドクスに上にあり,引出式でなく,珍しくドアポケットがない。冷蔵庫部分はごくふつう。中仕切りを差しかえて棚の高さを変更する。棚のストッパーが固くて押しこむと冷蔵庫自体がずりっと動いたりして,軽い機体は全体の位置決めには微調整が容易でいい。
天板に電子レンジを載っけるのがいちばん大変で,ぎっくり腰に怯えながら15kgのレンジを床から116cmの天板に押しあげただけで体内酸素が盡きて大休憩を余儀なくされたのだった。新しい冷蔵庫は旧機よりちょい背が高く,勝手が変わって電子レンジが使いにくい。レンジの上に置く湯沸かしポットも然り。これは慣れるしかありませんな。
古いやつはおれが越してきたときに実家の余り物をセッテイングしておいてくれた物で,つまり中古だった。使いこんだ冷蔵庫の電源をいったん落とすと庫内が黴びて臭くなるから厭だったんだけど,義理と人情を秤にかけたのだ。去年交換した洗濯機と衣類乾燥機もそのパターンでこっちは即こわれてよかったんだが,冷蔵庫は1年半もった。次は電子レンジだろう。
新機を買うさいリサイクル料金を確定するために旧機のメイカを訊かれた。国内メイカか否かで値段が違うのだ。その瞬間まで意識したことがなくて答弁できず――自分で買ってないとこうまで関心が薄いかね,おれ――しかし旧い冷蔵庫が国外メイカとも思えないから暫定国内として設置時に精算ということになった。ウチに帰って確認してみると,「National
NR-B122V6」と書いてある。な・Nationalぅ!? ナショナル? まじか,水戸黄門の時代じゃねーか。道理で反りが合わないと思ったぜ。パナソのサイトに製品情報は既になく,ヤフオクの痕跡に拠れば2004年頃の製品らしい。
コンプレッサの気が済んだのか筐体の温度はおでこに手を当ててまぁすごい熱だわとヒロインに看病してもらえるていどに下がっていた。それでは飯を炊くか。いや,飯は炊飯器で炊いて,残りを冷凍庫で凍らせるのだが。