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Charの21世紀は東京、大阪、福岡を廻るブルーノート・ツアーで幕開けた。
メンバーは20世紀最後の"Live 2000 Tour"の時と同じ
- Dr: Jim Compley
- B : Paul Jackson
- Key:小嶋良喜
である。
このツアーの模様はファンクラブ"DIBS"の会報Vol.12に掲載されている。
"The 25th Anniversary Live Tour "Bamboo Joints""
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"The 25th Anniversary Live Tour "Bamboo Joints""銘打たれたCharのデビュー25周年記念にツアー。
10月16日(火)の札幌を皮切りに、半月間で6箇所のライブ・ツアーが行われた。
バンド・メンバーは
- Dr: Jim Compley
- B : 澤田浩史
- Kbd:小嶋良喜
である。
このツアーの模様はファンクラブ"DIBS"の会報Vol.10そしてVol.11に掲載されている。
 地図 拡大
スモーキーメディスソ
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2001年1月28日(日) Char ブルーノート東京 第1部
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前日の吹雪とはうって変わって快晴の首都圏、至る所に雪が残る道をブルーノート東京に向かいました。
17時過ぎに入場して1時間30分近くたった頃、スタッフがギターのチューニングを始めました。そうこうするうちに会場入り口方面から拍手が沸き起こりそちらの方向に目を向けると客席をぬってスタージに上がるメンバーの姿が。
さて今世紀最初のライヴのオープニングは"Yellow Cap"!。ウーン、エクスタシー。
軽いMCを挟み"Merry-Go-Round"、そしてPaulの曲。
"11-Years"から"The Leading Of The Leaving"。そして"Stand"。いつものライヴに比べ曲の構成が短く次から次へと曲が移り変わります。"Stand"の前に小島を中心としたジャズ風の遊びが短いのが私としては良かったかな。
そしてPaulの曲を3曲位。途中、小島がエレピでピアノっぽいフレーズを弾いたのですが、これが良かったです。私は前世紀末最後のライヴの時の生ピアノといいオルガン系のキーボードよりもピアノを演奏する小島が好きです。
そうこうするうちにチャーも腕時計をチラリと見ていよいよエンディングに一直線。"Rainbow Shoes"、"Natural Vibration"、そして"Smoky"を終えあっと言う間に、再び客席をぬって楽屋に下がっていったのでした。
殆どの人が「あのメンバーだから"Live Tour 2000"とセットリストは殆ど同じでしょう」と予想していたと思うのですが、本当に予想通りでした。もちろんあのメンバーだから、あの時と同じ内容でもいいのです。リハ不足の面があってもいいのです。時間が限られているから、短縮形の曲構成でもいいのです。今世紀最初のライヴに相応しく楽しい一時でした。
2001年 4月11日(水) Char Yokohama 7th AVENUE 16th Anniversary Special Event
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この日のライヴを知ったのは口コミやメールで情報が広がり前売りも完売した後で「あぁ私って友達いないなぁ」(苦笑)と思いながら数少ない友達に「余りチケット情報求む」メールをしたのはライヴの10日位前のことでした。
そしていつものごとく日々の暮らしに流されてふと気づけば前日の夜。とにかく当日券を期待しお店に電話をいれ「若干、16:00から発売」と知りました。仕事を休もうかと思いましたが朝から15:00過ぎまで外せない約束があり、とりあえず仕事が終わり次第行ってみるかと思っていたところ、当日の昼頃には余りチケットを1枚確保することが出来ました。
仕事の都合で行けなくなったネット友達に多謝!。それから大嫌いな携帯電話の便利さを初めて感じた日なのでした(笑)。
17:30に横浜スタジアム脇に整列し入場した頃に知った前座2バンドは心を無にして時の流れに身をゆだねて、その時を待ちます。
そして20:00頃に前座も終わりステージ上にはマッチレスDC-30などがセッティングされメンバー
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- G:中野シンヤ
- B:山下好男
- Dr:バッサン
- K:松尾英樹
- Vo&Harp:中村敏男(芸名:KINSAKU)
が登場し軽いジャムを始め直ぐにチャーが登場します。
開演前に「Grand Funkだ。"Comunication Breakdown"だ。Zepオンリーだ」「今日はギターを持たずにハンド・マイクで唄って帰る」とオマヌな期待?をしておりましたが、予想通り3曲目から"Purple Haze"、"Little Wing"、"Sunshine Of Your Love"、"Jeff's Boogie"、"Cross Roads"の合間に知らない曲や知ってる曲を散りばめた感じのセットリストでした。
使用したギターは水色のストラトだったのですが"Sunshin Of Your Love"などではレスポールよりもウーマン・トーンで一瞬ギターを持ち替えたか、てっきり中野氏が弾いているかと思ったほどです。
男が女を捨てる時を唄った"HONEY BEE"、"スージーキュー"、「ブギウギ」コーラスの"ショットガンブギー"、やはりコーラスのスパイダースはかまやつさんの名曲"バンバンバン"などKINSAKUさんのヴォーカルやステージングも懐かしいものを感じて楽しめました。
そして中野氏も唄うギタリストという感じでチャーとのギター・バトル(死語?)も凄く良かったです。ボーカルの曲メロを受け継いでソロを組み立て盛り上がり歌に返す辺りは流石です。スライドも上手い。
アンコールは"Born To Be Wild"など派手に3曲ほど。
2回目のアンコールは連絡がとれなくなった・死んでしまったかもしれない友達に"You Got A Freind"を。曲を聴きながら友達の殆どは音信不通だし、死んだ友達もいるし、自分もあと何回こういうライヴを楽しめるのかなぁと考えてしまうのでした。
曲も終わり、最後に「George( Mastich)に捧げます」、かぁ・・・
さて22:00頃に終演を迎えた時には、足は筋肉痛、雄叫びに「タケナカ」コールで喉が痛い。おまけに右耳はPAスピーカーでやられてしまいました。
終演後、ステージ上を見たところ、チューニング・メーター、ケンタウルス、ワウを床に置き、DC-30に直結していました。この機材であれだけ多彩な音を作るとは、やはり恐るべし。凄すぎます。
チャーも楽しそうに演奏していたし、東京でのホールに集まる同じファンだけど横浜はいつも盛り上がるし、久々に本当に心の奥底から楽しめたライヴでした。
2001年6月2日(土) Char ARE YOU EXPERIENCED? TRIBUTE GUITAR FES 2001 at 日比谷野外音楽堂
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朝から晴れ時々曇りというか曇り時々晴れの天気。ところが開場前に雨が・・・やはり野音に雨は付きものかと思いましたが、通り雨で開演前にはやみました。
一組目は沖縄出身で16歳の凄い少年で樹音。若干16歳とは思えない演奏でした。
16歳だよ、16歳。16歳って中学生?。それとも卒業直後?。私の16歳は家にあるクラシックギター(今で言うガット・ギターね。ちなみに当時アコギをフォークギターと呼び、エレキは中学校の文化発表会では使用不可であった)に、当時は今みたいにタブ譜バリバリのヤングギターも、プレイヤーやロッキンfもなく教則本もフォークのアルペジオばかり。唯一見つけた教則本がカセット別売りの「ロック完全マスター」でした。これを見て音聴いてピックでクラシックギターをペンペンやっていました。
ちなみに、その数年後、チャーの初仕事の教則本だと知りました。そしていつしかその教則本も存在を忘れられ、昨年、物置となっている屋根裏のダンボール箱を開けたところその教則本を発見しました。がしかしカセットは無くしてしまったようです。残念!
彼の2〜3年後が楽しみです。もっと凄くなっている気がします。
二組目は森園勝敏。森園勝敏はEric Clapton 77年9月30日 名古屋市公会堂の前座でプリズム以来に観ました。途中で金子マリも登場し"Purple Haze"など。金子マリも'85年はPlain Pink at 渋谷公会堂以来。やはり上手いボーカルだと今更ながらに思いました。
三組目は鈴木茂。鈴木茂を生で観るのは初めて。大昔、リトルフィートをバックのソロアルバム"バンドワゴン"や、はっぴえんどを聴いた位。スライド・プレイが良かったです。やはり鈴木茂はティンパンなどバンド・メンバーの一人として演奏するタイプであることを再認識しました。
日もすっかり落ちた頃、四組目に登場したのはアル・ディメオラ。最初はアコギでしたが3曲目位でエレキギターを7年振りにライヴで演奏しました。
そして20:20頃、いよいよチャーが登場。メンツはJimに澤田の3人バンド。
1曲目は初めて聴く曲で7月に発売されるアルバムからでしょうか?。そして"Hey Jimi"、"I'm Here For You"、"Manic Depression"などを。今日も凄いロックなチャーを次から次へと観せてくれます。アクションの一つ、一つ、本当、よく観せてくれました。
Jazzyな演奏が始まり「まさかTokyo Night 〜 Natural Vibration?」かと一瞬、思いましたが直ぐに"Purple Haze"のリフが流れてきました。ということはまさか「Stand?」で一瞬の間。そしてあっという間に"Stand"に突入しました。
これがまた最高で「早く小嶋を交えてソロ・ツアーやらないかな」と思うのでした。
さてこれで終わりかと思いきや、重いリフを弾き出し、「まさかね」と思ったらそのまさかの"Purple Haze"で最後を迎えたのでした。
アンコールでは最初にチャー、澤田、Jimが登場し、チャーの紹介で森園、樹音、鈴木茂、アル・ディメオラ、金子マリも登場しセッションを。曲はジミヘンの"Change"だったか"Changes"だったかそのようなタイトルの曲だったと思います。
その印象は黒船に乗ってやってきた一人の外人に、日本人が集まってわいわいやっている黒船来航みたいに感じてしました。何か中途半端なまま、このまま終わってしまうのかなと思っているとチャーが一人アルに向かってほんの少しだけ、バトルになった処が良かったです。
そうして今宵の野音は終わりを迎えるのでした。
01年7月7日 Smoky Medicine 第11回 北沢音楽祭 at 北沢タウンホール
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第1部はRISE。知ってる曲はANAの機内放送で聴いたデビュー曲、そしてメンバーチェンジ後の新譜の2曲だけでしたが面白かったです。元気だねぇ、本当、元気!。
ギターを一人加えたのは正解だと思いました。ベースの交代効果はよくわかりませんでした。それにしてもRISERのノリは凄いです。一緒に観に行った友達はチャーがプレーすると思う場所前の2列目でRISERに囲まれていたのですが、船から空き瓶を海に投げ入れて波にもまれて浮き沈みしていたようで微笑ましかったです。私もその位置でRISERに囲まれて観たかったなぁ・・・。
そしてSmoky Medicine。
チャーがマリに唄い出すタイミングを合図したり、藤井にサインを送ったり。それに呼吸を合わせるナルチョに準という構図でした。決めが決まらずチャーがあらららぁってズッコケルなんてソロでは本人が許せないないでしょう。もちろん同窓会として演奏レヴェルは保っていました。
藤井章司さん、"一風堂"以来です。当時、"一風堂"からSmoky Mdicineは全く想像出来ませんでした。それにしても懐かしい叩き方!、スタイル!。これぞ70年代!
鳴瀬喜博さん、ベースは基本的に4本ということを覚えていたのですね。でもアームをグィーンであぁやっぱりナルチョだと感動しました。
佐藤準さん、ホールの設備で常駐してあると思うグランド・ピアノにローズ・ピアノだけ。それだけとは思えない凄いプレーでした。この曲はグランドで、この曲はローズで、と弾き分けていました。あぁそうそう、"Show What You've Got Inside Of You"だけは右手はグランド、左手はローズという時もありました。
"かぐや姫Today"・"南こうせつ"・"風"のサウンドを作っていた人。当時、それらのコンサートを観に行きましたが、今も昔も変わらない弾き方に感動しました。
そのプレーは77年頃の風のアルバム"海風"のキーボードを思い出せてくれ、後日、CDを買い求めさせてくれました。
チャーが使用するギターは、"Strange Space"だけはチャーはSGに持ち替えましたが、それ以外は新しいストラトを使用していました。
チャーはマリさん、藤井さんに合図を送り、合わせながら演奏を進行していくところにチャーと準さんの音楽的な信頼関係を感じました。77年はNHK Rock Festivalと変わらない演奏中の2人ですね。というか準さんはいつもあんな感じだったと思います。
それにしても"Going Down"の最後は本当にビックリしました!。「準さん、どうしちゃったの!?」
学級委員長ことマリさん、楽しそうに唄っていました。ピンクラ、ジミトリ、ストーミーと観たけど今回が一番楽しそうでした。
アンコールはセッションでチャーそしてRISEのドラマー、そして金子家の次男がベース、そしてRISEのジェシーが登場し"Sex Machine"を。それからはグチュグチュでお客さん入り混じってのセッション大会。
いいなぁ、こんな親子。日本のロック音楽が21世紀になってはじめて親から子に受け継がれるレヴェルに到達した、その瞬間であると感じました。
ここで何が感動したかと言うと途中からチャーがローズ・ピアノに向かい最後まで弾き続けたことです。
その夜、ジミトリのテレビ放送を観て寝て、翌朝、ビデオを見直しているのですが、私は声を大にして言いたいです。
「ジミトリよりも北沢音楽祭のSmoky Medicineをテレビという記録に残すべし!」
と。まぁアルディメオラの部分も放送されたからジミトリはジミトリで良かったけど。
ライヴで感じたのは73年・74年当時にあぁいう演奏を行っていたわけで、これが一番の驚きです。
これから先、音楽を創造するバンドにはならないとは思いましたが、また機会があったならばライヴをやって欲しいと思います。
01年7月25日 Char Album"Bamboo Joints"販売
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凄い!チャーのニューアルバム"Bamboo Joints"は凄くいいです。当たり前だけど凄いです。この25年間にリリースした数多いアルバムの中で良く聴くのはPsychedelixの"Stand"、20周年のミニアルバム"Smoky"、そしてポリドール移籍第一弾"I'm Gonna Take A This Chance"ばかり・・・と言っても極たまにVAP時代のPink Cloudのアルバム、そして(当時の)久々のソロアルバム"Moon Child"位は聴くけど・・・ですが、そのお気に入りの中の1枚となりました。
新春のPaul Jacksonとのブルーノートにおけるファンク色に、6月のジミヘントリビュートにおけるロックをブレンドした感じでJimとの二人Psychedelixの延長みたいに感じました。まぁ参加ミュージシャンはCharとJimだけですから、そう感じるのも頷けます。
個人的には前作"I'm Gonna Take A This Chance"のA面にPaulのファンキーさで発展させたようなアルバムかなと予想していましたが、ウーン、当たっているような面もあるけどもっと奥深い、バリエイションに富んだ内容です。
インスト曲もいいなぁ。意外に多いなというのが第一印象だったのですが何度聴いても飽きない、なんだろ、本当、いいんです。
でも売れるのかな?このアルバム。ヒットチャートの上位にランク・インすることの重要性というか出来具合とは全く別の次元ですが、ポリドール移籍後、新譜が出る度に売れるといいなと思っています。皆さん、買って聴きましょう。
と、書いても多分、弊サイトをアクセスして頂いている方の殆どの方はチャー・ファンだと思いますから、既に買って聴いているのは当たり前だろと言われそうですね(^^;。
早くChar and His Bandのライヴが観たいなぁ。ドラムはJimで、多分、キーボードは小嶋で、ベースは澤田かな。そんな気がするのですが、楽しみ、楽しみ。全く外れたりして(^^;。(01年7月30日)
街の本屋さんには並ぶギター雑誌にはチャーのインタビュー記事が掲載されていることでしょうね。全く買いに行く時間が無いのだけど、読むとまた印象・感想が変わることでしょう。
ところでCDは売れているのでしょうか?。21世紀の今、このアルバムが売れるならば20世紀にあったアルバム"Moon Child"も売れていたと思うけど・・・売れて欲しいなぁ。(01年8月17日)
街の本屋さんでヤングギター、プレーヤー、ギターマガジンを買いました。まだインタビュー記事は読んでいないけどヤングギターなどチャーの指による奏法解説の写真が掲載されているのですね!。驚きです。(01年8月26日)
01年10月31日 Char The 25th Anniversary Live Tour "Bamboo Joints" at 武道館
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いつにも増してスリルがあるライヴでした。いつも凄いプレーを連発し「すっげぇー」というスリルを味あわせてくれています。しかし時に「よし盛上がりのフレーズだ」と思った瞬間に弦が切れて「どう乗り切るんだ?、をををーすっげぇ」というのも「これぞライヴ!」とライヴならではのスリルを感じて得した気分になります。今回はいつもの凄くレヴェルの高い演奏のスリルに、トラヴルというスパイスが加味されてスリル倍増でした。25周年のカメラを入れてのライヴでそれが起こってしまったのは残念でしたけど。
さて私の心の中はアコースティック・コーナーを排除していたのですが、開演前のセッティングを見る限り予想は見事に裏切られアコースティック・コーナー間違い無しで「オープニングは"Bamboo Joint"かなぁ。ロックなコーナーにどう突入するのかなぁ」と考えているといきなり場内が暗転。そして下手側袖からメンバーも登場し予想通り(入場前までの予想は外れました)"Bamboo Joint"始まったライヴ。「チャーと共にアコギを弾くあれは誰?」と思ったら何と「竹の子」でした。「竹の子」も上手いなぁ。
竹の子が下手側袖に退場しステージ上は衣替え。「"Bamboo Joint"とくれば次は"B'cuz You Are You"以外に無いでしょう」と思っていたらまたまた予想に反し"Rainbow Shoes"!。これにはたまげました。予想外と言うか、私の心が排除していたアコスティックな始まりでどう展開するのか見ものだったのですが、あの"Rainbow Shoes"の始まりは興奮しましたね。そして"You've Got The Answer"と来て「Psychedelixみたいだぁ」と大満足です。
そして続くイントロは・・・「をををー、"And Their Sons And Daughters"ではないですか!」。で、でも、このアレンジは何?、私は小嶋の安っぽいAORなフレーズでガッカリでした。"Smoky"のキーボード・ソロもそうだったけど最近のチャーはそういうのが好きなのでしょうか。サックス系のニューヨーク風キーボードソロが70年代末から80年代初頭にかけて一部で流行ったフュージョンの出来そこないみたいに感じてしまいました。おまけにギターが良く聴こえない。もちろん聴こえるのだけど鳴っていない。この曲で私の心はすっかり冷めてしまいました。まぁ大袈裟に書いていますから話半分で読んで頂ければ幸いです。
でもってチャーがブリッ娘調で「ちょっとトラヴル」でMCを入れて始まった曲が懐かしの"Cry Like A baby"。こういう曲を観ると哀しいかな80年頃のJLCのライヴを思い出してしまいます。でも「今のチャー」と心を切り替えればJim、澤田、小嶋というバンドでのこの演奏はとても素晴らしくチョッピリ冷めた私の心も何事も無かったように盛り返すのでした。現金な私。
それにしても"Another Face"〜"Take A Sip From The Vine"〜"Round Trip"などは物凄く良かったです。CDよりも良かったです。"Take A Sip From The Vine"でも小嶋が"And Their Sons And Daughters"と同じようなアプローチでブラス・サウンドでソロを弾いていましたが凄く良かったです。まぁ私の頭の中に原曲のイメージとそれを期待する気持ちがあったかどうかが評価の分かれ目かもしれません。
そして"Without Love"。泣けるねぇ。7月のSmoky Medicineで観てチャーのライヴでも聴きたいなぁと思ったので嬉しかったです。エンディング近くのハモンド風オルガンのソロとギター・ソロが良かったです。そしてリズム隊の差が歴然としてました。もちろんSmoky Medicineと単純に比較するには酷で野暮というのも重々承知しておりますが。
"波"は'99年のChanceツアーよりもギターが唄っていました。もちろん78年のwith Godiego以来のライヴだったからChanceツアーの時の方が感動しましたけど、演奏は今回の方が好きです。
"All Around Me"ではまたバランスが崩れたような気がしました。
"Stand"の始まり方はいつものジャジィでなかったから良かったです。ジャジィなフレーズが流れるとこれってお決まりで少々マンネリしていましたから。出来はいつも通り素晴らしかったです。
そして問題の"B'cuz You Are You"。「いくぜぃ」と言う前にチョロとギターを奏でた時、金属音ぽくっていて「嫌な音だな」と思ったのもつかの間、イントロからチグハグでバラバラでした(私はそう感じました)。特にギターが全く鳴っていませんでした。6月に観たジミヘン・トリビュートのイメージが強く観ていて萎えてしました。ひでぇ出来だなと思ってエンディングを迎えたのですが、最後にギターを叩きつけてフィードバックさせて退場するチャーが観れたからラッキーだと思いました。それにしてもこの曲の出来は良くなかったですね。残念です。
さてアンコール。小嶋には悪いけどアンコールの唯一の3人で演奏した"Experienced"が一番安心して観てられました。Jimと澤田の3人バンドでツアーするのも面白いかもしれません。こう思うその理由は6月に観たジミヘン・トリビュートのイメージが強かったこと、本編最後の"B'cuz You Are You"の出来の悪さからでしょうか。まぁ3人バンドというのも久しく観ていないから観たいなというレベルのお話です。
そして小嶋も登場し"Water Business"。ムスタングに持ち替えて"Natural Vibration"そして"Smoky"。トラヴルが原因なのか全般的にギターとキーボードが微妙にずれている気がして妙にキーボードが耳に障っていました。"Natural Vibration"の間奏後半のリフのズレが特に気持ち悪かったです。この辺りは聴く場所によって大きく感じは変わるし、ましてや武道館で跳ね返りの音があっちからこっちから聴こえてくるのですが、PAスピーカーから流れてくる音でもそう感じてしまいました。ちなみに私はBブロックでした。
澤田のベース、"You’ve Got The Answer"や"Another Face"、"Experienced"、"Water Business"など良い音していました。確かに曲によってはフレーズが聴き取れない時もありましたがボトムをしっかりとキープしていました。
Jimのドラム、"Today"以降、ツアーの度ごとにどんどん引っ込んでいき、面白味がどんどん薄れていたのですが、今回は久々に盛り返したような。チャー・ソロからPsychedelixに戻るのを感じました。
小嶋のキーボード、辛口に書いてしまっていますが、辛口に書いた部分以外は最高でした。
それにしてもスゲぇプレイにドーンとくるパワー、この選曲で私は大満足です。欲を言うならば弦楽四重奏をバックにした"Long Distance Call"の後、バンドでもう1曲やって欲しかったです。(ファンサイトの掲示板を参照すると場所によっては演奏したようです)。
最近のインタビュー記事の「20周年は過去から現在だったけど25周年は現在とこれからを観せる」という言葉通りでした。"Today"以降のツアーで一番満足しています。まぁいつもそう思うのですけど(笑)。
また「チャー・ソロ」方向から「JimとのPsychedelix」方向に風向きが変わったような気がしました。春一番が吹いて「もうすぐ春ですね」という感じです。Jeff Beckのように前進してますね。余りに感動したから終演後、グッズ売り場に行き、初めてツアーパンフなるものを買ってしまいました。
アルバム"Bamboo Joints"そしてこの日のライヴ。25周年という節目としても、単なる通過点としても私は最高だと思います。
01年12月13日(木)〜15日(土) Char 東京オピニオンズ・フェスティヴァル Special Live 2001 at 天王洲アートスフィア
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天王洲1999年のCBAの時は暗転・イントロが流れた瞬間から立ってノリノリ(^^)。演奏の出来栄えというかバンドとして成立していたかは別問題として、私は連日、最高に楽しめました。
一転して天王洲2000年は「ショー」という感じ。立ったのは2日目のアンコール"Purple Haze"のみ。この時は両日共、"Black Shoes"から立てば良かったかなと思いながら何故かノリきれなくて立てなかった思い出があります。
まぁ立てばいいっていうものでもありませんが、立った時の方が良い思い出のライヴになっていることは確かです。
さて3年目の今年のメッセージは「ヴァーチャルなリアリティに囲まれた現代の生活習慣の中で、今こそライヴなリアリティを求める人々も少なくないと思われます。音楽は元々、人と人が感性を以て喜怒哀楽を確かめ合う人間独特の行為の中に存在します。ライヴの主役は、パフォーマーでもオーディエンスでもありません。その二者が創り出す空気なのです。SO,Let's create our own 空気!」でした。
初日はB列8番という下手側。視線はどうしてもチャイチに向かうのだけど、その線上にマリ嬢が必ずいる席でした。
第1部中は「マリ&バンドという感じだなぁ。」。"Street Information"と"Without Love"は出来るならばチャイチが唄ってくれれば嬉しかったです。
第2部中は「オシャベリも面白いのだけど、うーん、ちょっと中だるみ。」。
第3部中は「をー、スモーキーメディスソだぁ。こういうの好き。」でチャイチも「立ってもいいんだよ」というお言葉を頂き立ってリズムにのっていました。
ナルチョのベース、どうしてもCBAのティムと比べてしまいます。音の硬さが違うのでティムの方が派手に聴こえましたね。でもバンドとしてアンサンブルの良さにプレー自体はナルチョの方が派手。
マリのヴォーカル、声が出きっていなかったなぁ。でも全盛期とは違う技で聴かせています。
終演後はこの構成で2時間以上やるよりも第3部だけで1時間位やった方が満足感が強いと思いました。でも短いと短いで「もっとやってくれぇ」と思ったことでしょう(苦笑)。まだまだ先は長いと、早々と家に帰ったのでした。
2日目はD列36番という上手の一番隅。PAスピーカーの陰となりギターアンプは見えない、少しチャイチが後に下がると姿が見えないという位置。でもギターのヘッドが常に私の方を向くか、ネックの裏側を観ているような位置だったので右手の指さばきが良く観えて良かったです。この日のチャーは凄く弾いていました。
この日は私も少し体調も良く、気分もルンルンで「最初から立っちゃお」モードだったせいか一番良く感じました。場内も一部を除き総立ち状態でした。
視線はどうしてもチャイチを追うのですが、チャイチの奥に藤井氏が常に見えていました。藤井氏のドラム、7月の下北沢音楽祭の時よりも安定しパワーが出ています。
第3部の1曲目が終わった時、思わず「フジイィ」と声をかけたら「オゥ」とか返事してくれたような気がして少し嬉しかったです。
トイレに行ってからロビーに飾ってある写真をしげしげと眺めていたらグッズ売り場も店じまいし始め会場を後にしたのでした。
3日目はI列25番(^^)。でも寝不足に体調も悪く「第2部までは周りが立っても座って観ようかな」と思っていたら前日とは正反対に皆が座っていたので余裕で観ることが出来ました。でもその場内の雰囲気に演奏側のテンションが下がったようで、演奏は前日の14日が一番だったような気がします。
「ライヴの主役は、パフォーマーでもオーディエンスでもありません。その二者が創り出す空気」というメッセージがこのライヴに向けあったけど、この日の前半はオーディエンス側の空気がパフォーマーのテンションを下げ、二者が寒い空気を創り出したような気がします。
チャイチってプロ中のプロだなと思ったのは明らかにテンションが下がりながらもこれでもかっていう感じで次々にプレーしていたような気がしました。特に"Bamboo Joints"で"B'cuz you're you"を交えた時など「チャイチ、プロ!」って思いました。
「やはり立って観る方が面白いなぁ」と「早く2部が終わらないかな」と思いながら、第3部のドラムが叩き始めと共に勢いで立ち上がり「やっぱライヴはこうじゃなくっちゃね」とこの日も終演を迎えたのでした。
それにしてもよく再結成コンサートすると特にドラムにはサポート・メンバーが参加するではないですか。でもスモいちキいちメディスそ(7月のスモキーメディスンの時も)はサポートを付けることなく皆が現役でしたね。特に藤井氏に感動しました。藤井氏、カッコイイぞ。時にはチャイチが藤井氏に「スネアのリム・ショットを切れを良く」とサイン(だと思う)を出す場面もありました。それを受け盛り返す藤井氏を観ていてオイラは感動いたしました。
この日も本当は余韻に酔いたかったけど速攻で仕事場に戻ったのでした。
私も若かった80年頃、60年代グループサウンドが再結成された時、正直「バンドの終わりは二度と会いたくない位にケンカ別れするか(Beatlesなど)、メンバーが死ぬか(Zepp、Queenなど)が一番美しい。バンド・マンが昔を懐かしみ同窓会するなんて!」と思ったものです。
でもこの歳になり、95年にBeatlesのAnthology(特にプロモ"Real Love")を観て、当時のグループサウンドのバンド・マンもその観客の気持ちもわかるようになりました。
また機会があったらライヴをやって欲しいです、スモーキーメディスン。
ついでにレコーディングしてCDリリースしないかな。ミニ・アルバムでもいいじゃん。
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