Community Space /ボスの展望台/ボスのTwitter/2018年/3月 |
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トップページ/New Page Wave/Hot Spot/Menu/最新のアップロード/ 担当: ボス= 岡田 健吉 |
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戦争ゴッコの エスカレート |
軍拡/エスカレートの兆し・・・ 沖縄に新展開!
<戦争ゴッコ! > ・・・・ 沖縄への負担増大! ![]() ![]() 日本版・海兵隊/水陸機動団の展開・・・AAV-7 南西諸島の離島有事への対応・・・ ![]() ![]() V-22 日本向けオスプレイ引き渡し開始は 今年9月! 最大射程:百数十キロ /沖縄への配備検討! |
水 爆 ![]() 北朝鮮の核軍拡も 安倍政権の軍拡も しょせんは、同じ… <戦争ゴッコ!> です! |
アメリカの水爆実験 Russian
Atomic Weapon Museum 史上最大威力/Tsar Bomba (King of Bombs)と呼ばれる水爆
核弾頭は更新せず/廃棄を!
<核融合爆弾の、構造の概略> ・・・・・・<ジャンプ>
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万能型・防護力 戦争ゴッコの エスカレートに、 物理的な 専守防衛を! ![]() |
〔人間の巣/未来型都市/千年都市/・・・極楽浄土・・・〕 ・・・の、全国展開/世界展開/・・・ポスト民主主義社会の器!
★ 日本の社会インフラの再構成・・・ 激烈化する気候変動/豪雨・豪雪・熱波・ 寒波・・・ 地震/火山災害からの、完全防御! ★ 対核シェルター以上の・・・ 万能型・防御力/地球近傍天体の衝突への対応! 戦争ゴッコへの対応!
感染症パンデミックへの対応! り返しの器! |
3月 31日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(119)
1994年に、オーストリアのインスブルック大学のツォラー(Peter Zoller)らが、理論を提唱し … 翌年… <NIST/・・・米国立標準技術研究所>のワインランド(David Wineiand)らが…<2ビット の演算>を実行しました。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(118)
ート操作する必要がある>…と言います。したがって、その分、<エラー率>が高くな ります」 「はい…」響子が、大きくうなづいた。「ええ… この<イオントラップ方式>が…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(117)
つまり、<並んだイオン>の、どの2つでも、レーザー照射を使って<ゲート操作>でき るので、<どんな量子アルゴリズムでも・・・無理なく実装できる>…のだそうです。 <超電導量子ビット>の場合…直接つながって…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(116)
る・・・原子時計>にも使われていて、<何万量子ビットあろうと・・・同一性は完璧に 保証される>…という事です」 「うーん…」響子が言った。「例えば、<ボースアインシュタイン凝縮>でも… ボース粒子が、<量子力学的な、厳密な意味で・・・同種粒子は・・・区別できない> …から、こうした現象が起こるわけですね、」 「まあ…」高杉が言った。「ボース粒子の代表格は光子ですが…光子は、1つ1つが、厳 密に均一だということですね。 この場合の、<イッテルビウム(Yb/原子番号: 70、希土類元素の1つ)の・・・陽イオン> も、同 様に、、厳密に均一だということです」 「はい…」響子が言った。「それは、【量子力学】で確認されているということですね、」 「そうです…」高杉が言った。「そして… もう1つの、<個体素子には無い・・・メリット>は… <全ての量子ビットが・・・互いに結合して・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(115)
>よりも3桁も遅いわけですが、<個体素子には無い・・・メリット>も、ある様です。 その、1つは… <全ての量子ビットが・・・全く同一>…だという事です。人工的に作った素子は… |
3月 30日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(114)
そして、<量子ビット>となるイオンにレーザー光を照射することで、演算するわけで す。現在、<30~50量子ビットの・・・実験>を進めていて、<100量子ビット>ま で拡張が可能だという事ですわ、」
研究できる 写真: E.Edwards/JQI (ネットより画像借用)
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(113)
「ええ…」響子が言った。「簡単に説明しますと… 電極を使って磁場を作り…その力で… <イッテルビウムのイオンを・・・トラップ/(捕捉)して・・・真空中に浮かべ・・・一直 線に並べる> …わけです。これが、<量子・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(112)
「そうですね…」響子が言った。「この画像で、<量子ビット>として用いているのは、 <イッテルビウム(Yb/原子番号: 70、希土類元素の1つ)の・・・陽イオン>…です。 2つのエネルギー状態を取ることができ、それによって<0 と 1>を表します」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(111)
教授のクリストファー・モンロー(Chris Monroe)と、デューク大学教授のジュンサン・キム (Junsang Kim)が…2016年に共同設立しました。
クリストファー・モンロー教授は…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(110)
そこが、<イオンを使った・・・量子コンピューター>…の商用化を目指すベンチャー 企業/<IonQ>…だという事です」 「うーん…」響子が言った。「メリーランド大学へ所用で行く人は、どうぞ、探して見るのも 一興です、」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(109)
その代表格が、ここに表示した、<宙に浮かべたイオン>を使うシステムです、」 「はい…」響子が言った。 「アメリカの…」高杉が言った。「ワシントンD.C.郊外/メリーランド州/カレッジパークに あるメリーランド大学の近くに… <入り口に・・・オレンジ色の Q のロゴマーク>…を掲げた…
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3月 29日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(108)
た。 「うーむ…」高杉が言った。「この<量子シミュレーター>というのは…<量子ビットを 使用する・・・1種の量子コンピューター>ということですね?」 「そうです…」響子が言った。「これは、<53個の・・・イッテルビウム(Yb/・・・原子番号:70、 希土類元素の1つ)イオン>で構成されていますわ、」 「ふむ…」高杉が、うなづいた。「さて…<イオントラップ方式>という事ですが… <量子コンピューター>の開発では、<超電導量子ビット>の様に、人工的な素子だ けではなく、自然に存在する量子系を使う試み…
研究できる 写真: E.Edwards/JQI (ネットより画像借用)
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(107)
す」 「はい…」高杉が、うなづいた。
ーター>の、関係する画像を、2つ、拡大表示した。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(106)
1万量子ビットになってから始めるのでは…遅すぎる! 」 「うーむ…」高杉が、うなづい。「すでに… <IBM>・慶應大学のグループの…:<研究者の囲い込み>が、始まっているという 事ですねえ、」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(105)
★ センターには… <IBM>の研究者が常駐し、教育や研究のサポートをする、という事です。
センター長/山本直樹氏は、こう呼びかけています。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(104)
★ ただ、この費用は… <量子コンピューター>の使用量というより、共同研究の色彩が濃いものだと言いま す。 ★ 慶應大学は… クライアント企業の研究者が、常駐できるオフィスを提供、クライアントの研究に…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(103)
ついでに言いますと… 集まったのは、精密機械、製薬、化学、金融などの企業の…研究開発担当者ら、60数 人という事です。 慶應大学の説明によりますと…
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3月 28日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(102)
「はい…」響子が、うなづいた。「慶應大学は、2018年1月に、横浜/日吉にある理工 学部のキャンパスに、<量子コンピューター・センター>を設置していますわ。 そして… 1月26日に、東京/三田の同大学で、クラウドに関する企業向けの…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(101)
ます。 今後は・・・量子コンピューターを使うための、ソフトの研究が重要になる。 慶応を・・・量子コンピューターの人材が集まる場にする・・・」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(100)
ね、」 「そうです…」高杉が言った。「<IBMの・・・日本ハブ/慶応大学>の、理工学部長/ 伊藤公平氏は… <半導体を使った・・・量子コンピューター>を長年研究して…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(99)
ええと…<IBM Q>/戦略&エコシステム担当のバイスプレジデント、スーター(Bob Sutor) が話しています」 「はい…」響子が、コクリとうなづいた。「<Google>の、<量子超越を目指す・・・50 量子ビット・マシン>…は…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(98)
?」 「うーむ…」高杉が、モニターを覗いた。「詳細は分かりませんが… 現在は<20量子ビット>の様ですね。 それから… 目下検証中の<50量子ビット・マシン>は…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(97)
米国立アルゴンヌ研究所 ・ 英オックスフォード大学 ・ 豪メルボルン大学 ・ 日本の 慶応大学>
セスする事になります」
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3月 27日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(96)
「まあ…」高杉が言った。「その様ですねえ… <IBM>は、2017年12月に… これまでの、研究者向けの無料クラウドに加えて、有料の商用クラウド・サービスを開始 すると発表しています。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(95)
「はい…」響子が、うなづいた。「そうですね… <Google>が…<量子ビット>の性能向上と、<量子超越の・・・実証>を最優先 課題にしているのに対し… <IBM>は…<量子コンピューター>をいち早く、<クラウド・サービスにすること> で…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(94)
「はい…」響子が、唇に指を当てた。 「<IBM>の狙いは…」高杉が言った。「多くのエンドユーザーに使ってもらい、計算の 成功率に影響する要素を明らかにし、<量子コンピューターの・・・ハード・ソフト・アプ リ開発>に…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(93)
「まあ…」高杉が言った。「しかし… もともと、この規模の<量子コンピューター>は、実用目的ではありません。このチップ は、スケールアップ可能な構造を持ち、<50量子ドットの・・・量子超越>…を実現で きる転換点となる事が大事なのです。 それに… <16量子ビット・マシン>で出来る量子計算は…量子計算で最初期に導入された、 <イオントラップ・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(92)
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(91)
「まあ…」高杉が言った。「規模が違うので、直接比較はできないですが、<Google> の<9量ビット・マシン>よりも、精度は低いようですですねえ、」 「はい…」響子が言った。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(90)
この<クラウド・マシン>の利用者は、2017年の末までに、6万人に達していますわ。 そして、35本以上の論文が書かれている、という事です。 そして…ええと… この、<16量子ビット・マシン>…
は、スケールアップ可能な構造を持ち、「50量子ドットの量子超越」を実現できる転換点となります。 (ネットより画像借用) 量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(89)
究することが可能になったわけですね?」 「そうです…」高杉が、うなづいた。「それから… <IBM>は、2017年に…<16量子ビット・マシン>をクラウドに追加しています、」
は、スケールアップ可能な構造を持ち、「50量子ドットの量子超越」を実現できる転換点となります。 (ネットより画像借用) 量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(88)
<量子コンピューター>の開発は非常にハードルが高く、安定して計算できる実機を 持つ研究機関は、世界に数カ所しかないと言われています」 「はい…」響子が言った。「<IBM>がクラウドで実機を…
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3月 26日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(87)
「そうです…」高杉が言った。「自動的に返信されるのでしょう。入力後、わずか数分だと いう事です」 「数分ですか…」響子が、顔に微笑を漂わせた。「これは、人間的な時間単位ですよね、」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(86)
算のゲート操作を進め・・・最後に各ビットの情報を読み出して>…計算を終了する 様です。 まあ…これを数千回くり返し、結果の統計値をメールで返信する仕組みの様です」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(85)
れ、無数に下がった金属線は、チップにマイクロ波パルスの信号などを送り込む配線だ、 という事です」 「はい…」響子が、ゆっくりとうなづいた。
調整中の量子コンピューター/サンタバーバラにある<Googleのラボ> (ネットより画像借用) 量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(84)
「うーん…」響子が言った。「クライオスタットの中には、このシャンデリアの様な装置が 入っているわけですね。 <Google>のシャンデリア構造と似ていますよね。クライオスタットの円筒形が似てい るから、そうなるのでしょうか、」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(83)
すね。すると<IBM>のコンピューターが、演算のゲート操作をマイクロ波パルスのシ ークエンスに変換し、クライオスタットの中の<量子コンピューター・チップ>に照射…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(82)
<世界で最初に・・・量子コンピューターのクラウド・サービスを開始>…したのです ね?」 「そうです…」高杉が言った。「デバイスは、<5量ビット>でした。
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3月 25日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(81)
この、ハード開発のリーダー/チョウ(Jerry Chow)は、こう言っています。
オンラインで提供できたのは、私たちにとって、これまでで最もエキサイティングな 出来事だった。産業界からアカデミアまで・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(80)
音を立てていると言います」 響子が、モザイク画像の1つを拡大した。 「<IBM>の…」高杉が言った。「クラウドコンピューターの名称は、<IBM Qエクス ペリエンス>と…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(79)
「はい…」響子が、モザイク表示の1つを拡大した。 「ええ…」高杉が言った。「そこでは… <超電導ビットを使った・・・量子コンピューターを入れたクライオスタット(/極低温冷却 装置)>が整然と並び…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(78)
「あ、はい…」響子が、傍のリモコンを取り上げた。 「ええ…」高杉が言った。「ニューヨーク郊外に、<IBM>のワトソン研究所があります。 <横に寝たスカイスクレーパー>と呼ばれる、細長い建物の…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(77)
「はい…」響子が、大きくうなづいた。 <量子オープン化戦略>について考察 しましょう。ええと…響子さん…
調整中の量子コンピューター/サンタバーバラにあるグーグルのラボ (ネットより画像借用) 量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(76)
クラウドは、ハードウエアーの側にも、より良いデバイスとシステムの開発を促すだ ろう。
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3月 24日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(75)
<イオントラップ方式>(/イオンとラップとは・・・電場や磁場を組み合わせて荷電粒子を捕捉する装置の事) の<IonQ>も… 2018年中にクラウド・サービスを始める準備を進めていて、今年は、一斉スタートの時 代に入ります」 「うーん…」響子が、ほくそ笑んだ。「面白い事になりそうですね、」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(74)
も加えるという事です」 「はい…」響子が言った。「順調そうですね、」 「まあ…」高杉が言った。「<Google>としては、ライバルの<I BM>はすでに…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(73)
ね、」 「そうです…」高杉が、うなづいた。「そして、2018年中には… <量子コンピューター>のクラウド・サービスも開始する予定だと言います。最初はこ のチップ…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(72)
「マルティニス教授の…」高杉が言った。「<Google>は… 当初、昨年中/2017年中に… <量子超越>を示すと予定していましたが…思いのほか時間がかかり、年末にようや く、<実験用チップ>が出来上がったそうです」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(71)
言っていると、いいます… えているが、まずそれを実験で示す必要がある。実用的なアルゴリズムを考えるの は、それからだ」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(70)
これを、<波束の収束>(/量子力学のコペンハーゲン解釈)を回避し、<干渉によって・・・意 味のある答えを取り出すには・・・量子アルゴリズムの開発>…が必要になる、とい う事ですねえ、」 「はい…」響子が、唇に指を当てた。
(従来型コンピュータと性能が大差ないという結果に・・・2014年) (ネットより画像借用) 量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(69)
を記録>でき、これはほぼ、<最速/スーパーコンピューターの・・・メモリーサイズ に匹敵>…するそうです」 「うーん…」響子が、頭を傾げた。「<1000兆もの・・・平行計算>ですか…」
(ネットより画像借用)
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3月 23日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(68)
「その通りです…」高杉が言った。「<量子コンピューターの・・・量子ビット数の方を増 やしながら・・・双方の答えを合わせて行く>、わけですが… <約50量子ビットで・・・最速/スーパーコンピューターでは・・・計算が追いつかな くなる>と…予想されるという事です。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(67)
これは、<量子コンピューター>と言っても、<干渉によって・・・意味のある答えを取 り出す部分はなく・・・実用性のない量子コンピューター>…です。しかし、一方、<ア ルゴリズムの工夫で・・・計算を早くする余地>も…無いわけです」 「うーん…」響子が言った。「つまり、双方のコンピューターの計算能力を…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(66)
す。 つまり… <量子コンピューターの・・・重ね合わせ状態の、量子ビット数を、次第に増やしつ つ・・・両方のコンピューターで・・・同時計算して行く>…ことになります。
調整中の量子コンピューター/サンタバーバラにあるグーグルのラボ (ネットより画像借用) 量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(65)
ですね。<量子ビット>のスイッチングは通常トランジスタよりも遅いので、むしろ計算 は遅いとか…?」 「その通りです…」高杉が、うなづいた。「<量子超越の・・・実証実験>では…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(64)
と>…を意味します。 <量子コンピューター>の最大の強みである、<平行計算のできる数/数量(/量子 ビットは、重ね合わせなので、平行計算の量は膨大になります。)>は…<量子ビット数の増加とともに ・・・指数関数的に増大>…して行きます」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(63)
ましょう」 「はい…」響子が、小さくうなづいた。 「<量子超越>は…」高杉が言った。「カリフォルニア工科大学/プレスキル(John Preskill) 教授が、2011年に提唱した概念です。 まあ、言葉の通り…
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3月 22日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(62)
呼ばれる、最新の手法>の1部を組み込みました。 これは、<2量子ビットの・・・演算エラー率が・・・05% >…であり、現在のトップデー タ だ、という事です」 「はい…」響子がうなづき、頭の後ろのバレッタに手を当てた。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(61)
「うーん…はい…」響子が、ゆっくりととうなづいた。 「そして、2015年…」高杉が言った。「マルティニス教授らは… <9つの量子ビットを・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(60)
このまま系をスケールアップできれば、エラー耐性を備えた量子コンピューターが 実現することを意味する。もちろん、実際にスケールアップするためには、まだまだ 様々な困難が待ち構えているが、多くの研究者が抱いていた・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(59)
「この、1%以下の…」高杉が言った。「0.6%というエラー率について… 慶応義塾大学/阿部英介・特任准教授は…学会誌/『応用物理』 に、次の様に書いて いるそうです。
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3月 21日 春分の日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (80) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐10】
最後に… “格の差”という言葉が出てきたので、思い出したのですが… ボス(岡田)はかつて、芭蕉と蕪村(/与謝蕪村・・・江戸時代中期の俳人、画家)とでは、格の違いが あると言っていました。それで、私も、そうかと思っていました。 今回、思ったのは… 芭蕉は、三重県伊賀の武家の出身であり… 芭蕉の屹立(きつりつ/山などが高くそびえ立っていること。)とした雰囲気や物腰(ものごし/人と接する時 の、ものの言いぶり。)は、その出自(しゅつじ/生まれ)から来ているのではないか、と思ったわけ です。 蕪村や、一茶(/小林一茶・・・江戸時代後期の俳人)とは… その生来の姿勢の違いが、人格となって、現れているのかも知れませんね。 もちろん、蕪村は蕪村であり、一茶は一茶であり、そして…芭蕉は芭蕉なのですが…」
「『更科紀行』 は、これでお終いです。 俳句の方は、現代語訳がありますので、 改めて解説する必要はないと思います…」
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (79) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐9】
桟道(さんどう)のある福島には、<福島関所>があります。そこを、また戻っていくわけで す。その帰りの旅も一苦労です。 でも、当時は、一度でも街道を通れば、おそらく顔馴染みとなり、身元も知れ…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (78) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐8】
所でしょうか。 ともかく、この下男は… 医師/荷兮の供で、何度かこの中山道を往来した事がある様ですね。あるいは、この街 道の近くで生まれ…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (77) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐7】
もう1人のユニークな登場人物は、例の下男です。 <荷兮子(かけいし/…子は敬意を示す語)>の下男です。荷兮は尾張の医師で、蕉門の俳人で す。蕉門には、豊かな商人や武士の他に…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (76) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐6】
気づかない僧侶も、極めてユニークですが… 一方… 芭蕉には…<衆生救済>などという、宗教的な人生テーマは無いわけです。 芭蕉の方は…あくまでも、<風雅風狂の求道者・・・風流人/俳諧師>…という事な のでしょう。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (75) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐5】
差ですね。 それにしても… <悟り/覚醒>という立場からいえば、雲泥の差があります。でも芭蕉は、そんな所は、 微塵も見せてはいません。年上の僧への、礼を尽くしています。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (74) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐4】
本来、旅好きの上に僧侶の知己も多く、<古池や 蛙飛び込む 水の音>の句でも知 られている様に、若くして<深い禅的境涯を極めた・・・風狂の達人/風流人>です。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (73) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐3】
<面白さ/可笑しさ>は、響子さんが担当した、『土佐日記』 にもあった様ですね。日 本の古典に共通する、<何か>…なのでしょうか。 ともかく、<乞食行脚の僧>は…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (72) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐2】
事なのでしょう。 それを… 例の、<乞食行脚の僧>が当て推量し…芭蕉が旅の物憂さに沈でいると思って、慰め ようとします。何処までも、頓珍漢(とんちんかん/見当違いであること)な坊主です。 響子さんが… 『小倉百人一首/60番→小式部内侍』 の所で言っていましたが… <こんな人物がいるから・・・世の中は楽しい> …といった類の人物ですね。 ちなみに、『60番→小式部内侍』 は…
のだろうと、藤原定頼(『64番→権中納言定頼』で・・・父親は藤原公任/『55番→大納言公任』)という貴 公子がからかい、しっぺ返しを受けたものです。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (71) 【更科紀行・・・支折の言葉/3‐1】
宿における夜の情景ですね。灯火の下で、芭蕉は旅の覚え帳に書いたスケッチや、作り かけの発句(ほっく)などをめくり、矢立を取り出して、筆で推敲を始めます。 面白いのは… 俳聖/芭蕉が…<目を閉じ・・・頭を叩き・・・うめき・・・言葉を捻り出している>…こ とです。
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3月 20日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (70) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐16】
浅間山の野分は・・・ 吹きすさぶことだ・・・
立春より数え、210日から220日頃によく吹くとされて、多くは台風やその余波を指し ていた、と言われます。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (69) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐15】
月の光が、煌々と降り注いでいる・・・ 四門四宗も、帰するは一つ・・・ あの月のように、真如(しんにょ)の光なのだ・・・ <四門>…は善光寺四門 / 善光寺・浄土寺・雲上寺・無量寺。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (68) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐14】
江戸の浮世の人々に・・・ 土産として持って帰ろう・・・ 隠遁(いんとん)生活の・・・ 心情が伝わるように・・・ 食用の歴史は古く、縄文時代の遺跡からも出土しています。渋抜きは、ドングリよりも手間が かかり、長期間流水に浸して、大量の灰汁で煮るなど、高度な技術が必要といわれます。 かつては・・・ 耕地に恵まれない山村では、ヒエやドングリと共に主食の一角を成していました。常食しない 地域でも、飢饉の際の食料として重宝され、天井裏に備蓄しておく民家もあったといわれます。
大根が身に染みて辛い・・・ 秋の風情であるなあ・・・
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (67) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐13】
ひょろひょろと首をもたげる・・・ 名の通り手弱女(たおやめ)の・・・ 頼りない風情であることだ・・・
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3月 19日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (66) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐12】
十五夜を更科で迎え・・・ 一晩たって、十六夜・・・ 私はまだ、更科の地を立ち去らず・・・ 月見をしていることだ・・・
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (65) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐11】
国王の命令に背いて… 老人を秘かにかくまい、後日その老人の知恵によって危機を脱する話や、一度は捨てよう とした老人を、連れ戻す話など…があります。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (64) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐10】
姨捨山に捨てられた老婆が・・・ 独り泣いる姿が見えるようだ・・・ その俤を、月の友とし・・・ 私は今、しみじみと感慨にふけっている・・・
<姨捨山伝説>は、 『大和物語』 などに見られます。貧さを背景…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (63) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐9】
三晩も続けて・・・ 月見をした・・・ 三晩とも・・・ よく晴れ渡り・・・ 夜空には・・・ 雲ひとつなく・・・ 月が、クッキリと見えたことだ・・・
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (62) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐8】
千尋の谷が見え来ると・・・ 桟は非常に危なっかしく・・・ 片時も目をふさがれないことだ・・・
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (61) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐7】
つくづく思うのだ・・・ その昔、都に木曾の馬を献上する・・・ その駒迎えの時・・・ どんなに危険な思いで・・・ この桟橋を渡っていっただろうと・・・
古来、八月に各地から奉納される馬を、逢坂の関まで迎えること。秋の季語。
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3月 18日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (60) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐6】
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桟(かけはし)や いのちをからむ つたかづら 木曾の難所だけある・・・ 千尋もあろうかという崖の上に・・・ 桟橋がかかっている・・・ ふと見るとつたかずらが・・・ その桟橋に命限りとからみついている・・・
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (59) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐5】
と思われるのだが、こんな山中で飲んでいる場所柄からだろうか。 格別に趣深い・・・ あの月に蒔絵を・・・
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (58) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐4】
えて、さほどうまくない蒔絵(まきえ/金粉・銀粉などで漆器の表面に絵模様をつけた漆工芸品。奈良時代より 始まる。)を押してある。都の人はこのような器は風情が無い…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (57) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐3】
も月の光は壁の破れから木の間を漏れてさし入ってきて、田の引板(ひた/鳴子(なるこ)・・・田 畑が鳥獣に荒らされるのを防ぐための仕掛け)がカラカラ鳴る音、鹿を追う声所々に聞こえてくる。 実に悲しい秋の風情。ここに…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (56) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐2】
若い時巡礼した地、阿弥陀如来がいかに尊いかなど、次々と話し、自分が興味深く面白 いと思う多くの事を話し続けるのが、風情の差しさわりとなってさっぱり句はできなかった。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (55) 【更科紀行・・・現代語訳/3‐1】
や、作り捨てて推敲(すいこう/詩や文章をよくしようと何度も考え、作り直して、苦心すること。)もしていな い発句(ほっく/詩歌の初めの一句)などを、矢立(やたて)を取り出して灯火の下に目を閉じ頭を 叩いてうめき伏していると、例の乞食行脚の僧が、私が旅の物憂さに…
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3月 17日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (54) 【更科紀行・・・原文/3‐6】
善光寺(ぜんこうじ)
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (53) 【更科紀行・・・原文/3‐5】
姨捨山(おばすてやま)
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (52) 【更科紀行・・・原文/3‐4】
るも処がらなり。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (51) 【更科紀行・・・原文/3‐3】
る蒔絵(まきえ)をしたり。都の人はかゝるものは風情なしとて、手にもふれざり…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (50) 【更科紀行・・・原文/3‐2】
共はなしつゞくるぞ、風情のさはりとなりて何を伝出る事もせず。とてもまぎれたる月影の、 かべの破れより木の間がくれにさし入て、引板の音、しかおふ声、…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (49) 【更科紀行・・・原文/3‐1】
(やたて/墨壷が付いている筆)取出て、灯の下にめをとぢ頭たゝきてうめき伏せば、かの道心の 坊、旅懐()の心うくて物おもひするにやと推量し、我をなぐさめんとす。
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3月 16日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (48) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐15】
この前の、 『笈の小文(おいのこぶみ)』 の紀行で、阿波の鳴門海峡を渡っていますが… <馬上で揺れる下男の・・・ハラハラする危うさ・・・> …に比べたら、鳴門海峡などは、風波が無い様なものだ…と記しています。 うーん… 可笑しみのある…そして、含蓄のある言葉ですね。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (47) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐14】
<仏の御心(みこころ)で・・・ つまり・・・御仏(みほとけ)が・・・ 浮世の民を、ごらんになられている心境も・・・ このように・・・馬上の下男を見守る様に・・・ 常に・・・ハラハラさせられて、おられるのでしょうか・・・> …と芭蕉は、感嘆しています。 まさに人生とは、この様に、非常に危ういものかも知れない…という事なのでしょう。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (46) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐13】
芭蕉自身は… そうした自らの存在も…<禅定の感覚で、真我を頭上後方に置き・・・風雅風狂の達 人/透脱した禅的境涯>から…<全体を見守る様に・・・暖かく眺めている>…わ けですね。 <怖いものを怖がる・・・風狂に生きる者の醍醐味・・・>を…その素朴な旅姿の上に、 体現している…という事になるのでしょうか。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (45) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐12】
愛嬌のない無愛想な僧に親切にし、自分は馬上を嫌って歩行(かち)で行き、馬上の下男 の様子にハラハラする…まさに、人のいい、芭蕉の庶民的な人間性が感じられます。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (44) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐11】
山道だったのでしょう。 でも、例の連れて来た下男は、まったく怖がる気配も見せません。馬上でひたすら眠りに 眠って、落馬しそうになったことも数回に及び…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (43) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐10】
桟橋・寝覚の床などを過ぎ…猿が馬場・立峠など…四十八曲りもあるかと思うほど、道 が曲がりくねって続きます。まるで雲の中の道をたどっている心地とあります。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (42) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐9】
つまり、江戸時代前期/元禄文化時代は、日本はまだまだ未開であり、<旅という壮 大なロマン・・・そして、風雅風狂の尽きない大地>だった…というわけですね。時代 の流れ/文化の伝達も、非常に緩やかで、<文化人の放浪・・・
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (41) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐8】
江戸時代前期では、まだこんな様子だったわけです。でも、旅の拠点となる<宿場の連 絡/中山道六十九次・・・69を数える宿場の総称>は、次第に整備され、大難儀で はあっても、<宿場>をたどれば、無事に踏破できる様になります。 そうした中に… <格式の高い・・・本陣(ほんじん)のおかれるような宿場>も整備されて行くわけですね。 大名にとっては、<参勤交代は・・・莫大な散財>であり、これが<大名の国力を削ぎ ・・・富を庶民に再分配>する…徳川幕府の統治戦略でもあったわけです。 このため… 世界でも稀な、<265年間という・・・平和な鎖国時代>が続き…日本独特の文化が 爛熟期を迎えるわけです。
大名、宮家、公家、幕府役人など身分の高い旅行者のため、諸街道の宿場に設置された宿泊施設。本陣のほか脇本陣、 仮本陣、相本陣などの種類があった。)
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3月 15日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (40) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐7】
という、川下りの名所になっています。 崖の下は千尋の深さで、ビクビクしながら進みます。ただただ危なっかしく、気が休まるこ とがない様子が、記されています。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (39) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐6】
いじん/風流を好む人)で…忍者並みの健脚?…ということですか。芭蕉は、この難儀も楽しん でいた様ですね。 それから… 高い山々が連なり…左手には大河…これは木曽川です。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (38) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐5】
蕉のことでしょうか? ともかく… そんな愛想の良くない僧のことを、芭蕉は詳しく書き留めています。つまり、非常に強く印 象に残った、という事でしょう。 そう言えば…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (37) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐4】
ええ…ともかく… その<道心の僧>は…息づかいがせわしく…歩行もままならないので、芭蕉の供の者 達が哀れがって… うーん…馬を雇ったのでしょうか?僧の荷物と、自分達の荷物を馬に…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (36) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐3】
竹籠(たけかご)。そして修験道の僧などは、特殊な木箱のような物を背負っていました。 あ、薬売りも… 独特の箱を背負っていたのでしょうか。これらも、少し詳しく調べてみれば面白そうです ね。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (35) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐2】
僧が背負う荷物>という…<旅僧の独特の身支度>があった様ですね。 そういえば… 武士は…風呂敷を丸めたり、網の袋を、斜に背中に背負ったのでしょうか?
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (34) 【更科紀行・・・支折の言葉/2‐1】
<何ゝといふ所/・・・ナントカという所>で、60歳ほどの、<道心の僧/・・・仏道修 行し、悟りを求める志をもつ僧>…と同行になります。 <乞食行脚(こじき・あんぎゃ)の僧〉>と現代語訳されていますが、愛想も愛嬌もなく、何と も面白味のない僧侶の様です。
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3月 14日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (33) 【更科紀行・・・現代語訳/2‐6】
兼好)が詠んだというが、まったくその通りだと思った。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (32) 【更科紀行・・・現代語訳/2‐5】
仏の御心で浮世の民をごらんになるのもこのようなお気持ちかと、万物がめまぐるしく流 転(るてん)して、一定の状態にとどまないことも身につまされて実感され、阿波の鳴門をわ たってみたが、…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (31) 【更科紀行・・・現代語訳/2‐4】
ががくがくするのに、例の連れてきた下男は、まつたく怖がる気配も見えず、馬の上でた だひたすら眠って、落馬しそうな場面も数回あり、後から見上げて…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (30) 【更科紀行・・・現代語訳/2‐3】
無い。 桟橋・寝覚の床(かけはし・ねざめのとこ)などを過ぎて、猿が馬場・立峠などは四十八曲りもあ るかと思うほど、道が曲がりくねっている。 幾重にも道が折り重なって、…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (29) 【更科紀行・・・現代語訳/2‐ 2】
せた。 高い山や見たこともない形の峰が頭の上に覆(おお)い重なって、左には大河(/木曽川)が 流れ、崖の下は千尋(せんじん)もの深さがあるように思われ、びくびくしながら道を…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (28) 【更科紀行・・・現代語訳/2‐ 1】
(あいきょう)もなく、ただむっつりとつまらなそうにしているのだが、腰が曲がるほど荷物を 背負って、息はせわしく、足は一寸刻みで歩み来たのを、供の人々があわれがって、そ れぞれが肩にかけた…
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3月 13日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (27) 【更科紀行・・・原文/2‐ 5】
いそがはしさも我身にかへり見られて、阿波(あわ)の鳴門(なると)は波風もなかりけり。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (26) 【更科紀行・・・原文/2‐ 4】
るゝけしき見えず、馬のうへにて只(ただ)ねぶりにねぶりて、落ぬべき事あまたゝびなりけ るを、あとより見あげてあやうき事かぎりなし。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (25) 【更科紀行・・・原文/2‐ 3】
桟はし(かけはし/木曽の桟・・・桟(さん)とは、木を組み合わせてかけ渡した棚 → 桟道/・・・山のがけの中腹に棚の ように張り出してつくった道)、寝覚(ねざめ/寝覚ノ床・・・景勝地)など過て、猿が馬場・立峠などは四十 八曲リとかや。九(つづら)折重りて雲路(くもじ)にたどる心地せらる。 歩行(かち)より行(いく)ものさへ、眼くるめき、…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (24) 【更科紀行・・・原文/2‐ 2】
上にのす。 高山奇峰(こうざんきほう)頭(かしら)の上におほひ重りて、左りは大河(/木曽川)ながれ、岸下の 千尋(せんじん)のおもひをなし、尺地(せきち/1尺ほどの狭い土地)もたいらかならざれば、鞍のう へ静か…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (23) 【更科紀行・・・原文/2‐ 1】
らず、たゞむつゝとしたるが、腰たはむまで物おひ、息はせはしく、足はきざむやうにあ ゆみ来れるを、ともなひける人のあはれがりて、をのゝ肩にかけたるもの共…
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3月 12日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (22) 【更級日記・・・支折の言葉/1‐6 】
『東海道中膝栗毛』(とうかいどうちゅう・ひざくりげ)は、十返舎一九(じっぺん・しゃいっく)の滑稽本(こっ けいぼん)ですが、『更科紀行』 の時代よりも、125年ほど後に出版されています…」
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (21) 【更級日記・・・支折の言葉/1‐5 】
もちろん、時代は進みます。そして、一生に一度でも<お伊勢詣り>に行けたら、それ は一生の思い出という様な時代も来ます。でも、この<お伊勢参り>が大流行するの は、芭蕉が活躍した、<江戸時代前期/元禄文化の頃>ではなく…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (20) 【更級日記・・・支折の言葉/1‐4 】
ともかく… 当時の人々は、旅というのは巨大なロマンでした。そして旅に出るのは、命がけの大仕 事でした。それほど旅というのは稀有な事だったのです。ほとんどの農民は、村から…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (19) 【更級日記・・・支折の言葉/1‐3 】
緑が繁茂し、虫や昆虫が賑やかな真夏に、杉や檜の山深い木曽路に分け入って行きま す。 針葉樹林から木漏れ日の射す山道は、涼しさが心地よく、時には冷たい清水のご馳走 に、遭遇したのでしょうか。 清水の傍()で食べる素朴な…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (18) 【更級日記・・・支折の言葉/1‐2 】
8月11といえば… 旧盆(/8月13日~15日)の直前の時季です。8月は<俳句>ではもう<初秋>に入ります。 そして、猛暑から残暑という事になるのでしょうか。
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3月 11日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (17) 【更科紀行・・・現代語訳/1‐ 3 】
【更級日記・・・支折の言葉/1‐ 1】
私/星野支折も… 心、ワクワクです。さっそく、芭蕉と一緒に当時の中山道に、<タイムスリップ/ = 通常 の・・・
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (16) 【更科紀行・・・現代語訳/1‐ 2 】
古屋の門人荷兮(もんじん・かけい)が、下男をつけて送ってくれた。いろいろな人が心を尽くし て気をつかってくれるのだが、旅や宿の事には通じていない様子で、皆頼りなく…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (15) 【更科紀行・・・原文/1‐ 3 】
【更科紀行・・・現代語訳/1‐ 1 】
で、ともに自然の中に遊ぼうと物狂いをおこしている者がまた一人。越人(えつじん)という。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (14) 【更科紀行・・・原文/1‐ 2 】
張の医者で蕉門の俳人。子は敬意を示す語。)が 奴僕(ぬぼく/召使の男、下男)をして送らす。 おのおの心 ざし尽つくすといへども、羇旅(きりょ/旅のこと) の事心得ぬさまにて、ともにおぼつかなく、 も のごとのしどろにあとさきなるも…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (13) プロローグ・・・(13)
『更科紀行』/本文の…考察に入ります。」 【更科紀行・・・原文/1‐ 1 】
て、
ともに風雲の情を狂すもの又ひとり、 越人(えつじん)と云(いう)。
《 HP/『人間原理空間』 の方で・・・アップロード 》・・・3月10日
《更科紀行/・・・ 芭蕉》 星野支折
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3月 10日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (12) プロローグ・・・(12)
芭蕉は…この旅で江戸に帰着しますが…翌春には、そぞろ旅心がうずき、『奥の細道』 の大冒険に出発するわけです。順序としては逆になりますが、ともかく健脚でなければ、 旅好きにはなれなかったわけです。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (11) プロローグ・・・(11)
8月11日に、美濃(みの/)を出発し…姥捨山(おばすてやま)に着いたのが8月15日であり… ここまでは、4泊5日の旅です。もっぱら徒歩で、険しい山道ですから、驚くべき健脚と言 われています。 芭蕉は、『奥の細道』 では…出羽三山の羽黒山から月山(がっさん/標高1,984mの火山)にも 登っていますし…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (10) プロローグ・・・(10)
でした。 五街道も…もっぱら参勤交代のための宿場整備だったのでしょうが、しだいに大名が本 陣を置く以外にも、物流が盛んになります。各地の産物も江戸に運ばれ、交通も発達し て行った様です。 でも…芭蕉の生きた江戸時代前期/元禄時代(げんろく・じだい/1688年~1704年までの16年間。 5台将軍/綱吉の時代で・・・元禄文化が栄えます。)の頃は、まだまだ街道としても…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (9) プロローグ・・・(9)
服・・・僧は世捨人で、また尊敬もされていて、咎められる事が少なかった様です。)をまとった、俳人ぐらいでは なかったでしょうか。 いかに… お金があっても、まだまだ物騒な武家社会/武断社会でした。武士以外でも、旅をする 時には、懐刀(かいとう)か長ドス(/特に侠客/渡世人の武器として使われていた)ぐらいは持っていた のでしょう。 また各所に、威圧的な関所(/中山道では木曽福島関所、碓氷関所・・・関所は、明治2年に明治政府によって 廃止されます。)…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (8) プロローグ・・・(8)
つまり… 古来からうわさに聞く木曽路を通り…さらに、信州更科の姥捨山(おばすてやま)の秋の名月 を見…善光寺(ぜんこうじ)詣(もう)でをして…北国街道(ほっこくかいどう)で浅間山の麓を回り… 江戸へ南下しています。 当時としては… この様な…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (7) プロローグ・・・(7)
「『更科紀行』は… 1688年(/貞亨5年)/8月11日…松尾芭蕉(まつお・ばしょう)が 『笈の小文』 (おいのこぶみ)の紀行の後… 門人の越智越人(おち・えつじん/越後出身の蕉門の俳人)を伴い、美濃(みの/現在の岐阜県南部)から 中山道(なかせんどう)を回り、江戸に戻った時の紀行文です。芭蕉が45歳の時でした。 芭蕉は、俳人ですから… 東海道を真っ直ぐに江戸に下ったのでは、芸(げい)がありません。…
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3月 9日 |
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (6) プロローグ・・・(6)
平安時代の中期に書かれた回想録です。作者は菅原道真(すがわら・みちざね/・・・天神様)の 5世孫にあたる菅原孝標(すがわらの・たかすえ)の次女/菅原孝標女(すがわらの・たかすえの・むす め)です。 それから、もう1つ… 彼女の異母姉は、あの 『蜻蛉日記』(かげろうにっき)の作者/藤原道綱母(ふじわらの・みちつな の・はは)です。これも、関連情報として、ついでに、コメントしておきます。」
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (5) プロローグ・・・(5)
形式としては…響子さんが 『土佐日記』 で作り上げた、<原文><現代語訳><響
子の言葉>に、倣(なら)う事にします。 『更科紀行』 (さらしな・きこう ) と似た題名の文学作品に、『更級日記』 (さらしな・にっき )という のがあります。 <更科> <更級>と、字が違うわけですが、勘違いを避けるために、最初にコメントし ておきます。
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (4) プロローグ・・・(4)
い深い文学作品となっています…」 替えた。 “参考文献” としては、ネットに掲載されている “幾つかの関連サイト等” を…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (3) プロローグ・・・(3)
今回の 『更科紀行』 は…毎度のことですが、私としても、初めて接する事になります。で も、『更科紀行』 に掲載されている芭蕉の有名な句は、他の折に読んだことがあるかも 知れません。なんと言っても、俳聖/芭蕉の句ですから… 『更科紀行』 は、短い紀行文(旅行の行程をたどるように体験した内容を記した文。 旅行記・道中記ともいう。) ですが…
《更科紀行/・・・ 芭蕉》・・・ (2) プロローグ・・・(2)
ボス(/岡田)が…《仏教雑学/ジャンプ》 などで、芭蕉について考察したり、その他でも 色々な場面で取り上げて来ています。 <芭蕉>と<道元禅師>、そして<お釈迦様>は…ボス以下が、深く敬愛している 歴史上の人物ですので、これからも様々な場面で関わって行くと思います。
《更科紀行(さらしなきこう)/・・・ 芭蕉(ばしょう)》・・・ (1) プロローグ(序章)・・・(1)
インターネット・正面カメラに向かい、丁寧に頭を下げた。 「星野支折です! 今回は…私の本来の仕事/《文芸・担当/ジャンプ》で… 『更科紀行』 を考察します。 芭蕉については、これまでも 『奥の細道』 や、<古池や 蛙飛び込む 水の音>…の 句などの考察があります。
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3月 8日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(58)
「そして…」響子が言った。「業界の空気感が、一変したという事ですね?」 「そうです…」高杉が、うなづいた。「その後… 特に、<Google>の動きが素早かった、という事です」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(57)
ないと言います」 「ふーん…」響子が、首を振った。 「そこで…」高杉が言った。「話が大きく戻りますが… UCSB (米/カリフォルニア大学サンタバーバラ校)/マルティニス教授が、この、<閾値(いきち/感覚 や反応や興奮を起こさせるのに必要な、最小の強度や刺激などの(物理)量。)を突破する・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(56)
「前に…」響子が言った。「その事に、触れていましたね?」 高杉が、うなづいた。 「それから…」高杉が言った。「特に… <表面符号・・・と呼ばれる、最新の手法>なら、原理的には、<エラー訂正しなが ら・・・計算する>…事が、できる様です。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(55)
<エラー修正/エラー訂正>する方法も、見つかっています」 「はい…」響子が言った。 「方法は…」高杉が言った。「<量子ビットを・・・複数の量子ビットで取り囲み・・・周 囲のビット情報を読むことで・・・エラーを・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(54)
・・・ナノは10億分の1>でしたが…現在は<数百マイクロ秒/・・・マイクロは百万 分の1>…になってます」 「うーん…」響子が言った。「開発は進んでいたという事でしょうか?」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(53)
ます」 「<量子ビット>の…」響子が言った。「寿命の方は、どうなのでしょうか?」 「そうですねえ…」高杉が、モニターを少しスクロールした。「うーむ…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(52)
途中で情報をのぞいて確認し<エラー修正>が可能ですが、<量子コンピューター> ではそれが不可能という事ですね?」 「そうです…」高杉が言った。「<量子コンピューター>では…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(51)
<エラー>との戦いだったわけです。 <量子ビットを環境から隔絶し/・・・重ね合わせを守りつつ・・・量子ビット同士は 確実に相互作用させ/・・・演算を進める>…という事です」
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3月 7日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(50)
てしまう>…ことになるのです」 「はい…」響子が、うなづいた。「そのために、<量子ビットを・・・環境から隔絶する> …必要が、あったわけですね?」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(49)
「まあ…」高杉が言った。「<量子ビット/=Qubit: キュービット>が、極めて脆弱だ ったという事ですねえ、」 「ふーん…」響子が言った。「そういう事ですかあ…」 「<量子ビット/キューピット>は…」高杉が言った。「周囲の環境が、わずかに揺らぐ だけで…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(48)
「当時…」高杉が言った。「一斉に… <量子コンピューターを創出する>…研究が開始されましたが…一方で、<実現不 可能なコンピューターだ! >…という批判も、相次いでいました」 「そして…」響子が言った。「結局…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(47)
コンピューター>…になる、と期待が高まったわけですね、」 「当時…」響子が言った。「私も… <素因数分解>に関する、<量子コンピューターの論文>を何本か読みました。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(46)
「それは…」高杉が言った。「<暗号解読>にも使うことのできる、<素因数分解>で した。 <量子コンピューター>で計算すると、古典コンピューターで計算するより、桁違いに 少ない演算数で実行できるのです。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(45)
「うーん…」響子が、微笑を漂わせ、うなづいた。「少し、分かって来た…ような気がしま すわ」 「ふむ…」高杉も、笑ってうなづき返した。「専門家以外は、そんなところでしょう。新しい 概念ですから… ちなみに、1994年に… 極めてパワフルな、<量子コンピューターのアルゴリズム>が見つかったと言います」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(44)
意味もないわけです。 つまり、こういう事です… この、<膨大な平行計算の結果から・・・干渉という量子現象を使って・・・意味のあ る結果を引き出す・・・
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3月 6日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(43)
>…ということになります」 「ふーん…」響子が、ため息をつき、首を傾けた。 「ただし…」高杉が言った。「その結果を… 普通に読み出すとすると、<波束の収束>がおこり、<偶然に現れた・・・1つの・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(42)
状態が・・・重ね合わせ>になります。 つまり、<量子ビットが・・・50個>あれば、その数はおよそ1000兆になると言いま す。この<量子ビット/Qubit: キュービット>に、<演算の・・・ゲート操作>を施す と…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(41)
時に記録>します。普通の電子デバイスの1ビットは、0か1かの1方を、記録します」 「<量子ビット>は…」響子が言った。「<重ねあわせで・・・0と1を、同時に記録する >、という事ですね?」 「そうです…」高杉が言った。「<N個の量子ビット>を…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(40)
まあ… 幸いというか…非常に残念というか…アインシュタインはその約10年前の、1955年に 没しています」 「はい…」響子が、うなづいた。 「<量子コンピューター>の…」高杉が言った。「<量子ビット>…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(39)
された変数>は見つかっていません。 それどころか… 1964年に、 【ベルの定理/ベルの不等式】 (/ベルの不等式は局所性と実在性と呼ばれる、2つの 仮定を認めた任意の理論に対して成り立つ不等式。量子力学では、不等式が成り立たないことが示されていて、局所実 在性と量子力学が、本質的に相容れないものであることを意味します。この結果は物理学ばかりでなく、哲学の世界にも 大きな衝撃を与えました。)が発表され、<局所的な隠された変数はの存在は・・・量子力学 の確率的予測と・・・
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(38)
た・・・1つの状態に収束>、するからです。 アインシュタインは… <神はサイコロを振り給わず>…と言って、その偶然性を否定して、<隠された変数 >があると主張し、長年…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(37)
響子が、無言でうなづいた。 「ただ…」高杉が言った。「その<重ね合わせ>は、私たちには見ることができません。 <重ね合わせ>は、私たちが<観測・・・した瞬間に壊れ>て…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(36)
「はい…」響子が言った。 「ファインマンが…」高杉が言った。「指摘した様に… <自然界は・・・確かに、量子的に振る舞う・・・>、わけです。<1個の電子や光子 が・・・複数の場所に同時に存在>したり…<異なるエネルギー状態を・・・同時に 取ったり>…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(35)
事になります」 「はい…」響子が、硬い顔でうなづいた。「本格化には… 現在の<文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命>を超える、<文明の折り返 し>が、必須になりますわ」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(34)
「まあ…」高杉が言った。「我々としては… <文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命>から、<文明の第3ステージ/ 意識・情報革命>へのパラダイム・シフトは、人類文明の存続に必須と考えています。
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3月 5日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(33)
の領域への・・・架け橋ともなる>…と考えています」 「うーん…」響子が、小さくうなづいた。「<量子もつれ/・・・非局所性>が、コンピュー ター・デバイスに組み込まれる…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(32)
より自然界の振る舞いに、<量子コンピューター>が近づいて行くとしても、<人間的 な素朴な感性>からは、遠ざかっていく様ですねえ。 まあ… ファインマンが言うように、人間/特に人体は、【量子力学】に振舞っているのかも知れ ませんがね。 しかし、私は…【量子力学】は… <物の領域と心の領域の・・・境界を記述している>…と考えているわけですが…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(31)
自然の振る舞いを計算するなら・・・量子力学的にやるべきだ・・・> 37年後の現在、それが形になりつつあると言うわけです。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(30)
「うーん…」響子が、うなづいた。「そういう事ですか…」 「しかし…」高杉が言った。「それ以前に、概念としては… ノーベル物理学賞受賞者のファインマン(Richard Phillips Feynman/アメリカの物理学者で、原子爆弾開 発プロジェクトのマンハッタン計画に参画。素粒子の反応を図示化したファインマン・ダイアグラムでもよく知られる。1965 年に、量子電磁力学の発展に大きく寄与したことにより、ジュリアン・S・シュウィンガーや、日本の朝永振一郎とともにノー ベル物理学賞を共同受賞)が… 1981年に、ボストン(アメリカ/マサチューセッツ州北東部の都市)で開かれた国際会議で…次の 様に…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(29)
<量子コンピューター>の理論は… 1985年に…英/オックスフォード大学/ドイチュ教授(David Deutsch/イギリスの物理学者で、イ スラエル/ハイファの生まれ。エヴェレットの多世界解釈の支持者。)によって提唱されています。彼は、今 のコンピューターの計算原理が…ニュートン力学/古典力学に基づく操作だけで、でき 上がっているている事に気づきました。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(28)
>となると、当然、理解し難(がた)いものがありますわ。 くり返しコメントして行く、という事は、良い事だと思います」 「はい…ええと…」高杉が、スクリーン・ボードの画像を、モザイク表示に調整…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(27)
けですが…くり返しコメントする事で、少しづつ、理解を深めて行きたいと思います」 「はい…」響子が、うなづいた。「そうですね… <重ね合わせ>や<量子もつれ>は…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(26)
★ そもそも・・・量子コンピューターとは? ★ そもそも… <量子コンピューター>とは、どの様なものか。基本的な風景を振り返ってみましょう。 <重ね合わせ> 、<量子もつれ/=エンタングルメント(Entanglement/英語:もつれる)> などの、量子特性を利用した…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(25)
<マヨナラ粒子(/粒子と反粒子が同一の中性フェルミ粒子)を使った・・・量子コンピューター> の開発に…それぞれ、着手しています。 現在… <量子コンピューター>の研究は、世界的なブームとなって来ています」
を使えるように、オンライン・サービスで公開している。
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3月 4日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(24)
ター>という事ですか?」 「そうです…」高杉が、うなづいた。「それから… <インテル>と<マイクロソフト>は、オランダのデルフト工科大学と組んでいます。 <インテル>の方は…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(23)
<超電導量子ビットの・・・集積化>に本腰を入れ、<クラウド公開>を開始しまし た」 「うーん…」響子が言った。「それでは… <Google>と<IBM>は、<超電導量子コンピューター>で…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(22)
<Google>が、UCBS/マルティニス教授を研究グループごと雇用し、<量子AIチ ーム>を立ち上げました。日本の大学では、こんな事は簡単にはできませんが、」 「うーん…」響子が言った。「さすがに、<Google>は動きが素早いわねえ…」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(21)
「うーん…」響子が、うなづいた。「ブレークスルー(/進歩、前進、また一般にそれまで障壁となってい た事象の、突破を意味する英単語。)とまでは行かなくても、空気感が変わったという事ですね?」 「その様ですねえ…」高杉が、口に手を当てた。「そして、産業界の動きも素早かった様 です。
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(20)
<2、3量子ビットの実験>が、くり返されていたわけです。したがって、集積してマシン /<量子コンピューター>を作れるのは、だいぶ先のことと考えられていました。 ところが… 最大課題/<エラー修正が・・・可能な精度>を、実現したことで…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(19)
実行可能なレベル・・・5ビット量子コンピューター>を、動作させることに成功しまし た」 「<5量子ビット>…」響子が言った。「…ですか?」
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3月 3日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(18)
>になるわけですね?」 「そのようです…」高杉が言った。「が…その前に、成り行きを少し説明しましょう、」 「あ、はい…」響子が、うなづいた。 「ええ…」高杉が言った。「米/カリフォルニア大学サンタバーバラ校(/UCBS)教授 のマルティニス(John Martinis)は…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(17)
米/カリフォルニア大学サンタバーバラ校(/UCBS)の北西約4kmの所にあるそうで す。そこには、<量子コンピューター>を入れる、<クライオスタット/極低温冷却装 置>が、4台が並んでいて…じきに、5台目が入るという事です」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(16)
響子が、コクリとうなづいた。 しょうか、」 「はい…」響子が言った。 「<Google>の…」高杉が言った。「真新しいラボ/…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(15)
それから、<超電導・量子コンピューター・・・を開発するグーグル/Google>と… <イオンを使った量子コンピューター・・・を開発しているベンチャー企業/IonQ (/米メリーランド州)>は、それぞれ、今年/2018年中に、<マシン/量子コンピュータ ー>を、クラウドで…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(14)
「ふーん…」響子が、首を斜めにした。「具体的なことは?」 「<量子コンピューター>の…」高杉が言った。「<クラウド公開(/クラウド・コンピューティン グを利用したサービス・・・量子コンピューターの利用方法の研究や、アルゴリズムの開発などができる。)>で先行す る<IBM>は、近々、<20量子ビットに拡張した・・・クラウドでの有料サービス> を…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(13)
「そうですねえ…」高杉が言った。「ともかく、この数年は… <50~100量子ビットの・・・量子コンピューター>で、その使い方を探究することに なりそうです。<量子化学計算、機械学習、物理系のシミュレーション>等で…
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3月 2日 |
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(12)
「うーん…」響子が言った。「<1万量子ビット>ですか…」 「まあ…」高杉が言った。「実用段階に入るのは、20年ぐらいは先と見ている様です」 「はい…」響子が、うなづいた。「でも、それは…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(11)
「はい…」響子が言った。 「したがって…」高杉が言った。「<量子コンピューター>の強みとされる<暗号解読> も、不可能の様です。 <エラー修正>しながら大規模計算を実行する、<フルスペックの・・・量子コンピュ ーター>を作るには、<1万~1億個の・・・量子ビットを集積>…する…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(10)
か?」 「うーむ…」高杉が、口に手を当てた。「かなり、強気のようですねえ… しかしこのビット数では、<量子コンピューター>の最大の弱点である、<エラー修正 >が…
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(9)
て来ると言います。それはある意味で、<現在のコンピューターを・・・凌駕(りょうが/他 のものを越えて、それ以上になること)>するものに、なるそうです。 ただし、この段階で…実際上、役に立つマシンかどうかは、別問題とも言いますが、」
量子情報科学・・・<ジャンプ> 《量子コンピューター/・・・ 最前線の考察!》 ・・・(8)
「先頭を走る…」高杉が言った。「<グーグル/Google>と、<IBM>は、今年/ 2018年中に、<50量子ビット級の・・・チップを動作させる計画>だと、言います」 「ふーん…」響子が、口に手を当てて、うなづいた。
《 HP/『人間原理空間』 の方で・・・アップロード
》・・・3月1日
量子コンピューター最前線 ★
Quantum Computer
クラウド時代の幕開け!
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