はじめに書いたように、ミヤマの仲間では最大になる種で100mmを超え
る巨大なものもおり、トルコ、シリア、(イラン?)に分布している。
触角の先端は4節で原名亜種と同じだが、同サイズを並べてみると、
歯型の違いやこの種の方が体の艶が無い等で楽に区別出来る。
メスは黒みが強く光沢がありやはりサイズも大きく50mmを超える
個体もある。
この種の生息する地域には、Lucanus akbesianus も分布していると
聞くが、この種の触角の先端は6節で、これが失われていなければ
小型個体、メスともに区別は簡単。
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この亜種の記載年について質問をいただきました。記載されたのは1898年ではなく
1902年ではとのご指摘です。自身でも実際どちらが正確なのか以前から気になって
いたのですが、一番の原因は記載されている Essai Monographique II に出版された
日時が明記されていいない事にあるようです。Essai Monographique I は L. Planet
が過去にこのタイトルで Le Naturaliste などに投稿した論文をほぼまとめ加筆した
構成なのですが、II には記載論文もあります。
R.DIDIER et E.SEGUY 1953 では1898年とあり B.Benesh 1960 には1902年、
IL CERVO VOLANTE Giorgio Taroni 1998 には1898年、
LUCANUS of THE WORLD Milan Krajcik 2001 では1902年といったぐあいですが、
近年の本や図鑑では1902年としているようです。
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