上の写真は チベットミヤマクワカタ、Lucanus tibetanus tibetanus,一見すると Lucanus lunifer にも似ているが、小型個体でも頭部のカタチと大顎が違うなどで区別は付く。またLucanus lunifer は♀でも微毛が体全体に生えているがこちらは少ない。写真の標本はかなり古いもので、付いていたラベルでは中国雲南省に分布、 種名 Lucanus pseudosingularis となっていた。また Lucanus singularis とされるラベルの付いた本種の標本もみた事がある。

この種の標本は今までに古いものしかみた事がなく最近採集されていないようである。 　

こちらは Lucanus tibetanus katsurai 世界のクワガタ虫大図鑑で前種の亜種として記載された種で歯型と頭盾の形が微妙に違う。

♀もみる事が出来たが前種と良く似て区別は困難。北ベトナムのサパ産でサイズは75mmを超えるものもいる。

これはビルマのカチン産で Lucanus tibetanus isaki, とされる亜種。こちらも頭盾のカタチに多少の違い有り。

Lucanus tibetanus katsurai♀、黒味が強く♂よりも艶が有る。

The upper photograph is Lucanus tibetanus tibetanus, from Yunnan China.
Next, Lucanus tibetanus katsurai, from Sapa N.Vietnam.
Next, Lucanus tibetanus isaki, from katctin Burma.
The last is ♀ of Sapa N.Vietnam.