(1) Lucanus cantori Hope,1842


   

カントリー、又はカンターミヤマとして、本邦においても現在はよく知られた種。    北インド、ブータン、アッサム、ビルマに分布する大型のミヤマで大顎を含めた全長は最大級の個体で90mm前後にまでなる。

中東に分布する、アクベシアヌスやユダイクスに全長では及ばないが、横幅は広く頑丈で重厚な印象を受ける。

この種の存在は、DIDIERの図やG.J.ARROW の "THE FAUNA OF INDIA" などの写真で以前から知られていたが、実物を見ることは永らく叶わなかった。  



待ち望んでいたこの種が入り、観る事が出来るに至った当時、狂喜乱舞する者ゃ感涙に咽ぶ者もいたのであった。 (大袈裟ですな、、笑)

上の写真は北東インド、ダージリン産。こちらはブータン産で昔の採集品。アッサムのものはまだみる機会がないが ssp.colasi Lacroix,1967 とされる。また、ビルマからも本種が採集されている。

現在は、生きて入ってくる個体もある(あった)そうだが、飼育して産卵させることは難しいらしく成功例をあまり聞かない !



    

この種の♀を見る事が少ないが♂との体格差は相当激しい。







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