THE MOVIE【これを観ろ!】


 ここはふうが観た映画を勝手気ままに評価するページです。最近は映画を見る量が減ってますが、気が向けばレンタルビデオへGO!という生活です。2000年にはDVDを買うのだろうか!?
 
1998年まで
1999年上半期
1999年下半期
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2000年5月
接続
感動★★
迫力
ストーリー★★★
感想  ラジオ局のプロデューサーとチャットで知り合った女性が、それぞれの辛い恋愛を乗り越えつつ、チャットで親しくなり、いつしか女性はプロデューサーに心を惹かれていく。だが昔愛した女性を失ったプロデューサーは異国へ旅経つことを決める。
 現代韓国の恋愛ストーリー。インターネットが主役で恋が展開される物語は良くあるが、タイトルの「接続」は単にケーブルで繋がった恋愛物語ではなく、繋がりそうで繋がらない人間模様を示したものと感じる。特に韓国・・・という事を強く感じる必要も無い。
 ただ、僕には主人公のプロデューサーと、女性の気持ちがよく解らなかった。お互い秘めた恋過ぎる。じらしてじらしてようやく会った、そんな切なさがやや辛い。恋愛の辛い面が強調されていてみていても切なくなる。
 どうでもよいが、ハリウッドの映画でコンピュータが出てくると、大抵はOSから作り込んだ専用のソフトウェアなんかを使ってるけど、韓国語仕様のWindows95を使う姿は何か新鮮。日本でも、あんまり製品そのままって出さないですし。
 
ブレアウィッチプロジェクト
感動
迫力★★★
ストーリー★★
感想  魔女伝説が残るメリーランド州の森にドキュメンタリー映画を撮りに行った大学生3人が森で迷う。彼らが撮影したビデオテープだけ1年後に発見された。そしてそこに撮されていたものは・・・
 インターネットの口コミで人気となった映画で、作品の殆どがホームカメラで撮影されたドキュメンタリータッチの映像。家庭用カメラでいかにも個人で撮影した様な映像で、なれない人はカメラがよくパンをするので酔ってしまうかも知れない。映画としては低価格な割にアイディアで勝負しそして成功させている例だと思わせる。家庭用カメラという個人には見慣れた映像で、ライトも少なく周囲の状況説明も一切無い辺り、リアリティのある映像となっている。
 結論は一切無く、マニアは色々類推する楽しみがあり、マニア受けはしそうな映画だなぁというのは私の感想。
 
トゥームストーン
感動★★
迫力
ストーリー★★
感想  ワイアット・アープを描いた西部劇ものだが映画は新しいのでいわゆる西部劇っぽくはない。ワイアット・アープとドクについて描いている「OK牧場の決斗」とほぼ同じ事を描いているにもかかわらず、捉え方や映像表現などさすがに今時の映画になっている。ちなみに「OK牧場の決斗」は「荒野の決闘」のリメイクとのことで、ワイアット・アープが如何にアメリカのヒーローとして人気があるかが伺える。
 ちなみにOK牧場を観るまで、ワイアット・アープが西部劇で有名な実在の人物で有ると言うことは知らなかった。ははは。
 
OK牧場の決斗
感動
迫力
ストーリー★★
感想  有名どころ西部劇。アメリカンヒーローの名保安官ワイアット・アープとドクが街のならず者と戦う有名な有名な物語。テーマ曲はあまりにも有名だが、映画は初めてみた。
 ところであの有名なテーマ曲は、映画の挿入歌というより状況を説明した話に音を付けているだけと初めて知った。う〜ん、食わず嫌いだった西部劇にこんなに色々新発見が有るなんて。
 西部劇的には、「インディアンを追いやった後、様々な人が利益を求めて西部に流れ込んで治安が悪くなった時代」のもの。
 
アパッチ砦
感動
迫力★★
ストーリー★★
感想  白黒西部劇。アパッチ族が居住区へ追いやられた時、守備をしていたアパッチ砦に新任の指揮官サーズデー中佐が赴任する。居住区相手にあこぎな商売をしていた者がいてアパッチ族が堕落させられてしまう。居住区から逃げ出したアパッチ族とアパッチ砦隊の圧倒的不利の戦いにサーズデーは突撃を選択する。
 西部劇でも連邦政府がインディアンを追いやった時代の物語。人種差別とも思われる表現等は、制作当時のアメリカではまかり通っていた事であることがよく解る。
 
シェーン
感動★★
迫力
ストーリー★★
感想  シェーンである。アメリカ映画界の不朽の名作、あまりにも有名なシェーン。が、初めて観た(笑)。もちろん、何となくシェーンの各シーンは目にしたことがあったが、きっちりと観たのは初めて。映画「交渉人」の中で「シェーンの最後のシーンで『シェーン〜カムバックゥ〜』の所で、シェーンは既に死んでいた」という一説を観て急に観たくなったのである。
 いわゆる西部劇はこれまでほとんど観たことがなかったけど、西部劇って「南北戦争、インディアンとの戦い、西部へなだれ込む開拓者」が大きな3つのテーマらしい。初めて知った・・・。バックトゥザフューチャー3なんて、全くもってシェーンのパクリであると言うことにも初めて気が付いた。アメリカを知る上でもこれは観るべし。
 
フェイク
感動★★★
迫力★★★
ストーリー★★★
感想  うだつの上がらないマフィアと、潜入捜査中のおとり捜査官の心理描写を書いたノンフィクションベースの映画。マフィアにはアル・パチーノが扮する。
 マフィアの一員として数十年やってきたアル・パチーノを兄弟子として、上手く潜入したFBI捜査官。身元も名前も偽り、常に身の危険を感じながらギリギリのつき合いをする。時がたつにつれ兄弟子とも心が通じてくる。しかしFBIである自分の存在がばれると兄弟子の身も危険になる。おとり捜査をフォローするFBIも完璧ではなく、時にはぼろもでる。自分の家族にも明かせない特殊な任務により、妻からは愛想を尽かされるがそれでも家族の身の安全の為におとり捜査の内容は明かせない。そしてついにマフィアを一網打尽にするチャンスが訪れる・・・
 アル・パチーノもはずれがない演技。ボスでも良い風格だが、うだつの上がらない演技をさせても上手いですね。ストーリーもノンフィクションベースだけ有ってリアリティがあり違和感を感じない。良作。
 
さまよう魂
感動
迫力★★☆
ストーリー★★
感想  由緒ある家に引っ越してきた一家。一家の娘は自閉症であり近くに専門の学校があり、自然豊かなこの家をとても気に入っているが、話せなかった娘が夜中に突然歌い出す。奇妙な絵も描きだし、両親はこの子が何かを伝えたい事を知る。物置の片隅に有った古い機械は、幽霊と波長を合わせる事ができる機械で有るらしいもの出ることも知る。そして娘を通じて伝えられることは、昔子供が殺害されたものでは無いだろうか。。。
 ポルターガイストに殺人事件を合わせた様な内容。目立った特殊効果などは無いが、単調な音楽(キラキラ光るのオルゴール音)が効果的に使われていた。
 
ドクタードリトル
感動★★
迫力★★
ストーリー★★
感想  エディー・マーフィー扮する医者は子供の頃から動物と会話ができる変わり者。でもその能力は子供の頃に注意されてからすっかり忘れていた。大人になった医者は、ある日車で犬を轢きそうになって突然犬から罵声を浴びせられた。久しぶりに目覚めた能力にとまどいながらも動物達の治療をするようになる。
 ・・・と、パッチアダムスばりの感動医者様ストーリーではない。コメディ、コメディ。エディー・マーフィーの作品にはそんなに大きなはずれがないので、安心して楽しめる。動物達の動きは会話がまるで自然に感じるくらいCGを上手く使っている。
 
キラー・ディール
感動
迫力
ストーリー★★
感想  SF近未来のメディカルサスペンス。貧富階級の分かれた世の中で、臓器を提供すれば富を得られるという時代。だが警官である主人公は、全く記憶がないのにある日臓器提供のドナーとなっていた。そして、直前に追いかけたドナーであり移植センターから脱出した女性は陰謀説を主張していた。
 設定は面白いんだけど、多分近未来にせず、現代の最先端病院で同じ事が秘密裏に行われていて、FBI捜査官がそれに気が付く・・・・というX-FILES的な流れにした方がよりリアリティが有ったりして。
 
ハムナプトラ
感動
迫力★★★
ストーリー★★★
感想  ハラハラドキドキないわゆるアドベンチャー映画の典型。本当に典型的なストーリーで、特に目新しい展開はないが、売りはCG何だろうな。
 インディージョーンズに3かけて3で割った位、何となく似ている。ストーリーは、3千年前のエジプト死者の都。死者の都を管理する司祭が、王の愛人に手を出し愛人もろとも処刑される。罰として封印された彼の遺体は、1900年代になって主人公達に分陰を解かれる。
 どの辺が典型かというと、アウトローな主人公と一緒に探検する女性の存在、ダメな仲間、良い仲間、封印されたミイラとの戦い、様々な王家の宝庫に仕掛けられた罠、勝利、命からがらの脱出、彼女との愛、ついでにちょっと宝物。。。。という位典型的な流れ。ま、CGも良くできてるのでそこそこ楽しめます。
 
セカンドインパクト
感動
迫力
ストーリー★★★
感想  DEEP IMPACTを思い起こさせる邦題だが、原題は「THE SECOND CIVIL WAR」。第二次南北戦争である。
 インドvsパキスタンの核応酬被害による難民を、アメリカが受け入れ表明したことに対し、アイダホ州が反対し州境を閉鎖、合衆国に楯突いた。合衆国はアイダホへ武力行使を辞さない警告をするが、武力行使をした場合アイダホは合衆国から脱退し独立国となると主張。
 映画はある放送局の報道番組的に描かれている所も多く新鮮な印象。特に強いインパクトはなかったが、起こり得ないこととはいえ、本当に州が独立したら面白いな・・・と思わせる。
 
裸の十字架を持つ男 エクソシストフォーエバー
笑い★★
迫力
ストーリー
感想  レスリー・ニールセンの「裸のシリーズ」の第何段なんだろうか。しょうもないコメディ映画。しょうもないけど、好きなシリーズ。
 ストーリーなんかは紹介しても仕方がないのですが、エクソシストとかその辺の映画なんかをパクッて作った中に、いつも通りのスタッフの細かなくだらない演出がしてある。が、他の裸の〜シリーズに比べてあまり笑えない。
 
2000年4月
スモーク
感動★★
迫力
ストーリー
感想  難しい。★を見る限り全く持って駄作の様に見えるけど、ちと違う。定員30名のミッドナイトシアターで見るしかも同時上映の様な映画だ。考えさせられるものも、ぐっとくるものも特にない。意図してない。ただただ町のタバコやとその常連客に起こる、ちょっと日常的じゃない些細な出来事を書いている。突飛な設定と言えば、常連客が少し名の売れた作家というぐらいだが、本編には全く影響しない。
 かといって、「駄作です」と言えないのは、そんな日常的な内容を敢えて映画として公開している意図が読めないからだ。この意図が普通の人にはぐっとくる感動や考えさせられるものなのかもしれない・・・・と自己不振に陥る。
 そして、なにより不振なのは、TSUTAYAミニシアターコーナーで、この作品がTOP10に入っていたお勧め映画だということ。うーーーーー、僕にはよく解りません。あえて似たところをあげると、、、、落ちのないベルリン天使の詩か、始まって10分のイルポスティーノを2時間で上映しているような感じ。

 分からないでしょ。

 
マーキュリー・ライジング
感動
迫力★★
ストーリー★★★
感想  可もなく不可もなく。米国NSAが巨額を投じて開発した暗号化システム「マーキュリー」。その暗号システムには世界中にいる情報員の安全がかかっている。
 そんな暗号変換を秘密裏に試すため、暗号がパズル雑誌に載せられた。スーパーコンピュータで解けない暗号も、PC暗号マニアからのハッキングが一番怖いのだ。
 主人公の少年サイモンは、自閉症でパズルが大好き。パズルを解くのではなく読む。ある日偶然目にしたパズル雑誌の暗号分をいとも簡単に読んでしまったことから、彼を狙う物語が始まる。
 ブルースウィリス主演のこの映画、設定もまぁまぁ、ストーリーもまぁまぁ。そこそこ面白い。けど、ハリウッド映画的に予想の付く展開ばかりで、少し物足りない。アメリカ映画の中では国家安全保障局って、いわゆる「黒服の男」のイメージばかりだが、本当にそんなことばっかりやってるんだろうか。X-FILEに登場するNSAも凶悪だが。。。日本では内閣調査室?なのかな(笑)。
 そういえば米国主導の世界規模盗聴構想「エシュロン」は、こんな映画やエネミーオブアメリカなんかを見ていれば、間違いなくやってるなこの人々は・・・と思えます。エシュロンって、世界の電話・メール・無線等々90%以上の通信を傍受できるらしいです。
 
シャイニング
感動
迫力★★
ストーリー★★
感想  ★は低いですが、やはり名作の部類なんでしょうね。★を付けたいけど、「感動」「迫力」「ストーリー」という項目で無かっただけです。恥ずかしながら私は初めてみた気がする。キューブリックのホラー作品で、キューブリックらしい展開となっている。
 画像の雰囲気は、既に数十年経っていることを考えると、当時としてはけばけばしいデザインだと思われる。ロメロのゾンビ3部作の2作目の雰囲気にとてもよく似てるとなぜか思った。当然ながらキューブリック作品、特に時計仕掛けのオレンジあたりの画像雰囲気にはよく似てる。
 あ、ストーリーは雪山のホテルを、冬の間管理する家族に徐々に訪れる変化が、昔に起こった事件がオーバーラップして・・・・という様な感じ。
 
ガタカ
感動★★★
迫力
ストーリー★★★☆
感想  遺伝子操作による産み分けや障害排除が可能になり、宇宙への旅も頻繁に行われる科学が先行した時代。人類は生まれて数秒後に血液検査によって将来予想される疾患や寿命を判定され、「落伍者かエリートか」の選別をされることとなる。もはや差別は肌の色ではなく、遺伝子の優劣によった。
 生まれながらにして30歳で心疾患による寿命を宣告された落伍者である主人公は、そんなレールが引かれた中で、土星へ行く夢を実現させるために、超エリートながら交通事故により落伍者となった元世界的な水泳選手と、すり替わることを決意する。

 近未来の話だがSFがメインではなく、あくまでも生まれながらに落伍者やエリートという烙印を押された人間の心理描写がメイン。「それでも、可能性は誰にでもある」というメッセージが込められた良作。

 
MATRIX
感動★★
迫力★★★★
ストーリー★★★
感想  あの映画CMから想像したMATRIXとは、大きく違っていた。良い意味で想像を裏切られた。余りストーリーの事は書かない事にするけど、確かに映像センスは斬新で新しい。それを不条理にしないストーリーも、なかなか良い。
 ところで、キアヌ・リーブスはなかなか良い演技をするものだ。SPEEDで一発当てて、その後ロックバンドに転身、やっぱり映画の世界に戻ってきた。この映画の中ではキアヌがかっこいいと言うより、ネオ役のあのウルトラマン・グラサンと、ブラックコートがシックで格好良い。
 配役がもしキアヌではなくジャッキーチェンだったら、多分この映画の評価は、新感覚カンフー映画だったに違いない。
 最後に思った感想は、「これってスターウォーズ以上に長い予告編じゃん」ということ。第2作、第3作の制作も既に決まってるらしい。観れば分かるが、戦いに勝どころか始まってないし。。
 
ノッティングヒルの恋人
感動★★★☆
迫力
ストーリー★★★
感想  逆シンデレラストーリーの良作、、いや、逆逆ローマの休日と言った方がいいかも。世界的なTOP女優が立ち寄った本屋。偶然にも店員は街角で女優とぶつかりシュール(超現実的)な夢物語が始まる。
 ジュリア・ロバーツの代表作と言えば「プリティウーマン」だが、全く反対の立場を描いた作品。現実的にあり得ないのは、みんな分かっているけど、心のどこかで願っている「現実逃避」を上手に利用した話にまとまっている。
 松田聖子と歯医者さんが結婚したのより、さらに現実味のないシュールな話の流れは、日本全国7000万人の中流家庭意識な一般人に受け入れられること間違いなし。いや、きっとそんな側面で捕らえちゃいけない作品かも(笑)。うーん、普通に書くと「愛は立場や身分を越えて誰にでも起こりうる奇跡」とか「どんな人でもあなたを好きになってくれる人がいることは素敵な事」とかなんとか色々言えそうだけど、あんなこともしくはそれに類似することすら現実には起こりません、多分。あしからず。
 私自身はこれはラブコメと思ってます。そうでなければあそこまで徹底して脇役を配役しない。同居人のスパイクと、どこかパンクな妹、似つかわしくないキリリとした友人の彼女。イギリスな雰囲気満載で、最も印象に残らないのは、、、主人公では!?
 
交渉人
感動★★
迫力★★★
ストーリー★★★
感想  人質をとって立てこもる犯罪者を専門に説得する警官「交渉人」。あらゆる情報を元に犯人と交渉し、ちょっとした犯人の仕草をも見逃さない。そんな交渉人が、警察内部の汚職事件の噂を聞かされ、情報源の同僚が殺害された。そして交渉人が犯人に仕立て上げられる。
 前評判通りなかなか面白い。シカゴ警察の内部犯行の色が濃すぎ、”誰も信じられない”ことが、見ている方も警察はみんな怪しいと思ってしまうので、真犯人や真相が次々暴かれても余り驚くことが無いのが少し残念な点。あと、人質をハッタリで殺害したのも、きっとハッタリに違いないと思える所もすこしネタばれで残念。
 映画としてはまとまっていてなかなかの良作。
 
STAR WARS エピソードI
感動★★
迫力★★★★
ストーリー★★★★
感想  紹介は必要ないかな。壮大なスペースオペラ「STAR WARS」の序幕。迫力もストーリーも文句無し。
 が、スターウォーズが好きな人以外に、前知識無しでの理解には「?」が付くと思う。話の流れが少し難しい。
 その点を差し引いても壮大なドラマの2時間かかる予告編としても最適なので、これは見るしかないでしょう。
 
2000年2月
ザ・グリード(TV放映)
感動
迫力★★★
ストーリー★★★
感想  豪華客船を突然襲った謎の生命体。奇しくもその船に乗り込んだテロリストは、既に襲われた後の客船の惨劇を目の当たりにする。目の前には骨だけになった何千という乗客が横たわり、ミミズのようなタコの様な巨大な生物が至る所にその触手を伸ばしている。強靱なこの謎の生命体を前に、テロリスト、テロリストを乗せた雇われ船長と相棒、生き残った乗客と船のオーナーが、絶望的なこの状況から脱出する。
 この映画、暇つぶしに見た割には面白かった。生命体は巨大なミミズなんだが、その正体とかはどうでも良く、ただひたすらに生き残る点に焦点を絞った展開がなかなか。船長の相棒は、恋人を失い失意のどん底のはずが、天然のボケ具合もどことなくB級の匂いを漂わせる。
 劇場公開時、どの程度人気がでたのか知らなかったけど、多分劇場の方が面白いエイリアン的な圧倒感がある。生物等はほとんどCG多用だが、そんなに気にならない。
 ラストもスッキリしてかつB級っぽい落ちもある。
 
トゥルーマン・ショー
感動★★☆
迫力★★
ストーリー★★★☆
感想  万里の長城をもしのぐ広大なセットの中で、生まれたときから5000台のカメラに見守られて生活するトゥルーマン。彼は全世界220カ国に衛星生中継がされている全世界のヒーロー。そんな彼の毎日毎日が全てリアルタイムに放映されているが、ある日彼はそんな自分の作り物の生活に疑問を抱く。遭難事故で死んだはずの父親が目の前に現れるが、周りの人が無理に父を引き離す。奥さんの不自然な新商品コマーシャルのような会話。シナリオ通りに毎日動くエキストラ。巨大セットである島から逃げ出そうとすると、あからさまにその行く手を阻むイベント・・・。そして、忘れられない昔の恋人の言葉・・・「あなたは世界中の人が見ているのよ」

 ジム・キャリーは好きではなかったが、どうも食わず嫌いだったようだ。このような現実離れしたコメディには適役だ。映画は所詮作り物。作り物で有ることを傍観することで、他の映画とは違い余計にリアリティを引き出している点は好感が持てる。作り物のTV番組であることを敢えて全面に出したストーリーもお勧め。

 
ユー・ガット・メール
感動★★★
迫力
ストーリー★★★
感想  児童書専門店をNYで営む主人公「shopgirl」は、チャットで知り合ったメル友「NY152」とのメールのやりとりをする毎日。彼は博識で、ジョークセンスもあり、アドバイスも上手い。いつしかそんなバーチャルな彼に彼女は心惹かれていく。
 一方児童書専門店の側には、店名まで似せられた大型ディスカウントブックショップが建てられ、経営が悪化していく。大型店のオーナー、ジョーはこの児童書専門店の女性オーナーと会うが、まさに敵同士。犬猿の仲でも近いが為に街では良く顔を合わせる。お互いに意識して避ける。彼女はメル友との楽しいひとときで救われる。
 彼女はメル友と会うことを決めたがメル友は現れず、代わりに敵であるジョーが居る。

 ほんわか暖かな、コメディチックラブストーリー。期待通りに話は進むのでストレスも溜まらずにこやかになれる。多分世の中にはこんな関係を求めてメル友探しをしてる人もいるんだろうな。

 
TAXI
感動
迫力★★★
ストーリー
感想  なんというか、評価の難しい映画。面白くないわけではないがストーリーとか何とかはどうでも良い部類だ。一応ストーリーをまとめると、滅茶苦茶飛ばすタクシー運転手とさえない刑事が銀行強盗を捕まえる。うーん、それ以外なんとも言えない。とても突飛・・・という訳でもないが、現実離れした設定やシーン。迫力はなかなか。タクシーに乗ってぶっ飛ばして犯人捕まえて良かった良かった。だけど・・・。
 感想が難しいおフランスの映画だなぁ。制作脚本はリュック・ベッソン。
 
アトミック・トレイン
感動
迫力★★
ストーリー★☆
感想  テレビ朝日系列放映のパニック映画。確かCMでは劇場未公開・TV未公開、日本初公開とか何とか。
 端的に言うと、6時間のシナリオを2時間にカットしたドライなストーリー。この手の映画では、人命の尊さをどのラインで強調するかという見方をいつもしてしまう。大規模パニック映画では、一人死ぬのも百人死ぬのも同じ視点でシナリオされそうであるが、パニック時のそういった一人一人の命を表現するには、映画では時間が足り無すぎる。
 が、この映画、そういう見方を決まった時間の中で描こうとしている様子だけは新鮮だった。シナリオ展開が早すぎるのである。唐突なイベントも多い。多分原作ではもっとみっちり描かれている事を期待するが。

 特に、暴走列車の止め方は、あまりにシナリオ展開が早すぎて本当はもっと良さそうな方法が有りそうなのにも関わらず疑問を抱かず次の展開になる。戦闘機がいつの間にか配備されたり、絶好調なスピードの時に唐突に砂のストッパーを設置したり。
 それらは結局列車を止めるには至らなかったが、直後列車は峠の登りでスピードが落ちた。乗務員もそのとき軽く飛び降りたくらいだ。止める方策を施すのは誰が見ても「そこだろう」と思う。

 と、シナリオ展開が早すぎて、簡単にあっけなく死ぬ人は死ぬし、市民に情報が伝わって街が暴徒と化すのもあっけなく早いし、いかにも6時間物を2時間にまとめたんじゃないかと言う感想である。

 この映画、そんなにテンポよく話が進むが、ストーリーの結果はちっとも何も解決せず、ヒーローも対しているわけでなく、実際にこのような自体に陥ったらまぁあっさりこんな結果になるんじゃないかと思うところが実は面白いかもしれない。
もっと色々有るけど長くなったからやめる。
 ※どうやらアトミックトレイン完全版なるバージョンがあるらしい。やはり完全じゃないと思ったが。

 
2000年1月
グッドナイトムーン
感動★★★
迫力
ストーリー★★☆
感想  離婚した父と母。父が愛する継母。2人の子供たちはこの母と継母との確執を正面から受け止めることができなかった。優しさと強さを秘めた母、女性として社会の最先端に立つ継母。子供たちは次第に継母に心を開くが、離婚後の母がガンに冒されていることが分かる。自分の体が言うことを利かず、継母に子供を奪われる不安に揺れ動く母。継母の事を認めたくはないが、子供たちの将来を託す人として、お互いを認めるようになる。

 儚くも強い家族愛をテーマに掲げた愛と感動のお話。
 一人暮らしのふうも感動したが、この手の映画を見ると空しくなる。あぁ。だれか儚く悲しい一人暮らしで愛と感動に無関係な映画を撮ってくれないかなぁ。

 
セブンイヤーズインチベット
感動★☆
迫力★★
ストーリー★★★★
感想  第二次世界大戦の頃、ドイツの登山家たちが国家の威信を懸けて世界最高峰の山を目指し、そして戦争が始まった。下山後捕虜としてとらえられた彼らが脱走して目指した先は「チベット」。そこは何人をも寄せ付けない密教の世界。外国人がラサに入ることは許されていない。
 ラサにたどり着いた登山家は、次第に仲間として受け入れられ、菩薩の生まれ変わりである幼少のダライ・ラマと心が結ばれていく。一方、拡大政策を布く中国の魔の手は容赦なくチベットを取り込み、民族浄化行為を行う。登山家はダライ・ラマの国外脱出を進めるが、ダライ・ラマは民のために残る。

 中国が言う「チベットは中国の一部」との主張の元、常任理事国であるが故に国連も中国チベット侵攻には何ら無力である。そしてこの物語は今現在もアジアで行われていることを指す。

 中国人はなぜチベットの事を指摘されると一様に「それは内政干渉だ!」と糾弾するのだろう。あれでは某国の洗脳国家と一緒ではないか。
北朝鮮もお笑いの国だが、国力・発言力・人力を持つ中国は、笑えない。

 
エネミーオブアメリカ
感動★★
迫力★★★
ストーリー★★★★
感想  ある事件を偶然撮影した目撃者。それを追いかける黒幕の政治家。大学の同級生であった目撃者と偶然遭遇し、「映像」を託された弁護士。
 黒幕はNSA(国家安全保障局)の持つ最新テクノロジーを巧みに使い、「映像」を回収しようとする。

 昨年ヒットしたのも十分納得のおもしろさだった。米国の5年前の軍事技術が、西側先進国の民間企業で現在商業転用されていると言われる。盗聴・盗撮あたりまえ、特定地域に固定された静止衛星からは数cm四方の解像度の画像が秒速30コマで送信され続ける。コンビニもパトカーも防犯カメラは設置され、あらゆる通信は傍受される。今時ジャパニーズストーカーでもこの程度の盗聴&盗撮はお手の物なので政府が本気になれば(多分ならなくても日常的に)もっとすごい監視をするのだろう。
 映画はストーリーも、徹底的に打ちのめされて一気に形勢逆転して、二転、三転があるので単に盗撮がどうこうとか言うことなく面白いですよ。

 
死国
感動
迫力★☆
ストーリー
感想  「リング」だったか「らせん」だったかと同時上映の邦画ミステリー系映画。今年一発目の映画(珍しくTV放送を観たが)で観た。はっきり言ってつまらない。1年以上前の宣伝効果に騙されていた。<--やや邦画ホラーとして期待していた。。。
 まず、ストーリーが全く持って必然性のない繰り返しなので、なんでそうなるの?的な不快感が残り、観ていて登場人物に感情移入できない。
 次に迫力というか映像、これは特に可もなく不可もなく。特に奇をてらったこともないので特筆はしないが、悪いわけでもない。
 最後に感動、、特になし。感情移入できないので。
 

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