THE MOVIE【これを観ろ!】
1999年上半期

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1999年6月
ジャッジメントデイ2
感動
迫力 ★★
ストーリー ★★
 B級は、やっぱりB級なのだろうか。彗星が地球軌道へ急接近するのだが、科学者が過去の壁画から判断した独自の予測では、地球直撃の危機がある。科学者の意見は国家に受け容れられず、テロ行為により核発射施設を占拠し、彗星に向けて核ミサイルを発射しようとする。事情を知らないロシアからは米国に対し、核攻撃の警告を受ける。
 必死に科学者の娘がテロ行為を止めさせようとするが、父の論説を再度検証していたところ、本当に衝突の可能性となる原因が発見される。娘はFBIの拘束中にも関わらず、アレジボ天文台の知人を頼り、天文学者からの再計算数値を国家に提示させる。
 米国国家もその結果をもとに、核施設への攻撃を緊急停止させ、テロリストである科学者は発射ボタンを押した・・・。それと同時にロシアからも核の反撃が始まった・・・
 B級にしては筋が通った話と、画面効果なので、まあまあといったところでしょうか。でもさすがにこの手の映画を4本立て続けに見ると、なんだか似たように見えてしまいますね。DeepImpactはつまらなかったけど、実はまだつまる方でしたということを再確認しました。

グランドクロス〜ICE
感動
迫力
ストーリー ★★
 B級は、やっぱりB級なのだろうか。世紀末の天変地異として、「太陽の黒点増加」が原因で世界的な氷河期状態が訪れる。殆どのアメリカ国民は凍え死に、要人のみが赤道付近への退避行動をとることとなった。10数年で太陽の状況は戻り、末期的な低温下現象も直ると科学者は予測。その期間、要人を南国に退避させる。
この予測を行った科学者が、約束の地へ到達するまでに、途中けが人や協力者等と一緒に何とか到達するというネタ。
でも実際には科学者のみが乗船(船なのだ)を許されていて、科学者はそれを知っていながら、なんとか自分がたどり着けばそれでよいと考えていた。
 で、この映画も「危機は突然訪れて、異常気象の中をどう生き延びていくか・・・」という事の描写が延々と行われている。
 DeepImpactはつまらなかったが、あれは「どうやって危機に対処し、万が一危機が訪れた場合、割り切りが必要です」という主張は評価していた。が、どうも今回3連発で見た危機映画はそんな「世紀末的危機」を巧く表現できていない。だいたい彗星なんかが本当に落ちようもんなら、一部の人間のピックアップドラマなんて、ちっぽけすぎてつまんないのである。それは危機ではなく事故程度の内容でも似たようなストーリーで描けてしまう。
 まぁ、この「グランドクロス」は国全体が雪の下に埋もれ、逃げるしかないと言う点が、あきらめが入ってて潔いのだが、ストーリー展開はそんな壮大な危機にも関わらずやや陳腐。

オゾンクライシス
感動
迫力
ストーリー
 B級は、やっぱりB級なのだろうか。世紀末の天変地異として、「オゾンホール」が原因で異常気象となる。オゾンホールは直径160kmで、アメリカ本土上空を移動。
連日の暑さと紫外線の影響で、動植物はおかしな行動をし、やけど患者や熱射病で大混乱。
結局は、研究中だった「オゾン再生爆弾」なる爆弾を、オゾンホールめがけて発射し、成功に終わる。
テレビ番組級です。なんだかLIVE映像っぽいニュース番組なんかが新鮮だったが、特に目を引くところは無い。20年前の「ザ・デイ・アフター」の緊急放送の方が未だに印象に残ってるな。
ホントにオゾン層破壊に危機感を持っているのか疑問。オゾン再生爆弾・・・なんじゃいそりゃ。

アステロイド最終衝撃
感動
迫力 ★★
ストーリー ★★
 先日、彗星が地球へ衝突するリアルな夢を見た。あまりにリアルなストーリーだったので、巷の世紀末物がどのような展開で進んでいるのかを知りたくなり、「1999年7の月、世紀末」について題材にしている映画を観てみることとした。
選定は、TSUTAYA1999年世紀末もの
 で、1本目の「アステロイド」だが、地球軌道に4000年ぶりにやってくる彗星と、それに随行している小惑星のお話。小惑星の2個が、48時間以内に地球に落ちるという。空軍がレーザー砲を使って何とか爆破するが、たくさんの欠片が降り注いでくる・・・
まぁ、話の筋はそんなところで、テキサスに隕石が落ちてクレーターが出来て大変なことになるのだが、映画の話は後半1時間位が、衝突後の救助作業がメイン。あれ?何か視点が違わない?と思いつつ、阪神大震災の事を思い出したり、DeepImpactと違うなぁと思ったり。  私の夢の方が、リアルな展開だったぞい。

ショーシャンクの空に
感動 ★★★★
迫力 ★★
ストーリー ★★★★
 刑務所を舞台にした友情物語。そう表現すると陳腐であるが、この映画は実に爽快だった。
大銀行の副頭取まで務めたアンディは、妻とその不倫相手殺害の罪で終身刑を宣告される。
刑務所では「刑務所ドラマ」にありがちな所長や囚人とのいざこざがあるが、アンディはエリート銀行員の実績を持って刑務所職員の経理をアドバイスするようになり、絶大な信頼を得るようになる。
 そのうち刑務所所長の汚職経理を一手に任されるようになり、アンディは無くてはならない存在となる。
しかしアンディは実は無実であり、ある日知り合った囚人から、自分が犯人では無い事が証明できると確信するが、所長はそれを許さない。

 ドラマはそんなアンディと調達屋レッドとの奇妙な友情を交えて進む。

この映画が爽快と表現したのは、いわゆる黄金パターンに乗っ取って良くできているからである。大きく分けて3段階に爽快なストーリー展開がある。

・刑務所でアンディが認められていく点
・華麗なまでに計画を実施した点
・友情が成就する点

ストーリー展開は素直であり見通せるのであるが、作品を通して丁寧に作られていて好感が持てる。
お勧めの一本。

THE WALL
感動
迫力 ★★
ストーリー ★★
 ワシントンDCにベトナム戦争戦死者の戦没者名簿を記した壁「THE WALL」がある。映画はこの壁に記された3名の戦死者について、オムニバス形式で戦場での様子を語ったもの。
ベトナム戦争というと、壮絶な対人戦との様子が語られて久しいが、この映画はやや趣が違う。なんと表現しようか、延々と続くWALLに記された名前全員についてオムニバスの映画ができあがるはずだと思いつつ映画を見終えた。
戦争映画の人間や家族を描いたものなので、それなりに悲しみや悲壮感が漂うが、それが3本の話になったというだけに思える。
つまり、延々と続く戦死者の姿を描き切れていないと感じるのである。何を教訓としなければいけないのか、あの戦争から何を学ばなければいけないのか。1兵士の視点から見ている構成には、素直に入り込みやすいのであるが、「ベトナム戦争」というマクロ的な視点が見えてこないため、感傷だけで終わってしまう。

最も、6月で部屋が暑いので、あまり感傷にも浸れないのだが。(平和ボケ)

1999年5月
X-FILES THE MOVIE
感動 ★★
迫力 ★★
ストーリー ★★★★
 まず最初に断っておくが、X-FILESシリーズを観てない人にはお勧めしない一本である。制作者のクリス・カーター曰わく「誰にでも楽しめる内容」と言っているが、誰にでも楽しめない。いや正確には、X-FILESを観た事のある人なら何十倍も楽しめる。  次から次へと展開するストーリーの必然性が映画として初めてみた場合には「ちんぷんかんぷん」と写るかもしれない。
 X-FILESフリークにとっては、この映画で今まで5年間のストーリーの答えが一部提示されている(と信じている)。
 たまらないのである。
 FBIのX-FILE担当は閉鎖されている状態から話は進むし、モルダーとスカリーのプラトニックな関係も、やっぱりそのまま人工呼吸でしかキスできないし、FBIにも関わらず相変わらず南極とか行くし、新手の怪しげな情報提供者の出現や、世界各国のMJ12ライクな組織がやっぱり影の黒幕だし、3人組は出演していたし、、、、、盛りだくさん。
 この映画に関しては、単純に★マークを付けられない。なぜならこれはX-FILESシーズンファイブとX-FILESシーズンシックスの中間だからだ。観なきゃ、シーズンシックスがきっと分からなくなることだろう。
 ストーリーの中にハチが出てくるシーンが有ったが、あれは何千匹ものハチの中を実際にモルダーとスカリーが走り抜けたらしい。
 一方、雪原や砂漠のシーンはほとんど全てがCG。ハチがCGじゃないことに、逆に驚いた。
 今やかのツインピークスの2倍の長さを誇るX-FILES。1話1話はTV用の45分だが、5年も観てたら壮大なストーリーへと成長してしまった。
 久しぶりにX-FILES「The pilot」(試作の1話)から、改めて観たくなった。
X-FILESシーズンシックスは、99年7月ビデオ化だ。

エイリアン4
感動 ★★
迫力 ★★★
ストーリー ★★
 リプリー中尉4作目のエイリアン続編。ウィノラ・ライダとの共演に、シガニーウィーバーも目尻の小皺(こじわ)が目立ったことを再確認。もう若くないのねん。
 ストーリー自体は、可もなく不可もない。宇宙貨物船ノストロモ号からは、既に200年が経った出来事だが、今度はエイリアンを捕獲するのではなく、リプリー中尉(クローン)の体内で培養するとなっている。エイリアンと人間の交配種まで登場する。
 8体目にして超人的な力を得たクローンリプリーと、ロボットが生産した2世代ロボットのコンビネーションは、敵が既にエイリアンでなくとも別な映画が撮れそうな勢いの強さである。ちなみにロボットは相変わらず白い液体を使われている。
 そういえば、リプリーの最後の言葉、「私も地球は初めてなの・・」というのだけ、印象に残る。ずーっと、地球には戻っていなかったことを再確認。

フレッド
感動
迫力
ストーリー
 原題は「HARD RAIN」。激しい雨。フレッドとは、フレッドさんの一生を描いた映画と思ったが、「大洪水」のことである。
 おもしろそうと思ったのだが、有名にならない映画はそれなりに訳があるもんだ。現金輸送車が大雨の洪水で立ち往生し、運んでいた300万$を巡って、現金配達員、強盗、保安官が私利私欲の為に色々戦う物語。
 ストーリー、迫力ともにいまいち甘い。この手の映画は、ストーリーが滅茶苦茶でも迫力が有れば何とかごまかせそうなものだが、私はストーリーが伴わない物語は好きになれない。
 何というか、詰めがいまいち甘い。

八日目
感動 ★★★
迫力
ストーリー ★★
 蒙古症(ダウン症候群)の青年と、バリバリビジネスマン(セールス講師)の触れ合いを描いた映画。現実に疲れたサラリーマンが、施設を抜け出した蒙古症の青年と知り合う。現実と非現実が混じり合う、不思議な感動がある。
 素直に生きる青年に、たまたま知り合っただけのビジネスマンは心惹かれる。

 この映画、万人にはお勧めできない。それどころが全く感動しない人が多いかもしれない。「フォレストガンプ」「レインマン」「アルジャーノンに花束を」等と言った精神薄弱を描いた映画の感動とは少し違う。特別な能力もなく、感動のストーリーが強く描かれているわけではない。その分ビジネスマンが感じた気持ちは、誰しもが感じることができる現実と非現実の狭間かもしれない。

1999年1月
ツイスター
★★★
 ヤン・デボン監督の「竜巻モノ」。子供の頃に竜巻で父を亡くした主人公の女性が、竜巻の警報をいち早く出すために研究者となり、一生懸命立ち向かうという話。
 牛やタンクローリーが宙を飛び、天空がぐるぐると回る。話自体は平凡で、特筆するものはないが、CGは地味に秀逸と思う。

DEEP IMPACT
★★ (★)カッコ分はCG
 DREAM WORKSの作成による、あの衝撃のCMシーンでお馴染みな映画。しかし内容には少しがっかり。結論から言うと、詰めが甘甘ストーリーと言うところか。  そもそもアメリカの経済が絶好調なせいか、この頃のアメリカ映画はどうもアメリカ中心でいかん。地球滅亡の危機が訪れているというのに、話は全てアメリカ国内で進められている。ロシアと協力して・・・と、少しだけ振りがあるが、彗星発見も落下地点も回避作戦も避難地点も全てアメリカに関係している。100万人を避難させるプロジェクトが進められるが、100万人とは勿論抽選で選ばれたアメリカ人が対象。そのとき日本やアジア、ヨーロッパの人は何をやってたんだろうか。  登場人物の関係する人生模様も、どこか陳腐で地球の生き死にを左右する物語とは思えない。  「アポロ13」ほど宇宙空間に緊迫感が無く、「ザ・デイ・アフター」ほど国家滅亡の危機という危機感が無く、「未知との遭遇」ほど夢が無く、「エアフォースワン」ほどアメリカの凄さがない。  今年がいくらノストラダムスの地球滅亡予言の年とはいえ、この映画、CG以外はまるっきり評価できなかったのは私だけだろうか。

GODZILLA
★★★★
 ハリウッド版ゴジラ。スマート、凶暴、ただの恐竜に成り下がった・・・と、日本版ゴジラとの違いが取りざたされて、日本ではイマイチな評価だったかもしれない。  でも映画自体はなかなか楽しめる。エイリアンほど無敵ではなく、キングコングほど可愛くなく、ジュラシックパークよりはスカッとする。  日本のゴジラも東京や大阪など各地の地方振興かと思えるほどいろんな建物を壊してますが、アメリカのゴジラもマンハッタンを滅茶苦茶にします。ゴジラを倒したのは良いが、その後の復興に何千億ドルが掛かるのだろうと思わず考えてしまいます(笑)。  ストーリーは、「ゴジラ」という名前が無くても、しっかりと面白いものなので、安心してお勧め。

プルガサリ
★★
 マイナーだけど話題作。なんと北朝鮮の怪獣映画。ゴジラのスタッフと金日正賞を受賞した映画スタッフの作品。
 ストーリーは良くある勧善懲悪物で、農民の恨み節が怪獣プルガサリを作り上げ、悪の朝廷を倒す。が、鉄を主食としているプルガサリは、朝廷討伐後も鉄を欲し農具まで食べてしまう。結局作り上げた本人が犠牲になってプルサガリを消す。
 というストーリーはどうでも良く、北朝鮮でこんな映画が撮られることに日本人は驚く。金正日が映画好きなのは頓に有名な話で、きっとケタケタ喜んで見たに違いない。人民を1万人も使って撮影したという話も、自分の権威のおかげであると思ったに違いない。
 プルガサリは話の種に一見の価値があるかどうかは分からないが、99/01/08日付けの北朝鮮の新聞にテポドンが「ワシントン」「東京」「ソウル」を標的としていて、「同志!アメリカと日本を地球上から消し去るのが人民として望むことである!スミダ!」って感じの士気鼓舞を目的?としたプロパガンダが行われたとのこと。こんな映画見てる場合じゃないかも知れない。
 金正日も困ったもんだ。

フライングハイ
★★
レスリー・ニールセンの「裸のガンを持つ男」シリーズ知ってます?あれらのスタッフともちろんレスリー・ニールセンが出演しているばかばかしいアメリカ映画。フライングコップという裸のガンを持つ男の前進TVシリーズの、更に前に作られたもの。
 いやぁ、くだらないっす。何も考えなくて良いです。★は少ないけど、私はこういうばかばかしい映画が大好きです。この映画、B級ですがばかばかしいの好きな人、仕事で悩んでる人、人間関係から逃げ出したい人にはお勧めです。決して現実は明るくなりませんが。
 多分60年代の映画だと思うんだけど、絶版なので情報がありません。

ヒート
★★★
 犯罪集団と警察の戦い。1995年。アルパチーノとロバートデニーロが競演した話題作。アルパチーノとロバートデニーロは競演しているように見えるけど、実はワンシーンも顔を合わせなかったとか。いずれも主役級なので、撮影も大変だったみたい。
 そんなことはどうでも良いが、出来は上出来です。ただアルパチーノとデニーロは役が逆な気がします。それは狙いなのか?凶悪犯デニーロの方が、心優しく見えた。なんか変な感じ。

フルメタルジャケット
★★★
 ベトナムを題材とした戦争映画。ストーリーは大きく2部に分かれる。1部は海兵隊としての訓練模様、2部は戦線に配置された後の物語を、主人公「ジョーカー」を通して描かれている。
 訓練模様では、グループに付いていけない一人がキレてしまい、教官を殺害し、自らも自殺をする。ジョーカーはその時の班長であった。彼は唯一自殺した一人の世話をしていた。
 その後のストーリーとはちっとも関係していないが、戦線への配属は報道記者、その後小隊と戦地で侵攻する。別に主人公は死なない。
 というよりこの話はベトナムの悲惨さや、兵士のつらさを訴えているわけではく、ベトナムそのものが何であったかという点に付いても一切語られない。それが他の戦争映画とは違い、むしろ一兵士として戦争を考えた場合、目的は「KILL」なのかも知れないと思わせる。主人公ジョーカーは帽子には「Born to be Kill(生来必殺)」の文字を書き、胸には「ピースマーク」のバッチをつけている。本人はユングの二面性であると言っているが、ベトナム戦争のあやふやな目的を著しているかのごとくと感じる。
 ベトナムから30年経た今、あらためてあの戦争がなんだったのか、そう感じずにはいられなかった。
 といっても、私はベトナム戦争の時に生まれていなかったが。。。

ポストマン
★★★
 変わったストーリーである。ポストマンは正義のヒーローのような名前だが、よく考えると「郵便配達員」である。
 舞台はSF臭の全くない2013年。世界大戦が終了した後の、混沌とした時代である。無秩序が統治する世界。そこへ流れ着いた一人のケビンコスナーが、上手く飯にありつくために過去の権威「役人=郵便配達員」になりすまし、人々の中に入っていく。
 そのうち人々を結びつける手紙のありがたさに勇気づけられた人民が、悪の指導者に立ち向かって最後に勝つっていう話。マッドマックス+郵便配達は2度ベルを鳴らす+ダンスウィズウルブズをさらに3をかけて6で割ったみたいな感じか(分かんないでしょ)。と、とりとめも付かないのかと言ったらそうでもなく、割と面白い。世界観にはすんなり入れる。が、どうも合衆国賛美な相変わらずな点もあり、さらにはなぜそれが郵便配達員か!?という疑問もわく。自警団の保安官軍団でも良いような。。。ま、ケビンコスナーにしては良くできてるんではないでしょうか。ちなみに馬にまたがった郵便配達員へ少年が手紙を渡すシーン、あれケビンコスナーの息子です。

タイタニック
★★★★
 言わずと知れたタイタニックを、1999年の一発目の映画(ビデオ)として見た。レオナルド・ディカプリオが大した好きではないせいか、世間で言われているほど感動はしない。第一に中途半端。ラブストーリーなのか記録映画なのか、アクション映画なのか。答えはこれらを足して3で割った物と感じました。確かに迫力はあるし、泣かせるような所もあるのだが、ストーリーの詰めが好きではない。なぜディカプリオは救命胴衣を着ていないのか。ローズ(役者名忘れた)は、超お嬢様なのにそうは見えない。猫背だし。腕太いし。なぜ演奏隊は命を賭してまで仕事を行っているのか、船長は船が座礁してから後悔したようだが、船に関して不安はなかったのか。船員は救命ボートが少ないことを初めから知っていたのではないか・・・・
 あれだけ追いつめられる映画なのに、見ている人が色々と「たら、れば」を思い付くストーリーって、その時点で感情移入できなくなる要素を含んでいると思います。
 あ、キャシーベイツとローズの母親役は相変わらずいい味だしてる。ついでに言うと私は主人公だけにスポットライトがあたる話が嫌いです。