THE MOVIE【これを観ろ!】


 ここではビデオ好きの私が見た映画についての、私なりの勝手なコメントを載せ続けます。私のビデオ歴は、1980年後半からで、1990年前半は無茶苦茶に映画ばかり見ていました。
 一時はスクリーンプレイを翻訳する人になりたいと思ったものですが、英語力が無いのと、根気と、センスが無いという、どれがかけても成り立たない職業のくせにどれ一つとして身につけていないので、もちろんながら即効あきらめです。

 さてさてそんな話は良いとして、1999年に見た映画をこのページでは身勝手なコメントを載せていきます。
 このコメントに関する、一切のお叱り、お怒り、同意、反論等々、全然受け付けません。

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1999年上半期に観た映画

1998年までの映画

あなたのお勧め「これを観ろ!」人気投票!

私はミーハーなので、名作等の知識はかなり薄かったり、食わず嫌いな映画とかがあるかもしれません。あなたのお薦めの映画を是非、私に勧めて下さい。


1999年11月
パッチ・アダムス
感動★★★
迫力★★★
ストーリー★★★★
 精神病院に入院した自殺願望のあるハリー・アダムス。精神病院では適当に対応する医師よりも、周りの患者から「生きる喜び」を学ぶ。彼はそこから医師になることを決意し、患者と共に「生の質を高める医療」を目指す。
 しかし現代の医学界からはおよそかけ離れた笑顔の治療は、医師を、患者を、周りを巻き込んで彼の信念が医大で問われる。
 彼に同調したが故に殺されたガールフレンド。それは彼を絶望の淵へ追いつめるが、それでも彼は真の治療を見いだすために患者達と接する道を選んだ。

 実話を元にした映画。現代の医療とは、生きるとは、そして死ぬとは何かを、深刻にならずに考えられるかもしれません。


1999年8月
エアフォース・ワン
感動 ★★
迫力 ★★★
ストーリー ★★★
 ビデオライブラリより。前回は昨年見たのだが、CG丸出しで好きじゃないなぁと思っていたけど、今見るとなかなか面白い。テンポよくストーリーも練られている。
 ところで米国大統領専用機エアフォースワンは実在する飛行機だが、日本の千歳空港にも政府高官用「日本国専用機」が存在する。日本を舞台にしたこんな映画はどうだろうか。ハリソンフォードは、、え?小渕総理大臣???・・・・やっぱりあり得ない。


さまよう魂たち
感動
迫力 ★★
ストーリー ★★★
 マイケル・J・フォックスのコメディ(?)映画。マイケル扮する主人公は、元建築家で心霊研究家。ある事故で「霊」の存在を見ることが出来るようになった。心霊研究家としてお金を貯め、自分が設計した家を完成させるために、「霊」を使って心霊現象を解決する。
 そんな暮らしをしていたマイケルだが、ある時から街では謎の心臓病死が続発する。実はその正体が悪霊の仕業であることを知り、マイケルは次なる犠牲者を防ごうとするが、次々と目の前で人が死んでしまう。その場にいたマイケルは疑われてしまう。

 私はマイケル・J・フォックスが好きである。そのため評価は甘めである。マイケルは、こんな映画見たいな「半分現実・半分空想」的なストーリーにあまりにも似合う。バック・トゥ・ザ・フューチャー然りである。この映画、監督もロバート・ゼメキスであり、バック・トゥ・ザ・フューチャーコンビである。ファンはそれだけで堪らない。
 マイケルは、今パーキンソン氏病に苦しんでいると報道されていた。難病であり、時が経つにつれ進行する病気だ。

彼の回復を心から祈っている。


ナッティープロフェッサー
感動
迫力
ストーリー ★★★
 太っちょの大学教授が、一目惚れした女性の気を引こうと自分の研究を活かして遺伝子工学的に痩せることを実現した。しかし痩せた教授は人格までも「理想の」男性像となり、太っていては出来なかった「理想」の生活をし始める。エディー・マーフィーのコメディ映画。

 まぁ太ったり痩せたりを薬で繰り返すシーンはCGなんだけど、やや大げさで食傷気味。コメディとしてはまぁまぁってとこかなぁ。エディー・マーフィーは、当たりはずれが大きいかも。大逆転なんてホント面白かったけど、その後のコメディはまぁ、普通。これもそんな感じかも。

デイライト
感動 ★★★
迫力 ★★★
ストーリー ★★★
 ニューヨークの川底を走るトンネル。可燃性の違法産業廃棄物を運搬していたトラックに、追跡されているある強盗犯の車が追突した。トンネル内では爆発が起こり地獄と化す。
 トンネルに残された生存者を助けるために、現場に居合わせた元緊急医療班チーフ(シルベスタ・スタローン)が助けに向かう。

 タワーリングインフェルノを代表とする典型的なパニック脱出映画である。CGも効果的に使われそれなりに楽しめる。
 手持ちのビデオライブラリを眺めていたら、ストーリーを思い出せない物が何本かあって、これもその一本。結構あるんですよね、こういうの。


アルマゲドン
感動 ★★★
迫力 ★★★
ストーリー ★★★★
 1999年7の月も終わった。おそらく今年最後の「世紀末」もの映画。さすがに後発だけあってストーリーは練られている。
 小惑星衝突は突然の流星群から始まった。シャトルが、ニューヨークが、突然流星群の墜落を受ける。原因は小惑星。地球までの衝突は残り18日。NASAが全力を挙げてあらゆる可能性・対処方法を検討するも、小惑星の地殻下240mで核爆発を起こす道を選んだ。そして選ばれたのは地殻掘削のプロ、ブルースウィリス達である。

 他の世紀末物と違い、全世界的なパニックである点が描かれていて不自然さが少ない。急場しのぎのNASAの訓練は、話の展開的に安っぽい気はするが、描いてないよりまし。むしろそのせいで後半の小惑星着陸、爆破のストーリーが短いくらいだ。
 全体の感想からすると、良くできてる方である。被害は0(ゼロ)ではなく、少なくともニューヨークとパリ、上海には壊滅的打撃もあった。宇宙物に付き物の「宇宙なんて外に出ればすぐ死んじゃうし、なんか一人の命って大したこと無いな〜」なんていうビデオドラックな無気力・投げやりさがある点はしようがないけど、SFだから仕方がない。宇宙物でこの辺を上手く表現しているのは「アポロ13」しかない。
 そんなわけでSFとしては大変面白い分野に属します。お勧め。


1999年7月
グッド・ウィル・ハンティング
感動 ★★★
迫力
ストーリー ★★★
 天才的な頭脳を持ちながら大学の清掃員のバイトをしている青年ウィル。彼はその頭脳にも関わらず、スラム育ちで子供の頃のトラウマから自分自身に素直になれず、自暴自棄の生活に満足していた。ある日大学の数学教授が出した超難問をスラスラと解き、その才能を認められる。しかし彼は傷害事件で拘留中。教授は「数学の研究」と「週2回の精神カウンセリングに通う」事を条件に、保護観察の受け入れを行う。
 素直になれないウィルは、カウンセラーから次々と手放されるが、そんな時にカウンセリングを引き受けたのが、数学教授の同級生ショーン教授。ショーン教授はウィルから受ける侮辱に、彼の感情的幼稚さを見抜いた。ウィルは、彼女や悪友、そしてショーン教授から「自分が人生に恐れている」ことを見抜かれ、自分自身にとまどう・・・
 素直なストーリー展開と、爽やかな感動が得られる映画です。

プライベート・ライアン
感動 ★★★★
迫力 ★★★★(★)
ストーリー ★★★★
 1944年ヨーロッパ戦線。アメリカはノルマンディ上陸作戦に苦心していた。戦火が激しくなる中、ある部隊に上層部より特殊な任務が命じられた。それは「ライアン二等兵を帰国させること」。4人兄弟のライアンは、3人の兄弟を戦地で亡くした。母の元へ同時に3通の電報が送られる事を知った軍の上層部は、生き残っているライアン二等兵を母の元へ帰国させる事を決断した。
 ライアンを前線から救出し帰国させる役目を負ったが、極限状態の戦地を行く部隊は「たった一人のために10人を殺すのか」という複雑な心境をぶつける。しかし中隊長は「ライアンなどただの名前にすぎない。だが、この戦争でライアンを救い出したとき、家族に胸を張って誇れる」と部隊を率いていった。

 ストーリー、特殊効果、感動とも一級品に作られた映画である。ドリームワークスの特殊効果がどの辺りで効果的に使われているのか全く分からない。それだけリアリティのある情景が目の前に繰り広げられる。いや、戦争のリアリティなんて今の時代の僕達に理解できるはずが無い。

 ライアン二等兵は、アメリカにとっては自由や民主主義そのものの象徴だったのかもしれない。アメリカにとっての第二次世界大戦は何だったのだろうか。アメリカは何を守ろうとしていたのか。少しだけ答えが見えたかもしれない。
 いずれにしても、お勧めの一本。


THE STAND(後編)
感動
迫力 ★★
ストーリー
 後編は、、、あぁ、スティーブン・キング映画の悪い面が出てしまってるような気がする。前半の話の降りはなかなか好きだったけど、感想としては前半の降りが生きていない。
 神の使いである老女の元に続々と集まる選ばれし者たち。彼らは力強く生きていこうと「社会」を復活させていく。しかしどうしてもやり遂げなければならないことがある。それは、悪である社会を統率する「フレッド」を倒さねばならないことである。フレッドはラスベガスを拠点に武装し、一報の社会を形成している。
 フレッドを倒すために選ばれた3名のスパイと4名の者。彼らはマザー(老女)を信じ、ラスベガスへ旅立っていく。やがてフレッド自身にスパイの存在がばれ、4名の者達が向かっていることを知る。
 ストーリーは結局キリスト教をベースにした「神とサタンの戦い」で、まぁそうなると当然勝つのは・・・なんだな。その見え見えのストーリーをどこまで裏切ってくれるかと言う点に、この手の話は懸かっていると思うんだけど、残念ながら詰めの部分はいまいちと感じた。
特にスパイ潜入と選ばれ下の達の存在がストーリー展開の鍵となっているはずなのに、巧く活用できていない。
 少し好き勝手に書いたが、スティーブン・キング原作の映画は「有名になってない物」に限ってこういう印象をいつも抱く。スタンド・バイ・ミー、ミザリー等は、原作の雰囲気を巧く描いているが、特にスティーブン・キング原作の長編映画では、だらだらとしているのにつかみきれない印象な物が多い。
 今回はマイブームである「世紀末特集」の一環としてこの映画を観たが、前半のパニック部分の降りに関しては面白いと感じたことは、一応フォローしておく。

THE STAND(前編)
感動
迫力 ★★
ストーリー ★★★
 スティーブン・キング原作の「ザ・スタンド」。世紀末物ばかり見ていたせいか、彗星とかが出てこない破滅的ストーリーが新鮮に映る。
 アメリカの研究所から細菌が漏洩することから物語が始まる。細菌は一気にアメリカ全土に広がり、政府が隠蔽するも国民は不安と恐怖に駆られ、そして大多数が死んでいく。そんな中で偶然にも免疫を持った人類が生き残る。生き残った人々は、ある共通の夢に導かれ夢に出てくる老人を捜し出す。。。
 老人は神から導かれた僕となり、また同時に悪に導かれた者との対決を決意する。
・・・これ、数年前にダビングしたビデオなんだけど、見ていないことを思い出して見てみました。途中までは「アウトブレーク」のバイオパニックもので、途中からは「未知との遭遇」、その途中からはオーメン入ってます。なんだかごちゃ混ぜな印象なんだけど、スティーブンキングという事もあって、話はまとまってます。
 とりあえず、前編までは一気に見られました。さて、これから後半。