登山NO.0017 那 須 岳( 茶臼岳、三本槍ヶ岳:1,917m ) 1990.5.20登山


 噴煙を上げる茶臼岳( 1990.5.20 )

【那須岳登山記録】

【那須岳登山データ】

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再登山


NO.17 那須岳登山記録

以前から時刻表を見ることが好きであったが、登山を始めて、如何に百名山を日帰りで (あるいは最短の日数で) こなすことができるかが課題となってから、 時刻表を見るにも熱が入るようになった。

この那須岳も黒磯からのバスでロープウェイ山麓駅まで行けば日帰りが可能で、そのバスに乗るためには東北新幹線を利用すればよいということに気づき、 少々贅沢とは思ったが、 初めて山行に新幹線を使うことにした。

朝一番の東北新幹線にて上野から那須塩原まで行き、那須塩原から在来線で黒磯まで行ったのだが、こういう場合、 寝過ごすことが心配で 新幹線の中で眠ることもできずに少々気疲れしたものの、 逆に朝から駅弁が食べられる という楽しみもあって まあまあといったところか・・・・・・。

閑話休題。

黒磯からのバスは、途中旅館街を抜けて蛇行する山道を登って行き、やがてロープウェイのある終点の那須岳山麓駅に着いたが、 私と一緒にバスを降りた登山者の多くが、 そのままロープウェイ駅に向かったのには 些か驚かされた。

このように高い場所にある那須岳山麓駅から登山を開始することにさえ些かの罪悪感を覚えていた私にとって、 ロープウェイを使うなどということは全く考えもしなかったことだが、 ハイキングならいざ知らず ニッカボッカまで穿いた立派な登山姿の人が ロープウェイに乗っていくのを見て、 登山とは何だろうと考えずにはいられなかった。

まあ、人のことはさておいて、駐車場の脇を抜けてさらに上の方へと進み、登山指導センターの脇から鳥居をくぐって 木の階段を登っていくと、 やがて岩屑の、 しかし しっかりした広い道となった。

右には、谷を隔てて朝日岳の赤さびたような荒々しい岩肌が見えるようになり、また道の周辺に草木もほとんどなく、 火山噴火によって燃え尽きた世界といっても良いような 荒涼とした感じの登山道であった。
傾斜はさほどでもなく、 道の先には稜線が見えており、 近づくにつれて稜線上の峰の茶屋も見えるようになってきた。

稜線に着いてからは、まず道を左にとって茶臼岳へと向かったが、ゴツゴツした岩だらけの登山道上部には噴気を上げている所が多く見られ、 また所々の岩も硫黄で黄色く染まっているなど、 那須岳が活火山であることを十分に実感させられながらの登りとなった。

4月の末に活火山である霧島山に登ったが、 新燃岳と高千穂峰以外は休火山で、総じて穏やかな感じであった霧島山に比べて、 こちらは今でも多くの噴煙を上げており、 その荒々しさと迫力に圧倒されるようであった。

岩の道をペンキ印を辿りながら登っていくと、やがてロープウェイからの道とも合流して、人で賑わう茶臼岳頂上に着いた。
頂上には私が探した限り標識はなく、 那須嶽神社 (と思う) と刻まれた石碑と石の祠があるだけで、 大きな岩がゴロゴロしているだけの場所であった。

頂上からは、噴煙を上げている噴火口と、いまだ雪を頂に有している山々が遠くに見えたが、どの山もその名を確認することができなかった (こういう時は非常に寂しい)

暫く頂上にいた後、再び峰の茶屋まで戻って、今度はそのまままっすぐに朝日岳へと向かった。
途中雪渓を通り過ぎ、 剣ヶ峰の東側を巻くように進むと、 やがて岩場となり、 そこには鎖場もあったが、 淡々と登る山道よりはこういう変化に富んだ道の方が面白く、 結構楽しく登ることができた。

途中には、素焼きにした岩を積み上げたような岩峰も見られ、火山とその後の風化よる自然の造形物を大いに楽しませてもらった。

やがて朝日岳の肩に出たので、そこにあった休憩用のテーブルに荷物を置き朝日岳を往復した。
朝日岳頂上は、 ドーム状の形をした茶臼岳の好展望台になっており、 表現は悪いが、 そこから見える茶臼岳の姿は 出来立ての茶饅頭から湯気が出ているような格好に見えた。

残念だったのは朝日岳の頂上に標識がなかったことで、先ほどの茶臼岳といい整備の遅れを感じてしまった。

肩に戻って、昼食をとった後、今度は三本槍ヶ岳を目指したが、途中の熊見曽根への稜線歩きも気持ちが良く、 暫く熊見曽根で展望を楽しんでからササの中を下って、 やがて清水平に着いた。

清水平は残雪も残っている湿地帯で木道が敷かれており、その広い砂礫の台地の向こうに流石山 (と思う) が見えて、 流れる水とともに何かすがすがしさを感じる場所であった。

やがて赤面山・北温泉への道を右に分け、緩やかな丘を一旦下って鞍部から登り返した所が三本槍ヶ岳で、その姿は 槍ヶ岳という名を有しているものの、 その鋭峰をイメージさせる名とは全く異なる、 なだらかな円頂の山であった。

もはやここには茶臼岳や朝日岳に見られるような火山の特徴は見られず、見晴らしの良い、静かな山で、 頂上からは、 茶臼岳、朝日岳はもちろんのこと、 沼原池などがよく見え、 さらに三本槍ヶ岳から先へと続く縦走路の向こうには、 形の良い円錐状の旭岳なども見えた。

ここは那須連山の最高峰ということになっているが、茶臼岳も実は同じ高さらしく (一説には茶臼岳の方が2m程低いという話もある) 私はこの登山記録では那須岳の最高峰として、 茶臼岳と三本槍ヶ岳の2つの山の名を記しておく。

三本槍ヶ岳には他の山と違って標識があったものの、残念ながら壊れており、三本槍ヶ岳と書かれた板を持って記念写真を撮ってもらった。
しかし、 いずれにしてもこの山域の整備を那須町役場にお願いしたい。

一旦清水平方面まで戻り、途中から左に折れて北温泉へと向かったが、ここからは誰にも会うことのない静かな山旅となって、 おまけに霧まで立ちこめてきたことから、 返って薄気味悪さを覚えるようになり、 熊でも現れはしないかとヒヤヒヤしながらの下山となった。

林道を横切り、急坂を下りていくと、やがて下の方にプールのようなものが見え始めたが、それは北温泉の野外風呂 (露天風呂というにはあまりにもプールのようだ) で、 もうこの山旅も終点である。

登山の汗を流すべく温泉に立ち寄ったが、案内された内湯はオバさんたちで占領されており、これはかなわぬと、 外の風呂へ行って汗を流した (プールのような野外風呂の横には小屋があり、 その中にも風呂がある)

北温泉でノンビリした後、バス停に向かったが、山頂の方は完全にガスがかかっていて、もう那須の山並みを見ることはできなかった。

あまり体に負担のかからない登山であったが、 観光客も入り交じる茶臼岳は別として、 茶臼岳から朝日岳、 三本槍ヶ岳、 北温泉への道は静かな山旅が楽しめ、 大変満足した山行であった。


那 須 岳 登 山 デ ー タ

上記登山のデータ登山日:1990.5.20 天候:快晴後曇り単独行日帰り
登山路:那須岳山麓−峰ノ茶屋−茶臼岳−峰ノ茶屋 −剣ヶ峰−朝日岳−熊見曽根−清水平−三本槍ヶ岳− 清水平−赤面山分岐−北温泉−旭・北温泉入口
交通往路:瀬谷−(相鉄線)−横浜−(東海道本線)−東京 −(山手線)−上野−(東北新幹線)−那須塩原−(東北本線)−黒磯−(バス)−那須山麓
交通復路:黒磯−(東北本線)−上野−(京浜東北線) −横浜−(相鉄線)−瀬谷
温 泉:北温泉
その他の那須岳登山那須湯本駐車場−飯盛温泉跡−牛ガ首−茶臼岳−牛ガ首−南月山−黒尾谷山−管理事務所−那須湯本駐車場 (2005年6月25日 : 晴れ時々曇り)
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