那須岳再登山( 縦走路中の最高峰は茶臼岳:1,915m ) 2005.06.25 登山


  日ノ出平への登りから茶臼岳を振り返る ( 2005.06.25 )

【那須岳再登山記録】

【那須岳再登山データ】

フォト

初回登山


那須岳再登山記録

5月16日に試みて失敗した 那須岳 の再チャレンジである。
登山出発地は 5月16日と同じく那須湯本にある温泉神社前。 ここを出発点に選んだ理由は 高原山登山記録 の冒頭に書いたとおりなので省略する (7時12分発)
温泉神社の鳥居をくぐり、社殿まで進む。 殺生石への道はこの社殿の右手を進めば良いことは標識が教えてくれているのだが、 茶臼岳への登山道という案内はどこにもない。 仕方がないので、 前回と同じく 「高湯山行道」 と彫られた石碑の横を通り、 神社に向かって左手の斜面をよじ登る。 赤いペンキ印が木々に付けられているので、 この道もあながち間違いではないと思うのだが、 あまりにも荒れすぎていてとても登山道とは呼べない。
いきなりの急斜面 直登に息があがり始めたところで、 前回同様斜面の先の方にコンクリート塀が見え、車道に飛び出した。 後は、十石荘まで車道を歩き、 十石荘のところで本来の登山道を見つければ何とかなるはずである。

やがて十石荘が右手に見えてきたので、車道から逸れて十石荘の方へと入る。すぐに駐車場にぶつかってしまったが、よく見ると左側の建物と建物の間に一応道がある。 この道を進んで良いものかが分からなかったことから十石荘の人に尋ねると、 何のことはない、 その道を少し進んで右に曲がれば立派な登山道にぶつかったのであった。 恐らくこの登山道は殺生石・温泉神社から続いてきているのであろう。 それにしても 温泉神社のところに茶臼岳へと通ずる旨を書いておいて欲しいものである (もっとも、こんな湯本から登る物好きは滅多にいないのであろうから 無くても仕方ないのかもしれない)

道は良く踏まれており、木々の中の緩やかな登りがずっと続くことになる。ところどころに温泉を湯本まで送るための施設 ? が現れるのが興醒めではあるが、道自体は緑の中、とても気持ちが良い。 1つ残念なのは、 目指す茶臼岳の姿をあまり見ることができないことであるが、 楽しみは後に取っておいた方が良いと考えれば我慢できようというものである。
やがて、尾根をジグザグに登ると左手が谷となった場所となった。 谷もそしてその向こうの山も青々とした緑に覆われていて、大変気持ちが良い。
再び樹林の中に入り暫く進むと、 やがて飯盛温泉の跡地に出た (8時49分) ここは、説明書きや木のベンチが置かれているのでそれと気づくが、 実際は木々に覆われているため、 何もなければそのまま通り過ぎてしまうような場所である。 折角温泉のことが書かれているので周囲を良く見ると、 岩の組み合わせなどがそれとなく温泉風呂を感じさせる。 しかし当時の姿は想像しようもない。
それにしてもこのような高い所に温泉宿があったとは些か驚きである。

温泉跡を後にして、ジグザグの道を登っていくと、暫くして再びベンチが現れた。それほど疲れてはいなかったが、少々休むことにする。距離的にはあと小一時間ほどで牛ガ首のはずである。 天候は晴れであるものの、 時として雲が太陽を覆うことがあり、 このベンチで休んだ時が一番暗く、冷たい風も吹き始め、 誰もいない中、少々気味が悪い。
すぐに出発し、暫く黙々と登り続けると、 やがて周囲は樹林から灌木帯へと変わりはじめ、 右手におそらく茶臼岳であろう、岩屑の山容が見えてきた。 すぐに木々に隠れてしまったが、もう少しで牛ガ首だということが想像ができる。

両側を灌木や草に挟まれた道を登りきると、一気に視界が開けた。右手にはまるで岩の砦のような茶臼岳が、周囲に草木を全く寄せつけず黒々とした姿を見せている。一方で左手を見れば、 全体を緑に覆われたなだらかな山容が続いていて、 そのコントラストが面白い。
また、茶臼岳直下、わずかに緑を残す部分に、 茶臼岳を巻くようにして人が歩いているのが見える。 恐らくロープウェイ 「さんちょうえき」 から登ってくる道であろう。

目の前の岩屑の道をジグザグに登る。一応ペンキ印は付けられているが、踏み跡は至る所にあり、ちょっと油断すると本道から外れてしまう。
やがて多くの人々が憩っている牛ガ首に着いた (9時36分) ここでは、中腹から噴煙を上げている茶臼岳の迫力ある姿が印象的である。 それにしてもここまでほとんど人に会わなかったのに、 急に多くの人たちと合流したため些か戸惑いを覚える。 従って、休むことなく茶臼岳に向かうことにした。

一旦下り、茶臼岳の周りを巻くように進む。ここからは完全に火山域。緑は無く、岩と硫黄の世界である。辺りには硫黄の臭いが漂い、所々でゴーッという音とともに斜面から蒸気が上がっている。 特に、 無間地獄と呼ばれている噴気口から立ち上る蒸気のエネルギーたるや凄まじい。
道はほぼ水平。 岩場の道でありながら良く整備されており、 歩くのに全く問題ない。 やがて前方には朝日岳の荒々しい姿、 その左手には熊見曽根であろうか、形の良い山容が見え、 そしてその後ろには三本槍ヶ岳の姿も見えてきた。
茶臼岳の周りを半周ほどしたであろうか、 前方下方に峰の茶屋が見えてきた。 前回はロープウェイ 「さんろくえき」 からこの峰の茶屋へと登り、 そこから茶臼岳を目指したのであるから、 今回は全く反対側からのアプローチということになる。

峰の茶屋へ行く道と分かれて右に曲がり、山腹に入り込むと、ブルドーザーで粗く整地したような道を進むことになった。傾斜はあまりないのでそれ程疲れはしないが、周囲が岩ばかりで 草木が生えておらず荒涼としているため、 あまり面白味はない。
やがて右手に高みが見えてきた。 よく目を凝らせば、大きな岩の右手に祠らしきものが見える。 あれが頂上に違いない。 また、その高みの手前はへこんでいて水のない池のようである。 これは火口跡と思われる。

登山道はその火口跡の縁を回り込み、岩屑の道を登っていく。
やがて目の前にシンプルな作りの木製の鳥居が見えてきた。 その後ろには石の祠が見える。鳥居の手前、少し下ったところには 「皇太子殿下御腰掛石」 と刻まれた古びた石碑もあった。 皇太子と言っても現在の皇太子ではなく、 昭和天皇の皇太子時代のものである。
鳥居をくぐり、祠へと向かう。 頂上の祠は新しく、白い御影石 ? でできている。 あまりに新しいので有り難みを感じないが、 ここが風雪厳しい地であることを考えると、 数年も経てば祠の横にある 「那須嶽神社」 と刻まれた石碑のように貫禄が出てくることであろう (10時20分着)

頂上から、目の前の火口跡、そしてその向こうに見える荒々しい山容の朝日岳、その左後方の三本槍ヶ岳の姿を眺めながら昼食とした。朝日岳を見ていると登高意欲をそそられるが、今回はパスし、 南月山へと向かうつもりである。 そう言えば、 前回の那須登山では、折角登った朝日岳頂上に標識がなくてガックリきた覚えがあったが、 今はどうであろうか。
さて、 うるさいハエ ? or アブ ? が群がる山頂を後にして下山を始める (10時38分発) 今度は先ほど回ってきた火口跡の縁残り半分を周り、 もと来た道と合流する。 途中、崖下を覗くと、先ほど山腹を回ってきた道とともに、 途中の斜面から勢いよく蒸気が吹き出しているのが見えた。

往路を戻って牛ガ首まで戻り (11時12分)、そこから今度は茶臼岳とは反対方向に進む。南月山へのルートである。先ほどまでの草木のない岩と硫黄だけの道とは対照的に、 ここからは緑の灌木帯が続く。
少々高度を上げて振り返れば、 茶臼岳の全容が見える。 ここから見る茶臼岳は、富士山の上部左辺が吹っ飛んだような形であり、 左右対称ではない。
登り着いたところが日ノ出平で、 ここから少々下ると賽の河原である。 賽の河原からは砂礫の道を進むこととなる。 目の前には南月山のなだらかな山容と そこへと続く道筋がハッキリと見える。 道は緩やかである。 周囲に生えている木々は低いため、 振り返ればいつでも茶臼岳を眺めることができる。

南月山頂上には多くの石碑や祠があったことから、恐らく噴煙を上げる茶臼岳をここから崇めたのではないかと推測される。茶臼岳は昔は今のように近寄ることが難しかったのではないか などと想像が膨らむ。
ここ南月山から見た茶臼岳は先ほどとは違って茶釜のような形をしている。 ただ、やや霞んで見えるのが残念である (11時41分着)
さて、多くの人はこの南月山から 来た道を引き返すようだが、 私は黒尾谷山を目指して先へと進む。 ここからはシャクナゲの中の道が続き、 あまり展望は得られない。

一旦南月山から下った道を今度は登り返すと黒尾谷山である。登山道が左に折れるところに木にぶら下がった標識があるだけで、周囲は木々に囲まれており、わずかに樹林越しに茶臼岳の頭が見えるだけであった。 ところがである、 私はこれを頂上と思いそのまま簡単に通過してしまったのだったが、 あとで調べたら頂上は登山道より右に入ったところにあるとのことであった。 祠もあったようで、大変悔しい。 事前にガイドブックを読むべきであったと大いに反省した次第である (12時26分着)
黒尾谷山を過ぎれば後は下り一辺倒である。 視界の利かない中、ひたすら下り、 下り着いたところで車道の端にぶつかったのだったが、 ここからがまたまた失敗であった。 道路を進み、本来は もみの木台バス停 のところで湯本への道をとらねばならなかったのに それを見逃してしまい、 ジリジリと太陽が照りつける中、 延々と別荘地の中の車道歩きを強いられ、 最終的に管理事務所まで行ってしまったのである。
辿り着いた管理事務所から湯本に戻るのは結構大変で、 那須山麓道を延々と歩き、 南ヶ丘牧場のところで左に曲がった車道を登る頃にはもうヘトヘトであった。 おまけに湯本に這うようにして着いた時には雨も降り出し、散々である。 イヤイヤこれだけでは終わらない。
帰りの東北自動車道における雨の凄まじさといったら・・・。 本当にバケツをひっくり返したような雨で、 視界は 3m先位しか見えず、 高速道というのに時速 5kmくらいでの徐行運転をしなければならない状況であった。 前の車のランプも見えづらく、 また後ろから追突される危険性もあり、 ワイパーを最速にしてもほとんど視界が利かない状況の中、 雨が止む (あるいは雨の区域を抜け出す) まで生きた心地がしなかったのであった。

否、那須岳登山自体は大変素晴らしかった。湯本から登り、山と触れ合う時間が長かったのは大変良かったと思う。悪いのは下調べを十分にしなかった小生である。


那須岳再登山データ

上記登山のデータ登山日:2005.06.25 天候:晴れ時々曇り単独行日帰り
登山路:那須湯本駐車場−十石荘−飯盛温泉跡−牛ガ首−茶臼岳−牛ガ首−日ノ出平−南月山−黒尾谷山−別荘地−管理事務所−南ヶ丘牧場−那須湯本駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道路・首都高速道・外環道・東北自動車道)−那須IC−那須湯本駐車場 (車にて)
交通復路:那須湯本駐車場−那須IC−(東北自動車道・外環道・首都高速道・東名高速道路)−横浜IC−瀬谷 (車にて)


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