2時間目授業の詳細(全発問+主な反応・全指示・全説明)
指示1 点字ペンセットの袋を開けて、点字の50音表と点字を書く紙の大きい方を出しましょう。 |
教師が、実際に取り出したものを見せる。
指示2 その紙に、点字で、「たかはぎ」と書いてみましょう。鉛筆を使います。できたらもってきましょう。 |
正しく書けているかどうかをチェックする。
早くできた子に用意しておいた「たかはぎ」の点字カードをはらせる。
指示3 となりの人同士で問題を出し合います。2文字の言葉を点字で書いてとなりの人に読んでもらいます。 言葉と言葉の間は1文字分開けるようにしましょう。時間は5分間です。では始め。 |
説明1 (点字ペンを出して、) これが点字ペンです。中にはインクが入っています。10分で表面がかわきます。完全にかわくまでには30分 ぐらいかかります。 点字ペンは、鉛筆と同じように持ちます。つけるときはまっすぐ立てます。親指に力を入れると、インクがちょっ とだけ出ます。ちょこっと出してくっつけたらすぐに上げると丸い玉がつきます。 (ビジュアル・プレゼンターで点字ペンの使い方をやっているところを見せる。) |
指示4 点字ペンを出しましょう。 最初に,「たかはぎ」の「た」を点字ペンで書きましょう。できたらほかの文字もやっていきましょう。 |
できているかどうか見て回って、できない子にやり方を教える。
指示5 (「学習点字ペンワーク」を配って、) 今度は、自分の名前を書きます。苗字と名前の間は1マスあけます。ワークに従って書きましょう。始め。 |
できているかどうか見て回って、できない子にやり方を教える。
指示6 ワークができたら、今度は点字シールに書いてみましょう。 |
できた子から、授業の感想を書かせる。
発問1 今日勉強した点字ペンを使って、これからどんなことをしたいですか。 |
発表させる。
(元実践ではこの発問は行っていない。追試の結果から主な反応を示す。)
・点字ペンで絵をかきたい。 ・手紙を書いてみたい。 ・家の人の名前も書いてみたい。
・もっと50音表の文字の練習をしたい。 ・本を作ったりポスターを書いたりしてみたい
・学校の物の言葉をつくってはればいいと思う。目の不自由な人が来たとき役立つ。
※「学習点字ペンワーク」は、教室ツーウェイ6月臨刊「総合的学習に使える福祉ボランティアテキスト集」(明治図書)の中から、甲本卓司氏考案のものを一部カットして使用した。
※「学習点字ペン」は、東京教育技術研究所ジュニアボランティア教育本部発売のもの。
※この授業をするにあたっては、主に「ジュニアボランティア教育」(36号)の川口達実氏の実践と「教室ツーウェイ」(bP83,明治図書)の東田昌樹氏の実践を参考にした。