医薬品名 | 構 造 及び 性状 | 常用量 | 作用・適用 | 副作用及び注意 |
ビオジアスターゼ1000あるいは2000 | 配合薬として、ビオジアス2000で1日量90mg | アミラーゼはでんぷんを加水分解して、グルコースとマルトースに、プロテアーゼはタンパク質などのペプチド結合を加水分解。セルラーゼはセルロースを加水分解する酵素で、主として、炭水化物の消化異常に用いる。 | 他の同様の酵素剤では皮膚炎(湿疹)などが報告されている。 | |
タカジアスターゼ | Aspergillus nigerの糸状菌から得られる酵素を精製したもの。ジアスターゼ(アミラーゼ)、マルターゼ、トリプシン、エレプシン、リパーゼ、セルラーゼなど。また、大衆薬で用いられるタカジアスターゼN1では、酵素力価を高めた上、プロテアーゼによる、蛋白消化力も加わっている。 | タカジアスターゼでは、1回0.2〜0.3g。N1では配合薬として1日150mg。 | タカジアスターゼでは、炭水化物(でんぷん)の消化。また、N1では、それに、蛋白の消化作用も加わっている。 | 過敏症(湿疹)など。 |
プロザイム |
Aspergillus melleusから得られた消化酵素。プロザイム6ではプロテアーゼ力価が660,000-860,000 u/g含まれている。 | 配合薬として1日15mg。 | タンパク質などの、ペプチド結合を加水分解して、消化させる。至適PHは8.0であるので、腸内で効果を発揮する。しかし、制酸剤と一緒に配合されていれば、胃の中でも作用発揮。 | − |
リパーゼ | Aspergillus nigerから得られた、消化酵素。リパーゼAP6では、リパーゼ6000〜7500u/g含んでいる。 | 配合薬として1日60mg。 | 中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに加水分解する酵素(脂肪の消化)。至適PHは5-7。 | − |
医薬品名 | 構 造 及び 性状 | 常用量 | 作用・適用 | 副作用及び注意 |
ゲンチアナ | ゲンチアナの根及び根茎。成分は、ゲンチオピクリン、ゲンチアニン、ゲンチジン酸など。 | 1日最大0.5g | 唾液分泌、胃酸分泌促進。胆汁分泌促進作用。食欲不振、消化不良。 | − |
センブリ | センブリの開花期の全草。成分はswertiamarin、swertianolin、swerteaninなど。 | 1日最大0.6g | 胃運動、胃液分泌促進作用。胃弱、食欲不振、胃部・腹部膨満、消化不良、食べ過ぎ、飲み過ぎなど。 | − |
トウヒ | ダイダイの成熟果皮を乾燥したもの。成分はd-リモネン、ヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ロイフォリンなど。 | 1日最大量5g | 唾液分泌亢進作用。食用増進効果。 | − |
ホミカエキス | ホミカの成熟した種子を乾燥したものを原料としてエキス剤としたもの。成分は、ストリキニーネ、ブルシンなど。 | ホミカエキスとして1日50mg | 強い苦味による胃液分泌亢進作用。食欲増進作用。 | 長期大量投与で、けいれん。血圧上昇、頻脈。 |
ケイヒ | Cinnamomum cassiaの樹皮をそのまま又は周皮を多少のぞいたもの。cinnamaldehydeが主成分。 | 1日最大量1g。 | 芳香性健胃薬。食欲不振、消化不良。ほか、漢方薬の処方に多用されている。 | − |
ガジュツ | ガジュツの根茎を湯通ししたもの。成分はシネオール、セスキテルペンアルコール、curzerenoneなど。 | 1日最大量3g。 | 胆汁分泌促進。胃腸機能を亢進して、消化を助け、便通を整える。むくみや鬱血を取り去り、血液循環をよくする。組織細胞の新陳代謝を促進。 | − |
ソウジュツ | ホソバオケラ又はその変種の根茎。成分は、β−eudesumol、hinesolなど。 | 1日最大量2g(粉末) | 胆汁分泌増加。腸管運動亢進作用。抗消化性潰瘍作用。 | − |
コウボク | ホウノキの樹皮。β-eudesumol、pinene、limonene、magnololなど。 | 1日最大量1.5g(粉末) | 胃腸運動促進、抗消化性潰瘍作用、鎮痛鎮痙作用。 | − |
塩化カルニチン | ![]() | 1日最大600mg。通常配合薬中では1回100mg。 | 胃酸分泌促進、胃腸蠕動運動亢進、胃循環血流量増加作用。 | 胸焼け、吐き気 |
アズレン | ![]() |
アズレンスルフォン酸ナトリウムとして1回2mg 1日3回食前。 | 抗潰瘍、抗炎症、胃酸酸度の正常化作用。 | 下痢、便秘、膨満感、腹痛、悪心、嘔吐ほか。 |