鉄分補給の旅、再度近畿東海へ−2

阪神電鉄には今回初めて乗車、軽快に飛ばします・・レール幅が広い事も有りますが平行してJR路線やたの私鉄もありスピードもサービスなのですね。
阪神電鉄もあの阪神淡路震災で酷い被害を受け多数の車両を失いました、芦屋・・元町・・新開地・・などの通過駅、停車駅にもその当時ニュースで流れ耳にした被害の大きかった駅名地名を目にすることに。
地元の方が見ればまだその傷跡も解るのでしょうか通りがかりの私の目には解らず阪神電鉄の復興した快適な走りを楽しむ事ができました、人の力とは凄い物です。

阪神電鉄の車両は元町から神戸高速鉄道の路線に乗り入れます、この神戸高速鉄道は路線のみ所持し自社の車両は無いという鉄道会社だとか・・乗り入れ各社から路線の使用料で運営されているのですね、阪神を始め阪急、神戸電鉄、山陽電鉄が乗り入れています。
そのため阪急の車両も目にすることが出来ました、今回は乗ることはありませんでしたが・・。

新開地で神戸電鉄(←)に乗り替えて粟生(あお)行きに乗車、その乗り替え時にこの様なお店(→)を見つけました、名物立食いうどん・そば”高速そば”・・さて?、注文すると高速で出てくるのか高速で食べなくてはならないのか・・(^^;;;
この神戸電鉄はLさんのお勧め路線、とてつもない山道を走る路線だとか・・今は地下鉄の様な雰囲気ですが・・。

新開地から次の湊川までは神戸高速鉄道の路線を走ります、まあ乗っていて特に違いは有りませんが・・湊川から神鉄粟生線になります、車内に入ると何と日よけがヨロイ戸・・たしか阪急の電車もヨロイ戸を使用していたっけ・・。
列車は地下区間から地上に駆け上がりそのまま高架線へ・・と思ったら山肌にそって線路は延びグイグイ勾配を登って行きます、見る間に神戸の町並みが下の方へ・・この勾配が半端ではなく一般の鉄道としてはかなりの急勾配が連続します、線路横の勾配票を見ると50の文字が・・50‰(パーミル)これは1000m進むと50m高度が上がることを意味します。
道路では5%の坂、車でも連続勾配では辛い数値になります、今は無きJRの碓氷峠が66.7‰で専用の機関車を連結しサポートしていたのですから一般の路線ではその勾配区間の距離も含め特筆に値するのでは?。

余談ですが駅構内でこの様なポスターを見つけました、この付近でPHS電話機が使えます・・と言う物、今ではホーム全体で使うことが出来ますがPHSの開業当初は基地局設置の関係か通話出来る場所が限られていました、その頃の名残ですね。


列車は途中人家が有るのか解らない様な所を駆け上がって行き開けたと思ったら大きな市街地が・・鈴蘭台駅に到着しました、ここで私たちは乗り換えします、左の画像は粟生に向かう今乗ってきた列車です、この駅の高度は手持ちの高度計で300mを超していました、私たちは三田方面へ向かう列車を待ちます。
右の車両・・その前面の塗り分けを見てウルトラマンをイメージしたのは私だけかな?。

下り勾配では発電ブレーキ(抑速ブレーキ)を多用するためか床下にずらりと抵抗器が(←)・・発電ブレーキとしてモーターで起こした電気をこの抵抗器で熱に換え消費させブレーキ力を得るのです。
車輪を締め付けてブレーキをかける比率が減るため車輪の発熱や制輪子(ブレーキシュー)の摩耗を抑える事ができます。

左画像は鈴蘭台駅を出発してすぐの勾配票、この路線ではまだ緩い方でしょう、40‰では・・列車は有馬線に入りこの後も高度を上げて行きます。
右画像は有馬温泉に向かう路線の分岐点有馬口駅、有馬温泉は右にカーブしていく線になります、私たちの乗った列車は左方面の三田線へ進みます、車窓は変化があり退屈はしません・・もっとも列車に揺られていれば私は退屈しませんが・・(^^;。

峠を越した列車は軽快に下ってJRとの乗り換え駅三田に到着しました、福知山線・・宝塚線とも呼ばれている線で大阪方面に戻る方向に進みます。
普通列車を待っている間にここでしか見られない車両も・・左は北近畿タンゴ鉄道のディーゼル特急でタンゴエクスプローラー、JR線に乗り入れてきます。
←はJR側の特急ですが交直両用の485系を改造した183系・・しかしあちこちに485系の名残があります、パンタグラフを支えている碍子なども交流用で段数の多いゴツイ物のままで使われています。

ここでデジタルカメラのメモリーを使い切り、予備のメモリーカードも自宅に忘れ・・223系(だったと思います)で大阪へ戻ります、また軽快に飛ばすのですよね・・(^^)。

宝塚線で大阪へ戻り桜島線の桜島へ・・この線はユニバーサルシティーが有ることでもよく知られていると思います、ユニバーサルシティーへは一つ手前の駅がそのものズバリの駅名、ユニバーサルシティーにも一度は行って見たいですが今回は通過・・終点の桜島駅はユニバーサルシティーの敷地裏手になります。
桜島線への車両はオレンジ色の103系、関西地区で見られる車体更新車も編成に組み込まれていました(左画像)、ちょっと見では阪急辺りの私鉄車両をオレンジ色に塗装したようにも見えてしまいます。


←未更新の103系と比較するとこんな感じ・・窓や屋根の構造がかなり変わっています、塗色も鮮やかで色が濃く感じます。
それとも未更新車が少し色褪せているのかな?。

天気も良く暑い一日・・駅で水分を補いここかから徒歩で海の見える所へ・・鉄分・・の旅ですがLさんがユニークなコースを選んでくれたのです。(^^)

炎天下の中3人でペットボトルの水分を補給しながら歩き、着いた所は小さな桟橋・・渡し船の桜島側乗り場でした、まだ残っているのですね渡し船・・運行される時間まで20分以上あり海風に当たりながら通過していく船をのんびり見物・・でも暑かった・・(^^;
海賊船の様な形の湾内遊覧船も通り過ぎて行きました。

渡し船の運航予定時間になっても船は来ない・・と見ていたら対岸の桟橋で乗客を乗せているのが見えました、さすがに鉄道の様にピタリとは運行していない様です、程なく動き出し他の船を避けながら向かってきました・・って進入速度速くない?・・桟橋寸前に”後進いっぱい〜”かけて転舵、車で言うドリフトの様な状態で向きを変え桟橋へピタリ横着け・・流石毎日運行してますからねぇ。

乗船時間は数分以内なので座席は無し(右上画)、天井に握り棒が有る程度・・自転車での乗船も可能でした、乗客は数名程度ですぐに桟橋を離れ対岸へ向かいました、たまたま貨物船が通過したので迂回するように大回りし貨物船の立てた波に揺られながら桟橋に到着、乗員の詰め所も有り通常はこちら側に繋留している様です。
こちらには天保山という日本で一番低い山?が有るそうで向かってみました。
数分歩くと・・”えっ?・・これが天保山?←・・”山と呼んでよいのでしょうか・・せっかくなので皆で登頂・・。(^^;)
しかし何処を見てもそれらしき名称が見あたりません・・。
”山”に面した広場の壁に→の絵が広場に飾って有りました、結構歴史は古い様です・・地図などを見ると最近埋め立てられた所かと思ったのですが古くからお花見などで賑わっていたとの説明も見られました、しかしこの絵・・かなり山を強調して描かれている様な・・(^^;)。


一番暑い時間帯になりましたが次の目的地に向けて動き出します、地下鉄の大阪港から弁天町までは2駅・・弁天町には交通科学博物館が有ります、そこに行くのも今回の旅の目的の一つだったりします。
東京の交通博物館は駅と駅の中間に有るのですがこちらは駅のすぐそば、あまり歩かずに済むのはこの季節助かります・・歩道橋から屋外展示車両が見えました(左画)。

 交通科学博物館内で撮影した画像は”交通科学博物館見て歩き”として別ページにアップしました。
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館内で合流したFKさんとしばし飲み物で水分を補給しながら談笑、大阪に在住のFKさんはまだ春浅い時期に上京されてその時にお会いしているので2度目になります、お若くて元気いっぱいの方・・その元気を分けていただきたい所です。(^^)
一通り館内を見物していたら日も西に傾きKさん、FKさん達と一旦分かれ私とLさんは予約してある宿に、下手にくつろぐと寝不足の状態では動けなくなる危険が有るので荷物を置き、カマ替え(トイレ)と汗をかなりかいたのでシャツを取り替えてすぐに折り返し・・待ち合わせ場所はたこ焼き店、以前から大阪に集まるとそのお店を利用しているそうな。
既に席を確保されて私たちの到着を待っている状態に・・いつもは順番待ちで並ぶ人が出るそうですが今回はすんなり入れたとか・・もっとも今日は金曜日・・平日でしたね。
私は本場大阪のたこ焼きは初めて、以前に来たときは暑さにやられ水分を取りすぎた為食べる元気が無かったので・・。
メニューもよく解らなかったので地味とのFKさんやKさんにお任せ状態、またこの場でMKさんと初顔合わせにもなり5人での食事に・・・暑い一日だったので生ビールが美味しい、でもあまり飲む人もこのメンバーには居ないので中ジョッキ一杯だけと言う安上がりな状態・・。
さて、たこ焼きですが・・思っていたより具がさらさらで柔らかいので驚きました、ちゃんと丸くなるか心配に、少し固まって来たところで切り離し形を整えながら焼いていくとちゃんと丸くなりたこ焼きの形に。
焼きたてで美味しいのですが猫舌の私にはちょっと辛い・・もたもたしていると焦げてしまうのでひっくり返しながらの談笑で忙しい?、食後は場所を移して今度は甘い物を突っつきながらまだまだお話は続きます。
何時しか大阪の夜も更けてきて帰りの電車の事もあり名残惜しいですが散会、皆さんはお家へ・・私と名古屋からのLさんは宿へ・・シャワーを浴びたら眠気が一気に襲ってきて寝床に・・Lさんも同じ様な状態だったらしくそのままの姿で寝てしまったとか・・・長い一日が終わりました。
つづく

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