鉄分補給の旅、再度近畿東海へ−3

念のため部屋の目覚ましと電話端末2台を5分程度時間をずらしてアラーム設定しておきました、昨日は寝不足も有ったと思うのですが歩き回った疲れも有りぐっすりと眠れた感じ・・1つ目のアラーム鳴動で目が覚めました。
Lさんとメールで打ち合わせた時間までは余裕が有るので贅沢に家では出来ない朝のシャワーへ・・体をしっかり起こすには良いですね朝のシャワーは・・、テレビでニュースを見ながら体を涼めて出発準備・・さてそろそろ予定の時間に・・Lさん・・起きられたかな?・・
このホテル、愛用の電話機の電波がかなり強く入ってきます、朝窓の外を見たら・・何とすぐ隣に基地局がデンと設置されていました・・強い訳だわ・・(^^;)
さてLさん・・予定時間を過ぎても音沙汰無し・・電話機にメールを飛ばしてみても・・あれれ?・・、日頃のハードなお仕事のためお疲れだったのでしょう、目覚ましによる起動が出来なかった様子・・昨晩はシャワーも浴びずそのままの姿で寝込んでしまったとか。
Lさんの出発準備が出来る間私もそベッドに転がりのんびりテレビを・・。

出発準備を終えたLさんとホテルの朝食を食べながら鉄談議、ホテルを出たのはチェックアウト時間近くになってからでした、今回泊まったホテルは京阪電鉄グループのホテルでチェックアウト時に京阪電鉄を利用して京都方面に向かう事を話したら何と終点駅までの切符がサービスで発券されました、宿代が安くなったのと同じですね、またスルッと関西のカードも販売していて一枚購入しました、私は珍しいのでその切符は使わず持ち帰りました、カードもデザインが不思議な雰囲気・・京阪の特急列車が中に浮いている・・。
出発時間はちょっと遅れてしまいましたがLさんのお勧めコースを乗り鉄する事にして出発進行!!。


ホテルの最寄り駅の天満橋は途中駅・・折角なので始発駅の淀屋橋からスタートする事に、画像は淀屋橋まで初めて乗った京阪電車の5000系・・ドアが多い車ですがラッシュ時以外は5カ所のドアの内2カ所のドアが締め切りの様です。


←5000系通勤車の車内はこんな感じ、ラッシュ時以外には締め切られれるドア内側にも座席がセットされ着席出来る人数を増やしてあります、ラッシュ時はどのように座席が収納されるのかも見たい所です。
天井にも見慣れない物が・・ラインデリアや扇風機と同じ働きをする物で外側の円錐状の部分がゆっくり回転し風を振り分けて行きます。


左の画像・・通勤型が出発した後の線路を見たらATSの地上子が沢山並んで居ました、またレールの間に赤く光る小さな信号灯が見えます、地上子はまだ解りますが信号灯は・・?でしたが謎は後に解けました。
中の画像はこれから乗車する8000系特急車、鉄道雑誌では見ていましたが実際に乗るのは初めて・・車体の色は昔から使われている色ですね、座席はもちろん運転室の直ぐ後ろをゲット・・前方展望が楽しめます、展望タイプの車両では有りませんが運転席より窓が大きく見えます。
発車にはまだ時間が有ると思ったら・・目の前に通勤型の列車が・・一本のホームを立てに使い分けていたのです、そのための信号灯だったのですねレールの間のは・・東京でも西武池袋線池袋駅で同じ様な例を見ることが出来ます。
さて前を塞いでいた列車も出発しこちらの列車も発車時刻になりました。


淀屋橋を出発し地上に出たら複々線の線路が続きます、これまた軽快に飛ばし京都方面へ・・関西の鉄道は何に乗っても気持ちよく走りますね。
運転機器は始発駅で乗務員室扉の窓が開いていたのできれいに撮影する事が出来ました。
この京阪電鉄車両の運転装置には他の鉄道では見られない制御方法が付いています、画像の物はブレーキと車で言うアクセルが1つのレバーで操作出来るワンハンドルマスコンと言う物・・このタイプはJRや他の私鉄でも見られます、京阪電鉄の物は形は同じですが速度指定制御と言ったら良いのでしょうか、普通はニュートラルから力行(加速)側の刻みは1、2、3、4・・と数字が刻んでありモーターへ加えられる電圧をコントロール(制御器の進段を何処まで進めるか・・)し運転手は速度を調節しますがこのタイプは走行速度を指定します。
マスコンには力行側に1、2、−、N、+と表示が有り、起動後ハンドルを+位置に持っていくと加速、−側に持っていくと減速、N位置ではその時の速度を維持するという具合・・、定速制御の一種にも考えられます、制動位置と力行位置の間にもNポジションが有りますがこちらはノッチオフ・・惰行となります。
列車は快適に走りLさんと車窓を楽しんでいる内に京都が近づいてきました、しかし京都市内には向かわず乗り換えて山の方へ進路を変えます、京阪電鉄の終点出町柳から今度は叡山鉄道に乗り継ぎです。


昨日乗った神戸電鉄の様な急勾配では有りませんがやはり叡山鉄道も山登り路線の様で車体も幾分コンパクトに見えます、実際に乗車したのは真ん中の画像の車両デオ700型、左は景色を楽しめるように窓が多いパノラマ車”きらら”・・とか愛称の付いた車両のデオ900型・・右は乗った車両の運転台、オーソドックスな2ハンドルタイプ、ブレーキ弁がとてもコンパクト・・直通ブレーキかと思いきや電気制動も含まれている様子、型式表記のデオ・・”デ”は解りますが”オ”はどの様な意味を持たせて有るのかな?。
叡山電鉄本線の終点駅でもある八瀬比叡山口駅・・、途中宝ヶ池駅から鞍馬線が分岐しますがそちらの方が路線としては長いような・・乗車時間は15程度。
叡山電鉄は元京福鉄道だったのですね、後日雑誌を見ていて解りました、架線電圧は600V・・車両には旧型車も有りバリエーションがある模様です。

ここから少し徒歩で坂を上りケーブルカーに乗り換えます。


一番左はケーブル八瀬駅・・ケーブルカーは高尾山以外に乗るのはかなり久しぶり、ケーブル比叡駅からはロープウェイ比叡駅よりロープウェイに乗り換え比叡山頂駅で山頂付近まで上れます、ロープウェイに乗るのもかなり久しぶりになります、何時乗ったのが最後だろうか・・ケーブル、ロープウェイ共に京福電鉄が運営していて車体、ゴンドラの塗装も同じカラーになっています。
ロープウェイを降りた辺りはほぼ山頂に近いのですがピークは少し離れた所に2カ所有る様です、ここから反対側の登山ルートになる坂本ケーブルの駅までは歩いて40〜50分ほどかかりちょっとしたハイキング気分になる様ですが私たちは時間短縮と体力温存?の為にバスの発着場まで移動し路線バスを利用、15分ほどの待ち合わせで乗ることが出来ました・・乗ってしまうと数分で坂本ケーブル最寄りバス停に到着・・バス停からも歩くと7〜8分位かかりますが少し標高も高いので暑いですが幾分楽か・・でも大汗をかきっぱなし状態です。

坂本ケーブルの延暦寺駅(左)と車両(右)、延暦寺駅は鉄筋2階建て洋風作りのモダンな建物ですが有形文化財に登録されているとか・・。
2階は解放されていてテラスから風景を楽しむ事も出来ます、ケーブルカー発車までの待ち合わせ時間をそこで過ごして見ましたが流石に日向は暑かった・・。
パンフレットの案内によるともう一方の坂本駅は木造作りですがやはり洋風な作りで有形文化財登録がされているとの事です。(車両は坂本駅で撮影)



私の住む地元から手軽に行ける高尾山に有るケーブルカーは勾配の急なことでの日本一ですが、この坂本ケーブルカーはその運行区間距離が日本一になっているとか・・2025mで高低差484m、所要時間は11分・・。
ちょっともやっていましたが琵琶湖もよく見えます(左画像)、またここのケーブルカーには途中駅が有ります(画像右)、箱根のケーブルカーにも途中駅が有りますがここの面白い所は中間点より下側に一カ所だけなこと・・通常は通過扱いの様で、この駅で降りたい場合は前もって乗務員に連絡すると停車してくれるそうです、その場合反対側の車両は何にもない所に停止する事になるのですね・・。
ケーブルカーを降りたら暑さがドッと襲ってきた・・やはり下は暑い・・時間的にも一番暑い盛りだし・・京阪電鉄の坂本駅近くに有ったお蕎麦屋さんで遅めのお昼としました、暑い中カレーソバを注文してしまったり・・でもお店の冷房が強めだったのでちょうど良いか?。

お腹も満足し次の目的地梅小路蒸気機関車館が有る京都方面へ向かうことに、京阪電鉄坂本駅で向かえてくれたのは601系トップナンバーの電車、車体幅が狭くちょっと見るとナローゲージ(線路幅の狭い路線)の鉄道に見えてしまうがどっこい線路幅は新幹線と同じスタンダードゲージ・・標準軌の1435mmの路線になる。
何故かこの路線ではスルッと関西のカードが使えず普通の切符を買うことに。

その601系の運転装置、コンパクトにまとめられています、右はマスコンのアップ、ちょっと見づらいですがマスコンの目盛りには30、40、50等の文字が刻まれています、この車両も走行速度を指定するタイプの制御方式でした、ハンドルを40まで回すと時速40Km/hまで加速しその速度をキープする定速制御となっています。
駅に停車する時もブレーキよりこの定速制御を利用し速度を電気制動で落として行き、最後に空気ブレーキを使うと言う運転をしていました、なので運転手は頻繁にマスコンハンドルを操作しています。

坂本駅を出発した列車はしばらく列車は専用軌道を軽快に走っていきますが浜大津駅一つ手前の三井寺から道路に乗り入れて右の画の様な兼用軌道に、浜大津駅前の大きな交差点を貫いて浜大津に到着します。
この時浜大津の3駅手前辺りから私のお腹に異変が・・どんどん悪化して冷や汗も出始めるし・・乗り換え駅の浜大津に到着するも高校生が床に置いた大きなバッグを跨ぐのもヤバイ状態に・・浜大津駅の個室に駆け込み(実際にはとても駆け込める状態ではなかったり・・)事無きを得ましたが本当に冷や汗ものでした・・
(;-・。・-;)フゥ・・
どうも朝食で食べたゆで卵でお腹にリセットがかかった模様・・(^^ゞ
私のお腹リセットのために浜大津で一本列車を見送る事になりましたがここからは京都市営地下鉄乗り入れ用の800系に乗車、車体長16mの4両編成、塗色は明るい水色・・何とこの編成が京津線の兼用軌道(路面)を走っていくのです、この時はお腹の具合も気になり撮影しませんでしたがこの後にアップする第2部でご紹介します。

京津線から市営地下鉄東西線、二条駅で山陰本線に乗り換えて丹波口駅へ・・ここから歩いて梅小路蒸気機関車館へ・・しかし入り口でガックリ、既に入館終了時間の16時30分を回っていて入れず・・”入るのはかまいませんが後20分で閉館になります”・・の言葉に諦めて次回リベンジを誓う・・(^^;;;
大阪の交通科学博物館は夏の間閉館時間を2時間ほど延長していたのですがこちらはそのような事は無いようで・・朝ちょっとのんびりし過ぎました。
暑い中歩き疲れた事もあり最寄りバス停から京都駅までバスを利用、案内をしてくれた名古屋のLさんは18切符を利用してこの日の夜21時過ぎに発車する快速ムーンライトで九州に向かう事になっていた、私は京都に宿が取れなかったので名古屋の泊まり慣れたビジネスホテルを予約して有る、私の出発時間まで京都駅内のお店でティータイムとし水分補給、私も普通列車で名古屋へ向かうのだけど実は私・・今回初めて青春18切符を使う事に・・買っても有効期間中に使い切れないと思い今まで利用したことが無かった・・。
画像はガラス張りになった京都駅、Lさんとまたお会いできることを楽しみにしてお別れし一路名古屋に向かいます。

京都からは233系の新快速で大垣まで・・普通列車なのに関東の特急よりスピードを上げて走ります、大垣からは左画像の313系快速にて名古屋まで・・この車両も俊足です、ただ関西方面から直通してくるスジは無く大垣で乗り換えとなるため混む時期は座席の確保が難しくなりますね・・。

名古屋に着いて一人寂しく食事、名古屋の地下街は割と閉店時間が早く開いているお店を探すのにちょっと苦労しました、夕食も昼のカレーうどんに続いてカレーライス・・グラスの生ビールを付けてちょっと贅沢?に。
宿に入ると歩き回った疲れと寝不足もあり一気に夢の中に・・何度も泊まったホテルなので落ち着いてゆっくり休むことが出来ました。

翌日はチェックアウト近くまでのんびりして出発、途中浜松にて途中下車し今乗っている車を買うときにお世話になった車メーカーの営業の方と久しぶりに会う約束をしていたのです、一緒に楽器博物館などを見物・・見たこともない様な楽器も見ることが出来ました、右の画像は竹を使ったアジアの楽器・・色使いが凄いですねぇ。
その後本場の鰻・・お昼までご馳走になってしまいました、久しぶりに美味しい鰻を食べた様な・・普段は精々スーパーで売っているパックの鰻になるので・・。
談笑しながら遠州浜名湖鉄道沿いをドライブ、どこかで見た景色・・と思ったらバケツでプリンを作ろうと仲間内が集まった時に行った鍾乳洞へ行くルートと同じ道だったり・・途中珍しいタイプのPHS基地局も見つけわざわざ停車してカメラに納めるなど廃な行動も・・。
浜松より少し東京寄りの駅まで送っていただき今回の旅も終盤となりました、ただ浜松から東には快速列車の設定はなく各駅停車にのんびり揺られて行く事になります、それでもストレス無く走ってくれますが・・。
熱海で途中下車し夕食、やけに人が多いと思ったら熱海の花火大会だとか・・おかげで上り列車は空いていて座席を確保、途中大船で湘南新宿ラインの列車に乗り換え新宿経由で無事に帰宅、青春18切符は後3日分残っていて既に梅小路蒸気機関車館へのリベンジを目論み始めたり・・その時のリポートは第2部として続行予定です。



2両目(一つ前)へ

まだつづく・・かな?トップページへ折り返します。