Garden Life


今はもう廃刊になりましたが、かつて『月刊ガーデンライフ』 (発行:誠文堂新光社)誌上にて、松生さんの絵とエッセイによる「心象花景」が連載されていました。現在巡回中の展覧会でも、その中からいくつかの作品が展示されています。
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10月号表紙 野葡萄(のぶどう)
ブドウ科のつる性多年草。 山野に自生。葉は心臓形で浅裂する。六〜八月、葉腋(ヨウエキ)に緑色の小花をつけ、秋、球形の液果を結ぶ。果実は熟すにつれて白から藍(アイ)色へと変色する。食用にはならない。
97年10月号

11月号表紙 林檎(りんご)
バラ科の落葉高木。 ヨーロッパで古くから果樹として栽培され、日本には明治初期に導入された。春、枝頂に微紅色の五弁花をつける。林檎は古くから、永遠の世界へと人を導き、永遠の生命・幸福の実とされていた。林檎にまつわる伝説や逸話は、古くはギリシャ神話から、ウィリアム・テル、ニュートンまで非常に多い。[季]秋。
97年11月号

12月号表紙 山茶花(さざんか)
ツバキ科の常緑小高木。暖地の山中に自生し、また庭木として栽植される。葉はツバキにくらべてやや小形で密につく。晩秋から冬にかけ、五弁花をつける。江戸時代前期から多くの園芸品種か栽培され、現存する品種数は約300。主な園芸品種には、桜月夜、東雲、酒中花、昼夜錦、二重弁天など、詩情豊かな命名が多くなされている。[季]冬。
97年12月号

1月号表紙 冬薔薇(ふゆばら・ふゆそうび)
バラ科の低木。観賞用に栽培される。冬薔薇とは特定の品種を指すものではなく、冬の季語として使われる。四季咲きの薔薇が、冬になっても残っているものをいい、霜に痛み、花も小さく、色も褪せながら可憐に咲く姿には、強く詩情を誘うものがある。
98年1月号


[ 松生歩]