飼い猫つんつん
2000年〜2001年2月
<2001年2月22日> つんつんのひとりごと

こちらにお世話になってだいぶ経った。
現飼い主の二人は、ボクの魅力にとりつかれている。
寝るとき、ボクがそばにいないと物足りなくなっている感じである。
「つんつん」と呼んできてうるさい。
少しはボクたち猫の良さがわかってきたのかな。
こうして上から見ていると、人間ってつくづく他愛ないものだと感じるね。
先日は、少し粗相をして、現飼い主の大事にしているパソコンのMOを足で蹴って机から落とし、壊してしまった。
現飼い主は少し怒ったけれど、足をなめてやるとおさまった。
実はこのごろ、なぜか缶詰の魚が食べたくて仕方がない。
そこで、あらゆる手を使って催促する。
足をなめたり、ゴロゴロとのどを鳴らしてみたり、冷蔵庫の扉に足をかけて待ってみたり。
現飼い主は、機嫌のいいときはすぐ出してくれるが、昨日のようにパソコンを壊してしまったときなどはなかなか出してくれない。
こちらの必死のメッセージをしらんふりしているときは、爪を立てて足をひっかいてやる。
しかし現飼い主たちの食生活もあまりリッチとは言えないので、そんなに無理も言えない。
ま、今夜はビスケットで我慢するか。

飼い猫つんつん 飼い猫つんつん
飼い猫つんつん 飼い猫つんつん

ボクもこの家に来てもうすぐ2ヶ月になるので、かなりリラックスしてきた。
足を放り投げて一眠りするのは気持ちがいい。
最近近くに猫の仲間がいることがわかってきた。
だから毎朝こうして仲間の動きを観察している。
この位置はちょうど現飼い主のベットの上なので、時々顔に足をかけて眺めているときがある。
でもあの草むらで思い切り遊びたいな。
時々玄関から抜け出してうろうろしてるけど、現飼い主がすぐ探しに来る。
でもボクは自分が納得するまで帰らないことにしている。
だから迎えにくると、こうして車の下などに逃げ込む。適当に遊んだら自分からさっさと家に帰る。
腹もへるしね。
 
飼い猫つんつん 飼い猫つんつん

猫族にもその生まれたところで、人生ならぬネコ生が大きく違ってくる。
僕のように人に飼われてというより、家にいてやっている場合は、かなり楽ができる。
外に行けないイライラで時々暴れて叱られるのを我慢すれば、3食昼寝付きが約束される。
しかし、生まれてから、同じネコにそのまま育てられると、「野良猫」とか「ノラ公」などと呼ばれて、時には棒で追い立てられたり、石をぶつけられたりするネコになってしまうそうである。
自由と引き替えに、生きていくために知恵を絞る必要に迫られている。
そんなしのぎを削る生活をしていると自然と表情が険しくなり、それがよけいいじめられる原因にもなっている。
ボクなんかはノラ公さんを見ると、怖いので家に逃げ帰ってくる。
少し情けないと思うけれど、喧嘩は断然あっちの方が強いものね。
 
飼い猫つんつん
(和歌山県粉河町で餌を探す仲間)
飼い猫つんつん
(奈良市奈良町で見かけた仲間)
飼い猫つんつん
(和歌山県粉河町で昼寝中の仲間)
飼い猫つんつん 飼い猫つんつん
(和歌山県かつらぎ町でひなたぼっこ)

  <2001年3月24日>写真撮影のことなど
飼い猫つんつん
猫を飼うようになって、別の楽しみが増えた。というのは、猫を撮影することでレンズテストになるからである。
猫の毛並みをどう表現しているかでそのレンズの特性、特に写りのシャープさが分かる。

左の写真はキャノンの24mmで撮ったものだが、プログラムシャッターだが、絞り開放に近いようで、少しシャープ感が足りない。
それにやや手ブレがあるかな?
また足に露出があってしまったために顔の部分がややアンダーになった。
しかしさすがキャノンで、いい写りをする。
とか書けば専門的になるが、ともかくフィルムの使い残りを撮るのに我がつんつんが最適である。

このネガを現像にだした写真店の店員さんも、
「お宅も猫を飼っているんですか?最近出してくるお客さんの写真もほとんどネガの最後に猫や犬が写っていますよ」
と言っていた。
ネガがあと2、3枚ほど残ったときに、手近にいるペットを写しておくのはいいと思う。
飼い猫つんつん 飼い猫つんつん

飼い猫つんつん 2階のベランダからウォッチング。
鳥が飛ぶとその鳴き真似をする。
これは、猫を飼い始めて初めて知った。
オーソリティに聞くとやはり、鳥を呼んでいるようである。
猫が、雀などをどうして捕ってくるんだろうかと以前から不思議であったが、解決した。
人間が犬を呼ぶとき、チュチュと舌打ちするのと同じ感覚なのだろうか。
カメラはミノルタXDで、この85mmf1.7というレンズを使いたいがために手に入れた。
開放F値が1.7なので、ソフトだがそれがこのレンズの特性となって、いい写りをする。
猫を優しく写すのにはいいレンズだと思う。
このアングルではその特徴は出ていないが、ボケも自然で、さすがロッコールいい色が出る。

つんつんが来てもうすぐ3ヶ月が過ぎようとしている。やっと春が来た。
菜の花が咲いて、水仙が綺麗になり、そして桜の季節となった。
このごろは、外で遊ぶことも多くなったツンツンである。
飼い猫つんつん
飼い猫つんつん
飼い猫つんつん 飼い猫つんつん<2001年3月25日>
春が来た

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