6−1(米国特許法関係) 


これまで広い均等論を認めてきた米国において、連邦控訴裁判所(CAFC)が、フェスト(festo)事件大法廷判決(56 USPQ2d 1865, Fed. Cir. 2000.11.29判決)において、審査経過禁反言適用の機会を広げ、且つその効力を強化し、
実質的に均等論を否定するドラスティックな判断をした。
 この大法廷判決に則って、審査経過禁反言が適用され均等論が否定された
下記2つの事例があるので紹介する。


1.Pioneer Magnetic Inc. v. MicroLinear Corp.
(57 USPQ2d 1553, Fed. Cir. 2001.1.23.)

 
2.Litton Systems Inc. v. Honeywlell Inc.
(57 USPQ2d 1653, Fed. Cir. 2001.2.5.)



翻訳 岩本 昌宏

わが国の均等論適用要件5の判断基準の解釈にも影響があるのではないか、
と思われる。