夢にまで見たギンヤンマ

ウスバキトンボ




ウスバキトンボは本来熱帯地方のトンボで、毎年4月から5月頃に大群で太平洋を
渡ってやってきます。しかし無事陸地にたどり着けるのは、ごく一部のようであるといいます。
きわめて成長の早い種で、7月にはもう第二世代が羽化し、その卵から出た
第三世代が8月中旬に羽化する頃にはたいへんな数になって、空き地や道路を
餌を求めて飛び回ります。
お盆の頃、さかんに飛び回るのでショウリョウトンボ
という別名があります。このトンボだけは県内、今でもどこでも見かけられます。

しかしこのトンボ、熱帯産のため寒さに弱く、国内では秋から冬にかけて成虫・卵・幼虫の
すべてが死滅し、また翌春に南から渡ってくるという悲しい生活を繰り返しています。

…写真  左:谷戸山公園  右:自宅庭  にてデジタルカメラで撮影…


説明文 : トンボ出版発行 「トンボのすべて」 (井上清・谷幸三氏著) より抜粋、補填。