椰月
(やづき)美智子作品のページ No.2



11.ダリアの笑顔

12.市立第二中学校2年C組

13.恋愛小説

14.純愛モラトリアム

15.どんまいっ!

16.かっこうの親 もずの子ども

17.シロシロクビハダ(文庫改題:メイクアップ デイズ)

18.その青の、その先の、

19.消えてなくなっても

20.未来の手紙


【作家歴】、十二歳、未来の息子、しずかな日々、体育座りで空を見上げて、みきわめ検定、枝付き干し葡萄とワイングラス、るり姉、ガミガミ女とスーダラ男、坂道の向こうにある海、フリン

 → 椰月美智子作品のページ No.1


伶也と、14歳の水平線、明日の食卓、見た目レシピいかがですか?、つながりの蔵、さしすせその女たち、緑のなかで、昔はおれと同い年だった田中さんとの友情、こんぱるいろ彼方、純喫茶パオーン

 → 椰月美智子作品のページ No.3


ぼくたちの答え、ミラーワールド、きときと夫婦旅、ともだち

 → 椰月美智子作品のページ No.4

 


    

11.

●「ダリアの笑顔」● ★★


ダリアの笑顔画像

2010年07月
光文社刊
(1300円+税)

2012年11月
光文社文庫化



2010/08/14



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姉の真美は引っ込み思案な女の子(小6)、一方弟の健介はリトルリーグで活躍する元気で明るい男の子(小5)。
そして父親の明弘は中小企業の係長で、母親の春子は一軒家を買いたいからと保険外交員として働きだし、以来いつもイライラしている。
本作品は、そんな綿貫家の4人一人一人の物語を通じて、家族としての姿を描き出した連作形式の長篇小説。

冒頭、母親は一人で苛立ち、子供たちと父親はそんな母親に戦々恐々としている様子で、この家族はこのまま崩壊してしまうのではないか、と感じるところ大。
しかし、ふとしたきっかけで真美が、母親との強い繋がりに気づくこととなり、何だかんだあったとしてもやはり家族という繋がりは強いのだと実感する、第1章が秀逸。

引っ込み思案な真美、外で働き出した母親の春子、転校生の女の子がきっかけで新たな局面を知った健介、仕事にやる気のでない父親・明弘と、各章で語られるストーリィは、4人各々のドラマです。
ところが読み進んでいくに連れ、各々の背後に家族という存在がちゃんとあるからこそ4人はこうして今のような4人でいられる、安心して自分のままでいられる、という思いを強くします。

最近、家族なのにと思うような事件が次々とニュースを賑わせます。そうした中で、平凡ではあっても、家族というものの愛おしさを率直に描いた本作品、嬉しくなります。
とは言っても綿貫家の4人、各々に個性的。したがって、各章ストーリィ、単独のドラマとして読んでも十分面白いです。

ダリアの笑顔/いんじゃないの、40代/転校生/オタ繊 綿貫係長

     

12.

●「市立第二中学校2年C組 10月19日月曜日」● ★★


市立第二中学校2年C組画像

2010年08月
講談社刊
(1400円+税)

2013年10月
講談社文庫化


2010/09/28


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ウェブサイトでの連載小説の単行本化。

市立中学校のとあるクラス、どこにでもあるようなクラス、どこにでもいるような中学生たち。
そんな2年C組に属する生徒たちの、とある月曜日のある時間帯の出来事が、一人一人順繰りに描かれる連作短篇集。

クラス全員を一からげにして語るのではなく、クラスの中で目立った存在の生徒をその代表者として描くのではなく、本当に一人一人対等に描く、という風。それが何とも楽しい。
こう一人一人書かれると、クラスとは一人一人が集まった結果として存在するものだなぁと改めて思います。

仲良し4人組と見られていても、実はその中で2対2に別れていたり、同級生に対する思いが各々ズレていたり、結構面白いのです。
もちろん当世中学生物語ですから、イジメもありますけど、積極的にハブしている訳ではない同級生の心底は身勝手であることも含めてやや複雑。
かわいそうだけど、彼女への無視はそのうち終わるだろう、という一言は、この年代だからこその割り切りでしょうか。

椰月さんの達者な筆遣いで、現代の中学生群像が鮮やかに浮かび上がってきます。
中学生ストーリィがお好きな方には、是非お薦め。

                  

13.

●「恋愛小説」● ★★


恋愛小説画像

2010年11月
講談社刊
(1600円+税)

2014年09月
講談社文庫化



2010/12/03



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長い、本当に長い。フツーの恋愛小説だったらもう終わり、と思うのにちっとも決着しない。そこが未だ中盤。
主人公は一応OLの
岡見美緒という23歳の女性。以前同じ会社で働いていた同い年の猫田健太郎という恋人がいる。その健太郎、イケメンで爽やか、美緒の親も結婚相手として歓迎している、という好青年。
それなのに美緒、どうしたことか、やはり同じ会社の同僚であり健太郎も知っている相手、
犬童早介(サスケ)を突然好きになったと思ったら、その焦がれる想いを抑えきれずにサスケへまっしぐら。でも、恋人としては健太郎の方が相応しいと頭では分かっている。健太郎も離したくない、と思う。
要は、美緒が自分本位の恋愛感情に男性2人を巻き込んでしまい、泥沼のような三角形関係ドラマが展開されるといったストーリィ、前半までは。

本ストーリィが呆れるくらい長いのも当たり前。それこそ恋愛におけるあらゆる感情、あらゆるゴタゴタをすべてぶち込んだと言えるストーリィなのですから。
穏やかな恋愛、狂気のような恋愛、嫉妬、憎悪、浮気、不倫。恋人同士のセックス、単なる行為としてのセックス。およそ恋愛ドラマのあらゆる要素がこの一冊の中にひしめいています。
また、“恋愛”という本舞台に登場する女性は美緒だけではありません。美緒の同僚で、美緒に勝る
映子、堅物だった筈の宇田川かおる等々。彼女らもまた、美緒に負けず劣らず、衝動に任せたそのまま赤裸々な姿を見せつけます。
正直なところ、こうした女性たちにこんなことで振り回されるのはゴメンだと思いますが、それもまた恋愛ゲーム渦中にある当事者たちにとっては欠かせない興奮・スリルだと言われれば、それまでのこと。

注目したいのは、その時の意味がそれと判るのはずっと後になってから、という作者の言葉が時折入ること。
その渦中にいると時間は長いかもしれないが、後から振り返ってみればホンの短い間のこと。
そんな俯瞰するような視点が差し込まれているからこそ、この長い恋愛小説の意味がある、そう思います。

              

14.

●「純愛モラトリアム」● ★★☆


純愛モラトリアム画像

2010年11月
講談社刊
(1600円+税)



2011/04/04



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恋愛もの連作短篇集なのですが、とにかく上手い! 思わず唸ってしまいます。
滑稽で、楽しくて、それでいて切なくて、何とも言い難い面白さの詰まった一冊なのです。

冒頭の「西小原さんの誘拐計画」は、女子高生が帰校途中にいきなり車の中に連れ込まれて誘拐される、というところから始まる話なのですが、その後の展開が何ともはや。早くもこの一篇で、本短篇集の虜になってしまいました。

恋愛に不器用な男女が、数多く登場します。それでも、捨てる神あれば拾う神あり、と言ったら良いでしょうか。
初恋に破れる主人公もいます(
「オケタニくんの不覚」)が、恋愛を気軽に考えてみれば、いくらでもチャンスは転がっているという風(「スーパーマリオ」「1Fヒナドル」)。
脇役的登場人物が、次の篇では主要な人物として再登場するといったように、ストーリィが次々と転がって、玉突きのように連環していく構成が楽しく、面白さたっぷり。
小説としての良し悪しを越えて、この可笑しさ、面白さは私好みです。
なお、最後の2篇には、また別の読み応えあり。
「アマリリス洋子」には圧倒されますし、「菊ちゃんの涙」にはちょっぴり感動。この2作をもってして本短篇集の締める辺りも、実にニクい。

可笑しさがあってちょっぴり皮肉も交る、恋愛もの短篇集の逸品と言える一冊。
恋愛を手軽に考えているところも、本短篇集の隠れた魅力です。

西小原さんの誘拐計画/やさしい太陽/オケタニくんの不覚/スーパーマリオ/妄想ソラニン/1Fヒナドル/アマリリス洋子/菊ちゃんの涙

              

15.

●「どんまいっ!」● ★★


どんまいっ!画像

2012年04月
幻冬舎文庫刊
(600円+税)



2012/05/17



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工業高校に通う男子高校生3人と、女子高生3人のグループデートから始まる本書、表紙絵からしても裏表紙の紹介文からしても、疑いもなく青春群像劇。
しかし、高校時代から始まる本ストーリィ、上記6人+αを交互に主人公としつつ、何と息子の一人がもう大学生という年代までを一気に連作風に綴ってしまうのです。

高校生、やがて社会人と、年は重ねてもどこか高校生の頃と変わらず馬鹿っぽい、単純一直線、というところが主人公たちにはあります。はっきり言ってしまえば、大人になりきれないところあり、という風。
それでも彼ららしいと言えば、これ以上ないくらい彼ららしい。自分に迷うことがなく、いつも思うままに一直線。
迷ったり、悔んだりすることがない、それってどんなにスッキリしていることか。
現代若者像の逆をいく青春群像劇と言えるのではないか。
最後、大学生の息子が父親とその友人たち3人の姿を見て呟いた言葉が光っています。

気持ちがウキウキとして、楽しい気分になってくる、そんな男女青春群像ストーリィ。軽く楽しめる一冊です。

ゲイリーの夏/本社西部倉庫隣発行部課サクラダミュー/マッハの一歩/希望のヒカリ/ドンマイ麻衣子/愛の愛/キャメルのメランコリ/亮太と神さま

        

16.

●「かっこうの親 もずの子ども」● ★★


かっこうの親もずの子ども画像

2012年08月
実業之日本社
(1600円+税)

2014年10月
実業之日本社
文庫化



2012/09/10



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「かっこうの親もずの子ども」、実に意味深な題名ですが、本書は色濃い母子の関係を描いたストーリィ。

主人公はシングルマザーの統子、41歳。
息子の
智康が生まれて7ヶ月後に夫と離婚し、幼児誌の編集者として働きながら子育てに奮闘している。当然一人で何もかもというのは無理なこと。保育園、保育シッターの手を借りながら何とか仕事と子育てを両立させている状況。
表題はそんな事情を表現したものかと思いきや、実はもっと深い事情が隠されていました。離婚した夫は無精子症、その夫の強い希望により統子は精子の提供を受けて智康を妊娠した、というのがその事情。
そうした事情があるからこそ統子は智康を産んだことが良かったのかと時に迷う訳ですが、そのことは本ストーリィにおいて左程重要な要素ではありません。そんな経緯にかかわらず、母子の絆は極めて強いものがあるからです。
子育ての苦労に挫けそうになることもあるけれど、未だ4歳と幼い息子への限りない愛情を感じることも度々。そこに奇跡に近いものを感じるのもまた母親故の愛情なのでしょう。
ここに至ると、父親というのはとても母子関係に太刀打ちできるものではありません。
本書表題、シンルマザー母子にとって父親とは“かっこう”のようなものに過ぎない、そう思えてきます。

後半、都会での日常生活を離れ、夏休みに母子が訪れた五島列島での伸び伸びした2人の姿が印象的です。
本書では様々な母親の姿が描かれますが、こうしたことを繰り返しながら親子は共に歩んでいく。そうした日々を大切にしたいと、心から感じさせられる一冊です。

          

17.

●「シロシロクビハダ」● ★★
 (文庫改題:メイクアップ デイズ)


シロシロクビハダ画像

2012年11月
講談社刊
(1400円+税)

2016年04月
講談社文庫化



2012/12/21



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まず「シロシロクビハダ」とは何?と思うでしょうけれど、主人公=秋山箱理の祖母ヨシエさんのこと。
そのヨシエさん、ずっと顔を白く厚塗りし素顔を見せたことがない。幼い頃の箱理がつい化け物と思い込み、シロシロクビハダと呼んだというもの。
さてその箱理は27歳、化粧品会社研究部勤務でファンデーションチーム所属。姉の
今理は32歳でライター、裸族。弟の万理は26歳で自動車メーカー勤務のナイスガイ。
箱理の会社での仕事、3姉妹弟の今現在、祖母ヨシエさんとの関係といったごく普通の出来事を描いたストーリィなのですが、ただ一つ変わっていることと言えば、箱理の肩に見えないゆでだこ=
タコリの存在があること。
幼い頃からポカンとしていることの多かった箱理を、小学1〜5年の4年間にわたり助言したり世話したりと支えてきた存在がタコリ。それ以来消えていたのですが、ここに来て再登場。
タコリの再登場は箱理にとってどんな意味があるのか。そしてヨシエさんが顔を白塗りにしている訳は?というのが興味どころ。

職場・仕事のことがストーリィの半分を占めますが、といってお仕事小説ではなく、残り半分を家族のことが占めますが、といって家族小説でもない。そこにあるのは、職場においても家族においても、特別なそんざいではなくても個性ある一人一人の存在。その存在感に、温もりと安心感、愛しさをしみじみ感じます。
そうした中でも、ズレ加減に絶妙な可笑しさのある箱理と、とりわけ個性的なヨシエさんの存在が楽しい。
気軽に楽しめる、極めてフツーな日々を描いた長篇小説です。
椰月さんとしては、ここでちょっとスローカーブ、という感じでしょうか。

           

18.

「その青の、その先の、」 ★★☆


その青の、その先の、画像

2013年08月
幻冬舎刊
(1400円+税)

2016年06月
幻冬舎文庫化



2013/09/09



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17歳、高校2年、仲間との日々を生き生きと、瑞々しく、力強く描いた学園もの青春小説の逸品。

主人公はまひる、仲の好い同級生は夏海、クロノ、むっちゃんという3人。ごく普通の高校生活が描かれている訳ですが、17歳という今のひと時を目一杯に生きている、という雰囲気の横溢しているところが本作品の魅力。
とても仲の良い4人ですが、既にこれから先違った道を歩んでいくだろう兆しが既に見え隠れしています。だからこそ、今のこの時間が愛おしい、そんな主人公たちの気持ちにこちらの気持ちまで共振させられるようです。
しかし、当然ながら全てが順調という訳ではありません。恋もあれば失恋もあります。また、同級生の身の上に起きた事件もあれば、まひるの彼氏である亮司もある大きな不幸に見舞われます。
大なり小なり苦しいことにぶつかっても手を携えてそれらを乗り越えていく強さを備えていることを、彼女たちは見せてくれます。そこには自分たちの可能性に向けての自信が感じられて、眩しいくらいです。
そんな彼女たちの真っ直ぐさと対照的に、大人の打算的な姿が描かれます。その点ではまひるの母親が一人で割りを喰っている風です。

主人公は一応まひるであり、本ストーリィは彼女の視点から描かれていますが、彼女とその仲間たちに留まらず、同級生、彼氏とその友人等々とそれぞれに距離感の違いはあっても、俯瞰すると17歳の高校生群像という姿が見えてきます。
そして、まひるたち4人の会話は楽しく、まひると亮司の会話は微笑ましい。
爽快で、力強い青春風景。あの頃の自分にこんな自信があったかどうかと思うと、ちょっと彼女たちが羨ましくなってきます。
 お薦め!

     

19.

「消えてなくなっても」 ★★


消えてなくなっても画像

2014年03月
メディアファクトリー刊
(1000円+税)

2017年05月
角川文庫化


2014/04/02


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椰月さんには珍しく、ファンタジーなストーリィ。
潔癖症が高じて誰かを傷つけてしまうのではないかという恐怖感を抱え込んでしまった青年=
水野あおの、23歳が主人公。
そのあおのが評判を聞いて訪れたのは“鍼灸あん摩マッサージ師”という看板を掲げる
岸田節子キシダ治療院。腕がいいという評判もある一方、拝み屋という陰口も叩かれている。

あおのは、縁あって節子の元に世話になることとなりますが、そこには既に平井つきのという24歳の訳有り女性が居候として住み付いていた。
そんな3人の出会いから、山の中、縁側のある古い一軒家で3人の同居生活が始まります。
節子の元には様々な人たちが治療を受けに訪れますが、中には怨霊まで背負ってくる患者もいて、少々恐い。さらにはあおのの前に
河童まで登場し、いったいこれはどんなストーリィなのか?と首を傾げたくなる次第。
人の間で次第に心を病んでいたあおのが、節子やつきの、河童らと触れ合いながら、居心地の良いこの家で徐々に心を回復させていくストーリィ。

その最期には思いもしなかった結末が待っているのですが、それを明かしてしまっては本作品を読む楽しさ自体が飛んでしまうというもの。そんな謎もあってこそ、読んでのお楽しみ。
なお、会えなくなったって友達は友達だ、という言葉が読み終えた後になって、とても楽しく、嬉しく響きます。

       

20.

「未来の手紙 The Letter of the Future ★★


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2014年04月
光文社刊
(1000円+税)

2016年11月
光文社文庫化



2014/05/27



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子供にだって大人と同じように子供なりの悩みはある、という趣旨のことを言ったのはケストナーですが、まして思春期入口の中学生たちとなれば様々に思い悩むことはあるもの。
そんな中学生たちへ、大丈夫だよ、君たちにはこれから開けていく未来がある、と励ますかのような一冊。

「しいちゃん」は、のりえ12歳が、年若い祖母しいちゃん51歳から大切な言葉を教えてもらう話。
「忘れない夏」は、両親から突然引越・転校を言い渡されたヤマト14歳が、同級生たちから忘れられてしまうことを心配する話。
「未来の息子」は、突然自分の前に現れ、未来の息子だと名乗る小さなおじさんと理子(中2)との邂逅を描いたファンタジーな話。
「未来の手紙」は、イジメに負けまいと未来の自分に手紙を書き続けた小5時の瑠衣斗。今や33歳になった自分に届いた“悪の手紙”とは?
「月島さんちのフミちゃん」は、小1時に両親が事故死して以来二卵性双生児の姉と兄に守り育てられてきたフミコ(中3)が主人公。そんな境遇でもフミちゃんはとても元気。
「イモリのしっぽ」は、友人たちが誰もいかない私立高校にただ一人進学を決めた幸野(中3)が主人公。その選択は果たして逃げだったのか、それとも前進なのか。

どれも温かく、明日以降への希望がむくむくと湧いてくるようなストーリィ、私好みですねぇ。
中学生たちにはこんな希望をしっかり胸に抱いて欲しいなァと思います。
なお、どうも読み覚えがあるなぁと思っていたら
「未来の息子」「月島さんちのフミちゃん」は、私が最初に読んだ椰月作品未来の息子に収録されていた2篇でした。
9年前の自分と比較すると、随分と作品から色々なものを汲み取れるようになったなぁと感じる次第です。

しいちゃん/忘れない夏/未来の息子/未来の手紙/月島さんちのフミちゃん/イモリのしっぽ

   

椰月美智子作品のページ No.1      椰月美智子作品のページ No.3

椰月美智子作品のページ No.4

     


   

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