田牧大和(たまき・やまと)作品のページ No.1


1966年東京都生、明星大学人文学部英語英文学科卒。市場調査会社に勤務の傍らインターネット上で時代小説を発表。2007年「色には出でじ 風に牽牛(改題:花合せ)」にて第2回小説現代長編新人賞を受賞し、作家デビュー。


1.花合せ−濱次お役者双六No.1−

2.三悪人

3.緋色からくり−女錠前師謎解き帖No.1−

4.数えからくり−女錠前師謎解き帖No.2−

5.散り残る

6.春疾風−続・三悪人−

7.三人小町の恋−偽陰陽師 拝み屋雨堂−(文庫改題:陰陽師阿部雨堂)

8.とんずら屋弥生請負帖(文庫改題:とんずら屋請負帖)

9.質草破り−濱次お役者双六 二ます目−


盗人、翔ぶ梅、とうざい、鯖猫長屋ふしぎ草紙、甘いもんでもおひとつ、とんずら屋請負帖−仇討−、半可心中、酔ひもせず、長屋狂言、八万遠(やまと)

 → 田牧大和作品のページ No.2


まっさら、彩は匂へど、晴れの日には、錠前破り銀太、恋糸ほぐし、鯖猫長屋ふしぎ草紙(二)、錠前破り銀太−紅蜆、鯖猫長屋ふしぎ草紙(三)、鯖猫長屋ふしぎ草紙(四)、鯖猫長屋ふしぎ草紙(五)

 → 田牧大和作品のページ No.3


錠前破り銀太−首魁、あなたのためなら、縁切寺お助け帖、鯖猫長屋ふしぎ草紙(六)、鯖猫長屋ふしぎ草紙(七)、かっぱ先生ないしょ話、縁切寺お助け帖−姉弟ふたり−、鯖猫長屋ふしぎ草紙(八)、鯖猫長屋ふしぎ草紙(九)、大福三つ巴

 → 田牧大和作品のページ No.4


紅きゆめみし、古道具おもかげ屋、想い出すのは、鯖猫長屋ふしぎ草紙(十)、子ごころ親ごころ 

 → 田牧大和作品のページ No.5

     


   

1.

●「花合せ−濱次お役者双六−」● ★★


花合せ画像

2007年10月
講談社刊

(1600円+税)

2010年12月
講談社文庫化



2007/11/15



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江戸は森田座の大部屋女形、梅村濱次を主人公とする時代小説。

いきずりの町娘から変わった朝顔の鉢を預かってくれと押し付けられた濱次。まさかその朝顔が花合せ(品評会)に勝手に持ち出され、そのうえ盗み出されるという大事になるとは!
ミステリ風味の味わいある時代小説ですが、面白さはストーリィより、軽妙洒脱な筆運びと一癖二癖ある登場人物の顔ぶれにこそあります。
すっきりした姿ぶりに上品な色気をもつものの、もうひとつ芝居に身が入っていない濱次。なんだかんだと苦言を呈しながら濱次を贔屓にしている座元の森田勘弥、芝居茶屋のやり手女将であるお好。そして何よりも、濱次の師匠である隠居した名脇役の女形役者=有島仙扇
この悪戯好きという仙扇のキャラクターが、その中でもとりわけ秀逸。濱次をからかうようでありながら濱次の素質を見抜いていて、いつか濱次が化けることに期待をかけている。そんな濱次の先にある目標は、仙扇の兄弟子であり、名女形と謳われながら早逝した先代の有島香風
芝居の合間に朝顔探しに駆け回る濱次を許すのも、女形として大きく育てるためという周囲の熱い想いがとても心憎い。

平坦で盛り上がりに欠くストーリィと思っていましたが、最後の場面は舞台の上でのことのよう見応え十分。唸らされました。
シリーズ化されるのであろう“女形役者=濱次”の第1作目となる本書は、まだまだプロローグ段階という印象。
★2つ評価は、次作以降への期待感によるものです。

         

2.

●「三悪人」● ★★


三悪人画像

2007年10月
講談社刊
(1600円+税)

2011年07月
講談社文庫化



2011/09/05



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後に天保の改革をめぐって主役を演じた老中=水野忠邦、北町奉行=遠山景元(遠山の金さん)、南町奉行=鳥居耀蔵の3人を中心に据えた、時代版コン・ゲーム小説。
浜松藩主である水野忠邦は未だ寺社奉行、遠山景元、鳥居耀蔵は未だ家督を継いでおらず市井で放蕩中という、3人の若き時代という設定です。

金さんこと遠山景元は浅草にある蕎麦屋の居候、寺社奉行である水野忠邦に時折手に入れた情報を持ち込んでは小遣い稼ぎしている、という状況です。
そんな景元のところに、先日起きた祐天寺の火事で若い僧侶だけでなく身元不明の女が死んでおり、しかも水野忠邦に関わりがある女らしいという情報を持ち込んできたのが、鳥居耀蔵。
何とか自分の利益にならないかと目論む耀蔵、何か面白いことになりそうだとほくそ笑む景元、景元を上手く操って自分の利益に繋げようと企む忠邦。三者三様、3人の間で騙し合いが繰り広げられます。

表題からすると、悪漢小説、勿論3人とも悪漢という展開を予想するのですが、悪漢小説というより実質コン・ゲーム。
お互いに喰えない曲者同士、その騙し、騙し返す様はまさに狐と狸の化かし合いといった風で、楽しい。
主役は水野忠邦と遠山景元で、割りと単純な鳥居耀蔵は景元にうまく乗せられている、という配役。
本書ストーリィは金さんによる人助けなので、後味も良い。
水野忠邦と遠山景元という2人の悪漢キャラクターの面白さもあって、痛快な時代小説版コン・ゲームになっています。

    

3.

●「緋色からくり」● ★☆
 (文庫改題:緋色からくり−女錠前師 謎とき帖〔一〕−


緋色からくり画像

2009年06月
新潮社刊

(1600円+税)

2011年10月
新潮文庫化



2009/07/08



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髪結いの志麻が、6歳の息子=孝助の目の前で無残にも惨殺されてから4年。
事件の裏に何があったのか、そして下手人は誰なのか。鳴りを潜めていた一味の影が、何かを求めて再び動き出す。
その一味に立ち向かい、真相を明らかにせんとする時代物サスペンス。

そのヒロインとなるのが、年の頃24,5歳できりりとした美人ながら、縦縞の小袖をいなせに腰で端折り藍の股引という姿で颯爽と歩き、「緋錠前」で名高かった父親の跡を継いで女錠前師となったお緋名(ひな)
その緋名と兄妹同然に育てられ、志麻と一緒になる筈だった髪結いの甚八が、緋名の用心棒として雇った浪人者=榎康三郎は、果たして味方か敵なのか。
その他、今は甚八の息子として育つ孝助、緋名の愛猫=大福(ふく)、何かと緋名の元に面倒を持ち込む辰巳芸者=祥太と、緋名の周辺に登場する人物は賑やかです。

サスペンスとしては、すぐに怪しい人物が登場するものの、用心棒である榎の正体が中々知れないために、結構スリリング。
サスペンスとして格別と言う程のものではありませんが、展開が明快であること、錠前という面白そうなモチーフ、それなりにスリリングで十分読ませられるところから、及第点。
そしてまた、どことなく漂う清新さが田牧作品の魅力。

ただ、緋名の周辺に賑やかな顔ぶれが揃っている点を考えると、単独ストーリィより、シリーズものとして楽しむのにふさわしい作品と思います。
エピローグでそれなりに匂わせている部分がありますので、多分シリーズ化されるのでしょう。緋名の今後の活躍に期待。

     

4.

●「数えからくり女錠前師 緋名−」● ★☆
 (文庫改題:数えからくり−女錠前師 謎とき帖〔二〕−


数えからくり画像

2010年10月
新潮社刊

(1600円+税)

2013年10月
新潮文庫化


2010/11/07


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美人姉妹で評判の大店の妹娘が無残な死体となって発見されたとき、大店夫婦は何故ほっとした表情を見せたのか。
また、旗本屋敷の座敷牢に幽閉された姫様は、何故抜け出す度に手を血で染めて戻ってくるのか。
葬式の日内儀の髪を整えに呼ばれた髪結いの
甚八、座敷牢の錠を作り直すよう依頼を受けた緋名。各々にお節介な性分の2人が、隠密同心である榎康三郎の後押しを受けながら事件の解明に活躍する、時代物ミステリ“女錠前師・緋名”シリーズの第2弾。

事件はさらに十数年前の神隠し事件にまで及ぶことといい、一見関係なさそうな事件が複雑に絡み合う、かなり趣向を凝らしたミステリです。
その意味では、現代ものミステリに引けを取りませんが、時代小説だからこそこの展開がありうる、というのが本作品のミソ。
ただ、主人公に女錠前師の緋名を据えている所為でしょうか、命の危険が生じるというようなスリリング性において弱く、何となく大人しい感じに仕上がってしまったのが、惜しまれるところ。

本シリーズの良さは、女だてらに一流の錠前職人という緋名、緋名の幼馴染で緋名の心配をせずにはいられないという甚八、その養子の孝助、ちと酔狂という風変わりな隠密同心=榎康三郎の、お互いを思い合ってのチームワークにありますが、本作品ではかれら3人より緋名の飼い猫=大福の隠れた活躍に注目。

     

5.

●「散り残る」● ★★☆


散り残る画像

2011年01月
講談社刊

(1600円+税)



2011/02/20



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名医・小野寺宗俊の弟子である誠之助、ある日師に呼ばれたと思ったら、唐突に薬種問屋・藤屋の薬草園行きを命じられます。
何故あいつではなく自分なのか・・・・。失意を抱えながら出向いた藤屋の薬草園で出会ったのは、薬草園を仕切る藤屋の娘=
早苗と、用心棒という左近という浪人者。
早苗と左近はお互いに想い合っているらしいが、何か壁がある様子。しかも、早苗の不自由な右手は、左近と何らかの関わりがあるらしい。

各々胸の内に葛藤を抱えたらしい若い男女3人が、お互いに関わり合い、影響を及ぼし合って葛藤を乗り越えていく姿を描いた、青春成長小説風時代小説。

診療所を追いやられたという失意を抱えながら、早苗に惹かれる想いを堂々と表明してみせる、真っ直ぐな性格の誠之助。
その誠之助が加わったことにより、あの事件以来閉じこもってしまったような早苗にも明るさが蘇り、さらに左近の殻も徐々に破られていく、というストーリィ。
男女3人の恋模様の行方がどうなるかは神のみぞ知る、というところですが、この3人のやり取り、掛け合い、お互いを気に掛ける様子が、新鮮かつ爽快な魅力に溢れています。

「舞う桜」の主人公は誠之助、「逸れる蛍」は早苗、「隠す雪」は左近と、主人公を順繰りに変え、各々の胸の内を語らせるという構成の妙も、心憎い業です。

※見習い医者の成長を描いた時代小説というと、山本周五郎「赤ひげ診療譚」保本登藤沢周平「獄医立花登手控え」の立花登が思い浮かびますが、闊達な誠之助、立花登に劣らない青年見習い医師像です。

舞う桜/逸れる蛍/隠す雪/結び

          

6.

●「春疾風(はるはやて)−続・三悪人−」● ★☆


春疾風画像

2011年07月
講談社刊
(1500円+税)



2011/09/06



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美男で冷酷な野心満々の藩主=水野忠邦、腕が立ち人脈もある上謀も得意という遠山景元(金さん)、狛犬に似た怪異な容貌の鳥居耀蔵という、一癖も二癖もある3人を主役に据えた三悪人の続編。前作から2年後という設定です。

今回の騒動は、水野忠邦を浜松藩主の座から引きずり下ろし、藩政を自分たちの手中にしようとする老臣とそれに操られた中下士の策謀。
自分の都合の為に景元と耀蔵を利用しようとする忠邦と、何かの狙いから忠邦に協力しつつ利用を企む景元らが、前作同様、騙し合いを繰り広げます。
「お前、何を考えている」という耀蔵の問いに対し、「悪巧み」と応じる景元の端的な返事が小気味良い。
今回のヒロインは、忠邦を諌めようとして自裁した故家老の亡霊が出るという噂を広める女講釈師の
小夜。また、前作の長次の代わりに景元が忠邦の元に送り込んだ一癖ある料理人の彦太も、面白い顔ぶれの一人です。

ただ、前作に比較すると、何となく景元のキレが悪い。
何か隠しているという風で、わざと後ろに引っ込んでいる、という印象です。その分前面に立つこととなり前回より存在の目立つのが鳥居耀蔵。耀蔵、怪異な容貌ながら、女性に対しては純情なのです。そこは好感を抱くところ。
また、事件が所詮忠邦の浜松藩家中の騒動に過ぎないということがキレを悪くしていると共に、前作の
お夕のような存在がないためにスリリングさの点でやや物足りない。
いずれにせよ、まだまだ3人共若き時代の物語。続刊が楽しみです。

                   

7.

●「三人小町の恋−偽(いかさま)陰陽師 拝み屋雨堂(うどう)−」● ★★
 (文庫改題:陰陽師阿部雨堂)


三人小町の恋画像

2011年10月
新潮社刊
(1500円+税)

2016年07月
新潮文庫化



2011/11/06



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安倍晴明の末裔を自称する陰陽師稼業の拝み屋雨堂こと吉次と、その弟子である12歳の娘=おことが活躍する時代物小説。

まず、吉次とおことの師弟コンビがユニークで面白い。
おことは捨て子で吉次に拾われ育てられたという関係なのですが、吉次が楽観的でなんとかなるさという性分であるのと対照的に悲観的、ストイック。自分がしっかりしていないと、いつ何時吉次の偽陰陽師がバレて御用となっても不思議ないと思い込んでいる。
そのためおこと、子供の顔を利用して依頼人周辺の情報や噂話を仕入れ、吉次の稼業を自分が支えていると自負。

そんな拝み屋の元に、いずれも美人という大店の娘=お栄、大工棟梁の娘=お加奈、料亭の娘=お陸が訪ねてきます。
最近噂になっている“丑三つ参り”、3人の内誰がその標的になっているのか明らかにしてほしい、との依頼。
どうもある男が関わり、3人はいずれも恋敵という関係らしいのだが・・・。

吉次、おことに加え、吉次の友人である狂言役者=寿屋甲悦という3人が、小町娘3人が抱え込んだ事件解決のために活躍します。
捕り物帖のようなストーリィですが、陰陽師の看板を背負っているが故にちょっと違う。
その“偽”というところに本書の面白さがあります。“偽”を自覚していながら長年に亘って堂々とその稼業を営んできたのですから、それだけの観察力、推理力、演技力もあり、そのうえにおことの身を案じる真心あり、という風。
シリーズものになることを期待したい時代物作品です。

                

8.

●「とんずら屋弥生請負帖」● ★☆
 (文庫改題:とんずら屋請負帖)


とんずら屋弥生請負帖画像

2012年01月
角川書店刊
(1700円+税)

2013年10月
角川文庫化


2012/02/20


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以前TVドラマに夜逃げ屋本舗というのがありましたが、本書「とんずら屋」、その江戸時代版というところでしょうか。
借金を抱え、あるいは男女関係絡みで逃げ出すしかなくなった人たちから金で依頼を受け、とんずらを手伝うというのがこの商売。
船宿屋「
松波屋」、その裏稼業がとんずら屋。女将のお昌が裏稼業を仕切っているという次第。
そのお昌の姪が、本書主人公の
弥生。訳ありで母と共に生まれた時から鎌倉の縁切り寺=東慶寺で育ち、12歳になった時江戸に出て松波屋に入る。今は弥吉という名で男姿に身をやつして船頭を務めている。

前半、とんずら屋稼業の3話が語られますが、それは単なるプロローグのようなもの。真のストーリィは、実はさる小国の藩主の血筋を引くという秘密を抱える弥生、利用しようと弥生を狙う一味、弥生を守ろうとするとんずら屋の仲間たち、その争闘にあります。
後半、息の詰まるようなスリリングな展開は流石ですが、ストーリィ全体を通してやたら引っ掛けが多く、読み終えた後は釈然としない思いが残ります。
いかにもシリーズものになりそうな作品ですが、さて、どうでしょうか。


船宿−始/松岡−駒込/鐘ヶ淵−往還/箱根−夜逃/浅草−出戻/御蔵傍−奪還/高輪−木戸破

             

9.

●「質草破り−濱次お役者双六 二ます目−」● ★★


質草破り画像

2012年08月
講談社文庫刊
(600円+税)



2012/11/10



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シリーズものになりそうな単品作を次々と惜しみなく送り出してきた田牧さん、ようやくシリーズもの第2弾の登場です。
私が待ち望んでいた
“濱次お役者双六”シリーズ、「花合わせに続く第2弾。
冒頭、子供の頃から住み慣れた長屋を濱次が追い出され、訳有りの住人ばかりが集う
烏鷺入(うろいれ)長屋に引っ越すところから始まります。
新しい長屋の家主は質屋の
おるい佐兵衛という若い姉弟。そのおるい、極め付けの芝居者嫌いだという。それなら何故濱次を長屋の住人に? 何か濱次に期待するところがあるらしい。
折しも姉弟が営む質屋の暖簾を潜ったのは、同じ森田座で三味線を弾く
鴫原豊路。その豊路が博打のためとんでもないものを質草に入れたことから、そのとばっちりが濱次にまで及び・・・というストーリィ。
 
“中二階”と呼ばれる大部屋女形の濱次、人を押しのけても、何が何でもという欲がなく、折角の嵌り役を外されてもあっさり受け入れてしまう。それが濱次の、幾らでもいるような役者の一人という人物像。
こんな濱次を主人公としている限りまぁまぁの面白さ止まりと思うのですが、終盤、濱次を買っている芝居茶屋のやり手女将=
好、森田屋座元の勘弥、濱次の師匠で名脇役女形だった有島仙扇、さらには若くして死去した名女形=有島香風(こうふう)までが次々登場すると、まるで舞台が一転したかのように一気に底しれない味わい深さが生まれるのですから、このシリーズは堪えられません、そんな面白さあり。
のんびり者の濱次、これらの人々の自分にかける期待をどこまで真剣に受け止めているのやら。そんな処に濱次への親近感をもってしまうのですから、本シリーズ、良いなぁ。
味も実もある花形役者が舞台の上に勢揃いし、ただ今将来へ向けて現在成長中という主人公を囲んでいる、という観ある時代小説シリーズ。お薦めです。

     

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