五十嵐貴久作品のページ No.2



11.ぼくたちのアリウープ

12.編集ガール!

13.こちら弁天通りラッキーロード商店街

14.キャリア警部・道定聡の苦悩

15.可愛いベイビー−「年下の男の子」 Part3−

16.学園天国

17.炎の塔−女性消防士・神谷夏美No.1− 

18.SCS−ストーカー犯罪対策室−

19.あの子が結婚するなんて

20.波濤の城−女性消防士・神谷夏美No.2− 


【作家歴】、交渉人、1985年の奇跡、TVJ、2005年のロケットボーイズ、パパとムスメの7日間、交渉人遠野麻衣子・最後の事件、年下の男の子、パパママムスメの10日間、ウエディング・ベル、サウンド・オブ・サイレンス

→ 五十嵐貴久作品のページ No.1


セブンズ!、スタンドアップ!、ウェディングプランナー、命の砦、奇跡を蒔くひと、鋼の絆

→ 五十嵐貴久作品のページ No.3

  


                    

11.

●「ぼくたちのアリウープ OUR ALLEY-OOP」● ★☆


ぼくたちのアリウープ画像

2012年04月
PHP研究所刊

(1500円+税)

2015年05月
PHP文芸文庫化


2012/05/06


amazon.co.jp

どう考えても成績が良いとは言えない斉藤順平、ところが奇跡的にヤマ勘がズバズバ当たり、文武両道の名門私立校=国分学園に見事合格。
喜び勇んで憧れのバスケ部に入部しようとしたところ、思わぬ事態に直面します。3年生が店で酒を飲んだ上に大学生と大乱闘。おかげで3年生は全員退部、そのうえバスケ部は練習試合も含め今後1年間対外試合禁止という沙汰。それを受けて2年生がもうだれも信用できないと、やむなく1年生の入部は受け入れたものの、1年生は練習に一切参加させずといった強硬姿勢を全く崩さない。
仲間が次々と脱落して
鶴田と2人だけになったジュンペー、ついにしびれを切らし、退部あるいは練習参加を賭けて2年生に5対5の決戦を申し込みます。ところが、あと3人を集めることから四苦八苦。さぁジュンペー、どうする?というストーリィ。

劣等生は元々覚悟の上、この高校で自分にはバスケしかないと思い定めている主人ジュンペーのキャラクターを反映して、ストレートにもうバスケだけという高校青春スポーツ小説。
その辺り、もう潔過ぎるというくらいなのですが、逆に一本槍過ぎて他の感動部分はなく、やや平面的なストーリィ。
そんな中、ジュンペーたちの練習相手を買って出た女子バスケ3年の心意気や良し。
また、結局悪い奴は誰もいなかったというオチも、高校青春スポーツ小説には相応しく爽快です。

                       

12.

●「編集ガール!」● ★☆


編集ガール!画像

2012年10月
祥伝社刊

(1600円+税)

2015年09月
祥伝社文庫化


2012/11/03


amazon.co.jp

入社して以来ずっと経理部所属の27歳女子、高沢久美子
自分でもすっかり忘れていた新刊雑誌の企画をワンマン社長の
長沼が大絶賛。いきなり新刊雑誌編集部の編集長に特命されてしまいます。
自信がない、編集の経験が全くないと泣き言を繰り返してもそこはワンマン社長、しかも度々その独創的な発想で社業を順調に導いてきた実績故に社内では誰も抗することできず。あっという間に久美子を編集長に据えた新編集部がスタートします。
とはいえ集められた新編集部員5人の内4人は、定年間近の広告マン、システム部員、新人ギャルと主人公同様に編集経験ない社員ばかり。ただ一人
加藤学31歳が元副編集長という編集経験者ながらも、実は久美子と結婚が視野に入っている恋人関係。それなのに年下上司・年上部下という関係になってしまい、恋人関係までぎくしゃく。
そこから始まる久美子の、悪戦苦闘だらけの奮戦記。出版社紹介文によると
「ギョーカイお仕事コメディ」とか。
 
どういうストーリィになるかはおよそ予想がつくとはいうものの、細部の展開、長沼社長のみならず久美子の外周にいる女子社員仲間たちといった細かな人物設定も楽しい。
また、久美子の頑張りは当然としても、編集長としての自覚〜仕事に邁進していく展開部分は十分読み応えあり。
なお、五十嵐さんらしさが発揮されるのは結末部分。これが全く予想外のオチで、この辺りが五十嵐作品の妙でしょう。

                 

13.

「こちら弁天通りラッキーロード商店街」 


こちら弁天通りラッキーロード商店街画像

2013年01月
光文社刊

(1500円+税)

2016年12月
光文社文庫化



2013/03/17



amazon.co.jp

安易に保証人になったお陰でヤクザから1億円の借金返済を迫られ、親から継いだ印刷工場を投げ出し、妻子とも別れて逃げ出した主人公=笠井武48歳が行き着いたのは、都会のベッドタウンだという町の商店街。
潜り込んだ寺で朝目覚めた主人公、町の老人たちから新しい住職と勘違いされてしまいます。
商店街とはいっても、近くのショッピングモールやロードサイド店舗にすっかり客を奪われ、人通りもない、店を開けていても殆ど客が来ることがないという典型的なシャッター商店街。60歳を超えた店主たちの望みは、ポックリ死にたいとそればかり。
住職の力で一刻も早くポックリ死にをとせがまれた主人公、どのみち自分には責任ないことと思い切った再生策を店主たちに命じるのですが、果たしてシャッター商店街の再生はなるのか?

限界集落ローカル鉄道と来て、本書の題材はシャッター商店街。いずれも現代日本で気になる処。さあ、その再生策をどう描くのかと期待したのですが、かなり乱暴なドタバタコメディという処有り。
そこまでの覚悟を決めないと再生などできやしない、ということかもしれませんが、それにしてもなぁ・・・。

読み終えた後の感想を決めるのは最後の結末なのですが、幾らなんでも都合良く行き過ぎと感じざるを得ません
それに、その後どうなるの?という疑問も消えずという訳で、残念ながら☆ひとつ。

 
1.逃げる/2.得利寺/3.シャッター/4.祈祷/5.百円コーヒー/6.おれはコンサルか?/7.百円文房具/8.革命せよ/9.嵐/10.再会/11.終わりの始まり、始まりの終わり

     

14.

「キャリア警部・道定聡の苦悩」 


キャリア警部・道定聡の苦悩画像

2013年12月
KADOKAWA刊
(1600円+税)



2014/01/22



amazon.co.jp

主人公の道定聡は警察庁キャリア入省組の警部、25歳。ところが運悪くも、地方警察署勤務時に部下が汚職。そのあおりで何と警視庁の捜査一課に異動させられてしまうのですが、勿論捜査経験などある訳もなし。
その道定が捜査一課でコンビを組まされたのが、スーパーモデル並みの美人でグラビアアイドル並みナイスボディの持ち主でありながら、ここ4年間で相棒となった刑事が7人も辞職・あるいは転属希望を出したという猛者、
山口ヒカル巡査部長、27歳。

凸凹コンビの男女版、しかも警視庁捜査一課という刑事版という格好ですが、それにプラスして少々迷走気味、でもそれなりのミステリはあり、といった構図からなる連作ストーリィ。

ミステリの解明については主に山口ヒカルが活躍。しかし、事件現場に行くのが嫌、行ったら行ったで事故でも他殺でもいいからさっさと片付けて本部に戻りたいというタイプ。その所為か、あっさり真相を見破ってしまうというところが面白味。
まぁ、いけないことはないと思うのです。会社の仕事でも、早く帰りたいという人間の方が時として効率的に動いて仕事を片付け、付き合い残業もしない、というケースがありますし。

後半に至ると、それなりに現場に慣れた道定が思いがけない発想から事件を解決したり、解決のきっかけになるという展開もあります。
期待した程のスプラスティック・コメディではありませんでしたが、まぁまぁの面白味あり。


Gの密室/アリアドネの罠/元気すぎる死体/ダブル・フェイス/落人の首

    

15.

「可愛いベイビー−「年下の男の子」 Part3− ★★


可愛いベイビー画像

2014年05月
実業之日本社

(1500円+税)

2017年04月
実業之日本社
文庫化


2014/06/29


amazon.co.jp

女性が年上、しかも年齢差14歳というカップルのラブストーリィをユーモラスに描いた年下の男の子ウェディング・ベルの完結編。

まぁここまで来てしまえば結末のハッピーエンドは間違いないところなのですが、そこに至るまでをどう辿るか。
結末が予想されていても楽しめるところが本ストーリィ、そして自ら言う処の“バカカップル”2人=
川村晶子(38歳)児島達郎(24歳)の魅力でしょう。

さて本書ストーリィはというと、前巻で双方の家族から大反対され壁にぶつかった観のある2人ですが、達郎が勤務先からリストラ解雇され、生活費をとりあえず削減したいと晶子のマンションに転がり込んできます。
一方の晶子は、コンビニ限定の健康ドリンク「ツバサ」の発売を控えてその宣伝準備に大忙しながら、達郎の就職活動も気にならざるを得ない。
そしてついに2人の覚悟を迫る出来事が・・・・。

14歳という余りの年齢差に、読み手としてはいつも2人のハッピーエンドを祈りつつ読まされてしまうのですが、これで完結かと思うと寂しい気持ちがあるのも事実。
いやいや、結婚に至ったからといっても、むしろこれからが真の勝負、後日談篇があっても良いと思うのですが、どうでしょう。

    

16.

「学園天国 ★☆


学園天国画像

2015年02月
実業之日本社

(1600円+税)

2018年02月
実業之日本社
文庫化


2015/03/03


amazon.co.jp

昭和40年代に少女漫画としてヒットし、その後TVドラマにもなった作品に「奥さまは十八歳」がありましたが、その内容はというと夫が担任教師で妻がその生徒という設定のラブコメディ。
本作品はちょうどその逆で、妻は新米教師、夫は高校3年生で担任クラスの生徒という年齢差5歳の新婚カップルを主人公にしたドタバタ&ラブ学園コメディ。

常識ではまず在り得ない教師と生徒という新婚カップルでそれを秘密にしている訳ですから、当然の様に周囲のゴタゴタに巻き込まれ、夫婦間でもイザコザが起きるという展開は、もう約束されたようなもの。
本作品の良さはそれだけに留まらず、教師対生徒という永遠の対立関係を、学校の存続という大きな観点から描いて見せたところにあると思います。
とはいえ、基本的な展開はドタバタ&逆転コメディに他ならず、それなりに楽しめた、という処です。

※週刊マーガレット連載の「奥さまは十八歳」、石立鉄男と岡崎友紀主演のTVドラマ、私はその両方をリアルタイムで読み、観ていました。もう45年も前なんですねェ、少々感慨を覚えます。

<三年一組 学級日誌>
一時間目-英語:挨拶とスピーチ/二時間目-数学:命題の真偽/三時間目-体育:チームプレイ!/四時間目-現代文:傍線部の彼のきもち/五時間目-地理:地図にない道/六時間目-世界史:将軍の微笑み/七時間目-情報:プライバシー危機?/八時間目-倫理:愛とはなにか/LHR:明日の準備と時間割

     

17.

「炎の塔 The Tower of Flame ★★


炎の塔

2015年07月
祥伝社

(1800円+税)

2018年04月
祥伝社文庫



2021/01/17



amazon.co.jp

“女性消防士・神谷夏美”シリーズ第1弾。
読む順番が完全に逆になりましたが、これにて本シリーズ読了です。

内容といえば、まさに
映画“タワーリングインフェルノ”の世界そのまま。
同映画はパニック映画としても傑作でしたが、出演した俳優陣の豪華さでも目を引きました。とくにベテラン俳優でもフレッド・アステア、ジェニファー・ジョーンズの出演が忘れられません。

さて本作、銀座に完成した
100階建て高さ450mの商業ビル「ファルコンタワー」。そのオープニング初日、誰も気づかない処で漏電による火災が起き、徐々に広がっていきます。
防火設備も万全に備えられた筈の最新ビルで何故、稀に見るような大火災に繋がっていったのか・・・そこもまたひとつの読み処です。
もう一つの読み処はもちろん、最上階の宴会場に宴会客 800人と共にただ一人の消防士として取り残されることになった主人公=神谷夏美の奮闘。

しかし、絶対的な権力を握ったトップが自分の都合だけで無理な計画推進を下に押しつけた時どのような事態が発生するのか。それはもうビジネスの現場で何度も繰り返された不祥事の典型的要因と言うべきでしょう。
本火災事故の原因もまた、そこにあります。

神谷夏美の、書かれることのない第3作以降の活躍を祈る気持ちになりました。

Prologue/1.Dawn of the fire/2.Shadow of the fire/3.Day of the fire/4.Night of the fire/5.Survival of the fire

       

18.

「SCS−ストーカー犯罪対策室− ★☆


SCS

2017年02月
光文社刊
上下
(各1500円+税)

2020年01月
光文社文庫
(上下)



2017/04/12



amazon.co.jp

amazon.co.jp

今何かと問題になる“ストーカー事件”を題材とした警察もの。
さてどんなストーリィに仕立て上げられているのだろうという興味で手を出しました。

舞台となるのは新品川署に1年半前新設された「
SCS(ストーカー犯罪対策室」。対応するためには横断的な体制が必要とのことから、メンバーは生活安全課、捜査一課強行犯係、組織犯罪対策課、サイバー犯罪対策室とあちこちから集められた6人+民間人のセラピストという顔ぶれ。
そして主人公は、生安課から加わった
白井有梨巡査

冒頭、その白井有梨自身が「S」と名乗るストーカーらしき人間からの度重なるメールに悩まされていることが描かれます。Sからのメールは、有梨の一挙一動を全て把握しているが如き内容。
Sとは誰なのか、何を目的としているのか。
そうした長編ストーリィ要素を傍らで描きながら、連作風に8つの事件が描かれていきます。
ストーカー事件と一口に言ってもそこは小説ですから、各事件のパターンは様々。(不謹慎かもしれませんが)ストーカー事件というのは、連作サスペンスものとしては格好の題材かもしれません。

殺人といった凶悪犯罪と比べると軽犯罪的に捉えられがちなのでしょうけれど、だからこそ怖い、と言うべきでしょう。
警察側は軽視して油断がち、それに引き換え長い時間苦しめられる被害者側の心理としてはどんなに怖ろしいものであることか。
本作を読んでいる内に、そうした点もリアルに感じられるようになります。
ストーリィ上でも、ストーカー犯罪を軽く考えている捜査官がいる一方、ストーカー犯の異常な執念を忘れてはならないと自らを戒める捜査官の姿も描かれます。
我々にしても、<桶川ストーカー殺人事件>の悲劇を決して忘れてはならないと思います。


1.遠峰良子の事件/2.松野公雄の事件/3.篠崎未架の事件/4.小山純子の事件/5.早川沙紀の事件/6.大高絵麻の事件/7.小原雅代大臣の事件/8.冬野未来の事件/最終話.白井有梨の事件

         

19.

「あの子が結婚するなんて ★★


あの子が結婚するなんて

2017年05月
実業之日本社

(1600円+税)

2020年04月
実業之日本社文庫



2017/06/12



amazon.co.jp

五十嵐貴久さんらしい、これぞブライダル・コメディと言うべきストーリィ。

主人公の
西岡七々未は、32歳の独身、一人暮らし。現在は食品会社で企画部・主任の地位にある。
高校からの女子グループ5人の内2人は既婚で、次こそ自分と思っていたものの、現在のところその当てはまるでなし。
そこに何と、自分より絶対に後と思い込んでいたぽっちゃり系の
小松美宇から婚約したという連絡が唐突に届く。しかもその相手は、有名私大医学部卒の勤務医である福原裕次35歳、代々医者の家系でまもなく実家のクリニックを継承する予定だという。
焦燥感と妬みを感じつつも、美宇から
“ブライズメイドオナー”を頼まれた七々未、覚悟を決め引き受けたものの、美宇と相手からの要望は際限なし。こんなに大変だったとは・・・。
それでも新郎側の
“アッシャーオナー”を務める従弟、大手広告代理店勤めの神崎英也は、すこぶる魅力的な男性。準備の都合上英也と頻繁に連絡を取り合う七々未は、次第に英也に惹きつけられる気持ちを抑えきれず・・・・というストーリィ。

度外れた美宇と裕次の要望と、それに振り回される七々未たちの様子はまさにドタバタ・コメディ的。それだけならよくあるコメディ劇に過ぎないのですが、最後の最後でぶっ飛びました。
選りに選ってこんなタイミングで飛び出すのか、という本音丸出しのガールズトーク、これぞまさに本当の
“ブライダルシャワー”と言うべき哉というところなのですが、これが傑作!

一見ブライダル・コメディですが、真髄は女子たちの強固な友情物語であったかと思う次第。
それにしてもこれだけ強固ならば、まさに5人は無敵、かな。


1.あの子だけのハッピーデンディング/2.理想の彼氏(仮)/3.幸せになるための8つのドレス/4.わすれた恋のはじめかた?/5.上手に彼女になる方法/6.花嫁はエイリアン/7.あとXcmの恋/8.それでも恋する祐天寺/9.史上最強のウェディングプラン

         

20.

「波濤の城 The Castle in Billows ★★


波濤の城

2017年10月
祥伝社

(1700円+税)

2020年10月
祥伝社文庫



2021/01/02



amazon.co.jp

“女性消防士・神谷夏美”シリーズ第2弾。
本作は、パニック映画の先陣である1972年映画
「ポセイドン・アドベンチャー」のオマージュ、豪華客船の海難事故を舞台にしたサスペンス長編。
本シリーズを読むのは第3弾
命の砦に続いて2冊目。読む順序は完全に逆となりました。

神谷夏美とバディで上司の柳雅代、折角取れた休暇だからと、神戸発韓国釜山行き4泊5日のクルーズツアーに参加します。
一方、大型台風が日本に近づきつつある状況。しかし、船長の
山野辺は台風を避ければ良いだけと、商業ベース都合から出航を決断します。
もうひとつ、大物衆院議員の
石倉がVIP客として乗船。地元種子島にカジノ誘致を画策しており、成立後は種子島までの定期就航を勝ち取ろうと親会社からの指示があり、自身の今後の処遇確保を目論み、山野辺は石倉の厚遇をすべてに優先します。

漂流物との衝突で排水ポンプが損傷、その結果としてエンジン停止、船内で火災発生。そこを大型台風が直撃。
そうした事態に至るまで、船長の山野辺は石倉からの評価を下げないことを優先し、故障を認めず対処を遅らせ、また海上保安庁への救助要請も遅らせます。さらには・・・。

簡単にまとめると上記のようなあらすじなのですが、パニックストーリィはその渦中に、登場人物たちと一緒に身を置き、避難・脱出行に奮闘する処が醍醐味。
そこは是非、本書を読んで、危機に息を呑み、そこから脱出するスリル等々を楽しんでください。

※映画「ポセイドン・アドベンチャー」は、ジーン・ハックマン、キャロル・リンリー等々が出演したパニック映画。
私は公開初日、第1回上映を見ました。おかげで、ジーン・ハックマンが私の目の前を通って壇上に上がり、舞台挨拶したことが忘れられません。


プロローグ/1.メモリア・オブ・レインボー号/2.ネプチューンの怒り/3.セイレーンの叫び/4.リヴァイアサンの嘆き/5.エンレイスの涙/エピローグ

       

   五十嵐貴久作品のページ No.1   五十嵐貴久作品のページ No.3

    


  

to Top Page     to 国内作家 Index