有川 浩
(ありかわひろ)作品のページ No.4



31.倒れるときは前のめり

32.アンマーとぼくら

【作家歴】、空の中、海の底、図書館戦争、図書館内乱、レインツリーの国、クジラの彼、図書館危機、塩の街、図書館革命、阪急電車

 → 有川浩作品のページ No.1


別冊図書館戦争1、ラブコメ今昔、別冊図書館戦争2、三匹のおっさん、植物図鑑、フリーター家を買う。、シアター!、キケン、ストーリー・セラー、シアター!2

 → 有川浩作品のページ No.2


県庁おもてなし課、もう一つのシアター!、ヒア・カムズ・ザ・サン、三匹のおっさんふたたび、空飛ぶ広報室、旅猫リポート、コロボックル絵物語、明日の子供たち、キャロリング、だれもが知ってる小さな国

 → 有川浩作品のページ No.3

 


        

31.
「倒れるときは前のめり」 ★★


倒れるときは前のめり

2016年01月
角川書店刊

(1400円+税)

 


2016/02/26

 


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有川さんの初エッセイ集+掌篇2作。

電撃小説で作家デビューした頃から始まり、自衛隊の皆さんにいろいろ世話になったこと、阪神淡路大震災ならびに東日本大震災のこと、今は亡き児玉清さんとの忘れ難い対談のこと、好きな小説や好きな映画(その中には自作解説、自作の映画化のことも含まれます)のこと、勿論故郷である高知のこと、等々。

肩肘張らずに、有川さんのお喋りを聞くような楽しさあるエッセイ集になっています。
空の中海の底「図書館戦争」シリーズなど、こうして読んでいて振り返ると懐かしいなァ。
また、自作の映画化について作家自身はどう思っているかについて語っている部分は、ちょっと注目です。


特別収録の掌篇小説2作は、いずれもささやかなラブ・ストーリィ。気持ち良さは相変わらずです。

なお、カバーおよび書籍内のイラストは、土佐旅福の「土佐酢みかん手拭い」の図案を拝借したものだそうです。
有川浩ファンにとっては楽しいことしきりの一冊。


書くこと、読むこと、生きること/この本大好き!/映画も黙っちゃいられない/いとしい人、場所、ものごと/ふるさと高知/
特別収録小説・・・・彼の本棚/ゆず、香る

  

32.
「アンマーとぼくら ★★




2016年07月
講談社刊

(1500円+税)

 


2016/08/07

 


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題名の「アンマー」とは沖縄の言葉で母親のこと。
本書は沖縄を舞台にした、血の繋がらない母と息子+父親の家族物語。
かりゆし58の名曲「アンマー」に着想を得た作品とのことです。

冒頭、那覇空港で主人公である
リョウ32歳が、迎えに来た母親から声を掛けられ目を覚ますところから始まります。
母親と言っても実は継母。北海道の札幌で親子3人暮らしていた小学4年生の時に実母は癌で死去。それから僅か1年しか経たないというのにカメラマンの父親は沖縄の那覇でガイドをしていた
晴子さんと再婚したという経緯。
今は東京で暮すリョウ、中々帰郷することはなかったのですが、今回は、その母親の3日間の休暇を共に過ごすため帰郷したという次第。
それから3日間にわたり、今は亡き父親と3人で巡った沖縄の各所を巡っては、思い出を新たにするというストーリィ。

沖縄、大好きです。ですから、沖縄の各所を巡り、沖縄らしい食べ物を食する展開は、私にとっては楽しい限り。
そしてその時々で不思議なことが起きるのも、沖縄という舞台には如何にも似つかわしく感じられます。
その不思議な出来事が生じた理由は、最後で明かされます。

実母の影が薄くなってしまったのは少々気の毒な気がしますが、血の繋がらない息子に広く深い愛情を注ぎ続けた義母の優しさ、思いの深さに胸が熱くなる思いです。どうかその愛情が、新しい家族に引き継がれていって欲しいと願うばかりです。
心洗われる、抜けるような青空を思わせる家族ストーリィ。有川さんらしい爽快さ、ファンには是非お薦めです。


一日目/二日目/三日目

   

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