永井荷風 東京の巷間を歩き続けた異色の作家 1879-1959

書 名

出版

読了

ひとこと

夢の女1903

岩波文庫

1995

 

あめりか物語1908

新潮文庫

2000

1903〜07年アメリカ滞在中に書かれた記。深い哀感のあるところが印象的

ふらんす物語1909

岩波文庫

1992

横浜正金銀行リヨン支店の行員として勤めながらも、荷風は常にアウトサイダー であり、その視点は旅行者のものです

すみだ川1909 新橋夜話

岩波文庫

1995

「すみだ川」:作者の花柳界への肯定を感じます。「新橋夜話」:12編。花柳界や浮かれ女達を下に見ず、同じ高さで見ている作者の視点を感じます

つゆのあとさき1931

岩波文庫

1995

銀座にあるカフェの女給・君江の奔放な生き方を描く。現在読んでも、面白さはまるで変りません

濹東綺譚(ぼくとうきたん)1937

岩波文庫

1937

小説にしては余りに作者の実体験を思わせる作品。冒頭からゾクゾクするような面白さ、味わいを感じます

摘録断腸亭日乗(上)

岩波文庫

1995

荷風の42年間におよぶ日記の摘録。散漫に読んでしまったことを悔やんでいます

四畳半襖の下張

新潮社「波」

2023

荷風作と伝えられる、裁判にもなった有名な春本。実に面白い。

 

●副読本●

松本 哉

永井荷風の東京空間 1992

河出書房新社

1993

末延芳晴

永井荷風の見たあめりか 1997

中央公論社

1998

東 秀紀

荷風とル・コルビュジエのパリ 1998

新潮選書

1998

安岡章太郎

私の濹東綺譚 1999

新潮社

1999

吉野俊彦

「断腸亭」の経済学 1999

NHK出版

1999

永井永光 他

永井荷風ひとり暮らしの贅沢 2006

新潮社

2006

 


 

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